いつも私にアドバイスを求めてくるくせに私の話は全然聞いてくれない問題。



需要と供給というものがありまして、例えば、医者じゃない人がお医者さんから病気について相談されたら固まってしまうのと同じように、相談してくる人に相談しても、けっこうスルーされちゃうことが多いもんなんです。

根本先生こんにちは。

伺ってみたいことがあってメールしました。
私の恋愛にはパターンがあるなと思っていて(それはもちろんいつも上手くいかないパターン)、それは、男性が私に仕事とか人間関係のアドバイスを求めてくるということです。
つい先日なんて、2年前に勤めていた会社で恋愛関係になったが元嫁元嫁言ってて結局付き合ってくれなかった男が「聞いてほしいことがある」と私の今の会社近くに押しかけてきてまして。
「仕事が辛くてどうしたらいいだろうか、ぼくだって誰かに褒められたいと」と。
同じ職場だったから仕事の辛さはわかるし、ある程度解決策はわかるし、私は褒めるのも励ます上手いのです。
だけどお前、、、元嫁元嫁言ってもうぼくとあなたは会うべきじゃない、って音信不通になっただろ?ちくしょう。ちくしょう。
彼は救われた、と言って帰っていきました。

私はいつも
相談になんて乗りたくない、
アドバイスなんてしたくない
人の問題解決もしたくない。

楽しい話しがしたいのに。お互い尊重したいのに。いつも男性側はもれなく私の話は聞いてくれません。
聞くだけの器がないと言った方がいいかもしれませんが。
ちょっと私の気持ちを言っただけで都合が悪くなると音信不通になります。
いつもこうなってしまうのは、私に何かあるからなんだろう、って思っています。何だと思われますか?

またセミナーなど伺いますね。寒いですのでお風邪などひかれませんように。いつもありがとうございます。
(Aさん)

Aさんの体験もあるあるっちゃあるあるじゃないでしょうか?
きっとスマホの向こう側で「これって俺のことじゃねーか?」と目を皿のようにし過ぎてスマホの画面をその眼力で割ってしまった武闘派女子が何万人かいらっしゃるような気がします。

修理代、高くつきますよね~、ほんと。

人から相談される、とか、頼りにされる、とか、アドバイスを求められる、とかってまあ、長所なんですけど、そんなんばっかりではウザいですよねー。

昔、大阪・十三のSMクラブにお勤めのお姉さまが「いつもSばっかりで疲れるわ。たまにはMもやりたいわ。」と出勤前にカウンセリングに通ってくれていたことを思い出します。

とはいえ、じゃあ、話を聴いてくれる人に出会ったら、Aさんはどうなってしまうと思いますか?

ふんふんって聴いてくれるんです。
そうかあ、たいへんだなあって共感してくれるんです。
一生懸命やってるよなあ、すごいなあ、って承認してくれるんです。
君は全然悪くないのになあ、って味方になってくれるんです。

どうなってしまうのでしょう?

もしかして、そういう人に出会ったら

A.どんどん溜め込んでいた思いがあふれ出てしまって超依存的になってしまいそう。
B.その人のことを好きになって追いかけて食ってしまいそう。
C.そんな奴はおらん!と化けの皮を剥がそうと表に連れ出してボッコボコにしそう。

とか、そういう心配はありませんか?(笑)

人から相談受ける姐御肌の方の中には元々甘え下手な方も少なくありません。

そうするといざそういう人が表れるとむしろ怖くなってしまったりするんです。

Aさんにそれが当てはまるかどうかは分かりませんが。

先ほどの十三のお姉さま。たまにはMになりてーわ!と思うんですけど、当然ながら大金持ってSMクラブに通う方々は「Mになりたくて」来てるわけです。

だから、お客様に「お前、いつもMばっかじゃねーか。たまにはあたしを責めて見ろや!」て言ってもポカンとされるばかりです。

まあ、それでMの気分を味わいたくて私のカウンセリングを受けるってのはちょっと合点がいかないところがあるんですけど、要するに、「お客さまじゃない人にふだんと違うプレイを求める」という点では正解です。

Aさんに相談しにくるチキン野郎どもは、Aさんに相談したい人です。
自分が相談したい人に、相談を持ち掛けられたらポカンとするの、分かりますよね?

だから、もしAさんが「あたしだって誰かに話を聴いてほしいわ」と思ったら、職場までおいかけてくるようなチキン野郎では役不足ってことなんです。

特に「いつも人から相談される役」を長年やってらっしゃる方は、自然と「自分に相談したい人」を周りに集めるようになります。

そこが「勝手知ったる我が家」だからです。

もちろん、オーバーフローを起こしてキレてしまうこともありますが、長年の習慣で「相談に乗ること」が自分にとっては自然な姿になっちまってるんですね。

そして、そういう方の元にはどこで気配を察するのか「相談したい人」が集まってくるようになります。

だから、極論を言えば、彼らに相談しようとしてもお門違いになってしまうのです。

とはいえ、そんなことばっかり続けてるとオーバーワークになってしまって疲れます。
なので「相談になんて乗りたくない、アドバイスなんてしたくない人の問題解決もしたくない。」って思うんですけどねー。

それはたぶんサービス過剰じゃないかなーと思うのですねー。

相談に乗ること自体、ほんとうは嫌いじゃないと思うんです。
でも、好きなことだってやり過ぎれば毒になります。

例のSMクラブは2時間コースなら、基本的に2時間できっちり切るそうです。
少しでも時間が過ぎれば延長料金がかかるんです。

だから、2時間で終わらせるのがプロのわざなんですけど、そろそろAさんもそうした時間なりお金なりで区切りをつける技を身に着けてもいいのかもしれません。

そして、それと同時に大切なことがありまして。

それが長所だ、魅力だ、才能だ、ということをちゃんと受け入れることなんです。

人が相談したくなるような存在であることに誇りを持ち、人に的確なアドバイスができる存在であることを才能だと認めるわけです。

「あたしがしてることなんて、たいしたことねーよ」なんて思わずに、「ものすごく素晴らしいことをしているのだ!しかもタダで!根本さんなんてめっちゃ高い金額取ってショボいことしか言わないのに!」と胸を張ることです。(私は胸が痛いです)

そうした自分の価値や才能をちゃんと認めるとそれを無駄遣いしなくなります。

とても素晴らしい価値があるバッグや服は特別な時にしか身に着けないですよね?
それと同じように自分を安売りしなくなるんです。

そして、Aさんのその才能を一言で表すならば「女王様」ということになるんです。
チキン野郎どもが「女王様!ご聖水を!!」と跪いてくるんでしょ?
そして、Aさんはアドバイスという名の鞭を振るうわけでしょ?

一緒じゃん!!

ということで、自分の魅力をちゃんと受け入れろ!といういつも通りのオチになってしまいました・・・。ワンパターンですいません。

でも、最初の方の「もし話を聴いてくれる存在が表れたら怖いんじゃない?」という点も考えて見られると良いかもしれません。

「甘え下手な人はよく他人を甘えさせることで甘え下手な部分を隠す」なんてことをようやりますもんでね。

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