やる気はあるのですが、体調がなかなか戻らないのはなぜでしょうか?



起きてることが正しいとするならば、そして、その状況を自分で望んでいる前提で考えてみると、色々とその意味が見えてくると思います。
顕在意識レベルではちょっと理解し辛いできごとを、潜在意識に問いかけてみると捉え方を変えることができるのです。

根本さん いつも興味深く読ませていただいています。

心からくる身体の症状について、ブログで取り上げていただけたら大変嬉しいです。

私の母は子供に厳しく自分に甘く、怒りを常に秘めていました。

大人になっても親の支配から逃れられず、要求がエスカレートしていった時期、何年も修復を試みるも無理で、私はストレスから自律神経が狂い始め体調を崩し、ある時脱出に成功しました。

心身共に非常に打撃は受けましたが、これから立て直せるという希望でいっぱいでした。

しかし体調は戻りません。

病院でも特に異常無、鬱病でもないとのこと。
やる気はあるのです。

カウンセリングでは親への抑圧した感情のせいだとー

しかし親から受けたことに例え同情してくれても、今の自分が復活できなければ、スッキリすることはありませんでした。

確かに最初は親への怒りもありましたが、平穏な生活を手に入れ、思い出すこともそうなくなりました。

幸い社会では、人並みにうまくやってこれたと思うので、今、困っていることはありません。

不調が精神にストレスを与え続けている感じで、最近、自己肯定感のあまりの低さに気付きました。

確かに親は不調のきっかけであるけどもう自分自身の問題では、と思っています。

過去より今これからを良くしたい、辛い記憶があっても自分の人生は立て直せるはず、と思っています。

このような状況で、私の心の持ちようと今すべきこと、方向性など何かアドバイスをいただけないでしょうか。
(Sさん)

>過去より今これからを良くしたい、辛い記憶があっても自分の人生は立て直せるはず、と思っています。

はい。私もそう思ってます。
過去はあくまで過去のこと。
今起きていることではありません。
ので、過去を切り離すことができれば、それは徐々に修復していくものです。

もう親御さんへの怒りも収まって来たんですよね。
いろいろなことにチャレンジされたんだろうと思います。
それで今は平穏な生活を手に入れられてるのは素晴らしいです。

感謝したり、親御さんなりの愛情を受け取ることもできるようになりましたか?

>確かに親は不調のきっかけであるけどもう自分自身の問題では、と思っています。

はい。そうですそうです。こういう見方ができるのもステキですね。
自分軸でちゃんと問題と向き合えていると思います。

>カウンセリングでは親への抑圧した感情のせいだとー

という風に指摘してもらってますが、その抑圧した感情も解放に向かっていると考えていいでしょうか?

「親」から受けたものだとしても、その感情が肚の中に溜まったまんまでは不調を来たすことも珍しくないものです。
それをきちんと解放してあげることも大事なことです。

そういう方のために、とりあえず私は御恨み帳をお勧めしています。

御恨み帳の通販、始めました。

同時に、手放し、許しのプロセスもお勧めしています。

親を許す、という形式をとりますが、同時に自分の感情を解放して心を軽くしていくことを目指しています。

こういうセミナーもあります。ブログでもやり方を紹介しています。

東京:10/8(月祝)13:00-16:00 本気の手放しワーク(神楽坂)

東京:10/8(月祝)13:00-16:00『本気の手放しワーク』

改めて、

>幸い社会では、人並みにうまくやってこれたと思うので、今、困っていることはありません。

ここまで頑張った自分を承認してあげる(ほめちぎってあげる)ことも欠かさずされてますか?
また、この状況になるまでに手を差し伸べて下さった人たちに感謝の思いを持つことも役立ちますね。

自分自身に、また、自分と関わってくれた人たちに感謝することもまた体調に影響によい影響を与えてくれます。

さて、

>しかし体調は戻りません。

という本題についてなのですが、いくつかお伝えできることがあります。
ひとつは「習慣性」について。

長年、体が不調のままだとその状況に慣れてしまうもので、なかなか回復して元気になるイメージが持ちにくくなるものです。

不調なのが当たり前、になると、どうしてもそこに意識が向いてしまい、引きずられるように元気が奪われていきます。
良くなってきたかなあ、と思ったら、ちょっとしたストレスで不調になったりしてね。

そして、長らく「体調がよくなること」を目標にし続けると、それに逆に固執してしまい、なかなかその目標を手放せなくなってしまうのです。
つまり、「体調がよくなること」を目標にし続ける状況を自ら作り出していくのです。
これはちょっとピンと来ないかもしれませんけど、物事の見方の一つとして受け入れてみるとその執着があっさり手放せることもあります。

だから、元気になった自分を“イメージ”することが役立つものです。
「元気にならなきゃ」とか「早く快復したい」という思いを持つことは決して悪いことではありませんが、これらの思いには「私は元気ではない」というメッセージが強く含まれます。

つまり、「これから立ち直る!立ち直せる!」という思いは、暗に「私は今、全然元気ではない」ということを意味しているわけです。

だから、言葉のアヤみたいなもんですけど、「元気になった!立ち直った!」と“過去形”にしてみると、意味はガラッと変わります。

もう一歩踏み込めば「私は元気になったので、○○ができるんだ!ありがとう!」という風にしてみると、さらに潜在意識に「あ、私ってもう元気なんだ!」というメッセージを伝えることができます。

ふたつ目は才能についてです。

親からそれだけ厳しく接して来られたり、時には怒りをあらわにされたりすることによって、Sさんはとても人の感情に敏感なタイプになると思います。
人の感情を察知したり、場の空気を読んだり、人の心をキャッチすることが上手になったりするわけです。

これは辛い子ども時代を過ごしてきた恩恵とも言える才能で、これは人とのコミュニケーションや誰かを喜ばせる能力として使うことができます。

その一方で、人込みやあまり気の良くない場所に行くと体調を崩しやすくなったりすることもあるですが、それも、自分の感覚を信頼することで避けることも可能です。

自分の感性を信じてあげると、できることが増えて行き、それが時には仕事になったり、人の役に立ったりすることができるようになると思うのです。

「そういう環境で育ったからこそ、自分が得られたメリット、恩恵って何だろう?それをどのように生かせば私は幸せを感じられるのだろう?」

この見方は意識を変えてくれるのに役立つかもしれません。

三つ目は体調が戻らないことで得られるメリットについてです。
私たちはしんどいことから問題の方に目を向けて、それを何とか改善したいと頑張ることが多いのですが、その一方で不調であることのメリットを感じていると、なかなか調子が戻らないものなのです。

これは潜在意識への問いかけになりますので、すぐにはピンと来ないかもしれません。

あらゆる病気に目的があることもこうした考え方によるものです。

Sさんに当てはまるかどうか分かりませんが、体の調子が良くならない状況が続くことによって、「人に優しくされる」「頑張らなくてもいい」「やりたいことができなくても仕方がない」「誰かと深くかかわらなくてもいい」「ほんとうに叶えたい夢を夢のままで持っていられる」等々のメリットを感じている人もいます。

ふだんは意識されない、このメリットに目を向けてみて、それを手放してみると、体調不良でいる理由がなくなるので、快復が早まったりします。

四つ目はちょっと今までのものに被るところもありますが、この状況によって何かを学び続けているSさんがいる、ということです。
体調が戻らないことによって、同じ状況にいる人の気持ちが理解できます。
つまり、同じ環境の人を助けるために、自らの体を使って研究しているようなものなのです。

アトピーに長年苦しみ、ありとあらゆる方法を使って良くなった方がいらっしゃるのですが、彼女は長年の葛藤の中で様々な方法を学び、使ってきたんですね。
それゆえに、彼女は今、アトピーが良くなるエステシャンとして活動をされてるんですね。

こういう見方をすると、誰かを助けるために、あるいは誰かの気持ちを理解するために、“望んで”この状況を創っていると解釈することもできるのです。

・・・とまあ、なかなかすぐに理解できる見方ばかりではありませんが、ひとつの問題に対してこれだけ複数の見方が存在するのです。

諦めずに体調がよくなるように、良かれと思ったことは積極的に採り入れてみて頂ければと思います。

もし、体調が万全になったらやりたいことって何でしょうか?
その夢を今からワクワクしながら追いかけてもいいと思います。


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