周りの人のために頑張りすぎると「自分」を見失ってしまう。



周りの人の期待に応えようとしたり、安心してもらいたくて頑張ってきたり、あれこれ気を使って来たりすると、やっぱり疲れますよね?
それだけでなく「自分」が何者か分からなくなっちゃうんです。
まずは「自分」に意識を向けるレッスンから始めていきましょう。

根本先生

いつもメルマガ楽しみにしてます!
ありがとうございます☆

自分のこととなるとよく分からなくなります。
うまくいかないと人生に、このままでいいのかと不安になるのです。34歳、独身女です。

わたしは高校は近辺の進学校へ進みました。
17歳の時に父が病気になり、大学は家から通えるところへ行っていましたが、大学へ行き始めて3ヶ月後に父は亡くなりました。
父は仕事人間でしたが、家族に弱音を吐くタイプじゃない代わりに外でお酒をよく飲む人で、父が亡くなって少しホッとした気持ちがあったことも事実です。
大学卒業後、プー太郎を1年、契約社員で1年働き、縁あって地方公務員になりました。
それから11年、わたしは独身で母と二人暮らしです。
おそらく親の思うように、理想の通りに大きくなったと思います。
わたしも親の負担になりたくない、親に安心してもらいたいと思って生きてきました。
両親が喧嘩する様子を見てきたのが強烈な記憶なのか、結婚ということにあまり憧れがありませんでした。
人を好きになれず、タイプじゃない人から好かれると自分のことがますます嫌になります。
最近は結婚したいと思うようになったのですが、同期の既婚男性と不倫関係にあったり、自分は結局幸せになりたくないのかなとも思うのです。
執着心が強いのですかね、、、

自分を粗末にしたくなるこの気持ち、とてもしんどいです。勉強しないといけないのに身が入らないです。

昔から平均を気にして、人と比べて自分はどうなのかと考えてきた人間です。

ネタになったら嬉しいです。
これからも根本先生応援してます!
(Hさん)

○親の理想通りに育つ→既婚男性と不倫する
○いい子、優等生をしてくる→既婚男性と不倫する
○母親と二人暮らし女子→既婚男性と不倫する

もちろん、すべてがそうなる!!なんてことはないんですけど、セッションなどでよく目にする事例でして「あるあるのひとつ」なのかなー、と思っております。

私はそういう事象に「アンダーグラウンド」というのを見るんですよね。

表ではいい子をしなきゃいけなくなって、そこで溜まるストレスを吐き出す場所として、裏の世界(アンダーグラウンド)が必要になる、という。

既婚男性との不倫=アンダーグラウンドというのは、大ぴらにできない、表に出せない関係だからです。
「既婚男性の不倫」以外では「風俗で働いています」「すぐに男の人と関係を持ってしまいます」「お酒がやめられません」「ギャンブルに密かにハマってます」なんてケースもあります。

風俗もセックスもお酒もギャンブルもそれ自体が悪いものではないんですけど、アンダーグラウンドとして使うには都合の良いアイテムでもあります。

アンダーグラウンドは「表に出せない世界」ゆえに、自分ひとりの世界に籠れます。
表でいい子をしていてしんどい部分を、アンダーグラウンドで吐き出します。
それは表とアンダーグラウンドが繋がっていないからこそできることで、そこが繋がってしまったら、心はよりディープなアンダーグラウンドを求めるようになります。

そういう意味ではHさんのお父さんは「お酒」というアンダーグラウンドに生きていた人なのかもしれないですね。

詳しくはこちらの過去記事などを参照くださいませ。

ココロのアンダーグラウンド・シリーズ全3話

自分が自分に期待する~アンダーグラウンドの誕生とそれを手放す方法~

>自分を粗末にしたくなるこの気持ち、とてもしんどいです。

まずは、この気持ちに気付けたのはすごく大きいですね。

一般的に見ると「罪悪感かなあ~」という気がするんですよね。
自分を傷つけるような、自分の幸せを望んでいつつ、本当は禁止しているような心理。

何か思い当たるところはありますか?

まあ、この本でもゆっくりお読みください(笑)

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)

話はまだ続くんですけど、たぶん、Hさん、人と比べたり、お母さんの顔色伺ったり、周りの人の空気を読んだりして「自分がない」という状態だと思うんですね。

いわゆるアイデンティティの喪失問題です。

>自分のこととなるとよく分からなくなります。

と書いてくださっていますしね

両親がケンカばかりで随分と怖い思いをされたかと思うので、何かに情熱を燃やす、ということができなくなってしまってるのかもしれません。

周りにずっと意識を向けているとするでしょう?
そうすると、どうしたって自分を見る時間は少なくなってしまいますよね?

何がしたいか?よりも、何を求められているか?に意識が向きますよね。
何が好きか?というよりも、何が好きであるべきか?と考えちゃうかもしれません。
何が欲しいのか?よりも、与えられているもので満足しなきゃ、と思っちゃうのかもしれません。

そんな人生を生きていると「何がしたいか?何が好きか?何が欲しいか?」ということがまったく分かんなくなっちゃうんです。

そして、自分にいつもダメ出しして、自分のことがすっごく嫌いで、自分のことをいつも責めてる自分が誕生するわけです。

だから、

>人を好きになれず、タイプじゃない人から好かれると自分のことがますます嫌になります。

こんな風になっちゃうのかもしれません。

自分にちょっと意識を向ける習慣を作ってみましょうか。

ヨガとか筋トレとかします???これも自分に意識を向けるにはいいレッスンです。

例えば、今、お腹に手を当ててみてくださいね。
そのお腹の感覚を感じてみます。
あったかいの、冷たいの、硬いの、柔らかいの、何でもいいので。

で、次に「お腹を温めてあげよう」と思って見てください。
それでだんだんお腹があったかくなってきたらOK。

次に腕でも胸でもいいし、さっき触ったところのもう少し上とか下でもいいので、同じように触れてみます。
そして、温めてあげよう、としてみます。

「温める」ってすごく大事なことで、それだけで心が満たされていくこともあるものです。
特に寒くなるこれからの季節はより効果が感じられやすいのでお勧めです。

これって(電車・バスなら)通勤中にもできるし、仕事中にもちょっとした時間にできるし、家でスマホいじりながらでもできるし、自分にちょっと意識を向けるレッスンとしては秀逸だと思います。

そう、その程度のことでいいんですよねー。

Hさんって反抗期もあんまりなかったと思うんですよねー。
だから、反抗心が心の中に溜まってしまってるのかもしれません。

お恨み帳って書いたことありますか?
お父さんやお母さん、彼に向けて。

書き方はこちら。

【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~

しんどい感情が溜まっていて、それを吐き出す先がないと、どうしたって頭がぐるぐるするようになるし、心も晴れないし、美味しいものも味がしなくなります。
何が好きかも分からないし、ひたすら自分のことが嫌いになります。

だから、そんな気持ちを吐き出してあげるんです。外に。

お父さんからやってみるのが始めやすいかな~。

そうして心を整えていきます。
自分の感情(気持ち)を感じられるようになっていきます。

自分がしたいことや好きなことにチャレンジするのもそれからですよね。

Hさんは今まで誰かのために頑張りすぎて自分を放置し過ぎたんだろうなあ、と思います。
それはそれで素晴らしいことなんだけど、その割合をもう少し自分に与えてあげてね、というのが今日の話なのです。

ぜひ、またひとつずつできるところから始めていきましょう。

今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!

https://voicy.jp/channel/962/60403

★この本もぜひおすすめですよ。

『人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本』(大和書房)

★話を聴いてもらう、という解決方法もあります!
http://cocoronooffice.jp/#counselor

 ☆オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
 >https://cocoro-marche.com/

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