やりたいと思っていることはあるのに、どうやったら辿り着くのか分からなくなってしまう。



そこに至る道は一本ではないし、一人で頑張る必要もないかもしれません。
「うまく行かないこと」と「うまく行ったこと」を分離させて考えてしまうと自信にもなりづらいですし、そんな意識を変えていくことが今役立つかもしれません。

根本さん

こんばんは。ご無沙汰しております。
ご報告がてら、ネタに取り扱っていただければと、久しぶりに連絡させていただきました!

以前、ご連絡させていただいた去年10月から、色々なことがありました。
12月に、ずっと返事を待っていた面接を受けた会社から不採用の知らせ。
また転職活動を再開。自分のやりたいことにぴったりの会社の募集を発見し、すぐに応募しました。
今までの自分だったら、「自分にはできない」「無理」そんなふうに躊躇していただろうに、自分でも驚くくらい、スッと行動に出せました。
手応えも悪くなく、自分の進みたい方向の一歩を踏み出せるかもと、期待が膨らみました。
が、しかし、他の候補者に負け、結果は不採用。ずっとやりたかったことに繋がる職種だったために、ショックも大きく、もう一歩も動けないような気持ちになりました。

それでも、生活は待ってくれません。全く別の職種へ面接へ行きました。採用が決まり、今はお試し採用期間中です。
ここで、やはりといいますか、もれなく、責任感のない人材を育てる気のない上司、良いとは言えない給料、良いとは言えない労働環境(休日、帰宅後もメールチェック、対応を求められる等)と、てんこ盛りの職場です。

今までも何人も辞めて人が続いておらず、1人いる良い先輩も、仕事に疲れ離職を考えているようなことを聞きました。

私は、なぜこんな仕事場ばかり選んでしまうんだろうと思うんです。なぜこういう仕事場しか採用してもらえないのかと思ってしまうんです。

やりたいと思っていることはあるのに、ワクワクすることもわかってるのに、どうやったらたどり着けるのか、いつも途中でわからなくなり、生活が追いかけてきて、とりあえず仕事しなくちゃとなります。だからなんでしょうか。

起こっていることが自作自演だとしたら、それは何なのか?と考えてしまいます。

お金に対するコンプレックスは大分なくなってきたんです。今の職場は大きなお金が動くようなところで、お金持ちの人が顧客にいるような職場です。以前の私だったら、お金持ちと聞いただけで気分が悪くなって、罪悪感でいっぱい&自分を責めていましたが、今は気にならずにいられるくらいです。
また、家も買うことが決まり、今その方向で話がまとまりつつあるところで、家なんか買える訳が無いと信じ切っていた頃の自分からすると嘘のような状態です。家族仲も良いし、感謝の気持ちもいっぱいで、幸せだな!と感じることが多い日々です。

だから、前よりずっとずっと進歩はしていると思うんです。
でも、仕事のことは、変わっていない。。。夢にも近づけてもいない。。。

この仕事に対する負の連鎖をどう改善していけるのか、ぜひネタにしていただけませんでしょうか?

どうぞよろしくお願いします!
(Mさん)

それはほんとうに負の連鎖なのかなー?という見方をしてみるのはいかがでしょう?

仕事のこと、ほんとうに何も変わっていないのでしょうか?
夢に近付けていないのでしょうか?

たくさん変化が起きてますよね。
・やりたかった仕事にスッと応募することができた
・やりたいと思ってワクワクしていることがある
・お金に対するコンプレックスがなくなってる
・お金持ちの顧客に対しても気にならない
・家を買うことが決まった
・家族仲もよく、感謝や幸せも感じている

めちゃくちゃいい変化が起きてるじゃないですかー。

「いや、それは分かってるんですけど、やりたい仕事に就けないんです」とおっしゃりたい気持ちは分かりますけれどね。

「負の連鎖」として捉えると、そうしたポジティブな変化は除外されて、うまく行っていないところに目が向くようになりますよね。

つまり、良い変化の価値が受け取れなくなってしまうんです。
それはもったいないですよねー。

ずっとやりたかったことに繋がる職種に不採用になったのはショックですよねー。それは間違いないです。
しかし、そのショックを緩和させてくれるのもまた、他で起きているポジティブな変化だと思うのです。

よく情熱系の人たちは「美味しいものは最後に取っておく主義」を採用していまして、本当にやりたいことを残して、後のことは実現させていくんですね。
そして、おもむろに本丸に突入していこうとするんです。

さらに情熱系の方々は「困難に喜びを感じる」と言う習性もあり、平坦な道ではなく、敢えて茨の道を選ぶ癖があるようですね。

なぜならば、その方が感動が大きいから。

やりたい仕事だけどビビって応募できなかった私

即、応募できたけど、不採用になった私

と段階を踏んで来てるんですよね?

次はどんなドラマがあったら後々感動できると思いますか?

「やりたい仕事に繋がりそうな仕事に就いたけど、全然違う仕事を任されて悔しい」

「望む仕事に採用されたけれど、全然能力が足りてなくてクビになる」

「一念発起して自分で起業することにしたけど、様々な困難が待ち受ける」

「一見、やりたい仕事に繋がらなさそうに見えたけど、ひょんなことからずーっと持っていた夢が叶うことになった」

「旦那と仲良くなりたい!!」と頑張ってる奥さんが、「仕事はうまく行くようになったし、実家の家族とも仲良くできるようになったけど、肝心の旦那との関係性は変わっていない」という話をされることがあります。

どうも私たちは「本命」に対しては意識が強すぎるのか、慎重になりすぎるのか、はたまた執着しているのか、「美味しいものは最後に取っておく」みたいなんですよね。

それはやはり「夢を叶えることへの怖れ」「願いが本当に現実化することへの抵抗」「自分が幸せになることを許可できない」という心理が背景にあるのかもしれません。

だんだん外堀から埋まって行くように、遠いところから徐々に徐々に中心(夢、願望)に向けて成功体験を重ねていくことで「自信」が生まれます。

ここがポイントで、Mさんの場合だったら「やりたい仕事に就く、夢を叶える」ということと、「家を買う」「家族仲良し」「チャレンジできた」といった成功体験を分離させて捉えない方がいいと思うのです。

全部繋がってるんだ、という見方ね。

すなわち「他のことはうまく行くのに肝心なことだけうまく行かない」と言う風に思うのは、「他のこと」と「肝心なこと」を分離させてしまってるのかもしれないんです。

とすれば、Mさんにとっての数々の成功体験をちゃんと自信に変えてあげる必要があります。

また、その夢が本気であればあるほど、怖れや不安や執着が生まれます。
こだわりが生まれます。

そのこだわりと言うのは「そこにたどり着く道は私が考える限りこれしかない」という思い込みを派生させることもあるんです。

Mさんが「ずっとやりたいと思っていること」に繋がる道って何百本もあるはずです。
じゃあ、どの道を選びますか?ということになります。

私は本を書きたい!と思ったときに、どうしていいのか分からずにとりあえず「作家だったらするだろうことをやってみる」という作戦に出ました。
作家だったら毎日文章を書くよな、だったら、毎日ブログを書こう、と思って、それ以来、ほぼ毎日のようにブログを書いたり、記事を書いたりしています。

その後、本を書くには企画書を書いてそれを出版社に見てもらうのがいいんだ、という方法を知りました。また、出版セミナーに参加するのも良いということを知りました。
その方法でしか本は出せないよ、という声も聞きました。

けど、企画書を書いてみたけど通らず、出版セミナーには日程が合わず、だったんですね。

でも、本を書きたいと思っていたのでブログは毎日のように書き続けていました。それは全然苦ではなく、楽しみでもあったので、続いたんですよね。

そしたら、編集者の皆さんが私を見つけて声を掛けてくれるようになり、こうして本を書けるようになりました。

「根本さんみたいに本を出したいんです。どうしたらいいですか?」という質問を頂くと私が困るのは、再現性のある確実な方法を知らずに、「ブログを毎日書いてたら大丈夫だよ」みたいな精神論になってしまうからなのです。

「そういう質問は僕に聞かない方がいいと思うよ(笑)」て答えるのはそのためです。

自己肯定感の本は売れたけれど、その他は泣かず飛ばすな私にどうして編集者の皆さんが声を掛けてくれるのか、未だによく分かりません。
だから「僕の書く文章に価値を見てくれているんだろうなあ。ありがたいなあ」と思っているんです。

「夢を諦めない」
「うまくいかないことは後々すべてネタになる」
「ダメなことが多いほど感動も大きくなる」

そんな言葉をMさんには送りたいと思います。

この本ではそんな話もしています。

「つい「他人軸」になるあなたが7日間で自分らしい生き方を見つける方法」(あさ出版)

あと、できればそのずっとやりたいと思っていることをここに書いて欲しかったなーと思います。
オープンにできてますか?という話です。

夢を叶えるときって、その夢をできればオープンに語るといいと思ってるんです。

協力者も集まりますし、みんながそういう目で見てくれるようになって、自分もそうなるんだ、という意識が形成されやすいからです。

でも、本当にやりたいことをオープンにするのって恥ずかしいし、怖いので、つい、隠してしまいがちです。

カウンセリングとかセミナーだったらMさんもオープンにしてくださったんだろうと思いますが、ぜひ、周りの人たちには「あたしはこれがやりたいねん!」と主張し続けてみてください。

その方がきっとうまく行きます。

私はほんとうにやりたいことは現実化するって思ってます。
だから、Mさんがそうした苦難を乗り越えながらも現実化されることは確信しています。
あとは遠回りに見えて、実はまっすぐな道を歩いていることを信じて見て欲しいと思います。

そんなやりたいことを見つけたり、それを実現する方法を体感できたりするセミナーはこちらだ。

〇大阪:8/4(土)10:00-18:00
「根本裕幸の1DAYセミナー~問題を解決して幸せな自分になる~」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/23795


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