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性癖ってとかくタブーになりがちなテーマでして、それゆえカウンセリングではちょくちょく話題に上るテーマということになります。
それを心理的に見ていくと「抑圧された感情を解放したい」という思いが見えてくるのです。
それを満たすことでどんな感情を得たいのか?が読み解くカギになるのです。
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ザ・変態性癖シリーズの1つとしてリクエストさせてください。
私の彼も、付き合ってすぐのときからずっと自分の尿を飲んで欲しいと、ソフトながらに懇願してきます(笑)
彼いわく「みんなどうだよ。言わないだけで、みんな飲ませたいんだよ」と最近は開き直って堂々を言ってきます。
付き合って3年目になります。
先日SM器具を初めて使ってお互い拘束を楽しんでいたときに、初めて彼から「あなたの尿も飲みたい」と言われてびっくりしました。
しかもしかも、これまた初めて、彼が自分から私のパンのティーのにほひをかいでいました(爆)
一応、今までの彼の言い分としては「俺は潔癖症だから好きじゃない人とキスするのはとか勘弁してって思う」と言っていたり、実際にホテルでも絶対にスリッパなしでは歩かない(私は靴下でも歩いちゃう)、ホテルでもすぐに手洗いうがい、コップは使わない、ベッド以外のソファとかではシたくない等々で確かに潔癖感はあります。
なので私は、この彼の逆変態性癖におどろきつつ、潔癖の彼がそこまで私を求めるなんて!!!と、めっちゃ屈折してるのは分かってるのですが、すごく嬉しくなってしまいました。
彼も私も一人っ子、彼の両親は仲良く健在で男尊女卑な彼です。話しを聞いていると、お母さんよりもお父さんの話が多く、お父さん絶対な家庭で育った感じがします。男の子の一人っ子なので甘ったれにならないために、お母さんと彼が話しているとお父さんは機嫌が悪くなっていたそうです。
私は成人後に両親は離婚、幼少期から両親は不仲、超武闘派の母の元で育ちました。
私自身はおむつやトイレ等にトラウマの自覚はありません。
私の性癖としては、着衣の方が興奮するとか、外や車やキャンプ等のスリル、言葉責めや「見られている」ということで興奮強まるタイプです(暴露)すみません(笑)
根本先生の過去ブログも拝読しましたが、彼のおむつ事情トラウマはわかりません。
飲ませたい方の願望・心境はちょっと理解が進みましたが、飲みたい方は初めて言われたのですっとやきもき?しています。
そして、また言われたい自分がいます(笑)
彼にはちょっと告白しました「飲みたいと言われて嬉しかった」くらいまで・・・
でも「だろ!?!?みんなそうなんだよ!!!」と正当化されて終わりました。
ものすごくマイノリティだと思っていたので、仲間がいて嬉しいのですが、解説お願いできましたら嬉しいです。
彼自身も飲ませたい願望は伝えた・実行したのは私が初めてで、元カノたちには言ったことはないそうです。
私は全くありませんでしたが、彼に3年言われ続けているうちに、そっちの癖も開花されつつあるのかもしれません。
(Yさん)
変態性癖シリーズ!!
性癖って人間のディープな素の部分が露になるので心理を研究する者としてはすごく面白いというか興味深いのですよね。
前回のお話
彼の変態すぎる性癖は何を示しているのか?~性癖って幼児期のトラウマや抑圧を表現していることが多いって聞いたらびっくりします?~
みなさまも気になる性癖があったらぜひリクエストしてくださいませ!
そういえば、こちらのネタを読まれたからなのか彼とご自身の性癖についてご相談にいらした方も2名ほどいらっしゃいましたっ!
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しばらくの間、SM嬢のクライアント様のカウンセリングをさせていただいたおかげで「女王様の尿を飲みたがる男たち」については、「よくあることだよね~」という程度には認識するようになりまして、さらに心理学に大変興味を持っている彼女のおかげでその心理は?についていろいろと考える機会もいただいておりました。
ちなみに女王様側としてはお仕事ということもありまして「聖水をかけてくれとか飲ませてくれとか瓶に入れて持ち帰りたい!とかいう男とかも多いんだけど、正直、めんどくさいのよね。いきなり言われても出ないからその方から予約が入ってる日は早くからおしっこを我慢しなきゃいけないし、水も多めに飲まなきゃいけないし」と愚痴っておられました。
それで「なんでそんなことに感動するんだろう?こっちも正直キモいんだよね」とおっしゃるのでふたりしてその心理について議論をしたものです。
結論から言えば「彼女に支配されたい」「そんなことをする最低最悪の男になりたい」というマゾヒズムに加え、「彼女のすべてが欲しい」「彼女への愛と忠誠を誓いたい」という強すぎる愛情表現とも言える心理もかかわっているようでした。
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そういえば昔、彼のモノを飲むのが好きな女子がいました。
精液を飲むのが大好きだったのが、あるとき彼のおしっこを飲んでみたい気持ちになり、そこで性的興奮を覚えて癖になってしまったそうです。
常に飲みたいわけじゃないのですが、彼をもっと欲しい、彼のすべてを自分のものにしたい、という思いが強く出てきたときにすごく飲みたくなるそうです。
「そんなあたしは変態なのでしょうか?」
とおっしゃるので躊躇なく「だよねー。でも、別にいいんちゃう?衛生的には心配もあるけど」などとお答えしたものです。
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性癖を読み解くのはやはり「感情」です。
そもそも私たちは「良い感情をいっぱい感じたい!」という欲求を強く持っているもので、誤解を恐れずに言えば、私たちのすべての言動は「感じたい感情を求める」ものです。
推しを推すのも「たくさんときめきたい。感動したい。きゃーきゃー言いたい。」という感情を求めるものですし、お金を稼ぎたい!というのも(人によって違うけど)「豊かになって優雅な生活をしたい」「みんなにすごいと言われたい」等々の感情を求めているわけです。
性癖ってのも同じで「何か感じたい感情があって、それを感じられる方法」に違いないわけです。
Yさんの性癖も「めっちゃ興奮したいっっっ!!!」という感情を手に入れるためのものでしょう?
「もっともっと興奮したいから、もっともっと刺激的なことがしたい!」と思うわけです。
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また、その一方で気持ちいいー!うれしいー!!安心するー!!みたいなポジティブな感情だけを私たちは求めるわけじゃありません。
例えば「自虐的な感情」。
自分ってこんな最低なんだ、自分はこんな汚れた奴なんだ、自分ってこんなダメな奴なんだ、ということを感じたい、という欲求。
これは「表向き立派なお仕事をしている」「ばりばり優等生やってきました!」みたいな方に潜む隠れた欲求で、外側の世界で「きれいな自分」を演出している反動で、どこかで「きれいじゃない自分」を出したい欲求を持つのです。
そうしてメンタルのバランスを取ろうとします。
例のSM嬢のお客様は芸能人、アスリート、政治家、医師、弁護士、経営者などが多かったそうですが、そのふだんは出せない裏の顔を出すためにお店に通ってきてたそうです。
まさにアンダーグラウンドですよね。
また、「罪悪感」から自分を傷つけたい欲求を強く持つこともありますね。
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要するに性癖を満たすことによって私たちはふだん抑圧していて出せない感情を解放したいのかもしれません。
より強い刺激を得ることによって解放したい感情があるのかもしれません。
だから性癖を読み解こうと思ったらその感情を見つけていけばいいわけです。
例えば、Yさん。
>私の性癖としては、着衣の方が興奮するとか、外や車やキャンプ等のスリル、言葉責めや「見られている」ということで興奮強まるタイプです(暴露)すみません(笑)
「興奮する」のはどんな感情を感じたときでしょうか?
「見られてる」あるいは「見られるかも」というシチュエーションによって感じられる感情って何でしょうか?
その「興奮」を作り出すのはどんな感情でしょうか?
「はしたない自分」「いけないことをしている自分」などを感じて何を解放したいのでしょう?
もしそこに深いところに押し込めている感情があるとしたら何でしょう?
それが幼少期の両親の不仲や超武闘派の母との関係で生まれたものだとしたらそれは何なのでしょうか?
そんな風に「感情」に着目していくとご自身の、そして彼の性癖の謎に迫れるんじゃないかと思うわけです。
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一般的に「見られたい」「見てほしい」という欲求を持つ女子は多いものです。
もちろん、恥ずかしいし、相手限定だし、というのが一般ですし、この欲求はふだんは隠れていることも多いです。
目立ちたくない、隠れたい、スポットライトを浴びたくない、一歩引いたポジションにいたい、という女子の声も多いのですけれど、案外そういう方ほど「見られたい」という欲求を隠し持っていることは多いものです。
ファッションやメイクにこだわるのも「見られること」が前提です。
自分を美しく見せたい願望があるわけです。
そして、心理的に見れば長らく続いている男尊女卑の文化も影響しているでしょう。
「女」であるだけで抑圧され、排除されてきた歴史から、「必要とされない」「注目されない」という体験をたくさんしてきました。
その名残なのでしょうか?
「見てもらえない」ということに対して不安や寂しさを覚えるのは。
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先ほどのSM嬢の話の発展版ですけれど、優等生をしていたり、きれいに自分を着飾っていたり、よく思われたいと思って気を使っていたりすると、外側には「いい自分」をたくさん出しています。
完璧な自分、できる自分、美しい自分をとにかく出そうとするわけです。
そこで頑張ってる分だけ、裏側には「いい子じゃない」「きれいじゃない」「完璧じゃない」「全然できない自分」を隠し持つことになります。
そんな自分を出しても許される場が欲しいんです。
それが「優等生が実は万引き常習犯だった」とか「きれいに着飾ってる子の部屋はぐちゃぐちゃ」とか「しっかりしている子が不倫を繰り返してる」という形で出てくるのです。
性癖というのもその一つです。
彼とのセックスという閉じられた世界で、外側の世界では出せない自分を出そうとするのです。
「見られたい」という欲求についても同じです。
もしみなさんの中に「見られたい」という願望があると仮定して、じゃあ、信頼できる人にどんな自分を見せたいのかを想像してみてください。
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そして、この「見られたい」という気持ちは「認められたい」「許されたい」という思いに置き換えて考えることもできます。
承認欲求のひとつとして「見られたい」という願望が出てくると考えてもいいのです。
だからこの「見られる」ということを意識するようなイメージワークもあるくらいでして(もちろん様々な種類が考えられる)、それによって封印してきたもう一人の自分を解放することができるのです。
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また、性癖は「共犯関係」を作り、二人の関係をより特別にする効果があります。
ふつうは表に出さない性癖をふたりで共有できたら、よりかけがえないのない存在になります。
「おしっこ飲ませたい」という性癖だって、ふつうはなかなか口にするものではありません。
彼が「みんなそうなんだよ!」とYさんを説得したのも自分の性癖を正当化するためのものですね。
実際はそういう欲求を持つ人ばかりではありませんから。
でも、その性癖を「受け入れてもらえた」としたら、彼はものすごく感動するでしょう。
「俺のすべてを受け入れてもらえた!」くらいの思いを抱くかもしれませんし、Yさんがより特別な人に感じられるでしょう。
今まで見てきたように性癖そのものにも「隠している感情」がありますが、その性癖をパートナーと共有することによって、お互いが共犯関係になり、より特別な存在になる効果もあるわけです。
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というわけで、そんな人間の深層心理を見せてくれる性癖ですが、より抑圧が大きくなれなるほどそれを解放するための刺激は強くなければなりません。
とはいえ、この抑圧というのは自分ではそうと気づかないものもあって、そして、誰にでもあるものです。
性癖を満たすことによってその抑圧を解消したいというのもまた誰にでもあるものだと言えるのです。
だから、そんな彼と長く付き合うにつれて影響を大きく受けるのは自然なことかもしれません。
SM嬢も言ってました。人間の欲にはほんとうに限りがない、と。
妙に説得力を感じたのを今でも覚えています。
あなたはどんな感情を抑圧し、それを解消したいと願っているのでしょう?
そして、それはあなたの日常のどの部分に表出しているのでしょう?
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