納得がいかないことや理不尽だと感じることに対しては批判しないと気が済まない私ですが、やはり疲れてしまいます。



常に戦闘モードでいるのはしんどいものですが、自分の価値観に縛られているとどうしても戦わざるを得ません。
だから、その批判したくなる心理を読み解いてみましょうか。

いつも皆様のご相談と根本先生のわかりやすく切れ味のある回答を興味深く拝読しております。

今回もネタのご提供になるのですが、テーマは「男尊女卑が許せない心理」についてです。

私はとにかく男尊女卑の傾向が強い男性を嫌悪しており、軽蔑しています。

この夏に話題になった医科大の入試の件も非常に腹ただしく感じました。
(入試の前に医療従事者の労働環境や体制などに問題があると思いますが、隠蔽したことに対して腹ただしいという意味です)

また、「家事は女がやるもの」とか「女の癖に生意気」とかいう風潮にも疑問を感じますし、許せないという気持ちがあります。

一応これでも主婦なので、家事全般はやりますし、旦那の方が仕事をしている時間は長いため、自分の家事の割合が多いことに不満はありません。

ただ、あまりに手伝ってもらえない時はちゃんとお願いするようにはしています。

また、ネットで女性を馬鹿にするような発言をしたり、掲示板などで叩いているのを見るとやっぱり腹が立ちます。

先日、ツイッターで私の発言を馬鹿にしてした男性がいたのですが、徹底的に批判した上、相手の劣等感を逆撫でするような言葉を投げて炎上させました(笑)

しかも1人じゃなく、2人もです(笑)
私の発言にも何か馬鹿にしたくなるような要素があったのかもしれません。

その時、「これって自立系武闘派女子が彼氏や夫によくやってしまうヤツと同じなのでは?」と気づき、「これは絶対に恋愛ではやったらアカン…」と過去の自分を反省しました。

私は性格的に、納得がいかないことや理不尽だと感じることに対しては批判しないと気が済まないようなのですが、やはり疲れてしまいます。

もう少し男性に対して穏やかに寛容になるにはどうしたら良いでしょうか?

根本先生がよくブログで仰っているように、自分に対して寛容になることが先でしょうか…?
(Mさん)

さすがは武闘派ですねえ。炎上させるほどの情熱をお持ちと言うことで、さすがでございます(笑)

そういえば、沖縄リトリートセミナーの懇親会か休憩時間に「なぜ、根本さんのブログに質問してくるのはMさんが多いのか?」という話をMさんたちとしていまして、「やっぱり武闘派はMなんじゃね?」というよく分からない結論に至ったことをここに報告しておきます。
ちなみに私は「SさんとかYさんとかも意外に多いと思うけどねえ」と反論したんですけど、「は?あたしたちに反論すんの?ちょっと表出よか?」とお誘いを受けまして、丁重にお断りした次第です。はい。

男尊女卑の傾向が強い人を嫌うのは別に悪くないと思うのです。
自分がそういう考え方、価値観なんですから。

阪神ファンは巨人を嫌うし、軽蔑するでしょ?まあ、それでよく乱闘になったりもしていましたけど。

価値観なんでそれが良いとか悪いとかではなくて、「私はそういう価値観を持っている」ということを受け入れることが大事なんですよね。

で、Mさんはその男尊女卑の傾向が強い人が嫌いだ!という価値観を受け入れているでしょうか?

ちなみに受け入れているのかどうかの判断なんですけど、「だってそうじゃん。正しいじゃん。」と正しさを証明したくなったとするならば、そこに罪悪感が隠れている可能性が高いです。正しさの証明はよく罪悪感を隠すために使います。

阪神ファンはただ阪神ファンなのであって理由なんてないですよね?
阪神ファンである正しさをわざわざ証明する必要なんてないんです。

だから、「うん。私はそうだよ。そういう考えだよ」とさらっと言えるならば受け入れられてるでしょう。

で、そうして「自分の価値観を受け入れている」ならば、「相手の価値観も受け入れられる」ということになります。

たびたび出てくる投影の法則ですね~。

「あたしはピーマン嫌いだから食べないけど、別にあんたがそれ好きなら食べなよ。」

という感じです。

そうすると、ピーマンを一緒に食べる機会を作らなければ、その人とは仲良くできるわけですね。

「男尊女卑する人とは合わない!嫌いだ!」という価値観をMさんが受け入れられているならば、男尊女卑な考え方をしている人とは合わないし、接点も持たないようにします。

つまり、わざわざ阪神ファンは巨人ファンがたむろする居酒屋に飲みに行ったりはしないのです。

まず、これが1点目です。

自分軸、他人軸という話も関係してきます。

私がそういう価値観を持っている、ということを受け止めるには自分軸である必要があります。

そして、自分軸が確立されていくと、どんどん相手との間に線引きができるので、「ああ、あんたはそういう人なのね?私とは違うのね?」という認識ができるようになっていきます。

インド人の話で好きなツイートがあって「俺らは(宗教上の理由で)牛肉食わないけど、お前ら好きなんだろ?だったら食べたらいいじゃん」的な話なんですけどね。

彼らは自分軸が確立されてるわけですよ。
それが他人軸で生きてる人ってついつい、「俺らが牛肉食わないんだから、お前らも食うなよ」って干渉的になっちゃうんです。

特に「癒着」の傾向がある人は自分の価値観を他人に押し付けやすいですよね?

皆さんもそんなおかんや上司に苦労してきませんでしたか??

そういう時こそ、自分軸、自分軸なんです。

で、もう一つ重要なこと。
これはMさんもお気付きかと思うのですが、「女性を否定する発言をした人を否定する」ということをやってしまいがちなのですね。

これは力の証明、正しさの証明などを使うのですが、お互いに同じことをしているわけです。

多くの争いの背景にはこれがあります。
順序が逆なだけで、同じことをしているのです。

「自分を軽蔑してきた相手を軽蔑する」
「自分を攻撃してきた相手を攻撃する」

それを「だって相手がそういう風にしているんだから」と自己正当化しやすいので、注意が必要ですね。
正しさを盾に取って攻撃するんですけど、「結局やってることは同じだよね?」とはたから見れば思えるのです。

だから、ああ、同じことしてんだなあーと受け入れることがここでも大事だと思います。

さて、そういう前提で見てくると、何が問題なのさ?という話にも持っていくことは可能になってきますね~。

え?そうしたいんでしょ?それでいいじゃん。何が問題なの?って風にね(笑)

ただ、それでは気分が悪いとおっしゃるならば、もうちょっと深みにはまってみましょう。

例えば、男尊女卑な考え方をする人が嫌いなMさんですけど、じゃあ、具体的に誰が嫌いなの?って固有名詞を挙げて行ってください。

その価値観を作った張本人がいるはずです。

お父さんとか学校の先生とかおじいちゃんとか、時にはお母さんがそういう価値観の人もいますよね?

そして、その人を許せていない分だけ、その人を投影する似た価値観を持っている人を許せなくなります。

だから、きっとそこに誰かがいるんですよね。

>私は性格的に、納得がいかないことや理不尽だと感じることに対しては批判しないと気が済まないようなのですが、やはり疲れてしまいます。

別にそれでもいいんですけど、疲れるってことはほんとうにやりたいことではないんですよね?

Mさんはほんとうはどうしたいのでしょうか?

武闘派で誰かのために戦い続ける女子の中には「本当の私は平和主義」という方も珍しくありません。
平和主義なんだけど、守りたい誰かのために戦い続ける正義のヒーローなのです。

じゃあ、Mさんは誰を守って来たのでしょう?
これもまた固有名詞を出していきましょう。

武闘派女子ストーリーでよくあるのは、暴れん坊のお父さんから母やきょうだいを守るためにお父さんと戦い続ける、という方です。
その方は家を出ても、年上の男性や権威とよくケンカをし、周りの女子たちの味方になってます。

また、母親と戦い続けるパターンもありますね。自分やきょうだいを守るために。

そして、これが最後です。色々と話を振ってきたんですけど、ここだけ読んでもらえたらほんとはいいんですけどね(笑)

「正しさの証明」という観念に引っかかるのはとても苦しいものです。
実は私もその傾向がないわけじゃないので、お気持ちはわかるのですが、実は、そのルールで一番縛られているのは他ならぬ自分自身です。

「納得がいかないことや理不尽だと感じることに対して自己批判が癖になっている」わけです。

だから、自分に対してもっと寛容になるこ・・・・・・・あっ!!もうMさん書いてる!!(笑)

>根本先生がよくブログで仰っているように、自分に対して寛容になることが先でしょうか…?

うん。その通りです。はい。そうなんです。

なんだ、今日の話はめっちゃ短くて済んだのに、ここまで長い記事にできる根本先生の実力を皆さん褒めたたえるといいと思います。

結論:3行で終わる記事を100行以上書くメンドクサイおっさんがいるぞ。

そういうわけで、男尊女卑な考え方をしている人だけでなく、人と接していてイラッとした時に、そこに誰を見ているのか?(誰を投影しているのか?)を思い出してみるのもいいし、じゃあ、自分は何を禁止しているのだろう?と考えて見るのも吉だと思います。

あと、寛容さって、オープンハートになると出てくるんです。
オープンハートになるには好きなことややりたいことをやって、自分を自由にしてあげられるとなりやすいものです。
自分を緩めることもお勧めですね。
リトリートセミナーなんてすごくお勧めですよ(笑)

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