コンプレックスがなせる業について~思考を支配するコンプレックスというもの~



何らかのコンプレックスを持つと、それが原因で物事がうまくいかないと思い込んでしまい、何かとそれを犯人扱いしてしまう思考パターンが生まれます。

こんにちわ。いつも楽しく拝見しています!
私には未婚コンプレックスがあります…。
私は48歳で一度も結婚したことがありません。
さすがに友人たちはみんな既婚ですし、子供もいたりします。
私もまさかこの年まで結婚できないなんて夢にも思いませんでした。
10年ほど前から婚活サイトにも登録したり、ありとあらゆるところに顔を出していますが、出会えずにいます。
婚活サイトでは、素敵と思える人を見つけても、希望の女性の年齢が30代後半までの人が大半で、めげてしまいます。
子供が欲しいから、40歳以上の女性はダメ、という男性が多くて傷つきます。
そして、自分でも、「この歳で未婚なんて恥ずかしい。よっぽど性格に難ありだと思われてるかも」と考えてしまいます。
「私なんて、もうバツイチで子持ちの男性くらいしか相手にしてくれないわ」と言っていたら、見事にそういう人からアプローチがきました。これが引き寄せの法則っていうんでしょうか?
そのバツイチ子持ちの男性から、一度も結婚してないの??と不思議そうに何度も確認されてしまいました…。
これも、私がコンプレックスを持っているからでしょうか?
自分の良いところを100個書いてみたりもしたし、自分は魅力的だと思っているつもりなのですが、未婚だというコンプレックスがどうにもなりません。
こんな私にどうか、アドヴァイスをお願いします!
根本先生のどの講座に行けばいいでしょうか? 
(Mさん)

Q.どの講座に行けばいいでしょうか?

A.全部です。

Q.いや、マジで全部はきついっす。どれがいいんでしょうか?

A.お住まいの地域から最寄りの会場、全部です。

Q.あ、あのー、元々全部って東京も大阪も仙台も沖縄もってことだったんですか?

A.そうです。

Q.じゃあ、その住んでるエリアの中でも一番おすすめってどれなんですか?

A.全部です。

Q.ああああああああ!もぉー!腹立つ~~~!!!

A.だってうちの店、お勧めできない酒も料理も置いてないっすよ。

まあ、しょうもない会話に文字数を費やしてしまいました。

コンプレックスそのものを扱う講座、実は今度の火曜日に大阪であるんですよ。
あと今後もたまにあるかもしれません。

で、そうしたコンプレックスを解消する!というなら、やはり本格的なセミナーの方がいいと思うのです。

イチオシはそらリトリートセミナーです。人生変えるきっかけになります。
後はテーマを見て「ピン」と来たのに行くのがいいんじゃないかなあ、と思います。

こういうのも投影でして、私がセミナーに行く場合、ピンと来るか来ないかだけで決めてるんです。ピンと来て、日程が合えば「これはご縁だ!呼ばれてる!」と勝手に決意して申し込みをします。
だから、皆さんもそうするのがいいんじゃないかなあ、と「投影」してるわけです。

ちなみに私は大阪在住ですが、東京くらいだったら行けるのであまり距離感も気にしていません。
自分が学びたいことをお金と時間と距離を理由に辞めるのってすごくもったいない、というか、嫌なんですよね。貯金残高とにらめっこしながら申し込んだセミナーもあります。

さて、ものすごく余談になってしまいました(笑)

コンプレックスに関するご相談を頂くと、たいていこういう質問をさせてもらうんです。

「Mさん、未婚コンプレックスがなくなったらどうなると思います?」

それは○○コンプレックス、どれでも同じです。
このブログでもコンプレックスについては何度か扱ってますので参考になさってください。

「容姿コンプレックスを乗り越えるには?~愛を選べる人になる~」
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/18096

「本来持っている魅力や才能が逆にコンプレックスになる~カリスマ性とセクシャリティの才能を持った女性の運命は?~」
http://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/13164

この場合のコンプレックスって「劣等感コンプレックス」を指していると思うので、そのように今後はお話を進めますね。

で、Mさんは結婚していないこと、結婚歴がないことが「劣等感」になっていて、婚活をしていても、また、素敵な男性と巡り合っても、そこがネックになって前に進めなかったり、愛を受け取れなかったりしてしまうと思うのです。

で、多くの場合この「未婚」が劣等感によって「悪者」にされてしまうんです。
クラスの中にいませんでした?
何か問題があると「Aくんがやったんじゃない?」ってクラス全員から嫌疑を掛けられる奴。

で、実はこれ、集合無意識という問題でもあるんです。

2:6:2の法則って聞いたことありませんか?
組織の中で、2割が売り上げに貢献する人、6割が普通の人、そして、最後の2割が足を引っ張る問題児になる、という法則。
仮に超優秀な人たちだけで組織を構成したとしてもそうなるようです。
また、これはアリの研究からもよく働くアリ、ふつうに働くアリ、サボるアリの存在が分かっているみたいです。

だから、Aくんがお父さんの転勤で遠くに引っ越してしまったら、「ああ、これで問題児がいなくなった~」と安心する間もなく、今度はBくんがAくんのポジションに入るんです。

ちなみにこの法則はうちの息子が行っていた森のようちえんでもあったそうです。
毎年自然とリーダーが生まれ、それに服従するセカンドが生まれるみたいで。

で、集合無意識の話になっちゃったんですけど、コンプレックスにも私は同じような思いを持ってみています。

「未婚」であることが本当の問題なのか?というところなんです。
恋愛、結婚でうまく行かないときに、心理的に犯人捜しが始まります。何が原因なんだろう?何がいけないんだろう?何がダメなんだろう?って考えます。

それで「あ、やはり未婚であることが原因なんだ!諸悪の根源は未婚なんだ!」というのがコンプレックスと言われるものだと思うんです。

だから、「結婚」したらそのコンプレックスは払しょくされるのか?という風に見て行くんですね。
もちろん、結婚したら未婚コンプレックスはなくなるはずです。でも、そしたらまた別のコンプレックスをMさんの潜在意識は用意するはずなのです。

実は、ある方の夫婦問題をカウンセリングしていた時にこんなケースがあったんです。
離婚だの浮気だのレスだのというお馴染みの3点セットを扱っていました。
結局は自信を付けるだの、自己肯定感を上げるだの、女性性をアップするだの、武器を返上するだの、負けを認めても切腹はしなくてもいいだのって話になるわけですが、あるとき彼女がふとこんな話を始めたんです。

「実は私、今まで言えなかったんですけど胸にコンプレックスがありまして。ほんと小さいのが嫌で、友達と温泉に行くのも断るくらいで、街の銭湯とかとんでもないし、今までもエッチの時は電気を消してもらったりしていたんです。
でも、この間、全然胸のことが気にならなくなっていて、ほんと不思議なんですけど、職場の更衣室でも堂々としてる自分がいたんです。
あれ?ってなって。これってもしかして自己肯定感と関係ありますか?」

大いに関係ありますよね。

「自己嫌悪のシンボル」が「コンプレックス」なわけですから、その元である「自己嫌悪」を自己肯定感を上げることで解消していくと、その分だけ「コンプレックス」は存在理由がなくなってしまうんです。

Mさんの場合は、自分を魅力的だと思っていて、それは素晴らしいことですが、その一方で、なのになんで結婚できないのー?と未婚コンプレックスに捉われてしまっているわけですよね。

だから、自己肯定感もある程度高いと思うのですが、逆に結婚できない理由がはっきり見つかっていないのかもしれません。

魅力的な女性が必ず結婚できるのでしょうか?
魅力的な女性が結婚できない理由ってどんなものが考えられるでしょうか?

頂いた文面からはそこまでは分かりかねますが、きっと「それなりの理由」があると思うんです。

ある方は「ずっと仕事に夢中になって気が付けば35になっていて、これじゃヤバいって婚活を始めたんだけど、全然相手が見つからねー」とおっしゃってました。

じゃあ、彼女が過ごした35歳までの人生って無駄だったのか?というと、もちろん、そうじゃないですよね。

そこで得たものはかけがえのない財産だし、そこから女性としての自分に目覚めたら、瞬く間に様々な魅力を発掘されていくと思います。

ちなみにコンプレックスがあると、そのコンプレックスをさらに強化するものばかりが目に付くようになります。
これも引き寄せの法則ですね。

「胸が小さい」とコンプレックスにしている女性は、何かにつけてそういう目で自分を見てしまいます。
男は巨乳好きだから私はダメだ、とか、やっぱり胸がある方がスタイルがいい、とか、通り過ぎる人がみんな私の胸を見てバカにしてる、と言う風に見えてしまうんです。

でも、実際そうなのか?というと、そういう人も確かにいるけど、そうじゃない人もいるよねえ?というのが現実なんですよね。

でも、コンプレックスがあると、どうしてもそれに見合うものしか受け入れられなくなるのです。
これがコンプレックスの悲劇ですね。

例えば、典型的なのはMさんのお話にあった

>そのバツイチ子持ちの男性から、一度も結婚してないの??と不思議そうに何度も確認されてしまいました…。

という言葉。

これ、Mさんはネガティブに受け取ってしまうと思うんですが、もしかしたら、「こんなに魅力的なのに一度も結婚していないの?僕は信じられないよ!」という意味かもしれませんよ。

そういう発想、ありました??(笑)

実際、独身の男性も多いですし、バツイチ市場は大いににぎわってますよね。
だから、ちゃんとMさんにフィットする男性は「いる」はずなのに、コンプレックスがあると「いない」という見方ばかりを自分にさせてしまうんです。

そして、「本当に欲しいもの」をなぜか「いらないもの」に化けさせてしまうのです。
コンプレックスてそこが怖いところなのですね。

そんな風に「未婚コンプレックスを直す」という発想は捨てて「未婚コンプレックスを持っているとこうなる」というパターンを考えた方が効果的なことが多いです。

「いい男はみんな売り切れだ、と思ってしまうのも、このコンプレックスのなせる業だな。ふふーん。なかなかやるなあ」てな感じです。

そうして、せっかくのバツイチ子持ちさんとのご縁を結んでいけたらいいですね~

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