恋愛も順調だし、家族もいい関係になってきたのに、なぜいつも仕事だけがうまく行かないのでしょう?



仕事がうまく行かない場合って男性性に問題があることが多いんです。
でも、自立系武闘派女子は自立系なわけですから本来男性性は豊かなはずなんです。
だから、その封印を解いてあげれば一気にブレークすることも珍しくないのです。
あるいは、女性性の方からアプローチするならパートナーシップがカギになりますね。

親密感への怖れ問題を「痛み」ではなく「愛と才能」という観点から解決に導くアプローチとは。のブログでお世話になりました。
無事離婚しました。就活では彼のところに移住はやはりムリと思いましたが、通える病院は全落ちし、試しに彼の近くで受けたら内定。これは導きだ!と勇気出しました。
娘は不登校でしたがここでは登校するようになり、彼とは最初戸惑いましたが今はそばにいる安心感が心地良いです。
過干渉な親や妹は、寂しいけど応援すると、意外なことを言い出し全てがうまく流れています。
なのに仕事の問題が起きました。
メンタル不調で2ヶ月も経たずに休職です。仕事中どう見られているかが常に不安でビクビクして出勤が怖くなりました。
自分は迷惑な存在だと思えて、休日も仕事が頭から離れない。職場は人手不足で毎日遅くまで残業。
私は子供のお迎えのため早く帰りますが、圧が強く挨拶しても無視。新人教育はなく、即戦力が求められました。
人は減り、退職が決まり喜んでいる先輩、退職できずに嘆いている先輩を見て憂鬱でした。親身と思っていた上司はパワハラな態度が出てきました。
看護師はこのぐらい耐えなければダメなのかと思いつつも、ここは合わないと思い転職を考えています。エージェントに相談したところ激務で有名な病院でした。
これまでも仕事の問題を繰り返しています。
最初の会社は接客は楽しかったですがブラックでぼろぼろになり退職。その後は人間関係は快適だけど原因不明で体が動かなくなり退職。バイトもやりましたがどこで働いても、行くのが怖くなり体調を崩しています。
自営もしましたが閑古鳥で、嫌になった頃に離婚話が出て今に至っています。
なぜ仕事がいつもうまくいかないのか。このままではまた繰り返すように思います。
アドバイスくださるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
(Kさん)

まず、Kさんや読者のみなさまに非常に大切なことからお伝えしなければなりません。
自立系武闘派女子のみなさまは「人生はドラマである!」という家訓を胸に刻んで生きています。そのため「すべてがうまく行くなんてつまんねーじゃん?」という価値観を深くお持ちなのです。だから、恋愛が順調で、実家の家族とも円満になり、子どもも元気だったりすると「つまんねーじゃん」となるので仕事に問題を創り出して刺激を受けているのです。それに問題がなくなってしまったら根本さんと会えなくなるでしょ?ね?ね?

ということで冒頭からみなさまに「うざ」「きも」「むかつく」と思っていただいたところから物語はスタートするわけですけれど、「仕事がいつもうまく行かない」というと一般的には男性性の問題として捉えられるものです。

ということで珍しく前回のネタも掘り起こしながらちょっと分析していこうと思う次第です。(みなさんは元ネタまでさかのぼらなくても良いです)(それもKさんが元ネタをちゃんと書いてくださったがゆえです。あざーっす!)

>子供時代は父からは暴言暴力、母からは過干渉とネグレクト(両立しますよね?)でした。

>夫は最初は優しい人でしたが、モラハラが発症しエスカレートしていくなか、娘を連れて逃げました

ざっくり2行だけ前回のネタから引用させてもらったのですけれど、この父母の影響がとても色濃く出ているように見えます。

モラ夫になったのもまた示唆的ですし、それが今回のネタで言えば

>親身と思っていた上司はパワハラな態度が出てきました。

というところにつながるかもしれません。

そして、家庭内で過酷な環境で過ごしていたのでブラック企業を渡り歩くことにつながってくるかもしれません。

パートナーがモラハラになったり、ブラック企業に入っちゃったりするのが「たまたま」であれば別にいいんですけれど、それが繰り返される場合は「あれ?あたしが引き寄せてる?え?なんで?」と思ってみる方が安全です。

私のクライアント様にもブラック企業を渡り歩き、今度こそは!とホワイト企業に入ったのに、その部署(というかチーム)だけが超ブラックだった、という方がいらっしゃいました。

虎の穴で育った筋金入りの武闘派女子は、その環境に慣れているからこそ、大人になってからも勝手知ったる虎の穴を求めやすいものです。

それを望んでいないはずなのに「習慣」がそうさせてしまうような感じです。

実際、モラハラや暴力や金銭問題など問題児ばかりと付き合ってきた方が、優しくて穏やかで紳士的な彼に見初められた途端、その平和な恋に慣れないせいで不安なり、落ち着かなくなり、逃げ出したくなるという症状に見舞われるケースも多いんです。

ちなみに自立系武闘派女子の巣窟と呼ばれるKさんの業界では、「やはり忙しい方があたしらしい!」と自ら志願して救急病棟やICUに飛び込んでいく猛者も珍しくないものですね。

ただ、仕事の問題を扱う前にKさんにとってはものすごく重要なポイントを押さえておく必要があります。

〇娘がちゃんと学校に行ってくれている。
〇彼と安心できる関係を築いている。
〇親や妹が応援してくれている。

仕事のことは確かに解決しなきゃいけないかもしれませんが、これだけの恩恵がすでに与えられていることに感謝しておく必要があります。

問題の方が刺激が強いのでついそっちに気を取られがちですが、ここまで悪戦苦闘しつつも自分を幸せにしようと頑張ってきた恩恵がちゃんと出てるんです。

「あたし、めっちゃすごーい!あたし自身に感謝!ほんと偉いぞ!」と1日100回くらいは自分を褒めてあげていただきたいところです。

そして、その行為がブラック企業体質から抜け出す手段になっていきますからものすごく大事なことなんです。

これって他の問題にも言えることなんです。

やっぱ問題の方に目が行っちゃうでしょう?
うまく行かないことの方が目立つから。

テストでも〇が付いてるところよりも×が付いてるところの方が気になるし、メイクがうまくいっても前髪が気になっちゃうし、ジェントルマンな彼よりも野良猫男子の方が気になっちゃうわけですな。

「うまく行ってるところはまあいいから、うまく行ってないところを何とかしたい」という発想になりやすいのですが、そこは意識的に「逆!逆!」とツッコミを入れて欲しいところなのです。

うまく行っているところを喜び、感謝することで自分に幸福感を感じさせてあげます。
彼のお陰で、娘のお陰で今の幸せがあるんだ、としみじみと実感します。

そこを土台にしていくんです。

だから、Kさんとしては「ありがてーなー、ありがてーなー」と彼らに感謝することを「軸」とするんです。

問題を「軸」とするのではなく、うまく行っているところを「軸」にするんです。
これは若干、本能に逆らうことになるので意識してないと難しいものです。

そうして感謝のエネルギーを味わい、そして、それを広げていくことで少しずつ仕事に対する見方、働くことへの意識が変わっていくものです。

「大事なのは今の仕事なんですかね?彼や娘さん、実家とうまく行ってる方がはるかに大切なことなんじゃないですかね?」というわけです。

そういう意識が定着していくと仮にブラック企業に入ってしまってもすぐに「あ、ここはあかんわ。辞めよ」と思えます。泥沼にはまり込む前に逃げ出すことができるようになるんです。

そうして「自分を守る」ということができるようになるんです。

習慣の話に戻るんですけれど、幼いころから暴力や過干渉に晒されて生きると、人生ってそういうもんだということになるので、そこに対して無防備になります。

自分を傷つけるような環境を安易に選んでしまいやすいんです。

そして、やっぱり人生ってそういうもんだ、と思い続けることになります。

要するに痛みに鈍感になってしまうんです。

だから、気が付いたときにはボロボロになってしまうんですね。

でも、そこに「ありがてーなー」を口癖にすると、徐々に痛みに対して敏感になり、ヤバい場所からはすぐに逃げたくなります。

武闘派女子のみなさまは武士道を愛好されているので「逃げるは武士の恥」と思い込んでいらっしゃるのですが、それが「逃げるが勝ち」に変わっていくのも感謝のエネルギーの力です。

さて、仕事がうまく行かない理由はほんと様々なものがあり、本2冊分くらいには分類できると思うのですが、王道として男性性の問題に触れておきましょう。

仕事、働く、稼ぐという部分は古い体質の企業であればあるほど男性性が優位です。

昨今の若い会社では女性性をだいぶ取り込んできているのですが、病院というのはやはり斬った張ったの世界ですし、男性性がだいぶ優位なはずです。(そこで看護師が女性性を発揮するので「白衣の天使」とか呼ばれるんですけど、筋金入りの武闘派女子集団ですからね(以下検閲削除))

となると、2つの可能性が考えられます。

ひとつは、暴力的なお父さんの元で傷ついてきたので、Kさんの男性性も傷つき、抑圧されていて、あまり育っていないケース。その場合、女性性はすごく成長しています。

もうひとつは、真逆ですが、暴力的なお父さん、過干渉なお母さんに対抗すべくめきめきと男性性を育ててきたケース。男性性が過剰に育ち過ぎたゆえに、常に「戦場」を求めてしまいます。

Kさんの様子を見るとどちらかというと前者なのかな?と思います。
もし、後者だとするとブラック企業に入ったとしても会社や上司と戦い、制圧していく歴史が刻まれると思いますので。
ただ、そうであったとしても多勢に無勢で数の力で抑え込まれて今に至っているケースもあるので、後者の可能性も捨てきれないのですけれどね。

で、男性性が育っていないと「男性社会」の中では生きていくことが苦痛になります。

そういう方は「仕事に就くと依存的になってしまう」という傾向が明らかになるものでして、Kさんの文章からそういう箇所を拾ってみると

>仕事中どう見られているかが常に不安でビクビクして出勤が怖くなりました。
>自分は迷惑な存在だと思えて、休日も仕事が頭から離れない。

という点にそれが見えます。ただ、就職して2か月足らず、また、看護師になってからも日が浅いということを考えれば無理なきことですが。

つまり、「雇ってもらっている」「上司や周りの人の顔色が気になる」「自分がちゃんと仕事できてるか不安になる」「首になるんじゃないかとびくびくしてしまう」「自分は全然役に立ってないと思う」というような依存心を抱えながら仕事をすることになるんです。

そして、それがまるで「実家にいたときの心理を再現しているようだ」という風になっているのかもしれませんから、お父さんとの関係は仕事をうまくやる上で大切なポイントになるんです。

ただ、今までも体調を崩すぐらい頑張りすぎる傾向のあるKさんはやはり紛うことなき武闘派女子であられまして、そりゃあ、看護師を志すのも分かるわあ、というところです。

なのでKさんにお願いしたいことは「自分は弱い」と思い込まないことです。

「弱いんじゃなくて、強い自分がここまでボロボロになるくらい過酷な環境にある」ということを認識していただきたいわけです。ええ、すぐには受け入れられないと思うし、そうじゃない!と声を大にして言いたいと思いますが、その声は一切無視して、ただ「そう思い込め!」と命じたいと思う次第です。ええ、ここは力業で行きます!

本来のKさんは豊かな男性性を持っているんです。
だけど、両親との格闘により、それを発揮する前に抑え込まれたような感じです。

だからほんとうはKさんは仕事が好きだし、稼げるし、何なら仕事人間になり得るくらいのエネルギーをお持ちです。(信じられないかもしれないけれど信じてくださいませ。笑)

もしかすると「あたしが本気を出したら地球のひとつやふたつぶっ壊せるくらいのパワーを持ってるから、ブラックな環境に身を置かないとヤバい」なんて戦略を立てていらっしゃるのかもしれません。

なので、カウンセリングをするならば、Kさんの中にある男性性の強さをそこかしこに見出だしていきたいと思います。とりあえず、看護師になったことがその理由の一つですけど、他にも証拠はうじゃうじゃ出てくるはずです。

別に男性性って戦闘力がすべてじゃないんです。
物事の本質を見極める「直観力」とか「叡智」というもの、静かに、そして穏やかに物事と対峙する姿勢なども男性性の要素です。

そして、何よりも女性性をサポートするのもまた男性性の役割のひとつです。

ビジネスを成功させている人で「幸せそう」「楽しそう」という印象を与える人は、一見男性性が強く見えても、女性性を豊かに持っているものです。怖そうに見えて親しみやすかったり、感情表現が豊かだったり、人の気持ちがよく分かるので人心掌握術に長けていたり、直感を信頼して行動していたり、人としても魅力的なんです。

だから、Kさんの今後のプランとしては「男性性を使って女性性をサポートしていく体制」を整えていくことかな?と思うんです。

それには女性性を前面に出していくことだったり、封印されてる男性性を解放することだったりが必要なのですが、そんな長期プロジェクトになるとは限りません。

ただ自分の意識を変えていくこと。

ここが今後の課題だと思います。(すでに「感謝」とか「ほんとの自分は強い」とか「ほんとは仕事がうまくいく体質だ」とかいくつか挙げてますが)

こういうKさんみたいな男性性も女性性も豊かなタイプは基本的に人と接する仕事が向いています。
看護師もそうですし、ホステスでも服屋さんでも不動産屋さんでも保険業でも富山の薬売りでもカウンセラーでもコンサルタントでも何でも。

女性性で柔らかくお客さんを受け止め、男性性でお客様が抱える課題を解決してあげる感じですね。

男性性を解放するには、ひとつはお父さんとの関係を癒していくことが挙げられます。
いわゆる「手放しワーク/許しのワーク」を推進していくことがそれに当たります。

また、コツコツとひとつのことを継続して続けていくことも良いのですが、お子さんを育てられてるということは毎日家事は頑張ってらっしゃるでしょうし、そのことを承認するだけでイケると思います。

よく筋トレをお勧めするのですが、男性性はどちらかというと「体」からのアプローチが効きますので、何か体を動かすことも役立つでしょう。

休職中ってことは毎日ヒマですよね?
なので、朝30分お散歩することを習慣化されても良いかもしれません。

また、何かを学び続けることも効果的でして、心理学に興味があるならいろんな本を漁ってみてもいいですし、カウンセリングや癒しを学んでみるのもアリですね。

それと同時にやっていただきたいのが「あたし、頑張ってきたよなあ」ということ。
人生の棚卸しをして、その時々で自分がいかに頑張ったか、いかに自分がすごい存在なのかを実感していただきたいとも思う次第です。

ただ、まあ、裏技と言ってしまえばそれまでなんですけれど、女性性が豊かな人にとっては「うーん、それ、別に自分でやんなくてもいいんだよね」という提案をすることも多いんです。

「自分が稼がなくても旦那が稼いでくれたら問題はないわけで・・・」ということでして、彼とそういう話をしてみても良いんじゃないかと思うのですね。

仕事のことって彼に相談してますか?
お金のこと、心配してくれないですか?

自立系な方々は「彼に頼るくらいならば腹を切る」と豪語する者も多いんですけど、それだとパートナーシップは成り立ちませんよね。孤軍奮闘になってしまい、同志・戦友にはなれるけど男と女にはなれなくなるんです。

「自分の弱さを彼に委ねる」ということはパートナーシップの最重要課題であり、自立系武闘派女子にとっては阿鼻叫喚な行動になるんですけど、今のKさんにとっては一気に仕事問題を解決する手段かもしれません。

最後にこういうケースでの仕事について触れておきますと、確かに生活費を稼がなきゃいけない事情はあると思いますが、できることならば「パート・アルバイト」から始めてみるのが安全です。リハビリですね。

そして、「働きやすい環境」に身を置くことに慣れることと、そこで「仕事って悪かねえなあ」という体験を自分にさせてあげることが第一歩になると思います。

だから、そこは無理せず、ということで、まずは今日お話させてもらったことの中からできることを選んで始めてみるのが良いかと思います。

まあ、いずれ再度何かで自営をされることになると思うので、それを前提に考えてみてもいいかもしれませんねー。

◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~【6月東京、7月大阪】
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

◎ライフワーク・グループコンサル~これからあなたは自分の才能を活かしてどう生きるべきなのか?~【7月東京】
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45894

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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〇〇だけがうまく行かない!ときはどうしたらいい?


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 『〇〇だけがうまく行かない!ときはどうしたらいい?


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