自分の作品を真似して自分より成功している人が許せない心理について~自分軸が気が付けば他人軸に変わってない?~



自分の作品を他人からパクられた挙句、それが売れちゃったりしたらムカつきますよね。
そして、そのあと頑張ってまた作品を作ろうとしても、また真似されるんじゃないかとか思いますよね?その結果、モチベーションが低下しちゃうことだってあるでしょう。
それってはじめは自分軸だったのに、その事件がきっかけで他人軸になっちゃってることが基本にあるんですよね。

「去年味わった強烈な苦しみと怖さで幸せな未来が描けなくなります。」でお世話になったR です。ブログで取り上げていただき本当にありがとうございました。
あのあとお弟子さんのカウンセリングを受けさせていただき、気持ちが楽になったと共に、カウンセリングに対する不信感が払拭されました。さすが根本さんのお弟子さんだなと感動いたしました。今後ともよろしくお願いいたします。

図々しくも今回はライフワークの方でモヤモヤしている件がありまして、ネタとして使っていただけたら嬉しいなと思っております。

内容は、どうしたら「盗まれる」「取られる」という思考から「与える」という思考に持って行けるか、です。
私はライフワークとしてニッチな分野で職人仕事的なことをしております。(強いて言えばネイリストや美容師に近いかな?と思います。)
その分野×自分の経歴や個性が強みとなり、一つのジャンルを確立したのではないかなと思えるくらいになりました。インスタでは似たような写真の撮り方や文章の投稿が増え、同業のフォロワーもかなり多いです。
しかし、自分がひたすら好きなことで邁進している中で、そのソースを自分のものにして私より有名になる人が出てきました。
以前お店と展示をしたこともあるのですが、ある人は私よりもずっと有名なお店とコラボし、内容と展示のタイトル名までパクり、一気に時の人となりました。
以前その人からフォローされましたが、私がフォローバックしなかったら速攻フォローを外されたこともあることから、かなり意識されているのは間違いないし、今でもずっと見られていると思います。
私は今もめげずに新しい技術に取り組み発信しているのですが、私が発表する度に周りからすごい!と言われるのも束の間、また他人に成果を取られて真似され、「私が第一人者です」のような顔をされるのだろうかと思うと、なんだか一生懸命大切に育ててきた我が子を取られたような気持ちになって気が滅入ります。
根本さんは毎日内容の濃いブログを無料で公開されているし、カウンセリングをしてくれたお弟子さんは、他のカウンセラーさんをご紹介してくださったりもして、「与える」ことの美しさというか、本当に心が広いなあと感服しております。
どうしたらそのような境地まで達することができるのでしょうか。
取り上げていただければ幸いです。
(Rさん)

なるほどー、それはなかなか心穏やかではないと言いますか、もやもやが止まらなくなりますねえ。ていうか、もやもやどころの話じゃないのかもしれません。

クリエイターの方からも「真似された」「企画をパクられた」という話をお聞かせいただくことがありまして、なかなか難しい問題だなあ、と思ってます。

こうした件について弁護士さんと話をしたこともあるのですけれど、著作物をパクった証拠というのはなかなか証明しづらいものがあるようで、法的措置にでることはなかなか難しいところがあるようです。

そもそも訴えたところで名誉を回復するくらいしかメリットがなく、金銭的にはマイナスになることが多いですしね。

ただ、もうすでにお話を持ち込まれた経験があるかもしれませんが、

>なんだか一生懸命大切に育ててきた我が子を取られたような気持ちになって気が滅入ります。

というお気持ちになるのであれば、我が子を取り返すために弁護士などに相談されてみるのも良いかもしれません。

モノによっては何らかの成果が得られる可能性もありますし、ご自身のサービスなり企画なりを商標登録するなどして防衛することもできるかもしれません。

ちなみにずいぶん前になりますけれど「自立系武闘派女子」という言葉は我が社の名前で商標登録しておりまして、誰かがパクった場合には使用料を請求できるようになっています。

が、実際は使用料を目的とするわけではなく、うちのお弟子はじめ、お客様や関係者のみなさまが自由に使えるようにするための防衛手段として登録したんです。

うちがその商標を持っていなければ、第三者が取得してうちやお弟子たちに請求することができるじゃないですか。

ええ、そういう高尚な目的を持っているわけ、、、、、もなく、、、それは後付けの理由でして、ほんとうのところは、私の幼馴染が弁理士をやっているものですから、面白半分で自立系武闘派女子の名称を登録してもらったんですけどねー。笑

という風に自分のアイデアなりプランなり作品なりを盗まれたくないのであれば、できる限りの防衛措置を考えるのもまたひとつかと思います。

私の場合ですが、こうして書いているブログの話も著作物ですし、誰かに真似されたら面白くない、という気持ちも分からなくはないのですけれど、実際のところはけっこうあちこちでパクられているようですね。

以前もうちのお客様から「根本さんの記事をコピペして自分が書いたように宣伝している奴がいましたのでこちらでシメておきました」というご報告をいただきまして、思わず震え上がってしまったものです。持つべきものは自立系武闘派女子のみなさまだな、と思ったものですし、一方で、こいつらを敵にしたらマジでヤバいのか?と現実を思い知ったものです。

ただ、まあ、私はそういうことをあまり気にしないわけでして、というのも私が言ってること、企画していること、やっていることって、何も私のオリジナルではないからなんですね。

私自身も誰かから聞いた話をお伝えしているようなものでして、まかり間違っても自分が作り出しました、なんてことは言えないのです。

私にも師匠がおりまして、また、その師匠にも師匠がおり、さらにはいろいろなところで学び、自分なりに血肉としています。

それを自分の解釈を入れてお話させていただいているわけでして、完全なるオリジナルなんてきっとないと思います。

まあ、そこで自分なりの解釈を入れてお話しすることと他人のネタを丸々パクるというのは全然次元が違うことかもしれませんが、それで言えば、私自身、誰かのネタを丸々パクること自体がちっとも面白いとは思わないんですよね。

誰かの企画や記事をパクったという話を聞くと「つまんねーことをしてるなー。それが楽しいんかね?」と思っちゃうわけです。

本を書くにしても、出版社側から特にそういう意向がなければ自分で書くんですよね。
作家さんによってはライターさんに書いてもらうことが普通になっているようで、打ち合わせの際に「根本さんが書いてくださるんですか?」と驚かれることもありました。
でも、「自分が書いたほうが面白くないですか?」と思うんです。

そこはRさんの「ネイリストや美容師に近いかな?」という職人的なお仕事と違うところかもしれませんけど。

で、こうしたモヤモヤを抱えたときは基本に立ち返るのがいいわけです。

何のためにそれをしているのか?なんです。

ここは自分に徹底的に正直になる必要がありますし、ここを見ていくことで今まで気づいていなかった自分と出会うこともありますので、ちょっと勇気が必要ですね。

>その分野×自分の経歴や個性が強みとなり、一つのジャンルを確立したのではないかなと思えるくらいになりました。

これはめちゃくちゃすごいことなのですけれど、この「一つのジャンルを確立する」というのはかねてからの目標だったのでしょうか?

「一つのジャンルを確立した」と気づいたところで何か心境の変化が生まれていませんか?

今までとは違う「欲」が出て来てきたり、どこか気持ちが「守り」に入るところが出て来たり。

>そのソースを自分のものにして私より有名になる人が出てきました。

元々Rさんは「有名になりたい」という欲求ってあったのでしょうか?
このお仕事に限らず、何かで有名になることを求めていたことってありますか?

>一気に時の人となりました。

これも同じですが、時の人になるってことが羨ましいということは、何かしたご自身の中にもそうなりたい自分がいたということでしょうか?

あるいは、自分がひとつのジャンルを確立したことで、こうした思いが出てきたのでしょうか?

>私は今もめげずに新しい技術に取り組み発信しているのですが、私が発表する度に周りからすごい!と言われるのも束の間、また他人に成果を取られて真似され、「私が第一人者です」のような顔をされるのだろうかと思うと、なんだか一生懸命大切に育ててきた我が子を取られたような気持ちになって気が滅入ります。

こういう気持ちになるともう新しい技術を身に着けたり、新たなサービスを企画したりすることが嫌になっちゃいそうなんですけどまだまだモチベーションはありますか?

また、「周りからすごい」と言われることがやはりうれしいでしょうか?
そう言われたいのでしょうか?

その人が第一人者ではなく「あたしが第一人者よ!!」とみんなに思ってもらいたい気持ちがやはり強いのでしょうか?

ね?嫌でしょ?こういう風に揚げ足を取られて突っ込まれるのって。

嫌いになりそう?笑

ただ、

>自分がひたすら好きなことで邁進している中で、

とあるんですよね。

好きなことに熱中できることがうれしかったと思うのですよね。
そのサービス?メソッド?を開発して第一人者になって周りからすごいすごい言われることよりも、その開発なり、企画なりを夢中になってやっていることが好きだし、楽しかったんですよね?

職人的なお仕事っておっしゃるくらいだから、Rさんはやはり職人気質なのかな?

ひたすら自分の技術を磨くのって楽しくないですか?
それが好きなんじゃないかな?

そうしてお客様に喜んでいただくことがRさんの喜びになるのかな?
それとも自分の技術が進化することそのものに喜びがあるのかな?

おそらくですけれど、Rさんはもともと有名になるとか、第一人者になるとか、そういうことを目指していたわけじゃないと思うのですよね。

ただ好きなことを好きなようにやって楽しかっただけなんじゃないでしょうか?

そんなときにRさんを真似て社会的?経済的?に自分より成功しちゃった奴が出てきたときに、「あ、そんなことが起こるんだ」とびっくりすると同時に、「わたしもそれが欲しい」とあとから思ったんじゃないかと思うのですけど、いかがでしょうか?

つまり、自分を真似てうまく行ってしまうやつが現れた瞬間に「これは私の物よ!私だけの物よ!」という独占欲が生まれ、その人に対する「強い「競争心」が芽生えたんじゃないかと思うんです。

そして「自分はこんだけ頑張ってここまで来たのに、あいつはロクな努力もせずに成功して、ずるい!!」と、「頑張る競争」「苦労競争」が出てきちゃったんじゃないかと思うのです。

で、そうするとね、「自分がひたすら好きなことをやる」という本来の目的はどこかに追いやられ、競争・嫉妬の世界に巻き込まれてしまうので、思い切り「他人軸」になっちゃうでしょう?

良い作品を作ることよりも、自分がその人に勝つことが目的になっちゃいません?

そんな舞台に立ちたかったんでしたっけ?

だから、なぜ、自分はこれをやるのか?という目的に改めて立ち返ることが大事ではないかと思います。

自分軸ってことですね。

もし、ご自身の技術に自信があるのならばここはそんな難しくないと思います。

Rさんが提供されているものがどのようなものかはっきり分からないのであいまいな表現になってしまうのですけれど、作品なり技術的なものなりを創造するスキルと、それを広めたり、販売したりするスキルとは別物だと思っています。

分かりやすくカウンセリングに例えれば、カウンセリングがうまい人が必ずしも売れるわけではないってことです。

だから、私はお弟子さんたちに「カウンセリングの技術を磨くことと、それを売ることは別々の能力が必要」という風に説いています。

実際、カウンセラーも千差万別どころではなく、「え?なんでこんな人がカウンセラーやってんの?」と思う人もいますよね?(それはRさん自身もよくご存じかと。笑)

一方、全然売れてるようには見えないのに「この人すごい!さすがは根本先生の弟子だ!」と思わせてくれるカウンセラーもいるわけですよね?(←ここは刮目すべきポイントです。)

カウンセラーとしても、私よりもキャリアが浅いのに私より売れてる方だっていますよね。たぶん。

私自身はあまり自分を売ることが上手ではないと思っているので、セールスの才能があればもっと売れてたのになあ、と思うこともあるんです。

でも、じゃあ、その才能を身に着けたいか?というと・・・微妙なんですよね。笑

私の場合「やりたいことをやりたいようにできること」がずっと目標です。

自由でいたいんですね。

だから、売れるということも「やりたいことがやりたいようにできる資金があればよい」なんて風に考えちゃうのです。

つまり、他人はあまり関係ないんです。

めちゃくちゃ売れて億稼いでいるカウンセラーもいらっしゃるのですが「すごいなあ」としか思わないです。

そこは私が競争する分野ではないからです。

私よりも有名なカウンセラーがいたって気になりません。
むしろ「マーケットを広げてくださってありがとうございます」と思ってます。

そこも私が競争する分野ではないからです。

だから「めちゃくちゃ自由に、好きなことを好きなようにやっているカウンセラー」に私は嫉妬しますし、「くそー!自分もああなりてぇ!」と思います。

ただそういう人が現れたら「おぉ!じゃあ、自分にもできるんじゃね?」と思っちゃうので、その人のことを師匠と呼ぶと思います。

ちなみにお弟子とかでも、けっこう自由にマイペースにやっている奴がいて、売れてるかどうかは全く関係なく、くそ、羨ましいぜ!と思っています。

まあ、私の話とRさんの経験が重なるかどうかはまことに微妙なので、全然見当違いだったら申し訳ないのですけれど、私が思うに、もともとは自分軸で取り組んでいていたその仕事が、途中から他人軸になっちゃってる、というのが問題じゃないかと思うわけです。

だから、原点に戻りつつ、自分は何が欲しいのか、自分がどうしたいのか、というところを見直してみるといいと思うのですよね。

職人って自分の技術をひたすら磨いてお客様に喜んでもらうことが好きなんだと思うんですよね。

もしRさんが本質的に職人だったら、自分軸を取り戻した瞬間に、その真似してくる子のことは気にならなくなっていきます。

真似るのって、職人にとって一番面白いところ(創作、企画、創造性)をすっ飛ばしてるからですね。

だから「分かってくれる人に分かってもらえればいい」と思えるようになっていくと思います。

そうすると「与える」ってこともできるようになっていくでしょう。

>根本さんは毎日内容の濃いブログを無料で公開されているし、カウンセリングをしてくれたお弟子さんは、他のカウンセラーさんをご紹介してくださったりもして、「与える」ことの美しさというか、本当に心が広いなあと感服しております。

うちのお弟子って戸籍上の女子が圧倒的に多いのですね。
そうするとやはり嫉妬や競争というのはめちゃくちゃ出やすいのです。
だから、そのことをかなり口を酸っぱくして伝えています。

競争は何も生まねえよ。さっさと手放して、自分軸を確立しなさいって。

与えたら与えた分だけ戻ってくるもんよ。あんたがほかのカウンセラーを紹介したら、そのカウンセラーがあなたに合うクライアントを紹介してくれるようになるでよ、と。

少なくとも「あの人はわたしのクライアントだ!」みたいな“所有の概念”はかっこ悪いし、何よりクライアントさんに失礼だからやめときな、と。

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そんなわけで、まもなくお弟子さん制度10期の募集を始めますので、興味ある方は検討してみてくださいませ~♪

【お弟子さん制度】10期の募集について|コンセプト・カリキュラム・日程・料金・お弟子たちの声などのご案内。

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ただ、今回の話ですが、深堀しますと「取った/取られた」のルーツは、親ときょうだいの関係、思春期の友達関係に端を発していることも多く、今日の話だけですっきりしない場合は、そのあたりを当たってみられることをお勧めします。

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