周りにどう思われようと「頑張る」のが私だから。



頑張りすぎて倒れることがいけないことだと思っていませんか?
もしかすると、それが自分の性分なのかもしれません。
そしたら、そんな自分を変えようとするよりも、まずは受け入れた方が自分らしさを発揮できると思いませんか?

根本先生

以前は上司に期待されず、それが悔しくて仕事をやりすぎて体を壊し鬱病で半年ほど仕事休みました。病気になってからはゆっくり過ごす、好きなことをする等、自分をコントロールできてました。
でもまた同じことやってしまいました。

今回は私に期待してくれてる人の下で働いています。でも今度は逆に期待に応えなきゃ!と思い仕事しすぎました。
あなたならできるよ!と高い目標を設定されて達成したのですが、もうフラフラで営業好きなはずなのにもうやりたくなくなっちゃいました。
辛いのに辛いって言えないし、助けてとも言えないし、休むことも出来ず目標達成とともに家で倒れこみました。

結局周りにどう思われようと頑張ってしまう性格だということがわかりました。
何もしないのもつまらないし、でも頑張りすぎて好きなことも嫌になるようにはなりたくないです。
どうしたらいいでしょうか?
(Nさん)

あら、さすがは武闘派中の武闘派ですね。
主君のためあらば、腕が千切れようが、首が飛ぼうが勇んで敵陣に突っ込んでいく姿は、まこと自立系武闘派女子の鏡と言えるでしょう。

この記事の読者のみなさんにも「なんだかんだ言って結局あたしは頑張っちゃう」という方はいらっしゃるでしょう。

それはまるで一流のサラブレッドのように「追えばどこまでも伸びていく」わけです。
ただ、競走馬には騎手がいて、飛ばし過ぎないように制御してくれるわけですが、じゃじゃ馬であるNさんなど武闘派女子を制御できる騎手は滅多にいないので困りものですよね。

で、現実的にはそんな風に「私のことを理解してくれて、頑張りすぎてたら無理やりでも押し倒して『ちょっと頑張り過ぎだよ。少しは休みな』と優しくチューしてくれる男性」がいればいいんですけどね・・・・・・・(ものすごく遠い目)。

そんなことしようものならついつい金的からの腕ひしぎ逆十字で相手の関節をキメてしまうのが武闘派ですもんね・・・・・・・(さらに遠い目)。

なので、「誰かについつい暴走する私を留めて欲しいの(はあと)」とかわいいフリをしても、結局は「虎の皮を被った獅子」に過ぎないのであきらめた方がいいかもしれません。(一応、猫科だけど)

まあ、どうしてもそこを止めたいという方は

1.定期的にカウンセリングを受けてチェック機能を働かせる。
2.武闘派同士で定期的に決起集会を開き、お互いの戦況を報告し合う。

という方法があるかと思います。

でも、「結局のところ頑張ってしまう」という場合、何をやってもそもそもが「頑張りたい人」なのです。

仕事も恋愛も「常に全力疾走するのが私」なわけです。

だから、上司に期待されてもされなくても燃え尽きちゃうまで頑張るし、病気になって懲りた癖に自己制御が効かないわけですから、「それが私」と受け入れるのがお勧めなんです。

要するに、「それがあたしなんだからあきらめなさい」というわけですね。

救いがないですねえ~(笑)

そもそもNさんみたいに頑張りたい人は、自分で制御したり、奇跡的に表れたヘラクレスオオカブトくんに「頑張り過ぎだよ(ちゅっ)」とされたりして力をセーブしてしまうと、今度はそれに罪悪感なり、物足りなさなり、不完全燃焼感を感じてしまうものなんじゃないでしょうか?

つまり、「あたしは燃え尽きるまで走り続ける暴走系武闘派女子なのだからしょうがない」わけです。

辛いのに辛いって言えないのが私。
助けてと言えないのも私。
休むことも出来ないのが私。

言い換えれば、

辛いって言うくらいならば舌を噛んで死ぬ方がマシ、
助けてって言うくらいならば腹を掻っ捌いて死ぬ方がマシ、
休むくらいならば24時間戦い続ける方がマシ。
それが私。

やだ。そんなのやだ。って駄々をこねようが、それが今の私なんだからしゃあないんです。

でも、そうして自分の暴走キャラを受け入れると、「好きなことを嫌いになる」なんてことは起こらなくなります。

しかも、目標はちゃんと達成しているんでしょう?
それってすごいことだよね~

かつて私のクライアントさんに音楽を仕事にしている人がいました。
彼女は常に音楽のことを考えていて、夜中に気になるフレーズが思い浮かぶとすぐに飛び起きて楽器を手にしますし、納得できる音が出るまで寝食を忘れて没頭する人です。
演奏会の前などは「究極の仕上げ」にかかるそうです。
だから、演奏会が終わると時には舞台袖でぶっ倒れ、その後数日間はベッドの上で動けなくなるみたいなんですね。

でも、それが「彼女の生き方」なんです。
いや、生き様と言った方がいいでしょうか。

彼女にとって音楽とは命がけで向き合う価値のあるもので、それだけの情熱をかけるに相応しいものなのです。

周りからは「きっとあいつはステージ上で死ぬ」と言われてるそうですが、それすら彼女にとっては称号なのです。

ちなみにそんな彼女の悩み事は二回り上の野良猫男子に振り回されるだけ振り回される恋でして。まあ、その辺もれっきとした武闘派女子なんですな。

彼女の話はとても分かりやすいんですけど、Nさんも似たようなもんだと思います。

仕事という戦場において命がけで戦うのがあたしなんです。

命がけで戦ってちゃんと成果をあげてきたわけです。

だから、大事なのは「この仕事はあたしが命がけで取り組む価値があるものなのか?」ということであり、「この男はあたしが命がけで追いかける価値がある男なのか?」ということなのです。

そうして、自分の癖を受け入れて全力疾走して、目標を達成して、倒れ込んで、寝込む・・・それが私だもんなあ、しゃあないよなあ、と受け入れていくことをお勧めするのです。

そしたら、心置きなく倒れられるでしょ?
そんな自分を責めることなく、好きな営業を嫌いになることなく。

「燃え尽きるまで走っちゃいけない!」って思ってるとね、しんどいんです。
「倒れるまで走るのがあたしの性分なんじゃ!」って思ってるとね、大丈夫なんです。

これが自己肯定感の力だと思うわけです。

〇パートナーシップでもついつい全力疾走しちゃう皆さんへ。

東京:5/25(土)11:00-18:00
「自立系武闘派女子のための1DAYセミナー~親密感への怖れを手放す~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29813

〇そんな自分を丸ごと許して受け入れる2日間。

6/23,24 軽井沢プレミアム・リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29926

〇自分を愛することを学びます。

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
広島:4/20(土)13:00-16:00
札幌:7/13(土)15:00-18:00
仙台:7/15(月祝)15:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420


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