「女のくせに!」と上司から捌け口にされてる私が自分らしい仕事をするには?



下に降りない、ということ。対等な目線を持つ、ということ。
そうすると「捌け口」が「甘え」に見えてきます。
自らの女性性をより肯定することが今のテーマかもね。

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根本さん、こんにちわ。どんな悩みでも受け付けられます!という根本さん、いつかカウンセリングを受けたいと思っています。
ふと気づいたことがあります。
先日、上司に怒鳴られたのですが、女のくせに!!という、差別的な言葉を浴びせられました。
もうひとつ、父から、学費などで、700万円払ったんだぞ!と1か月ぐらい前に言われました。
父との関係、上司との関係が、切っても離せないとわかってるのですが、しゃべり方まで似ていると感じることも出てきました。
上司に怒鳴られたのは、私にも悪いところがあったのですが、二人とも、何か、私を捌け口にしているような気がしています。
それを受け付けますー!っていう自分もいるのかもしれません。
愛される、認められるためには、怒鳴られてもいいのだー!というのが、私の中にあるということでしょうか?
上司の怒り方は、そのときは恐ろしいものでした。が、お別れしたパートナーたちにも怒鳴られたことがあり、こういうときは、口答えせず、好きなように怒鳴ってもらい、落ち着くまで待つ、かつ、内容はまともに受け取らない…という癖がついてきたようで、以前のようなダメージはないのですが…
仕事上ではやはり、尊敬できる方々と、自分らしく仕事をしたいと思うのですが、現状はそうではありません。
何かアドバイスしていただけるのでしたら、ネタとして使っていただければと思います。
では、失礼します。
(Kさん)
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まあ、なんか切ない話ですよね。
「女だから」とか「女のくせに」という意見。未だに日本には強いですよね。
年配の方に多いのはもちろんですけど、そこに影響を受ける若者にもないとは言えないものです。

>父との関係、上司との関係が、切っても離せないとわかってるのですが、しゃべり方まで似ていると感じることも出てきました。

「男性上司との関係がうまく行かない時は父親の、女性上司ならば母親の投影が起きている」という話をよくします。
Kさんの場合は、明らかに上司にお父さんを投影してると言えるんですけど、まさに、姿かたち声までそっくり!という場合もあるんですね。

それは「いよいよ逃げる出ないぞ。今、向き合うのだぞ」という潜在意識の強い意志とも言えますし、神様からのご託宣とも言えます。

でも、Kさんよく分かってらっしゃいますよね。

>私を捌け口にしているような気がしています。
>それを受け付けますー!っていう自分もいるのかもしれません。

と気付いているのですから。

>愛される、認められるためには、怒鳴られてもいいのだー!というのが、私の中にあるということでしょうか?

そうですね。むしろ、「怒鳴られることこそが愛されること」みたいなインプットがあるのかもしれませんね。
あと「それ以外に愛され方を知らない!」というのもあるかもしれません。

お父さんに対してそれをやってて、それが癖になると、上司や彼氏たちにも出てしまいますね。

『それが私の愛し方』になりますから。

ただ、少なくとも「捌け口」としてKさんが使われるということは、
・何でも受け入れてくれるような女性的な包容力を豊かに持っている
・男性が甘えたくなるようなそんな雰囲気を持っている
・頼りたくなるようなしなやかさを持っている
ということではないでしょうか。

ある意味、成功しているスナックのママさんと同じエネルギーをお持ちなのかもしれません。
それをしなやかにやり過ごすことができるようになったのは成熟した証拠ですね。

>仕事上ではやはり、尊敬できる方々と、自分らしく仕事をしたいと思うのですが、現状はそうではありません。

これを実現するにはKさんの意識を変える必要があると思うのですね。

さっき3つほど長所を書かせて頂きましたが、「捌け口」を「身分が下だから」みたいな解釈、すなわち「女のくせに!」を真に受けた受け取り方をしていると、やはり尊敬できる人たちと仕事するのは難しいと思います。
もしKさんがスナックを経営してたら「うちは客筋があまりよくない」と嘆くことになります。

「捌け口」になってしまうことを、長所として捉え、そして、男性と対等な目線を意識すると、望みは叶うことになります。

「あの人たち、甘えてるのよ。年下の私に。よっぽど捌け口がないのよね」なんて風に聞けたら・・・。
「はい。よしよし。そうね。誰もあなたのこと分かってくれないのよね。そんなに辛いのよね。私しか頼れる人がいないのよね」なんて受け止めてあげられたら・・・。
ほんと、「なーんだ、あたしに甘えてるだけか。もっと素直に甘えてくれたらいいのに」と感じられたらだいぶ楽になりませんか?

ただ、「女のくせに!」という発言を聞いて育つと、どうしてもそれに同意してしまう自分がいるんですね。

つまり、すすんで自分を落としてしまう自分が出て来るんです。

だから、やはり自己肯定感を上げること、は必須なわけです。
しかも、女としての肯定感、ですね。

女に生まれてよかったことって何でしょうか?
女だからできることってどんなことでしょうか?
女として男に与えてあげたいことってどんなことでしょうか?

女としての誇りを持つ、ということをテーマにしてみてもいいと思います。
より女性性が輝くように、より女性性が光るように。

ふだんは女性としての意識はどれくらい高い方でしょうか。
今日からはもうワンランク上で「女」を意識してみるといいかもしれません。
メイクもファッションも。

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