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性癖ってふつうは閉じられた世界のものですからあまり人の目に触れることは少ないですし、あっても変態としてキモいものとして扱われることが多いのですが、心理的に見れば、実に深い意味があるんです。
それは幼児期(もしくは幼少期)のトラウマに関するものでして、「ほら、赤ちゃんってうんちもおしっこも全然気にしないじゃない?」というところにつながるんです。
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初めましてなのに大変お上品すぎるネタリクエストで恐縮ですが切実なのでご意見いただけたら嬉しいです~!
私のお付き合いしている男性のセ・イ・ヘ・キについてです。
ちょいロックマン氏兼ちょい野良猫くんかと思われ、自立と依存を行ったり来たりしている社内では人気者エリートです。(一部からはパワハラだと嫌われていたり、部下がついてこない悩みは時々あり)
彼は最初は紳士的にわたしに近寄ってきました。
すぐに手を出すわけでもなく、付き合う前の、夜の桜木町や最近できたゴンドラで二人きりになって、私がどんなに隙を見せても、手を握るでもハグするでもなくでした。
(肉食&ヤリモク系男とも関わってきたことも人生で何度かあったので、ロールキャベツ男子が新鮮だったのは内緒です(笑))
ですが本人から、あなたを抱きたいというような話しは熱烈にされていたので、初デートから毎週会って一か月くらいで肉体関係をもちました。
それからは多くて月4、少なくても月2で抱かれています。
私は34歳、彼は37歳、付き合って2年半です。会えば9割方抱きたがります。
そんな彼の性癖が、すごいんです・・・
本当に変態すぎるんです!!!困っています。
それは・・・彼は自分のお小水を私に飲ませたがるんです。
逆パターンはAVでもあるし、希望する男性がいるのは調べてわかりました。
でも彼のパターンについては検索にヒットせず、彼のような性癖の理由や同志を見つけることができません。
彼曰く「征服感が嬉しくなる!」「おいしい!いける!とガブガブ喜んで飲まれると冷めるけど、嫌なものを頑張って無理して飲んでくれたあ~と思うとすごく嬉しい」と話します。
さらに大変お下品になりますが、白い方はそんなに渇望してきません。
白い方については元カノでも経験もあるし、まあ嬉しいけどと言って一度したら満足したようで、話題に上がりません。
透明の方だけを、執着している様子があり、飲ませたがります。
ジュースに混ぜてもいいと言います。
また、できるならベットで私の顔上にまたがって顔にかけながら飲ませたいみたいです。
(固形の方についての願望は0だそうです。そこは安心!)
そしてこともあろうに、私に飲ませるために、味見として、彼自身も自分のを飲んで「今日まずくないよ!」と言ってきます(我、爆笑&号泣同時!)
また、挿入中には私の首を絞めたがったり、物理的に呼吸が苦しくなるような体位も好みます。
SMも好きなようで、SMホテルへ行ったこともありますがそこはお互いに初心者のため、遊びたおすことはできず、そこはナチュラルに楽しんで帰路につきました。
そしてさらに謎なのが、小水飲ませ願望や、首絞めたい願望(私の苦しい顔で興奮するらしいですが私は途中から「集中できない。何も良くないからやめて」と伝えてやめるようになりました(笑))はあるのに彼はわりとエムなんです。
恥ずかしい体勢、恥ずかしい言葉を言わせたい私の言いなりです。
だからと言って「恥ずかしい」を喜んだり興奮している様子はないのですが。
征服欲、支配欲が出ちゃってるのは理解できます。
ロングで丁重な前戯がデフォルトですが、そこではドエスではないんです。
そして事後は人柄が変わったかのように優しくなり、目もトロンとして口調や距離感も甘くなります。一緒にいる時間のなかでいちばん甘々になります。
日頃はオラオラギラギラ系です。
また、一番最初のときは、私が久しぶりで受け入れられなかったのでとても痛くて、その痛がる私を見て彼は萎えてしまい、何度トライしてもお互いにだめでした。
2回目で成功(漢字ちがう?)して、「よかったね」と彼は満面の笑みで本当にうれしそうに言ってきたのを覚えています。
なので本当の意地悪野郎だとか、やれればいい野郎ではなさそうなのですよね。。。
私は最初、彼の願望に触れたときはすごおくびっくりしました。
「えっなにその願望!?!?何が嬉しいのかもわからないし、きたな!!!病気するわ」と思いました(笑)
ですが彼が嬉しいのなら・・・と、ちょびっとだけ我慢してみたり、なんか気に食わないなと思って、好みじゃないけど私のも差し上げてみたりして小さな復讐を試みたりしています。
大変変態な彼の性癖についてのリクエスト。承知しております。
リテラシー的にセーフでしたら、性癖が表す彼の本性・本心について教えていただけますと嬉しいです!
付き合っているし、私の好意もきちんと表現しているはずなので、征服感と今さら言われても、私はすでにあなたに攻略されているよ?と思ってしまいます(笑)
(Yさん)
いち作家として添削させていただきますと、
>2回目で成功
の箇所は、
「2回目で性交に成功」とした方が良いのではないかと思われますがいかがでしょうか?
ということで、彼の性向、あ、いや、性癖についてのディープなネタありがとうございます。
こういうテーマって人の深層心理に触れることができるものですので、実はとてもうれしかったりします。笑
さて、相手の性癖に関するご相談も特に最近は増えてきてまして(NTRとかSMチックなものとかアウトドア派とか異物挿入とか赤ちゃんプレイ)、中にはけっこうメンタルに来ちゃうものも少なくないので、気になっているのであればカウンセリングなども受けていただいたほうが良いかと思います。
のちのちトラウマになることがよくあります。
好きだから、嫌われたいから、彼が喜んでくれるなら、と引き受けたくなったり、引き受けなきゃと思っちゃったりするかもしれませんが、自分の心身の“安全”を優先するのが大事です。
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で、性癖についてはかつては海外の方からのご相談が多かったんです。
30cmくらいのヒールを履かされる、きついボンテージを着せられる、業務用のカメラで撮影される、四肢を固定される、男女の役割の逆転プレイ、セックスショーへの出演等々。
日本の場合はせいぜい屋外とか軽く縛られるとか目隠しとかでして、「やっぱ海外はハードなんですなあ」と思っていたのですけれど、最近はAVの影響なのか、日本人のプレイもダイバーシティってことなんすかね?笑
Yさんもだいぶ許容範囲が広いようでして、お二人とも楽しまれているのであれば、こちらが口をはさむことはないのですけれど、その心理についていろいろと掘り下げてまいりたいと思います。
少し前にこの記事を書きました。
>そして事後は人柄が変わったかのように優しくなり、目もトロンとして口調や距離感も甘くなります。一緒にいる時間のなかでいちばん甘々になります。
>日頃はオラオラギラギラ系です。
というYさんのメッセージを読むと件の記事のYさんとも共通点があるようですね。
(というか別の方ですよね?笑)
なので、先日のYさんと同じく、だいぶストレスフルになりやすい性格で、ストレスフルなライフスタイルで生きてらっしゃるのかもしれません。
つまり、なんかしらけっこう抑圧していそうなんだけどYさん、心当たりあります???
>ロックマン氏兼ちょい野良猫くん
>社内では人気者エリート
>一部からはパワハラだと嫌われていたり、部下がついてこない悩みは時々あり
というところもありますし、性格的にはどうなんでしょう?
実は繊細だったり、プライドがちょっと高すぎたり、見栄っぱり(周りの人の目を気にする)とか、頭で考え過ぎていたり。
幼少期からいろいろとため込んできてるのかな?
ちょっと特殊な性癖を持っている方って一般的に「母」との関係に問題があるケースが多いんです。(まあ、誰でもそうっちゃそうだけど)
早く自立させられていたり、厳しい家庭ですごく窮屈だったり(そこでは父の影響もあり)。
そうした中で思春期に何らかのコンプレックスを持ってる方も多いんですよね。
きょうだいの関係が影響していたり、同級生とうまくできなくて孤立していたり、とか。
そうした子ども時代に抑圧しまくっていると「ノーマルなプレイでは感情を解放できず、ノーマルじゃないプレイじゃないと不満を感じやすい」となるんです。
「そんなプレイしなくてもとっくにあなたに征服されてるよ」と彼女が思っていたとしても、彼の中では「いやいやまだまだだ。俺のおしっこをイヤイヤながらも飲み干す姿を見て、その瞬間は俺のものになったと感じるんだ!」というプロセスが必要なわけですから。
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ちなみに、女王様に「聖水」を求めるようなMなプレイについては似て非なる見解をしまして、「自立しすぎで自分で自分を束縛しまくっているからそこから解放されたい」という欲求が作用しています。
だから、社会的な立場を持っている人が、その真逆の行為を受けることによってバランスを取ろうとするんです。
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さて、まず「責め側(S)」のプレイについてはYさんもお気づきの通り「征服欲」がとても大きいわけですね。
で、彼女を自分の思い通りにしたい、自分の望み通りに彼女を支配したい、という欲求の表れですが、じゃあ、「お小水を彼女に飲ませたい」という心理についてはそれに加えて「彼女を汚したい(穢したい)」「より強く自分の物にしたい」という欲求が隠れているのかもしれません。
で、もう少し深く見ていくと要は「体液」じゃないですか。
彼の体から出てくるものじゃないですか。
それを彼女に飲ませるってことは「同一化」という欲求が隠れているとみることができるわけです。
より彼女を自分色に染めたい。血肉のひとつひとつを自分のモノにしたい、。彼女と完全一致したい。というような欲求です。
それくらい彼にとっては彼女を遠くに感じているのかなあ?(これはYさんを、というよりも、女性を遠くに感じてしまう、という意味)
また、同時に、ふつうは嫌がるものを飲んでもらうことによって「自分を受け入れてもらえた!」という感動が得られます。
その場合は、実は彼の中に強い自己嫌悪が隠れていることを示しているかもしれません。
そして、この場合、やっぱり幼少期に何らかのトラウマを抱えているんじゃないかな?という疑惑が生まれるんですけど、それこそ分かんないですよね。
性的な虐待のように感じる何かを体験していたり、あるいは、下半身に対して強い否定的な扱いを受けたり、彼自身が「自分は汚れている」と感じる何かを経験していたり。
本人も記憶になかったり、記憶を改ざんしてたりすることが多いので、この辺はグレーのままになりやすいのですけれど。
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一般的に“スカトロ”という性癖は、おむつ時代のトラウマの影響と解釈されることがあります。
おむつをずっと変えてもらえなかったり、逆に、お母さんが潔癖症ですぐにおむつを替えられ、そのことにすごく嫌悪感を示していたり、トイレトレーニングが厳しかったり、すごくそこで辱めを受けていたり。
今のところはお小水だけですけれど、もしそうしたトラウマが強いと、それだけでは満足できなくなり、固形物の方に興味が移っていくこともあります。
つまり、性癖が特殊になればなるほど幼少期のトラウマを疑うことになっているんですね。
海外の方の性癖が特殊になるのも、とても早い時期に自立させられた影響として理解できます。
セックスって裸になりますから、感覚的に、同じように裸だった赤ちゃん時代を思い出す、というとにわかには信じられないかもしれませんが、意識しないけど感覚は残っているものですから。
そもそも私たちは赤ちゃん時代の前、生まれたときのトラウマ(バーストラウマ)を持っていることも多いんです。
生まれる過程で強い恐怖を覚えた子は、神経質になったり、不安が強くなったりしやすいですし、生まれてすぐにおぎゃーっと泣かなかった子は、なかなか感情を出すことができなくなったり、もちろん、出産でトラブルがあった場合もその影響をのちに残すんです。
また、そのお小水については「赤ちゃんにとっては射精並みの快楽がある」という説もあるんです。例えば、大人用おむつの中に放尿すると背徳感とは別のある種の快楽があることを体感された方もいらっしゃいません?
この辺は文章にするのが憚られるような話もあります。
そうした深層心理に触れるところですので、「性癖」と聞くとカウンセラーとしてめちゃくちゃ興味を持ってしまう傾向があります。(苦笑)
でも、ふつうはそこまで考えないですよねー笑
みなさまも意外に思われた方も多いと思いますー。
性癖のみならず、セクシャルな問題はかなり幼少期とつながりがあるんです。
そして、性的に自分を解放することを通じて、幼児期の抑圧やトラウマを解消していこうとするんです。
だから一般的にはこうしたプレイはトラウマの度合いだけどんどん過激になっていきます。
私もさすがにそれほど多くの事例を扱っているわけではないのですが、ちょっと食事中の方にはたいへん失礼なお話を伺ったこともありますし、どこかで歯止めがかかることを祈るところです。(が、お互いにそれが喜びであればまあ良いのかなあ、と思います。衛生面は大丈夫?とは思いますけど。)
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>そしてさらに謎なのが、小水飲ませ願望や、首絞めたい願望はあるのに彼はわりとエムなんです。
>恥ずかしい体勢、恥ずかしい言葉を言わせたい私の言いなりです。
基本的に「S」と「M」は裏表に過ぎず、程度の問題なのですよね。
中程度の「M」を好む人は、中程度の「S」も可能という風に。
でも、最近「首絞め」がけっこう流行ってるんですかね?
これ、素人がやるとけっこう危ないこともあると思うのですけれど。
その気はなくても事故につながりやすくないですか?
とはいえ、そこまで自分をオープンにするということはお互い相性が良い上に、彼はだいぶYさんに心を開いていらっしゃるようです。
ヤリモクどころか、すっかりYさんに虜なんじゃないでしょうか?
そこまで自分を受け入れてくれる女性がいるなんて!!と思ってらっしゃるのでは?とも思います。
そうして、どんどん親密感が増してきていて自分を出せるようになってきてるみたいですよね。
ちなみにYさん自身はどうでしょうか?
彼の前でどれくらい自分をオープンにできていますか?(セックス以外でも)
Yさん自身も彼と一緒にいることで自分が解放されるのであればほんとうに素晴らしいことなのですが、彼についていけないと感じるならば、そこはちょっと早めに手を打った方がいいかもしれません。
カウンセリングで私が扱った事例で言えば、一方が性的に解放されて、どんどんマニアックな方向に進み始めたときに、他方がそれについていけなくなると、幼児のマインドが出てきて暴力的な行動に出ることもあるんです。
1歳児が暴れるなら全然かわいいもんですけど、37歳男児が暴れるのはちょっとヤバいですよね。
ということで、相手の性癖についていけないと思ったら、思い切ってNo!と言うことがやはり大切なことだと思うのです。
ついていけなければ、ですけれど。
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さて、こうした彼の話をしていてもブーメランのように自分の話に戻ってくるのがカウンセリングの流れなのですけれど、そんな彼に応じてあげているYさんは器もデカいし、優しいし、彼への愛情にもあふれた女性だと思います。
ただ、その一方で、彼がそうした性癖を持つことが果たして他人事なのか?というのは気になるところ、、、というか、やはりチェックしておきたいところかな、と思います。
自分自身にも何か解放したい(つまり抑圧されている)何かがあるのではないか?
もっと自分自身を解放したら、さらに人生が素晴らしいものになるのではないか?
そんな視点を持って自分自身と向き合ってみることもお勧めしたいところです。
「彼はそこまで自分の欲求にオープンになってくれている。じゃあ、あたしの欲求をさらにオープンにするのであれば、あたしは何を求めるのだろう?」という視点です。
これは必ずしも性癖ではありません。
生き方、仕事、お金、パートナーシップ、さまざまな方面で言えることです。
もしかするとこのテーマをきっかけにさらに自分が羽ばたくチャンスになるかもしれない、ということなのです。
まあ、僭越な疑問かもしれませんが、お暇なときにぼーっとしながら思いを巡らせてみるのもアリかもしれませんし、そこを解き明かしにカウンセリングなどを利用なさるのも良いかもしれません。
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