去年味わった強烈な苦しみと怖さで幸せな未来が描けなくなります。



まだまだその傷が大きいということでしょう。
そして、その傷口からはもっと昔の古傷が出てきている可能性もありますね。
今出てきた感情はその場で処理しつつ、少し歴史を振り返って深堀していきましょうか?

根本さんのブログに書かれている「自武女」の特徴ほとんどを兼ね備えている30代半ばの女です。日々自分だけじゃないのだと救われております。
去年癒着していた彼氏からなんとか別れた後、このまま一生独身で生活保護になるという妄想と強烈な孤独感に襲われうつ病と診断されましたが、薬に頼らず自力でなんとか正常に戻りました。(その際カウンセリングにもいきましたがどれも全く役に立たずお金を無駄にし絶望感を味わいました。)
その時には根本さんに辿りつかなかったのに、今の彼氏と付き合い自分と向き合うようになってから出会うことができ、引き寄せの法則ってあるのかな、というくらい不思議です。(今の彼はヘラクレスになりそうなロックマンです。)
今少しずつ自分への理解も深まり、叶えたい願いもでき、なるようになる、と言い聞かせているのですが、去年味わった強烈な苦しさと怖さが、将来の願いをかき消そうとしてきます。彼と結婚したい理由すら自分のエゴなのかなんなのかわからなくなってきてしまいました。
この悪い感情(妄想?)を起こさないようにするにはどうしたら良いのでしょうか。
※家族構成は、娘を溺愛するが「良い大学→良い就職先→良い男と結婚・子供」が娘の幸せだと信じて押し付けてくる父と自立系専業主婦の母、うつ病に長年苦しめられた3つ下の弟(今も実家ですが働けてはいる)です。
どうぞよろしくお願いします。
(Rさん)

昨日のJさんは往復7時間の新幹線通勤をこなし、今日のRさんは薬に頼らず自力でうつ病を克服するという、ほんとうに自武女のみなさまはすごいですねえ(遠い目)
ただただ尊敬しかありません(棒読み)

さて、Rさんはその湧いて出てくる悪い感情(妄想?)を何とかしたい!ということなのですが、みなさまにおかれましても感情に良いも悪いもなく、また起こる事象に良いも悪いもない、という前提に立って物事をとらえることを推奨するわけです。

悪い感情なんて感じたくないじゃないですか。
けど、出てきちゃうじゃないですか。

じゃあ、出る必要があるんだな、と。
今、それを感じる必要があるんだな、と。

まずはそういう受け止め方がおすすめです。

感情に良いも悪いもなく、ただあるだけ、ですが、感じるのがいやな感情ってのはやっぱりあるわけで、「感じたくない!」とその感情を否定したり、抑え込んだりしようとするのですが、そんな風に刺激を与えるとその感情は余計に強くなってしまうのです。

で、なんでこんな感情が出てくる必要があるのだろう?ってことを考えてみるわけです。

でも、なかなか自分一人では結論など分からないと思いますし、ネガティブな感情にとらわれているとネガティブな結論に至るものですから、やはりここは然るべき方にお話を聴いてもらうのが一番お勧めです。

さて、「去年味わった強烈な苦しさと怖さ」というのは「このまま一生独身で生活保護になるという妄想と強烈な孤独感に襲われ」という部分を指すのでしょうか?

また、かき消されそうになっている「将来の願い」というのは、ヘラクレスになりそうなロックマン彼氏との結婚ってことなのでしょうか?

カウンセリングで、という話になりますので、あまりお一人では考えないほうがいいのですけれど、「じゃあ、癒着していた彼とはどんな関係だったんだろう?」というところが気になるわけですね。

別れてから強烈な苦しみと恐れ、孤独感が出てきたほどの恋とはどのようなものだったのか?

どういう関係で、なぜそんなにも依存してしまっていたのか?

そんな中、別れを決意?受け入れられた?のはなぜなのか?

となると、その彼とそこまでどっぷり癒着してしまった背景と探るならば、その娘を溺愛する父と自立系な母とのことにも視野を広げたほうがいいのでしょう。

Rさん自身が癒着体質なところがあるならば、それが根っこの問題とみることもできますので。

子ども時代のRさんはけっこう窮屈な環境だったとお見受けするのですが、溺愛されていたけど自分を理解してもらえない寂しさとかも抱えていらしたのでしょうか?

弟さんとの関係はどうだったんでしょうか?
彼もうつ病ってことは、どこかそういう気質を抱えた家族なのでしょうか?

「その感情って彼との関係だけで出てきたものなんかなあ?」

そんな疑問を持つこともカウンセリングではよくあるものです。

彼との別れ話をお伺いし、それまでの二人の関係性をお聞きしていくと、「うーん、そんなにも苦しい感情が出てくるほどのことかなあ?」と思うのです。

それで、さらにその前の恋愛とか、家族のこととかを伺っていくと、「ああ、なるほどー。」って合点がいくんです。

「今の彼との失恋っていうより、その前の彼との失恋の痛みが出てきてるみたいだね」

「その感情って子ども時代からずっと抱えていたもので、それが今、表に出てきたって感じじゃね?」

未消化な感情ってのはずーっと心の中にあり続けるものなんです。

例えば、前の失恋で大ダメージを喰らい、失望、絶望、孤独、不安、恐れ、無価値感、罪悪感、惨めさ、劣等感、失敗感、喪失感などの感情をわんさか感じたとします。

そんな感情を感じるなんて苦しすぎるので、漏れてくるものは仕方ないとしてその大半を蓋をして隠しちゃったとしましょう。

そのために、新しい男を見つけてとりあえず漬物石のようにその蓋の上に乗っけておくわけですね。

そうするとその感じたくない感情は未消化のまま心の中にとどめ置かれるのですが、表面的には新しい彼もできたから希望通り感じなくて済むようになりました。

しかし、漬物石的な彼氏と本気の恋になれる確率は低いですから、早々にその恋からも撤退することになるのですが、やはり失望、不安、孤独、恐れ、喪失感、失敗感等々の感情は感じてしまうわけです。

そうすると漬物石がなくなり、新たに“わずかですが”そんなネガティブな感情が注入されますと、蓋が吹っ飛ぶんです。

そうすると前回の分もまとめて今回処理しなければならず、ずいぶんと大きな感情があふれ出てきてしまうのです。

まあ、癒しのプロセスとして見ればまとめて処理できるのでカウンセラー的には楽っちゃ楽なんですけどね。笑

つまり、うつ病になるほどの衝撃的な感情ってのは、その癒着していた彼氏との関係が大きいのは間違いないわけですが、やはりその育った家庭のこととか、ここには書かれてない過去の恋愛のこととも注目していく必要があると思うんですよね。

「この悪い感情(妄想?)」にはそうした過去の様々な未消化な感情が混ざり合っていると考えたほうが良さそうです。

私のカウンセリングでは結果的に「人生総決算」みたいな内容になっていくことが多く、先日も「今の夫婦関係」がテーマでしたが、1回目の結婚、その前後の恋愛、そして、家族の関係について風呂敷を広げていきました。

そうするとわがブログの準レギュラーである「過干渉なおかん」が登場し、「だいぶ窮屈で不自由な子供時代を送ったね」「どうしたって少女で居続けなきゃいけないもんな」「そうすると大人になりきれてないとか思っちゃうよね」「無意識に今の夫に理想の父や母を求めたくなるよね」みたいになっていきました。

ってことはラスボスおかんと向き合うってのも本筋だけど、「大人女子を受け入れる」ってのもテーマになるし、自分軸を取り戻してアイデンティティを確立するって方向性もあるし、いろいろあるねえ?と今後の話をしていました。

時に壮大な物語になっちゃうこともあるのですけれど、せっかくだからこれを機に人生見つめなおしてみない?それで、ヘラクレスオオカブト君を捕獲しつつ、ライフワークも生きてみない?なんてことを提案しちゃうことも多いものです。

さて、起源はどうであれ、「強烈な苦しさと怖さ」があるのは事実なわけですから、それを放置するわけにはまいりません。

変に大丈夫大丈夫なんて思うとそれが蓋になっちゃうケースだってありますし、それをロックマン彼氏に向けると、今度はその彼氏と癒着しちゃうかもしれないので、サポートを受けながらその感情を解放していくことが望ましいようです。

自宅でもできるシンプルな方法は「お恨み帳」ですね。

【保存版】御恨み帳(お恨み帳)の書き方~心の健康を維持するための素敵なノート~

そこに今ある感情をただただ書き写していきます。

あるいは第三者に話を聴いてもらいます。
友達でもカウンセラーでもいいですし、何なら部屋の観葉植物とか猫に聞かせたっていいです。

頭の中でぐるぐる考えるというのが一番危ないので、何かしら「外に出す」ということをしていきます。

個人セッションやリトリートセミナーなどではイメージを使ったり、人に手伝ってもらったりしながら感情を解放します。

「2,3メートル離れたところに彼が立っていると思ってください。今、出てきた感情をそのまま言葉にして伝えてみてください。」

みたいなことをやるわけです。

まあ、最初は恥ずかしいかもしれませんが、だんだん慣れてくるとどんどん感情が出てきて心が軽くなっていくものです。

もちろんそんな中でほんとうに伝えたい、分かってもらいたい本音に気づくことも多いですし、「こんなに自分は我慢してきたのか!」ということが分かったり、「ああ、ほんとうの自分はずっと寂しかったんだな」みたいなことに気づいたりするものです。

出てきたもんはしょうがねえから出してあげようぜ!というのは、うんこと同じですね!!

そうして感情ってのはうんこと同じわけで、出してあげたらすっきりするわけです。

だから、どんな感情でも恐れる必要はなく、ただ向き合って感じて解放してあげればなくなります。

「どんな感情でも30分以内に燃やせるもの」というのはヒーリングのプロの言葉です。(ちゃんとやれば、なので、ふつうは難しいですけどね)

その出てきた感情を否定せず、とことん感じることを許可してあげたいものです。

また、この感情のルーツが去年のことやそれ以前のできごとにあるならば、今のヘラクレス君は無罪ですよね。

できればここ、切り離したいですよね。

過去は過去、今は今って感じでね。

よく「しんどい部分はカウンセリングでやりましょう。ふだんは彼氏とラブラブに過ごしたらいいんですよ」と言います。

それはそれ、これはこれ、という分け方ですね。

彼は彼、元カレは元カレだし、親は親なのです。

だから、そこを一旦切り離してみたほうが彼との恋愛も進みやすくなります。

そういう意味では彼との幸せな結婚を妄想し、ネガティブなことが出てきたらお恨み帳に書いたり、カウンセリングを予約したりして、別の機会に持っていきましょう。

このヘラクレスくんに成長しながらいい恋をするんだ!というつもりで日々向き合っていただければ幸いです。

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