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感謝で罪悪感を溶かすと、別のところから罪悪感をまた作り出す。
これが罪悪感の大きな罠のひとつなんですけれど、そこで罪悪感を癒しまくることが解決方法ではないのです。
目指すところは「中庸」とでも言いましょうか。
とりあえずは「ありがたいな」と素直に感謝の気持ちが得られたことがすごく大事なんです。
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家族への感謝を思うと涙が出てきて。。こんなに見方が変わるのかと驚きです。
ありがとうございます。
しかし最近また、自分にプレッシャーをかけ始めていることに気づきました。
理由は、「こんなに愛情をもらい、大切にしてくれているのに結婚もできず、やりたいと思って始めた仕事もうまくできずに申し訳ない」「こんなに恵まれているのだから、せめて仕事で恩返するために頑張らないと」という両親への思いでした。
両親は「Yが楽しく仕事ができているならそれで良いから。」と言ってくれているので、ただそれを受け取って「ありがたいなあ」と思える自分になりたいですが、なかなかに受け取れず。涙
両親へのこの罪悪感をなくし、今の状態でもありがたいなあ、と、どうやったら思えるようになるのでしょうか。
恵まれていることへの罪悪感についての記事は拝見したのですが、うまく自分に当てはめられなくて(すみません)。もしネタにしていただけるのであればよろしくお願いいたします。
(Yさん)
まあ、自立系な女子たちは何が何でも罪悪感を拾ってくることに関しては天才的とも言えますし、せっかく捨てた罪悪感も丁寧に土を払って大切に拾い上げるスキルに関しても天賦の才を感じざるを得ないものです。
なぜ素直に受け取れないか?と言えば、やはり強く根付く「観念」と言いますか「思い込み」と言いますか「自分ルール」と言いますか、そういう奴があるわけでして、自らが定めたルールに自分自身が従えてないと判断されているのですね。
ちなみに素敵な殿方を誘惑して婚姻届にハンコを押させ、仕事がバンバンうまく行ってウホウホな収入を得られたら両親からの愛も受け取れるようになると思いますか?
それとも新たな「罪悪感ネタ」を仕入れてきて「結婚して、仕事もうまく行ってるんですけど、まだまだうちはあかんのですー!」と泣きを入れることになりそうですか?
まあ、仮に仕事が思い通りに成功したとしても「こんなの自分の実力じゃない!全然苦労してないじゃない!たまたまよ!運が良かっただけよ!」みたいな感じになると思うのですよね。
つまり、結婚にせよ、仕事にせよ、それらがうまく行ったからと言って罪悪感の甘い罠からは逃げられへん!ということなのです。
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もちろん、Yさんのように恵まれていることへ罪悪感を持ち続けていただくことは、我が社の経営安定につながるものですから、この記事をお読みのみなさまに置かれましても、今後ともぜひ罪悪感を大切になされ、いつまでも「結婚できねえ」「仕事がうまくいかねえ」「親密感への怖れが強いんじゃ」等々のご相談にいらしていただけますこと、心よりお願い申し上げます。(弟子一同)
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Yさん始め、なんか気持ちが分かる、という罪悪感愛好家のみなさまは「頑固」というご自身の性質に深く深くご納得いただいていることと思います。
分かっちゃいるけど愛が受け取れねぇ。
そもそもそんな愛を与えてもらえる身分だとも思わねえ。
そんな必要ないと分かっているのに罪悪感に全振りしちまう。
周りの人に感謝する一方で、自分のことはひどく扱っちまう。
そこには「こうでなくてはならぬ」という自分が勝手に決めたルールにしがみつく「頑固さ」があるのです。
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似たような話はあちこちにあるものです。
「夫がすごくよくしてくれるのに素直に受け取れず、何かと問題児になっちまう」
「会社の待遇がすごく良くて、ちゃんと貢献できているのかいつも気にしてしまう」
「こんな素敵な人がパートナーだなんて、自分にはもったいないと思ってしまう」
「友達がすごく優しくて自分を全部受け止めてくれることがほんとうに申し訳ない」
「たくさん愛してくれる親に何か恩返ししなきゃいけないプレッシャーを感じてしまう」
恵まれてることへの罪悪感ってのはそんな風に自分を傷つけていくのですが、周りから見ればそんな風にも見えなくて、「え!めちゃくちゃいい境遇じゃん!羨ましいな!」と言われてしまうこともよく分かっているのでたったひとりで抱え込むことにもなるのです。
そうしてまたしても罪悪感の沼にハマってしまうのですけどね。
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さて、そうした「頑固さ」を解いていくにはやっぱ「素直さ」がカギだよね!ということで、自分の心にとことん素直になることを目指していくものです。
「あたしにとっての幸せって何なのだろう?」
「どういう状況になるのがあたしの望みなのだろう?」
「あたしがほんとうに欲しいものって何だろう?」
こういう問いかけをねちねちと自分にしていくのですね。
例えば、そういう問いかけを自分にしてみると「結婚もして、仕事もそれなりに安定すること」なんて答えが浮かんだりします。
「ああ、それがほんとうに自分のしたいことなのね」と安心するのはまだ早いです。
意地悪なカウンセラーさんなら「え?それほんまなん?なあ、それがほんまにほしいもんやと思ってるん?」と鼻くそをほじりながらイジメられることになるでしょう。(注意喚起)
それが本音だったら「とてもしっくりくる」感じがするものです。
けれど、それが本音じゃなかったら「上滑りする感覚」とか「ピンとこない」とか「うーん。。。。」となったりするものです。(この感覚は人によって異なりますけど)
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そうすると「自分をたくさん愛してくれている親を安心させたいんだよね」なんて言葉が浮かんでくるかもしれません。
そこで思わず親への感謝があふれ出てきて涙が出ちゃうこともあるでしょう。(それはとても良いこと)
でも、それと同時に「ああ、今の自分はふがいない!今のあたしじゃそんな親に申し訳ねえ!」と思わずハラキリのポーズをしてしまうかもしれません。罪悪感が出てくるんですね。
そこで「ああ、これが愛と罪悪感は比例するってことなのね!」と気づいて感動するかもしれないし、「あたしはそれくらい両親を愛しているのか」とさらに気付いてまだ涙が出てくるかもしれません。
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「でも、ほんとうにしたいことはもっと自分のペースで、好きなように生きることかもしれん」などと違う方向から答えが出てくることもあります。
なんかそれが「正しい」ような気がするし、「根本さんもよくそういうこと言ってるしな」とお墨付きをもらえたような気がするし、だからこそ、これを最終回答にしたい自分が出てくるかもしれません。
けど、やっぱりなんか違和感があるんだよなー。
なんかきれいごと言ってるような気がするんだよなー。
と疑いが出てきます。
そうすると「うーん、これは罪悪感があるから違和感覚えるのかな?本音じゃないからきれいごとのように思えるのかな?」と考え始めたりします。
この辺になってくるともう思考がぐるぐるするし、気持ちもモヤモヤするので「うーん、分からん!」と匙を投げたくなるものですね。
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そこで根本先生は「全部が本音なんよ」とまたわけわからんことを言います。
答えをひとつに絞ろうとする必要はないし、その答えが矛盾するのも全然アリだし。
すなわち「愛する人と一緒にラブラブな毎日を送りたい」と「ひとりのんびり田舎で気ままで生きたい」という一見矛盾する「したいこと」が出てきても全然OKなんです。
どっちかひとつに絞るなんてもったいないことはしなくて良いのです。
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私が推奨するのは、こうした本音を探すことを「長期間」かつ「継続的」に続けていくことです。
「あたしがほんとうにしたいこと」というノートを作り(リアルでもスマホでも良い)、思い付くことを書き続け、何度も見返して必要に応じて編集・削除・追加していくことです。
少なくともこれを数年にわたって続けてみたいですね。
「自分」という人間がどんな人間かが把握できるまで。
そうすると「ほんとにしたいこと」がほんとに見えてくるでしょう。
それは罪悪感に惑わされることのない、磨かれた本音になっていくと思います。
ま、これは自分がほんとにしたいことを探す、という名目で「自分を知り、自分を受け入れる」というプロセスなんですよね。
この過程では必ずと言っていいほど、誰かへの愛に気付かされるし、誰かからの愛が受け取れるようにもなります。
何度も何度も「ああ、親に愛されてるんだな」「自分は親に大切にされてきたんだな」ということを確認しますし、「自分はほんとに親のことを尊敬しているんだな」「親を愛したいんだな」ということに直面しますから。
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で、なんとなくYさんの主訴からずれちまってるように感じますよね?そんなことない?
うん。そんなことないですし、マジでYさんや皆さんにお勧めしたいワークでもあるのですけれど、この話をしておかないと次の話がしづらかったんです。
ちょっとポイントを引用しますね。
>「こんなに愛情をもらい、大切にしてくれているのに結婚もできず、やりたいと思って始めた仕事もうまくできずに申し訳ない」「こんなに恵まれているのだから、せめて仕事で恩返するために頑張らないと」という両親への思いでした。
>ただそれを受け取って「ありがたいなあ」と思える自分になりたいですが、なかなかに受け取れず。涙
>両親へのこの罪悪感をなくし、今の状態でもありがたいなあ、と、どうやったら思えるようになるのでしょうか。
まあ、「親がくれた1000円札を破り捨てるようなことはやめましょうよ、それは傲慢さだよね」と指摘するのは簡単だし、それを言われると「ははー、確かにそのとおりですー」と思っちゃうかと思うのですけれど、、、、私がYさん、そして同志のみなさんにお伝えしたいのは「まあ、そんなもんなんよ」という言葉です。
そう、今日のネタ、実は数行で終わっちゃうくらいの回答なんです。
なのに、それらしい文章に仕立て上げ、さも心理学っぽいワークまで用意している筆者ってすごいと思わない?ねえ?すごいでしょ?(承認欲求)
両親からの愛情を感じて涙するのも、その愛情に十分応えられてないと罪悪感を覚えるのも、今の状態で「ありがてぇ」と素直に感じられることも、でも、やっぱり受け取れきれないと感じるのも、「ま、そんなもんよ」なんです。
先日、ものすごく素晴らしくも美しく、見事で、華麗なるカウンセリングを受けて
>家族への感謝を思うと涙が出てきて。。こんなに見方が変わるのかと驚きです。
と感動されたのでしょう?
これも真実ですね。そして、
>しかし最近また、自分にプレッシャーをかけ始めていることに気づきました。
って展開になるのも、そういうもんなんよ。
でも、家族への感謝を感じたことは事実だし、今だってその思いがあるのも事実でしょう。
一方で、罪悪感が出てきてプレッシャーをかけ始めているのも事実でしょう。
人の心ってほんまそんなもんなんです。
何度感謝の思いを感じても、また罪悪感なんて出てくるものなのです。
素直に受け取れないのも事実だけど、受け取れている自分がいるのも事実なのです。
「答えはひとつではない」のです。
受け取れない自分もいるけど、受け取れている自分もいる。
親への愛情を感じている自分もいるけど、罪悪感を感じている自分もいる。
両方いていいのです。
っていうか、両方いるもんなんです。
そんなそれをひとつに統一しようなんて無駄な努力をしなさんな、ということです。疲れるだけですから。
自立系武闘派女子のみなさまは常々「白黒はっきりさせてぇ」というポリシーにて生きていらっしゃるわけですが、それがそもそも無理のあることなのです。
白もあれば、黒もあるってのが我々の心です。
だからこそ、そうして両方を受け入れて行って、両方に「まあ、そんなもんだよ」と言ってあげることがお勧めってことです。
だから罪悪感がでてきたら「まあ、感謝できてる自分もいるんだからいいじゃねえか」と思い、感謝を感じられたら「罪悪感もあるけど、こうして感謝もあるんだからいいじゃねえか」と思うんです。
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罪悪感をなくすことも大事かもしれませんが、それ以上に目指すべきは「罪悪感に捉われない」ということです。
罪悪感を持つことを自分に許す、ということです。
そしたら、罪悪感に振り回されることなく、自分を責めることもなく、「まあ、そういうモードなんだよな、今は」と自分自身に寛容になれるものです。
もちろん今日の明日のでそんな風に思えるようにはならないでしょう。
でも、数年にわたって自分と向き合い続けてみると「まあ、そんな自分もいるわね」と自分に対して寛容になれるものです。
「ほんとにしたいこと」を数年にわたって書き続けてみれば、矛盾してる自分を受け入れざるを得ないわけで、それが「愛(感謝)と罪悪感」の両立につながるのです。
罪悪感があっても、それが悪さしなきゃいいわけですからね。
で、たぶん、こういうことを「自己受容」と言うんだと思いますし、「自己肯定感」と言ってもいいでしょう。
意外な答えで武闘派女子の皆さんにとってはスッキリしない話かもしれませんが、まあ、そんなモヤモヤも受容していただければ幸いです。
*「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
*光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~
◎根本のカウンセリングスキルを伝授する根本式アクティベーション・カウンセリング講座
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/52425
◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
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