新しい私として生きていこうと頑張っているのに現実が変わらないことに苛立ちます。



しんどい人間関係や環境を飛び出して新しい自分に変わるぞ!と決めるのに、なかなか変われないとイライラするものですよね。
でも、その時「今」や「過去」を否定してません?
「自分」にダメ出ししていません?
ワクワクするよなヴィジョンを描けてます?

根本様、初めまして。
「人のために頑張りすぎて疲れたときに読む本」を高野那々さんから紹介いただきました。
単身赴任で出会った不倫彼としばらくお付き合いしておりました。私は独身です。
半年近くは仲良くできていましたが、奥様にLINEを見られてしまったのをきっかけに、彼は子供に対する罪悪感も口にするようになりました。
逢うのを拒むようになった彼に対して私は、脅迫めいたことを言いながら無理矢理彼と会うような恐ろしい女でした。彼がどんどん離れていくのはわかっていました…

別に彼氏を作ってみてもすぐ別れ、想ってくれる方からの愛は受け止められず、あからさまに拒否してきました。愛情の受け取りが下手なのです。

両親は物心つく頃からいがみ合い、今は別居で冷戦状態。
母は心から父を憎んでいるのか、“私はあの男にいい目に合わせてもらったことはない”と、正月に帰省したときも申しておりました。
そのつもりはないのは解っていますが、私たち子どもの存在まで否定されている気持ちがしてきます。
私は自己表現が苦手で、父親の無関心(今思えば接し方が最初からわからず努力もしなかったよう)な態度から、姉や妹は気性の荒い性格でした。今でこそ二人とも丸くなった気はしますが、根本は変わらず、どうにもならない雰囲気が家族にあります。

幼い頃母から、“あんたもあの男と一緒やな”と、何か言動をしようものなら浴びせられ、どんどん塞ぎ込む子供になっていきました。

でも、家族関係も不倫彼との関係も、すべて手放して、新しい私として生きていこうと決心し頑張っています。
執着を手放せば現実が動き出すとはいろいろなところで言われていますが、私は彼や家族への怒りや悲しみがまだまだ根強いです。
希望の転職先も決定し彼とも距離をおけ、自分の力で幸せになろうと思えています。
でもどこかで、認められたい褒められたい、私に興味を持ってと、童心の私が叫び出す時があります。
現実が変わらないことに苛立っています。
もしよろしければアドバイスお願いいたします。長々とありがとうございました。
(Mさん)

将来、きっとMさんは「ああ、こんな素敵な人がいたんだー。居心地がいい関係ってこういうことなんだ。那々さん、ほんとうにありがとう(はあと)」という境地に達せられていると思うのです(あれ?根本さんは?)。

今はまだ信じられないと思うんですけど、私、伊達にこの業界に長住まいしていないので、そういうご報告もよく耳にしています。
(そういうご報告はぜひメールでも送ってくださいねっ!!!)

さて、

>逢うのを拒むようになった彼に対して私は、脅迫めいたことを言いながら無理矢理彼と会うような恐ろしい女でした。

こういうのは男女関係でよくあることでして、特に不倫だったら脅迫する以外には彼に会えないと思っちゃいますからふつうのことだと思います。
これが歴戦の武闘派女子になると「え?それってふつうじゃん?何がいけないの?」とあっけらかんと彼に呪いのLINEをしたためるようになるわけです(ああ、恐ろしい)。

でも、ちょっと振り返って欲しいのですが、そこでMさんが彼に対して取っている態度って、あのお母さんと似てるような気がしませんか?
“あんたもあの男と一緒やな”と言っていたお母さんと同じ目をしていたと思いませんか?

よくあるんです。
彼氏に対して言ってるセリフが母親が言ってたものと全く同じだった、みたいな話。

でも、それもまた自然なことですから何ら否定すべきものではありません。

うちの奥さんも「ふつうに料理していたらお母さんそっくりの味になった」ってよく言ってるんです。
別に教えられたわけでもないのにね。

親からの影響というのは意識していないところでもそんな風に入り込んできています。

愚痴や不平やお父さんの悪口ばかり言ってるお母さんを嫌だなあ、そんな風にはなりたくないなあ、と思っていながらも、気が付けば同じような愚痴や不満を周りに漏らしている方も多いでしょう。
(あ、皆さん、ドキッとしましたねっ?(笑))

でも、そういうのって「自然現象」なのでなかなか自覚し辛いのです。

ああ、こういうところにもお母さんの影響が出てるんだなあ、と思うだけで良いです。

そして、もう一歩踏み込むならば、「ああ、もしかしたら、お母さんもあの時同じ気持ちだったのかもしれない」と。

Mさんが彼のことを失いたくなくてひどい言葉を言ってしまったように、お母さんもお父さんに対してそんな感情を抱いていたのかもしれません。
失う怖れかどうかは分かりませんが、「どうせ、あなたは私を愛してくれないんでしょ?」という気持ちは共通していたんじゃないかと思います。

そして、

>でもどこかで、認められたい褒められたい、私に興味を持ってと、童心の私が叫び出す時があります。

これももしかしたらお母さんと同じかもしれませんね。

そういう風に自分の体験や感情を通じてお母さんを「理解」していくことが可能です。

お母さんがあんな態度をとっていたのは、全然自分は認められないし、褒められないし、興味すら持ってくれない、という寂しさだったからかもしれません。

そして、お母さんもまたお父さんからではなく、そのお母さん(Mさんからすればおばあちゃん)からも愛をもらってないのかもしれないですね。

私たちは受け取っていないものは与えることはできません。

お母さんがおばあちゃんから愛を受け取っていないのであれば、与えたくても与え方が分からず、与えられないものです。

ちなみにそれは彼自身にも言えることかもしれませんが。

そういうところでみんながつながっているのかもしれませんね。

そして、先祖代々長らくその場にいるのであれば、そこから動くことは容易ではないでしょう。

だから、「変わりたい」けれどなかなか「変われない」のかもしれません。

その「理解」はお母さんや彼に向けられるものだけではなく、ほんとうは「自分自身」にこそ、向けられるものです。

なぜ、自分が彼に対してこんな態度をとってしまうのか。
なぜ、他の人ではダメで彼がいいのか。
なぜ、自己表現が苦手なのか。
なぜ、こんなにも愛に飢えているのか。
なぜ、こんなにも寂しいのか。

誰でもそうですが、そんなネガティブな思いを抱える自分を多くの人は「否定」します。

そんな自分じゃダメだ、と。

「変わりたい」の根拠がそんな自己否定であることも珍しくないものです。

でも、Mさんは否定されてやる気になるドMなタイプですか?
ダメ出しされると燃えるドM女子ですか?

もし、そうでないならば、「変わりたいけれど変われない」一番の理由は、そんな自己否定が原因かもしれないのです。

はい。ということで、いつものアレがやってくるわけです。

★自己肯定感本

「敏感すぎるあなたが7日間で自己肯定感をあげる方法」(あさ出版)

★自分を愛するワークショップ

ワークショップ『自分を愛する、ということ』
広島:4/20(土)13:00-16:00
札幌:7/13(土)15:00-18:00
仙台:7/15(月祝)15:00-18:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/27420

はい。華麗なるステマを決めたところで(全然ステマになってないじゃない!)、話は続きます。

まずは自分を「肯定」してあげましょう。
もっと言えば、自分の感情を肯定してあげることです。
どんな感情でもそれはただ受け入れることが大切です。

怒りを持っていることも、変われないことも、こういう恋にハマってしまったことも。

怒りは御恨み帳などで吐き出すことができます。
変われない自分を理解すれば許せます。むしろ、変われない自分を理解したり、受け入れらたりしたら、それだけですでに大きな変化を起こしたことになるんですけどね。

そうして、今の自分の気持ちや状況をまずは肯定して受け入れることをお勧めしています。

「変わりたい」と思う人ほど「今を否定」しまくっていることがよくありますね。

そして、今を肯定したら「未来」をデザインしていきます。

家族関係も不倫彼との関係を手放した先にどんな人生があるのか?
新しい私ってどんな私なのか?
私にとっての幸せって何なのか?

それを自由に描いてみるわけです。

今を否定したり、過去に捉われていると、先に進みたくても後ろを向いたままになってしまいますから、コケやすいですよね?

そうして、そんな未来を現実にすべく、今できることをやっていきましょうね。

〇人生を変える二日間へようこそ。

6/23,24 軽井沢プレミアム・リトリートセミナー
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29926

〇親密感への怖れを癒す1DAYセミナー

東京:5/25(土)11:00-18:00
「自立系武闘派女子のための1DAYセミナー~親密感への怖れを手放す~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/29813

〇新しい自分に向かって一歩踏み出す。

ワークショップ「さあ、流れに身を委ねて新たな一歩を踏み出そう!」
福岡:4/21(日)13:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/28936


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