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やりたい仕事をやっていて、相手に貢献したいと思っていて、だからこそ、いい結果を残したいと思っていると、その反動でこれらの不安が増幅されるものです。
だから決して悪いことではないのですが過剰な不安は足をすくませますよね？
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1年前、退職翌日に千里山で独立についてお話しさせていただき、現在なんとかフリーで頑張っております（稼ぎはまだ全然なので貯金を切り崩しながらの生活ですが、格段にストレスフリーです！）
「見捨てられ不安」というか、「見限られ不安」「期待外れだと思われる不安」について相談させてください。
独立後、成功している先輩の下請け的な仕事を手伝うことになりました。とても稼いでいる方で、その方の仕事用ツールや考え方を知ることができるのはとてもありがたく、報酬額は少ないものの「お金をもらって勉強している」感もあり非常に感謝しています。
なので可能な限り役に立ちたく資料作りなどしていますが、その中で「この程度の仕事しかできないなんて期待外れだ」と思われたら怖い…という気持ちがものすごく強くなっています。怒られているわけでもなく、先輩は私の処理間違いなどを指摘しているだけなのにです。
直近の仕事（外資系）でダメ出しをされまくったトラウマもあるのですが笑、思えば「きっといつか見限られる」という不安は昔からあった気がします。
（でも妙な自信はあるのでインポスター症候群とも少し違うような…）
ミスや間違いの指摘があるたびに不安に駆られるのを治したいなと思っています。
完璧主義でプライドが高い自覚はあります。私にとって勉強や仕事は自己実現の場としてとても大事で、ここで認められないと他に居場所がないと思っています（お察しの通り恋愛は苦手というか、いい事もないけど悪い事もなく無風です）。
愛着はわかりやすく回避型、どうやらHSP傾向強めです。一人行動大好きです。
家族仲は良好ですが、子供の頃から早く家を出たいと思っていました。18で実家を出て以来、20年間一人暮らしです。
母は怒ると怖かったですが理不尽ではなかったし、父とも仲良しでした。同居の祖母や妹とはつかず離れず、特段の問題はない家庭だったと自分では思っています。
見限られ不安が仕事で自分を売り込む際の足かせにもなっているので、どうにか改善したいです。何から取り組むのがよいでしょうか？
（Ｍさん）
とりあえず、独立おめでとうございますー！！フリーランスデビューおめでとうございますー！！
ストレスフリーで仕事できてるって最高ですね！
・・・ということをまずは忘れちゃいかんと思うのです。
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まず、フリーランスでいらっしゃるわけですから、「見限られ不安」「期待外れだと思われる不安」は少なからず出てくるものだと思った方がいいと思います。
まだ実績も少ないわけですし、業界内で確固たる地位を確立したわけでもありませんから、そうした不安や恐れが出てくるのはごくごく自然なこと。
そんな風にまずは受け止めてみてください。
そして、やりたいことを仕事にしているわけですから、
＞私にとって勉強や仕事は自己実現の場としてとても大事で、ここで認められないと他に居場所がないと思っています
というのもそれだけ本気で今の仕事と向き合ってらっしゃる証拠と言えるでしょう。
だから、そういう思いはＭさんを鍛え上げてくれることになるので“ある程度は”持っておいた方がいいのですが、それが過剰になってしまうと苦しいですよね。
この辺の塩梅はとても難しいところですが。
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ということで、気になるところを敢えてピックアップしてみれば、
・完璧主義でプライドが高い
・思えば「きっといつか見限られる」という不安は昔からあった気がします。
というところかな？と思うのです。
完璧主義と一言で言っても様々な度合いがあるものですし、“職人気質”な方であればむしろ大切な要素とも言えますから難しいのですが、
＞「この程度の仕事しかできないなんて期待外れだ」と思われたら怖い
というプレッシャーが常に付きまとうならば、ますますミスをしやすくなって悪循環になりますよね。
ということで、さらに掘り下げてみることにしましょうか？
・完璧主義でプライドが高くなったのはいつ頃でしょうか？
・そうなったのはなぜだと思いますか？
・完璧主義でプライドが高いことがメリットになったことってあったでしょうか？
・完璧主義を手放し、プライドが低くなったらどう変わると思いますか？
・完璧主義じゃなくなって、プライドもなくなったら困ることって思いつきますか？
・いつから「いつか見限られる」という思いが出てきたのでしょうか？
・もし、Ｍさんを見限る人がいるとしたら誰なのでしょう？（現在のみならず過去も）
・「見限られる」とどうして困るのでしょう？どうなってしまうと思いますか？
・Ｍさんが「見限られる」理由は何だと思われますか？
・その理由はどういう体験から生まれてきたのでしょうか？
カウンセリングらしい質問を並べてみましたが、このあたりをより具体化してみるとまた気づきが得られるかもしれません。
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さて、完璧主義や見限られる不安は即座に私たちを「他人軸」に誘うものです。
「いい仕事をしよう！」と思うよりも、「ダメ出しされない仕事をしよう！」と思うようになりますから楽しくありません。
だから、やっぱり基本は「自分軸」にあって、Ｍさんは常に「自分軸、自分軸」と呪いのように唱えてみるのが良いかと思います。
そして、「自分軸」を確立していくために自分なりに言葉を創作してみるのもいいかもしれません。
私などはよく「今できることしかできない」「自分にできることしかできない」「だから今できることを一生懸命やろう」みたいな言葉を推奨しています。
ミスをすることも含めて「今できることにベストを尽くす」わけです。
そうするとミスは「伸びしろ」という風に解釈ができます。
そして、この「今できること」を一生懸命やっていれば、やがて自信も付いて行くでしょう。
ミスしても「すんませんでしたっ！」と素直に頭を下げられるようになるでしょう。
さらに、「自分なりにベストを尽くした結果、相手にがっかりされるんだったら仕方ない」という開き直りもできるようになるでしょう。
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さて、Ｍさんのお話にはコミュニケーションの問題も含まれているのでは？と邪推しておりまして、次のようなことを先輩にちゃんと伝えられているでしょうか？
「先輩のツールや考え方を知ることができてとてもありがたいっす！」
「お金をもらって勉強させていただき、めちゃくちゃ感謝してます！」
「可能な限り先輩のお役に立ちたいっす！」
ちゃんとその思いは先輩に伝わっているでしょうか？
さらに、
「この程度の仕事しかできないなんて期待外れだ、と思われたら辛いっす！」
という“相談”をしたりしてますでしょうか？
実際のＭさんはそんな思いをつづった感謝の超長文ラインを先輩に日夜送りつけているかもしれず、その場合は「もう少し短くしないと先輩に嫌がられるよ？」とお伝えしたいのですが、はたして現実はどうでしょう？
言ってるつもり、分かってもらっているはず、ではなく、「もう分かったから」と先輩に呆れられるくらい伝えるのが望ましいものです。
ここで「プライドが高い」と、このコミュニケーションが手薄になりやすいのです。
「完璧主義」だと、特にその“相談”がしづらくなるのです。
直接伝えるのが恥ずかしければ、メールでお伝えしてもいいでしょう。
そして、このコミュニケーションができると「かわいい後輩」や「放っておけない奴」というポジションを獲得することができます。
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先輩からすれば「素直な後輩」が一番かわいいんです。
デキが多少悪くても、一生懸命やっている姿がかわいいんです。
別に先輩に無理やり懐く必要なんてなくて、「ミスを指摘したら素直に『すいません！すぐに直します！』と言ってくれる奴」の方が信頼できるんです。
そこで「言い訳」をしたり、「不機嫌」になったりするのはかわいくありません。
また必要以上に「すいません！すいません！すいません！」と連呼する奴も信用できません。
なんなら「素直になりたいっすけど、プライドが邪魔してなかなか素直になれないっす」とか「完璧に仕事をしなきゃってプレッシャーかけちまってミスにつながっててすいません」みたいに正直に言ってくれる奴の方が信用できるのです。
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見限られる不安があると、ついつい相手の顔色を窺ってしまうでしょう？
これで大丈夫かな？この仕事で先輩は満足してるのかな？と他人軸になって。
そうするとそこで素直なコミュニケーションができなくなりますよね。
「不安」の方が強くなるから、ネガティブなことを言いづらくなるんです。
そうすると仕事の質も保守的になってしまいますよね。
小さくまとまってしまうようになりますよね。
そしたら、せっかくの学びの機会を十分活かせなくなるんです。
そして、完璧主義とプライドの高さの大きな問題は「受け取れない」ということです。
先輩がＭさんを評価してくれていたとしても、ことあるごとに褒めてくれたりしても、惜しみなく自分のスキルや知識を教えてくれてたとしても、その愛情に気づけなくなってしまうのです。
「私たちは愛を受け取ってもらえないときにひどく傷つく」んです。
愛されなくて傷つくよりも、愛さえてもらえなくて傷つく方がはるかに辛いのです。
だから、「受け取る」ということもとても大事なことなのです。
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もちろんその先輩も素直にＭさんを褒められる人なのか分からないのですが、ぜひとも自分が先輩から可愛がられてる証拠を見つけてみませんか？
信頼されてるかも？
目をかけてくれてるかも？
大切に思われてるかも？
そんな証拠を見つけてみてくださいませ。
どうせ他人軸になってしまうのであれば、ポジティブに見ることもお忘れなく、というわけです。
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さて、プライドの高さもプライドも見限られる不安もどれもＭさんのヴィジョンをかき消してしまうに十分な力をもっています。
やりてぇ！と思い、夢を描いて飛び込んだ世界でヴィジョンが見えなくなるのは辛いですよね？
だから、そこを忘れちゃいけないな、と思います。
何を目指してこの仕事を始めたのか？
何のために先輩に付いて学ばせてもらっているのか？
自分は何をしたいのか？どうなりたいのか？
その未来に向かって「今」があるわけですから、改めてそれを思い出すことも役立つのではないでしょうか？
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