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「お金がない」「生活が苦しい」というのも習慣で、50万あったら生活費や貯蓄に回した方がいいと思ってしまうものなんです。
じゃあ、どうしたら素直にそれを受け取ることができるのか?
実は貧しかった時代を振り返ってみることで「自分にとって本当に大切なモノ」が見えてくることがあるのです。
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忘れた頃にそっと質問しに来る女、Yでございます。
これまでネタとして扱っていただいてから早2年?くらいでしょうか?
ネタを昇華してくださったおかげ様もあって、とうとう結婚して2年目になりました(はぁとはぁと)
今日は御礼のお品物として、ささやかではございますがネタをご献上にあがりましたー
2/6のリノベのお話に少し関連があるかもしれません。
さて、今日のネタは「主人に50万円程のアクセサリーをおねだりしてOKを貰ったけれども、やっぱり怖くなってやめたくなる」でございます。
完!!!
「え、終わり?」というお声が聴こえてきそうですね。
安心してください!終わりませんよ!!
アクセサリーに限らず、そうなのです。
ディズニーランドに連れてってもらうときも、お洋服を買ってもらうときも。
欲しいしOKも出た!やった!
でもこのお金は、家計のお金(または親のお金)。
これ(自分の望んでいる、自分がお高いと感じるもの)、本当に買ってもらっていいの?
え、大丈夫?増税されるけど大丈夫?老後のお金、大丈夫?
貯めといた方が良くない?ザワザワザワ・・・。
頭の声がノンストップで囁き続けます。
他人のお金だったらまったくそんなことないのですが(ニッコリ)
そんな私は、物心ついたころから30歳までモラハラ気質の父と、ひとりっこな私と癒着した母の調停役を務め、男どもを蹴散らし蹴散らされ、30歳から女性性について修行を始めて早6年の自武女でございます。
お金を使うことになんだか抵抗を感じやすいです。
思い出すことといえば2つ。
一つ目は、幼少期に母が自分よりも私に時間もお金もかけていたこと。20代そこそこで結婚した両親は裕福ではなく、母は育児に必死過ぎて自分の身なりに一切構っていなかったそうです。
そんな母が履く穴の開いたパンツを、私が見て「私が大きくなったらたくさん働いて新しいパンツを買ってあげるからね!」「私が早く一人前の大人になってお母さんを楽にしてあげるからね!」と言っていたそうです。
二つ目は、支払い追われまくった経験です。私立大学の授業料は特に大変でした(今も返済中ですが)。当時は体育会系の部活に所属していたこともあり、奨学金も月12万円借りてそれでも足りなくて年がら年中バイト三昧でした。
授業料が足りなくて退学になりそうになったり、クレジットカードの支払い督促も複数回経験し「お金がないってこんなに惨めで苦しくてしんどいんだ」「大学の友達は海外旅行や国内旅行と楽しく遊んでいるのに、私の大学生活はほぼ金稼ぎだけだ」「お金さえあればこんな生活しなくていいのに」「どうしよう、もう支払えないかもしれない」とよく思い、不安と怒りで眠れなくなることもありました。
社会人になってからの一人暮らしでは、冬は室内暖房を使わず洋服を着こんで乗り切ったり、食費を削ったり。生活や自分にあまりお金をかけない生活をしつつ、でもセミナー等には参加しまくりお金が貯まらないを繰り返していました。
結婚を機に、生活インフラも潤い、暖房も一日中使えるようになりましたが、最初は電気代が怖くて使えなかったです(主人から「暖房使ってね」と言われるほど)。
でも贅沢はしたい。専業主婦になって主人の稼ぎだけで生活したいような。
でもお金が無くなるのは怖い。
でも贅沢はしたい。
いっそのこと億万長者と再婚して毎日好きに旅行しまくって好きなもの買いまくって遊びまくりたい・・(以下略)
この悶々はなんなのでしょうか。
どうしたらよいのでしょうか。
このままですと、もう石油王でも探しにUAEに行くしかないかもしれません。泣
根本先生、恐らくこんな兼業主婦は日本中にゴロゴロ生息していると思います。
どうか私に、そして同胞たちに救いの手(という名のツッコミ)を、なにとぞ宜しくお願い致します!!!!
ここまでお目通しくださりありがとうございました!
※ちなみに主人はそこそこ稼いでいて貯金もあり、私も主人ほどではありませんがふつうに働いています。
(Yさん)
砂漠から噴き出す石油が如く情熱溢れる文面に思わずサクロンを飲もうかと思って薬箱を捜索してきたところです。こんにちは。
まあ、そんなYさんなら石油王に見初められても「宮殿買っていいと言われたけど無理」とか「私の歯の治療のためにインターコンチのスイートルームを一か月貸し切ってくれたけどアパホテルで十分」とか言ってそうですけどね。
今だって世帯収入を考えればそれなりの生活ができるでしょう?
そこで「むりむりむりー!ぎゃー!」とか騒いでるなら収入が増えても変わらないですよ。
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表面的な話から入りますと「お金ってものはないものなんだよ!あってたまるか!」という思い込みがたいへん強いので、どれだけお金を稼いでも、貯金がどれだけあっても「足りない」「ない」「全然ない」という思いから抜け出すことはできません。
しかも、長らく貧乏生活(当社比)を続けて来られたため、ある意味、そこに慣れ親しんでしまっているがゆえに「お金がある」という世界にものすごく「違和感」を覚えるわけですね。
ふだんコンサバなパンツスーツばかり着てる女子が、いきなり超ミニ花柄ワンピースを着たような違和感みたいなもんですかね?
どれだけ「似合う~♪」「すてきー♪」と言われても「いやいやこれはあたしではない。むず痒い。膝を出すなんてあり得ん。寒くないけど寒い。」という否定的な見解しか生まないのです。
それで隙あらばワンピースを脱ぎ捨ててパンツを履いてしまうことは想像に難くないと思います。やっぱこっちの方が楽だわ、落ち着くわ、“私らしいわ”と。
今まで1円単位まで管理しなければならない生活が当たり前になっているとしたら、「暖房を1日付けてOK!」という旦那様からの進言も「このエアコン、省エネって言うけど1日点けっぱなしだったらナンボかかるんだろう?それなら厚着して何とかしのげば駅前の閉店前の半額になったスーパーのお惣菜が何点か変えるんじゃないだろうか?」などと考えるのが“自然”になってしまうのですね。
つまり、経済的には確かに豊かになり、余裕もできたのだけど、精神的にはまだ貧しいままという状態なのです。
だから、「お金がある」という現実をちゃんと「受け取る」ということが大切になってくるわけでして、女性性を磨く上にある「受け取る」を日々意識してみることを推奨する次第です。
旦那様の愛を受け取る。
旦那様の稼ぎを受け取る。
今与えられている環境に感謝する。
暖房を1日点けられる今の環境に感謝する。
これを日々繰り返し行うことです。
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でも、そもそも「お金がない」という生活に慣れてしまい、月末の支払いに恐れおののきながら生活をする癖が付くと、「お金の使い方が分からない」という状態になるものです。
つまり「お金がない」という生活は苦しいけれど慣れっこなんです。
一方で、「お金がある」という生活は楽なはずだけど不慣れなんです。
先日、某カウンセラーから提示されたミニスカート縛りの生活を強いられている奥様が、「ほんと慣れなくてなかなか苦労しました。学生時代は毎日ミニばっかりだったのが信じられないほどで。知らず知らず女を放棄してたんだな、と深く反省しております。」とおっしゃっていました。
Yさんにとっても「えーっと、お金ってどうやって使えばいいんだ?」という戸惑いの中にいらっしゃると思うのですね。
「ない」のが当たり前だから「ある」ことに対応できずパニックになってしまうのです。
これは長年男日照りが続いていたところに急にヘラクレスオオカブト君が現れた武闘派女子もよく陥る罠でして「彼、あたしのこと好きって言ってくれるけど信じられない」「遊びじゃないんだよね?って何度も確認しちゃう」「ふつうに日の当たる場所でデートできることが信じられない」「朝目覚めるためにあれは夢だったんじゃないかと思ってしまう」「彼に嫌われるのが怖すぎる」などとメンヘラになっちまうのと同じなわけです。
「彼氏がいない」に慣れ過ぎているので「彼氏がいる」ときにどうしていいのか分からないのです。
だからこそ、なおさら足元を見つめる必要があります。
「ある」ということに慣れるために、「これはOK、これはNG」ということを丁寧に確認していくのです。
「エアコンを一日付けておくのはOK。でも、エアコンを毎日新品に取り換えるのはNG。」という風に。
なのでざっくりで構わないので家計簿やお小遣い帳を付けてみるのがいいかもしれません。
あるいは旦那様にお金の管理をお任せして、自分はお小遣いをもらう制度を導入するとか。
そんな中で「だいじょうぶ」という思いを積み重ねていくと振り回されずに済むと思います。
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「我慢」が怖いのは、食事制限してダイエットをしている状態を想像すればよく分かると思います。
お金がない!貧しいのは辛い!もう嫌だ!周りの人たちみたいに贅沢したい!という「我慢」があると、そこで抑え込んだ欲求を満たすには「東京ドーム5個分の土地」とか必要になっちゃう気がするのです。
過日、ものすごくお腹が空いている状態で街中華になだれ込んだところ、どれもこれもうまく感じてしまい、大量に注文してしまいました。
満漢全席か!というほどにテーブル上に並べられたお皿を見て「うまそ!でもこれ、4人で食い切れるか!?」という状態になってしまいました。
案の定、残すことになってしまいまして「食欲を我慢していると食べきれぬ量を頼んでしまう」という心理学の良い学びになったものです。
Yさんも大学時代に友達が国内外に優雅に旅行する姿を見て「いいな~!」と思った分だけ、ファーストクラスとスイートルームと三ツ星レストランで世界一周旅行がしたい!という気持ちになってしまうのです。
つまり、ほんとうに旅行がしたいのかどうか分からず、「周りの人がしている贅沢をあたしもしてみたい」という欲求なのかもしれないのです。
子ども頃からそうして我慢を繰り返してきた分だけ、パンツも穴が空くまで履き続けるのが当たり前になるでしょうし、かわいいパンツを見つけても「え?これしか布を使ってないのに2000円もするの?あり得ない」と思って「5枚セット1000円で十分」と思い込もうとするでしょう。
つまり、【我慢しなくていい出費に対しても、我慢しているときの癖でモノを選んでしまうので、お金に余裕があるのに未だに我慢し続けてしまう】のです。
これ、とても大切な心の法則なんだけど意味分かります?通じてます?難しい?
だから、Yさんが「我慢」しているのは過去のことではなく、現在進行形なのです。
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結局のところ、この問題もまた「習慣」が作り出しているのです。
だからその「習慣を変える」ということを意識していく必要がありまして、やはり日々の心のあり方が大切なんだろうな、と思うのです。
まずは「ほんとうにお金をかけたいものは何?」という点を見ていくこともできます。
>生活や自分にあまりお金をかけない生活をしつつ、でもセミナー等には参加しまくりお金が貯まらないを繰り返していました。
という一文を見ると、セミナーに参加するってのはYさんにとって価値があることのようです。
となればYさんは「学ぶことが好き(はあと)」ということなんですけど、さらにツッコめば「Yさんが学びたいことって何?」という点を考えてみるといいでしょう。
つまり、生活費を切り詰めてでも手に入れたいものってのがきっとあるはずなんですよね。
ライフワークを見ていくときって「人生でお金と時間をかけたものって何?」という質問を繰り出すものです。
それはお金や時間に縛られずに何にエネルギーを投資してきたのか?を明らかにするもので、要するに貧乏でも多忙でも関係なく私たちが大切にしたいことがそこにあるのです。
だからYさんの場合、お金という制約がたいへん厳しい中で生きて来られたわけですが、そんな状態の中でも自分が欲したモノ、お金や時間を投資したモノってよほどYさんにとって大切なものだと思うのです。
例えば大学だって私立なわけですよね?
家にお金がないことが分かっていながら奨学金をもらってでも何かを得たかったんだろうと思うのです。
他にも貧乏時代に「いやー、ここだけは譲れん!と頑張ってたなー」と懐かしく思うものって何がありますか?
「少々無理してでも友達との付き合いは大事にしてた」
「食費を切り詰めてでも化粧品を買っていた」
「今から思えば本ばっかり買ってたな」
「ヒッチハイクや安いバスを乗り継いで旅してた」
「とにかく何とか工夫して美味い料理を作ろうとしてた」
この辺ってたぶんライフワークにつながるヒントが隠れていると思うのですよね。
Yさんの場合、「学び」は間違いなさそうですね。
そこで、自分のエネルギーの投資先がひとつでも見えてきたらもう一段深掘りしてみましょう。
「学ぶことで何を得たかったのか?」
純粋に知識欲を満たすことが幸せなのか、学びを活かして何かをすることが喜びなのか、真実を突き止めることが好きなのか、その学びを誰かに与えることがしたいのか、いろいろと考えられますよね?
化粧品やお洋服に投資してたのであれば「美しさ」「オシャレ」がライフワークに繋がるわけですし、旅ばかりしていたのであればいろいろな世界に出会うことが喜びなのでしょう。
貧しかったからこそ、その時代ですら大切にしていたものがきっと見えてくるはずです。
そしたら、改めて今、そこに投資してみるのもアリなんじゃないでしょうか?
その目的を改めて果たしてみることがライフワークに繋がるんじゃないでしょうか?
つまり、それがYさんの人生にとっての「軸」になると思います。
そうすると「お金軸」になって振り回されることも減っていくと思います。
ということで過去~現在を振り返って「軸」をきちんと見つけ、そこに再びエネルギーを向けてみると気持ちも落ち着いてくると思うわけです。
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戦闘力上がりすぎてひとりで頑張っているあなたへ1日5分、スキマ時間にととのう本(ハーパーコリンズ社)
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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