私は父を許せているのでしょうか?


愛と感謝を感じるのであれば許せていると思っていいのです。
それだけ大きなチャレンジをされた自分を誇ってください。
でもまだプロセスは続きます。大切な宿題が残っているのです。

根本先生

こんにちは。
いつもブログや書籍などでお世話になっています。
今年は自己肯定感をあげる1年にするぞ、と決めて早5ヶ月目。
「私は罪を償いました」「人は人、自分は自分」などのアファメーションを進め、私は私の味方でいることを意識した日々をおくっていました。

その中で仕事やプライベートを少しでもラクに生きたくて、10年近く会わず、連絡も無視してきた大嫌いな父を許したいと思うようになりました。
ワークを進め、父に「ありがとう」も言えたけれど、今の状態が「許せている」のかわからないのです。

父に感謝を伝えられたのは、父が危篤状態になったときでした。
駆けつけた時には既に昏睡状態で、数日が山だと。
久しぶりに会った兄弟姉妹と病院に泊まり込み、泣きながら何時間も父の話、家族の話をしました。

父を許せなくなった原因のエピソードが、行き違いだったこと。
父はずっと私に対して罪悪感と後悔を抱き、必死に働くことで家族を守ってきてくれたこと。
私が家族を捨てたことを、父は恨みも憎みもせず、受けとめてくれていたこと。
けれど諦めきれず、住所を教えなかった私の家の最寄り駅までわざわざ来ていたこと。
私も父と同じように時々実家の近くを通ったり、優等生であることで「自慢の娘」であろうとしてきたこと――驚くほど、父と私は似ていました。

棺を閉じる直前まで父の手を握り、体をさすって「ごめんなさい」「ありがとう」「大好き」を伝え続けました。冷たくなった父も骨になった父にも愛情と感謝を感じました。

父の死をまだ受けいれられていないから「許した」を感じられていないのかもしれません(私は受けいれたつもりなのですが)。
そもそも許すとは何だったのか。父の命を代償にしなければ、私は父を許せなかったのか。もしも許せているなら、どうなるのか。

長文になってしまってすみません。
もしよければいつか、「許すとどうなるのか」を記事にしてもらえたら嬉しいです(既に書かれていたら、見つけられなくてすみません)。
(Yさん)

素晴らしい体験をされましたね。
この体験そのものが許しと癒しのプロセスそのものだと思います。

お父さんに愛情と感謝を感じたのであれば、それは許しです。

許しが与えてくれるものは純粋な愛です。

今なら「私はお父さんの娘でほんとうによかった」と言えるでしょう?

それが許しだと思っていただいていいです。

許しにも濃度があります。だから、際限はありません。

「愛情も感謝も感じるけれど、憎しみや怒りもまだちょっと残ってる」という状態もあるし、「ただただお父さんがお父さんであることに感謝しかない」という状態もあります。

それは感情的なものなので揺れ動くものですね。

だから、Yさんはお父さんを許した、と思ってもいいですよ。

「これで?」と思われるかもしれませんが、その効果や恩恵は後々ゆっくりやってきます。

お父さんを許すと、お父さんから影響を受けて起きていたあらゆる問題が氷解していきます。
パートナーシップ、権威との葛藤、仕事やお金の問題などが一般的ですが、YさんにはYさんのケースがありますから、楽しみに恩恵を待ちましょう。

ただ、大切なのは「許している状態が本来の姿」だということです。
私たちは意図的に恨み辛みを持ち、相手を攻撃することをしてきましたが、それは無理をしている姿です。

だから、本来の自分に戻っただけで特段何も変化がなくてもいいのです。
むしろ、本来の自分に戻ることが許しの目的であると言ってもいいくらいで。

そのため許すと心が軽くなったり、生き易くなったりするほかはあまり実感がないことも珍しくありません。
とはいえ、その2つの効果は絶大でライフワークを生き始めたり、人に対する距離感が取りやすくなったり、自分軸で生きられたりするんです。

ちょっと深読みしましょう。

Yさんはお父さんのことを許されましたが、実はまだ残っている感情があるのかもしれません。

それは「罪悪感」です。

お父さんとYさんが和解するには、お父さんが危篤になることがベストだったんですよね。
それ以外の方法では難しかったのかもしれません。

また、タイミングも良かったですね。
Yさんが「お父さんを許したい」と思っているときに、危篤の報が入るなんて。
だから、Yさんもまたお父さんに近付きやすくなったと思います。

起きたことはベストだと言いますが、まさにその通りになりました。

そして、家族で病院に泊まりながら話をすることで、家族の絆も深まりましたね。
さらに、そこで色々と誤解が溶けるなんて、お父さんの愛が受け取れるだなんて、素晴らしい体験をされました。繰り返しになりますが、それこそが許しだし、癒しです。

もし、お父さんが家族が自分のことを泣きながら話をしている姿を見ていたら、もし、棺に蓋がされるまで手を声を掛けてさすり続けてくれる娘の姿を見ていたら、どんな気持ちになるでしょうか?

嬉しかったんじゃないかなー。
お父さんが見たかった景色が、最後の最後で見られたのかもしれません。
だから、とてもいい送り方ができたんじゃないかと私は思います。

そして、何よりも大嫌いで10年も連絡を絶っていたYさんが、お父さんを許そうと思えたことは偉大なことです。

その思いがなければ、お父さんは危篤になっても、土に還っても、娘との再会を果たすことはできなかったのですから。

それだけ素晴らしいことをYさんはされたのです。

ただ、お父さんを許した後は大切な仕事が残っています。
それは自分を許すこと。

お父さんを嫌った自分を許すこと。
お父さんの愛に気付かなかった自分を許すこと。
お父さんを愛していた自分に気付かなかった自分を許すこと。

やれることはやりました。
むしろ、素晴らしいチャレンジだったと自分を褒めてあげてほしいのです。

そして、お父さんと約束して頂きたいのです。

「私はお父さんにずっと愛されてきた。
 だから、これからはお父さんの代わりに私が私をちゃんと愛してあげる。
 だから、お父さん安心して見守ってね。」

そうして、自分を許し、自分を愛してあげましょう。

それがお父さんへの恩返しになりますよね。

「お父さんのためにどんな生き方をしたいですか?」

そんな問いかけをしてみてもいいかもしれません。

でもまずは、お父さんを許せた私ってすごいなあ!!!と思うところからですね。

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