心理学を学び始めた頃によく起きる「これって自分の投影だから」の罠。



投影の法則などの心理学の知識を学び始めると、何かでムカついたときにも「それって何かの投影なんだよね?怒るのって違うんだよね?」と解釈してしまい、その感情が行き場を失ってしまうものです。
心理学ってとても多面性があるので「これはこれ、それはそれ」という見方をしていくことで、使いこなせるようになっていきます。

はじめまして。
夫婦仲が迷宮入りして以来、もう2年ほど、ブログを読んで勉強させて頂いている者です。
今回はさすがに自分に関係ないな、と思うテーマのブログも毎回ばっちり食らってしまう内容ばかりで、大ファンになりました。
「起きていることは全て正しい」という言葉と「方法は100万通りある」という言葉をお守りに、日々過ごしています。
1日の終わりに布団の中でブログを読んでから眠りにつくのを習慣にしているせいか、夢の中に何度か根本さんが出てくるほどです。(この前は神戸を歩いていて、テレビ収録中の根本さんに遭遇するという夢でした)。

今日は頭がこんがらがってしまって、どうにも分からなくなってしまったので、ネタ(?)というか質問をリクエストさせて頂きます。
心理学を勉強し、これはどうも、子どもの頃母親に感じていた恐怖心と向き合った方がいいと思い至りました。
(ものすごく一生懸命育ててくれた愛情は理解していて昔も今も仲は良いと思うのですが、今でも実家に帰るときは手土産を持っていかないといけない気持ちになったり、親に対して接客モード(?)のようなスイッチが入り、沈黙が怖かったり、自分を卑下して親を持ち上げてみたりする不自然な癖が抜けません)。

そこで、紙に書き出してちゃんと感情を感じてみよう!とやってみたのですが、一方で投影という法則を学んでしまったので、「そもそも傷つけられたと思っているのは自分の捉え方であって投影なのだから、親にこんな感情を抱くのは間違いなのでは、、、」とぐるぐる考えてしまい、迷路に入ってしまいました。

(実際に過去に参加したとあるセミナーでは、投影なのだから、親に対する期待の高さ、自分の傲慢さに気づかないといけないという指摘を受け、よく分からなくなってしまいました)。

また、投影を真剣に理解しようと色々勉強した結果、仕事上で無茶なクレームをつけてくるお客様も、何か自分を映し出しているのだから、感情を乱されてはいけない、という思考のスイッチが入るようになり、「でも感情を感じ切ることが大事なんだよな??、、、」と迷走しています。
もしかすると心理学をちゃんと理解出来ていない人あるあるな質問なのかもしれませんが、もしよろしければ教えてください!首をキリンよりも長くして待っていますー!
(Mさん)

さて、夢の中にまでお邪魔して感情をかき乱して去ることで有名な私でございますが、神戸でテレビ収録中でしたか。ちなみにそれはやっぱりバラエティで、芸人さんとロケとかそんな感じだったんでしょうか????
できればドキュメンタリー的な感じがいいんですけどー(笑)
正夢になったらすごいですねえ!

さて、心理学を学び始めると「は?これ、どういうこと?」とか「ええーっと、これも投影?じゃあ、どういうこと???」などとあれこれ考えてしまい、思考の罠にハマってしまうことがよくあります。

だから、Mさんはちゃんと心理学を学び始め、それを習得し始めてる、順調順調、超絶順調!!と自信を持って頂けたら幸いです。

心理学やヒーリングを学ぶと「私たちはみんな子ども時代に傷ついてきている!親子関係が問題だ!」という意識が生まれるので、子育てが怖くなることがよくあります。
自分が子どもを傷つけるんじゃないか?将来、トラウマになるんじゃないか?という風に。

確かにそうなんですけど、あいつらは「ご飯の前にアイスを食べたがる」「放っておくとお菓子置き場から勝手にお姉ちゃんのクッキーを盗み食いしている」「お片付けはママの仕事だと思っている」「寝室からリビングへの移動する際はパパを呼びつける」等々の傍若無人ぶりを発揮するので、そりゃあ、傷つくわ!と諦めが付くようになります。

そして、どうせ傷ついたんなら癒せばいいじゃん?きっとこいつらが大人になる頃にはカウンセラーももっと一般的になってるだろうしー、何ならうちのお弟子さんたちにケツ拭かせたらいいしー、という風に思えて、気にならなくなります。

さて、個人的な話に終始してしまったので本題に戻ります。

心理学って別名「ああ言えばこう言う学」で、たいへん便利で都合の良いことをたくさん教えてくれるものなんですよね。

妻:「もっとちゃんとしてよ!しっかりしてよ!」

夫:「それはお前の投影だろ?お前がもっとちゃんとしろってことだろ?」

妻:「投影だと思うことだって投影でしょ?ちゃんと自分と向き合えや」

夫:「あたしだって一生懸命自分と向き合ってるもん。あなたの方こそ逃げてるんじゃないの?」

妻:「逃げてるって感じるお前が逃げてるってことだろ?投影の法則ってそういうもんだろ?」

夫妻:「もう、なんだかわけがわからなーい!!」

カウンセラー:「夫婦って同じ感情で苦しむって言いまして、お二人の場合、投影の法則の罠にがっつりハマってるみたいですね」

夫妻:「は?あんた、何言ってんの?」

ね?訳が分からないでしょ?(笑)

心理学を学び始めると「多面的な見方」ができるようになります・・・というか、そうしないと理解できないことがたくさんでてきます。

もし、あなたが「正解主義=必ず答えはあって、それは一つである」という意識に捉われていると、途端に混乱してパニックになるのが心理学の世界です。

多面的というのは、この角度から見ると「3」だけど、反対側から見ると「4」であり、上を見れば「6」がある、という、サイコロを眺めるような意識です。

その時に「3」か「4」どちらか一方が正しい、なんて思っていると、途端にパニックになりますね。

夫は「3」を見て、妻は「4」を見て、どっちが正しいのかを言い争っているのが、ほとんどの夫婦問題なのかもしれません。

・・・。

・・・。

こういう書き方もよく分からない?(笑)

じゃあ、具体的な話をした方がいいですね。

>そこで、紙に書き出してちゃんと感情を感じてみよう!とやってみたのですが、一方で投影という法則を学んでしまったので、「そもそも傷つけられたと思っているのは自分の捉え方であって投影なのだから、親にこんな感情を抱くのは間違いなのでは、、、」とぐるぐる考えてしまい、迷路に入ってしまいました。

はい。これ、心理学を学び始めた方あるあるで、ちゃんと理解しよう、真剣に学ぼうと思っている人ほどよく陥りがちな罠なんです。

それはそれ、これはこれ、という意識で見ることが大切なんです。

「親に対して怖いという感情があり、傷つけられたという思いを持っている自分」

「親なりに一生懸命育ててくれたから感謝している自分」

「傷つけられたと思っているのは自分の捉え方に過ぎない。親に期待し過ぎたせいで、そう思っているだけだ。親は悪くない。」

「とは言いつつも、親に対して被害者的な意識を持っている自分」

「・・・うーん、どれが本当なんだろう????」

どれか一つが正しいと思ってしまうと、途端に訳が分からなくなります。

全部、正しいんです(笑)

ある角度から見ればMさんは親から傷つけられ、被害者意識を持つに至っています。
それだけ厳しく育てられた(?)ならば、自然なことです。

その一方で、親は親なりに子どものためを思って一生懸命育ててくれたことも正しいです。
それに感謝しつつも、でも、ちょっと複雑な感情を持ってしまうのもまた自然なことです。

そして、心理学的な見方を採り入れて「親に傷つけられたと思っているのは自分自身。すべての問題は自作自演なんだから、親は悪くない」と思ってしまうのも自然なことです。

つまり、どれも正解、どれも自然、どれもありうること、なんです。

手放しワークや感情の解放ワークで「御恨み帳」というのを書いてもらうんです。

親や旦那に対してムカつくことや、恨んでることや、憎んでること、さらには、悲しみから寂しさ、自分の中にある感情を吐き出すためのノートです。

※参考)【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~
>https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/15692

そのときに「親だって一生懸命だったんだから、そんな親の悪口を書くのは抵抗がある」といういい子ちゃんの方がたまにいらっしゃるんです。

そんな時に私は「でもさー、そうは言っても恨み辛み憎しみ怨念をたくさん持ってるでしょう?それは吐き出した方がいいよ」と伝えるわけです。

「ある部分では感謝していても、ある部分ではムカついている。」

人の心では日常茶飯事のできごとです。

皆さんもそういう人いませんか?「嫌いだけど、好き」という相反する感情を持つ相手。

心の世界ってめちゃくちゃ広くて深いので、相矛盾する感情だって平気で存在するんです。

そして、その多面的な見方のうちで「今、どれを選ぶのか?」ということをしていくんです。

親が一生懸命育ててくれたことは分かるけど、ムカつくものはムカつくんじゃー!今日はそのムカつく気持ちを解放すんぞー!!おりゃー!!!!ってやるのが「御恨み帳」です。

そういう意味で、この話です。

>そこで、紙に書き出してちゃんと感情を感じてみよう!とやってみたのですが、一方で投影という法則を学んでしまったので、「そもそも傷つけられたと思っているのは自分の捉え方であって投影なのだから、親にこんな感情を抱くのは間違いなのでは、、、」とぐるぐる考えてしまい、迷路に入ってしまいました。

もうどうしたらいいのかはお分かりかと思いますが、「投影」を使うかどうかも、その時々で選択すればいいんです。

「投影?そんなもん知ってるけど関係ねーよ!」と思って、親に対して感じてる素直な気持ちをじゃんじゃん書き出せばいいんです。

それはそれで大事なことですし、効果的な方法です。

ちょっとややこしい話をすると、親に厳しく育てられ、いい子で来た人ほど、親に対してネガティブな感情を持つことに罪悪感を覚えます。

「親にこんな感情を抱くのは間違いなのでは・・・」と思うんですね。

それがまさに「いい子」のパターンでして、だからこそ、「投影でも宗教でも何でもいいので理由を付けて」親に対してネガティブな感情を持つことを否定するんです。

だから、いい子ほど、この罠にハマってしまうもんです。

かつて流行った「そんなの関係ねー!!」をぜひ思い出して頂きたいシーンです。
>https://youtu.be/g73yP9TvAqk?t=23

だから、「今は親に対して感じてる感情をちゃんと感じてみる」「今は親に対して投影の法則を使って自分を知る」という風に「区別」すれば良いのですね。

>仕事上で無茶なクレームをつけてくるお客様も、何か自分を映し出しているのだから、感情を乱されてはいけない、という思考のスイッチが入るようになり、「でも感情を感じ切ることが大事なんだよな??、、、」と迷走しています。

この件に関しても、「無茶なクレームをつけてくるお客様のことを死ねばいいのにと思う」のも「それは自分の何かを投影しているのだ」のもどっちも正解なので、その時々でどちらかを選んだらいいわけです。

で、Mさんもお気付きのように「感情を感じることが大事」なので、ムカつくときは感情優先、冷静になったときに投影を使う、なんて風に使い分けてもいいでしょう。

投影の法則に捉われて感情を抑圧するのは逆効果ですもんねえ。

だから、親子でも夫婦でも職場でも、イヤな感情を感じたら、まずはその感情を吐き出すことを最優先にして、すっきりしたのちに、何がイヤだったのか、そのできごとは自分の何を投影しているものなのか、と振り返ってみることをお勧めしています。

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https://nemotohiroyuki.jp/dvd/26974

★まずは自分を愛することから始めましょう。人はその次で。

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
札幌:7/13(土)15:00-18:00
仙台:7/15(月祝)15:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420

★罪悪感から自由になるためのワークショップ

『罪悪感から自分を解放する4時間ワークショップ』
名古屋:7/21(日)14:00-18:00
東京:7/28(日)13:00-17:00
大阪:8/10(土)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/30876

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