仕事がすごくしんどいのだけど生活のことなどを考えると辞めるに辞められないときはどうしたらいいのか?~心が喜ぶ方を選ぶレッスン~



仕事辞めたら生活できないと思って、しんどいけど仕事頑張ってる方々もたくさんいらっしゃるかと思います。確かにその通りで、おっしゃることは正しいのですが、心を扱う者としてはものすごく危険なことだよな、としみじみ思うのです。
ふだんから「心が喜ぶ方を選ぶ」というトレーニングを始めてみたらどうでしょう?

根本先生はじめまして!
私は長女+HSP+武闘派のYと申します。人に寄り添うことや共感受容を大切にしたくてキャリアコンサルタントの資格を取りました。今年の4月に10年以上勤めた医療業界の会社を退職し、人材業界へ転職しました。

しかし、想像以上に数字の世界で仕事についていけず、中途採用だし謙虚に真面目に頑張る姿勢でやってきましたが、職場の環境や人にも馴染めず…。本来は社交的な私やのに、『あれ?本当の私ってどんなだっけ?』と感覚が忘れるぐらい暗い私に。そして、出社するだけでいっぱいいっぱいで毎日吐き気、下痢、寝付けないが続いて今は心療内科に通いながらも働いています。

今のところに入社するギリギリまで前職で働いていたのもあって数日で環境が大きく変わったことや、役職もあって仕事がデキる私から仕事ができない私に立場が変わったこととかも受け入れれなかったのかもしれません。

逃げたい、辞めたい。だけど、今のところも転職活動が難航してやっと入社できたところだったので、入社数ヶ月で退職したら次の仕事が見つけれないんじゃないかと辞める踏ん切りもつけない状態です。
実家は問題がある家庭なので帰る選択肢はないですし、貯金はわずかしかないので生活面もあり辞めれない…。だけど、やめたいと、堂々巡りです。
こんな時はどうしたらいいのでしょうか?
(Yさん)

似たような状況の方も多くいらっしゃるのではないかと思いますが、まず、↓の本を読むか、動画セール中(7/15現在)でもあるので、動画を見まくるかしてくださいませ。

ギリギリまで我慢してしまうあなたへ『逃げる技術』(徳間書店)
*セミナー動画:逃げる技術~今よりもっと自由で自分らしく生きられるスキルを習得する~

一般論から入るのですけれど、転職・異動・起業などで環境が大きく変化して「あれ?こんなはずじゃ・・・」という戸惑いから、やっぱり必死に頑張りまくってメンタル病んじゃうケースって多いじゃないですか。もちろん、転職とかしなくても、同じ部署でもあるあるなのですが、そういうときって

【頭で考えること】>>>>【心が感じていること】

という図式が働いていまして、心を扱う者としては「ふざけんじゃねーよ、とっとと逃げろや、ボケ!」などと非文化的なことを思ってしまい、のちのち少しだけ反省するものです。

「メンタルがヤバいけど、働かないと生活できない」などとおっしゃるのですけれど、みなさん、これ以上メンタル病んで、ほんとに働けなくなったらどうするん?と思いません?

ええ、他人事ならそう思うんですけど、自分事となるとほんと自分の扱い方が酷くて。

以前、精神科医の先生にお伺いしたところ「鬱などに限らず、初めてお会いした患者さんとは4,5年付き合う覚悟で向き合う」とおっしゃってました。

何が言いたいか、分かりますよね。

本格的にメンタルをやっちまったらその回復に4,5年はかかるということをその先生は暗示されているのです。

だから、目の前のことにとらわれ過ぎて自分の心を蔑ろにし、頭であれこれ考えて、動かなければ、4,5年は精神的なしんどさと付き合う必要が発生するかもしれないのです。

はい。Yさん、皆さん、今のご年齢に4とか5を足してみてください。

ちなみに似たような状況の方の葛藤としては「今の会社は無理だから転職活動したいけど、その気力すら湧かずに何もできなくなってしまう」というものがありまして、そうするともう徹底的に追いつめちゃいますよね。

日本人にこういう傾向が多いのは様々な説・考え方がありますけど、「実より名を取る」というプライドの高さと言いますか、世間体を気にするところと言いますか、迷惑をかけちゃいけないと思い込んでるところと言いますか、そういうところがだいぶ影響しているようなのですね。

日本人以外でもそういう民族もあるかもしれませんが、たいがいの人々は実と名を比較すること自体がナンセンスで、「は?そんなの実を取るに決まってるやないか」ということになります。

だから、「メンタルがヤバい」となったらとっとと休む、辞める、ということをするのが当たり前になるものです。

なので、Yさん、皆さんも「転職活動をする意欲があるうちに転職活動をしようね!」という話です。

転職したばかりだと休職できないものなんでしょうか?
心療内科に通われてるなら診断書くらいサクッと出してくれるでしょうに。

キャリアコンサルタントの仕事が「人に寄り添うことや共感受容を大切に」できるものとは正直存じ上げなかったのですが、もし、「思ってたんと違う!!」となったら、被害が拡大する前に逃げ出すことがやっぱり大事なんです。

Yさんは目的地に向かってチャリを走らせているのですが、ある交差点で右に曲がったところ、「あれ?なんか違う。こっちじゃない。うわ。さっきのところ左だったかも」と思った場合、どうされますか?

ちくしょー!!と叫びながらもその交差点に戻りませんか?
それで、改めてスマホで経路を確認したりし、その上で「あ、左でもなかった。ここ、まだまっすぐだわ」などと思いながらチャリを立ちこぎしませんか?

もし、「うわ。間違えたわ。こっちじゃなかったわ。」と気づいたにもかかわらず、意地、プライド、世間体、見栄、頑固さなどによって元に戻れず、そのまま進んで行ったらどうなるでしょう?

・・・・という当たり前のことが分からなくなってるのかもしれませんよね。。。

で、こういうのって「思考」が厄介なのは言うまでもないのですが、その「思考」は論破しちゃえば崩れるんですよね。

>逃げたい、辞めたい。だけど、今のところも転職活動が難航してやっと入社できたところだったので、入社数ヶ月で退職したら次の仕事が見つけれないんじゃないかと辞める踏ん切りもつけない状態です。

え?でもこれ以上メンタルやっちまったら仕事探す気力すらなくなるんじゃない?
しかも、次の仕事を探してるわけじゃないんだよね?次はけっこうあっさり決まる可能性だってあるよね?

>実家は問題がある家庭なので帰る選択肢はないですし、貯金はわずかしかないので生活面もあり辞めれない…。だけど、やめたいと、堂々巡りです。

じゃあ、この先、生活保護もらうことを考えてるの?
このまま仕事し続けたらどうなるかくらいは分かるよね?

という風に見れば「思考」が問題じゃなくなります。

なので、やっぱり問題なのは「意地、プライド、世間体、見栄、頑固さ」といったところです。

先ほどの「実より名を取る」って話ですね。

Yさんの場合はどれが当てはまります?

意地っぱりでしょうか?
周りの目を気にしちゃうんでしょうか?
実は頑固者なんでしょうか?
プライドがすっごく高いんでしょうか?

とあるクライアントさんには「まあ、東京生まれ、東京育ちやもんねー。そりゃあ、見栄っぱりになるのも無理はなかろうね」などとお話するのですけれど、もちろんこの話は江戸っ子に限った話ではありません。

幼少期より自立しなければならない環境にあり、気合と根性で頑張ってきた武闘派のみなさまは、その過程で「意地」というものを身に着け、自分に「プライド」を持ち、何とか生き延びて来られた方々だと思います。

Yさんも実家に頼れない状況ってことは、虎の穴で育って来られたわけですよね?

自分の身は自分で守らねばならないし、
自分のことは自分でしなければならないし、
あちこちに敵が潜んでるから気を抜いてはいけないし、
ときには戦うことだって必要だし、
とにかく頑張ってひとりでここまで生きて来られたんだと思います。

苦しい、しんどいったって、それを言える安心できる場所がなかったのでしょうから、そんな思いもグッと抑え込んで来られたんだと思います。

だから、ほんとうはめちゃくちゃ強いんです。
子どもの頃から鍛えに鍛えた鋼のメンタルをお持ちなんです。(HSPだけど)

それだけ強いYさんが体に症状が出るくらいやられるってことは、相当ヤバい環境、すなわち、自分に合わない環境にいるってことなのです。

そして、常に自分に厳しく、鞭を打つ「ひとりSM」が得意種目になってしまうのです。

私自身、少し前から「常に自分の心地よさを選ぶ」という企画にチャレンジしております。

これは「思考」や「お金」「世間体」などよりも、自分の心地よさを優先するトレーニングで、私は基本的に人にどう思われるかを気にするタイプではないのですが、思考やお金には引っ張られやすいので、結果的に思考よりも気分、お金よりも心地よさを選ぶレッスンにもなっています。

ま、なかなかハードなトレーニングですけどね。

だから、旅行の際、厳選したつもりのお宿が自分たちに合わなければ、その場で宿を変えます。
その際、場合によっては10万以上のお金を捨てることになり、さらに10万円以上の出費を覚悟する必要があるわけですが、

「自分に合わないところにいることは幸せではない。そこでイヤな思いを宿泊中ずっとするくらいならば、さっさと快適な環境を選んだ方が幸せである」

という思いで、「心地よさを選ぶ」ということをします。

私はこの1年で大阪で家を引っ越し、新たに東京でホテル代わりの家を借りたのですが、そこも「お金よりも心地よさ」という選択をしています。

お陰で2軒ともとても快適に過ごせていて幸福度はグッとアップしました。

食事をする店も同じ。気に入らなければコース料理の途中でも席を立ちます。
もちろん、そこで揉めることはしません。適切な言い訳をちゃんと用意します。

その思いはスタッフも共有されていまして、そのためランチ会だって、アフタヌーンティセットを貪り食う会だって、ディナーでワインを牛飲する会だって、お店選びの際に「楽しめそうか?気分よく過ごせそうか?」というのを優先します。

それで8月の東京ランチ会は場所選びが難航したのですが、ようやく心地よく過ごせるお店が見つかりました。

心地よさを選ぶことを続けていくと「お金って何とかなるんだなあ」ということもよく分かりますし、「感情があって、その次に思考だとうまくいくよねー」ということも体験できますし、周りの目はどんどん気にならなくなります。

※周りの目が気にならなくなった結果、このTシャツを着たまま京都に向かい、ホテルのラウンジで税理士さんと打ち合わせをし、祇園祭の山鉾に登ったり、眺めたりしながら仲間との食事会に向かいました。あちこちでウケたので嬉しかったですっ!

「お金」と「思考」、そして、「世間体」。

ここに意識を取られるほど、幸福度は下がっていくと思っています。
そこには「自分の感情」が入っていないんですよね。

でも、幸福って感じるものですから苦しくなるんです。
だから、そこへの「執着」を切り離していくことが自己肯定感をあげるためにも非常に大切だと思っています。

「大切なものよりお金を優先してしまっていませんか?」
「自分の素直な気持ちを思考によってぐちゃぐちゃにしていませんか?」
「ほんとうの自分を世間体を気にして隠しちゃっていませんか?」

お金が大切なことは言うまでもありませんが、お金が一番大切なのか?と言えば、そうではないですよね?

もしYさんが「お金が何よりも大事!」と思っているなら、今の仕事でそんな病むことはないはずです。働けばちゃんとお金が頂けるのですからそれで満足するはずです。

「人に寄り添うことや共感受容を大切に」したいんですよね?

Yさんも「人」ですよね?(もしYさんがアルマジロだったらごめんなさいっ!)

じゃあ、なぜ自分に寄り添ってあげないのでしょうか?
なぜ、自分を共感し、受容してあげないのでしょうか?

そこが甚だ疑問でして。

自分に寄り添えないのに人に寄り添えるのかしら?と意地悪なことも思ってしまいますよねー。

そして、「もし、自分と同じ状態の人がいたら、キャリアコンサルタントとしてどんなアドバイスをするでしょうか?」という問いを考えてみるのもいいと思います。

カウンセラーたちにお勧めしています。「同じことをクライアントさんから相談されたらどう答えるか?を考えたらええよ」と。

まあ、人には言えても自分はなかなか実践できないものですけどねー。

まずは今日から「心地よい方を選ぶ」ということを実践していただければと思います。

拗ねたり、反発したり、抵抗したりせずに、素直に「心地よい方、心が喜ぶ方を選ぶ」という意識を持ち、実践できる範囲で実践してみてください。

今は何もかもがイヤに感じられる時期かもしれませんが、そんな中でも「心地よさ」を感じることはたくさん見つけられるでしょう。

ドリンクを飲むのも、寝る前にストレッチをするのも、お風呂にじっくり入るのも、友達とおしゃべりするのも、美味しいワインを飲むのも、部屋を掃除するのも、観葉植物に語り掛けるのも、エッチな妄想に浸るのも、ランチを食うのも、「心地よいものを選ぶ」と意識してみてください。

もしかしたら「心地よさ」が分からなくなってるかもしれませんが、だとしたらそれはチャンスですねー。しばらく続ける価値がありそうです。

そうして心地よさを選ぶレッスンをしていくとその範囲が徐々に拡大し、車、家、仕事、住む場所などにも適用できるようになるでしょう。

そしたら、間違って左に曲がっちゃっても気づいたときにすぐに後戻りできるようになるでしょう。

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