幸せになるために彼との別れを選んだのに、それってもしかしたら自己嫌悪からの選択では?



実はどっちもあり、なんだろうと思います。純度100%の愛って難しいし、逆にしぼりたて100%自己嫌悪ってのも難しいのです。
私たちは事象に対して元々持ってる感情で色付けします。その意味を解説しています。ちょっと難易度高めかもしれません。

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自己嫌悪からの選択について質問させてください。

4月に根本さんのカウンセリングを受けた時、自己嫌悪があると自己嫌悪するような選択を無意識的にしてしまうと言われました。
自己嫌悪からの選択かどうかってどうやって判断できるのしょうか?

カウンセリングの時にご相談したずっと好きだった既婚者の彼と7月末をもって連絡をとるのをやめました。
それは彼から提示された7月中に離婚するという約束が果たされなかったこと。その際に延長はしないと私から提案し彼も納得し、二人で決めました。

このまま彼と一緒にいることを許したらズルズル離婚せず続いていくことが嫌だったし、私は彼と不倫という形ではなく独身同士としてちゃんとおつきあいをしたかった。
私はそういう幸せがほしいと思ったからです。
最後の日彼は私と連絡を取らなくなってもこのまま離婚の話は続けていく。と言ってました。今でもそれをうっすら信じている自分もいます。でも信じないほうがいいよと言う自分もいます。

彼と連絡を取らなくなり、会えなくてさびしいし、なんで約束を守ってくれなかったんだよバカ野郎!とか約束を守るほど私には価値なかったのじゃないかとか思いっきりへこんでます。
でも今のところ自分から彼に連絡を取る気はありません。ズルズル彼が離婚せず付き合っていると自分がみじめな気持になるからです。そして離婚しない彼を憎んでしまうしそんな自分に自己嫌悪するのも疲れました。

自分としては幸せになる選択をしたつもりなんですが、もしかしたらこれも自己嫌悪からくる選択なのでは・・とちょっと怖くなってきました。
(Hさん)
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自己嫌悪があると、自己嫌悪するような事象を引き寄せるってよく言います。
罪悪感があると、罪悪感を思い切り感じられる素晴らしい状況を自ら創り出します。
まさに自作自演。

でも、その状況を創り出すのは意識ではなく潜在意識だから、起こった状況を見て「これは自己嫌悪発?」って気になるのは無理もないことと思います。

自己嫌悪からくる出来事は当然ですが、自己嫌悪するために引き起こしたのですからいつでもどこでも自己嫌悪が出てきます。
彼と別れたのは自分を責めるためだったんじゃないのか?
幸せを選んだつもりで別れたのに、実は自分を傷つけるためのものだったのではないか?
そういう風に思ってしまうわけですね。
実際に苦しいし。

しかし、自己嫌悪が目的で彼と別れたのであれば、未来に希望は感じられませんし、また、幸せを目指す意欲もすぐになくなってしまうでしょう。

今のHさんの状況だと、どっちもありますよね。
幸せになるために別れた、と思うこともあれば、別れて寂しいし空しくなることもあって。
じゃあ、どっちなのよ!というと、たぶん、両方なんです(笑)

ああ、この辺が心理学というかカウンセリングのあいまいなところでして。
100%ってないよね?ってことなのです。

だから、何か行動を選択する際に「これぞ100%愛からの選択!!」なんてありえないってことです(笑)

ただ、自己嫌悪から起こした事象は自己嫌悪することが主な目的だから、Hさんの今の状況とはちょっと違うと思います。
だから、そういう意味では『自己嫌悪よりも幸せを選んだ別れだった』というのが正しい表現ではないでしょうか。

そこに癖で自己嫌悪が付いて来てしまった・・・なんて判断するのが良いと思うのです。

さて、「自己嫌悪があると、自己嫌悪するような事象を引き寄せる」と言いますが、これをきちんと解釈すると余計に「???」になってしまう話を最後にしたいと思います。

物事はニュートラルです。
「彼との別れ」という行動はただそれだけであってそれ以上の意味は持ちません。

そこに私たちは「感情」を入れるんですね。

辛い別れ、嬉しい別れ、幸せを願っての別れ、ケンカして悔しい思いをしての別れ、等々。

「別れ」という事象があり、そこに感情を引っ付けるので、もともとHさんが自己嫌悪が強ければ、その「別れ」を自己嫌悪風に意味づけします。
つまり「自分を傷つけるために別れた」という風に感じるんです。

ただ、それは「自己嫌悪」という状況に「別れ」という事象が起きたからのできごとなのです。

染色に例えると分かりやすいと思います。
事象は真っ白な布、なんです。ニュートラルってそういうこと。
「別れ」というのは「真っ白な布」。

そこにHさんが「自己嫌悪色」の壷を持って待ち構えていて、真っ白な「別れ」という布がやってきたので、その壷に放り込むわけです。
そうするとその布は見事に自己嫌悪色に染めあがります。

もし、Hさんが「愛」という壷を持っていれば「愛色」に染まりますし、罪悪感なら罪悪感色になります。

「自己嫌悪があると自己嫌悪する事象を引き寄せる」というのは「青色の壷を持っていたら、どんな布を入れても青色に染め上がる」という意味なのです。

だから、できればその壷を「愛色」とか「幸せ色」とか「感謝色」とかに取り換えたいですよね~、でも、難しいよね~、ね~、という風に思ってもらえたら有難いです。

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