なかなか彼氏ができなかったり婚活がうまく行かなかったりする基本的な理由と親密感への怖れについて。



「婚活頑張ってるのになかなかいい人に巡り合えない!」と思ったときは、自分の中に何らかのブレーキがあると思った方が理に適っているものです。
何かパートナーを作ることへの抵抗・ブロックがあると考えてみるのです。
そんな基礎的な話に加えて、あるあるな親密感への怖れについて触れてみたいと思います。

根本先生、はじめまして。Hと申します。

先生のブログに出会って10日あまりの新参者です。
先輩方のように秀逸な文章には出来ませんが、お目に止まったら嬉しいです。

婚活が上手くいかず苦戦しています涙
会えば付き合いたいと言っていただけるのですが、なかなか付き合いたいと思えず…

先生のブログに出会い、もうジャッジはしたくないなぁという気持ちが湧き始め、今は自分を見つめています。

でも、感情に押し潰されそうです…
言葉にしようとしてもなりません。
ただただ、悲しくて…時に涙して…

そして今、ちょっと前に爆破して終わらせてしまったアプリ上の方に尾を引いています。

彼は一緒に成長してくれる相手だったんじゃないか?と…

彼は、去年父親、今年母親を亡くしていて、私は、親ともう関わる気がありません。

生い立ちにケジメを付けたつもりだったけど、一人では乗り越えられない過去だと気付いた今、この状況と向き合いながら新たな方を探すのですが…ネタにしていただけたら幸いです。

かなり端折っているので分かりにくいかと思います。
大変申し訳ありません。
(Hさん)

10日でネタを投稿していただけるとはフットワークが軽くていいですね~♪
確かに文章が上手い方が多いんですけど、それが採用条件じゃないので気軽にこれからもネタを頂けるとものすごく助かります。

まあ、自分の今の状況や人生を短くまとめるのって難しいので、どうしたって情報が端折られてしまうわけですが、それでも見えてくるものがありますから、まあ、参考にしてくだせぇ。

婚活がうまく行かねえ、というご相談は「あんたもかいな」というくらいメジャー中のメジャーでして、方法は変われど私がカウンセラーになった20年前も今も変わらぬネタでございます。

そう思えば20年以上も彼氏ができねぇの結婚できねぇのってご相談にお答えし続けてるのってある意味すごくないっすか?と思うんですけど、よくよく思えば大工さんは20年以上も電ノコを引いてるわけですし、国語の先生は古文漢文を教えてるわけですし、専業主婦は家事をやり続けているわけですから、そんなすごいことでもないか、と思いを改める次第です。

まあ、たぶん、Hさんの場合は親との関係が尾を引いてるんじゃないかと思われまして、それは他の記事を読まれても何となく察していらっしゃるかと思いますが、具体的な情報がないので、それはまたの機会に、ということにしましょう。

>会えば付き合いたいと言っていただけるのですが、なかなか付き合いたいと思えず…

というお話を伺うととりあえずカウンセラーは「なぜ?」という疑問を抱くものです。

なぜ付き合いたいと思えないのか?というところに注目するわけですね。

「いやあ、正直、あんまタイプじゃないんですわ~」ということなのか、「悪い人じゃないんだけどコーフンしないっす」ということなのか、「付き合ってもいいかな、と思うけど自信ないんす」なのか、「付き合いたいと言われる気持ち悪くなっちまう」のか、「付き合うって考えると怖くなっちまうんです」のか・・・。

これが1回だけならまあいいんですけど、何度も繰り返されるならば「そこに何かあるんじゃね?」という風に思いますよね?

「結婚したい!彼氏が欲しい!」と思っていて、アプリにも手を出していて、実際にデートもしたりしているのに、「付き合いたいと思えねえんだよ!」ということは、そこに何らかの矛盾があるわけですね。

もっと言えば感情的な葛藤があるわけです。

私たちが抱える問題はほとんどがこの矛盾、葛藤によるものです。

「え?男なんていらねえよ」と思っている人が彼氏ができなくても全然問題はないんですね。

でも、「男?ほしい!ほしい!めっちゃ欲しい!」と思っている人が、「付き合うの怖いっす」とか「出会いがないんです!」となれば問題になるわけです。

で、私たちはそこに「感情的な理由があるんじゃね?」という見方をします。

「欲しいのに手に入らないってことは、欲しくないと思っている自分がいるってことだよね?」という見方をするわけです。

それで、もし仮に「男なんていらねえ!」とか「結婚なんてしたくないっす!」と思っている自分がいるとしたら「なぜ?」と自分に問うてみてください。

一般的に見ると何らかのトラウマがあると想定するんですね。

・過去の恋で何かあったのか?
・異性に対するイメージがネガティブになるできごとがあったのか?
・家族に問題があって誰かと親密になることを怖れているのか?

なんて見方をしていくわけですね。具体的に言えば、、、

「いやあ、元彼が酷い男でね、あたしがちょっと鍛えてやろうと気合を入れたらすぐに尻尾をまいて逃げよってですね。ほんま弱っちい男でしたわ。他の男もそうなんじゃねえかと思ったらちょっと手を出しにくいんですよね」

「思春期に男どもに囲まれて喧嘩売られたんですわ。相手は10人くらいいましたかね?1対1なら負けねえ自信はあったんですけど、10人相手はさすがのあたしも無理でしたわ。それ以来、男ってものを信じられなくなりましてね」

「両親が子どもの頃から家の中でドンパチやってましてね。それを止めようとあれこれ頑張ったんすけど、子どもだったし、全然かなわねえわけですよ。それにおかんがまた強力なキャラでずいぶんと干渉されましてね。それでもう誰かと親密になるのはゴメンって思ってるんすわ」

みたいな武勇伝をうちの読者の皆さんならけっこう持っていると思うんですよね。

人って痛い思いをするのって嫌じゃないですか。
だから、痛い思いをしそうなら、そこから回避したいと思うわけです。

でも、その一方で、彼氏が欲しい、結婚したいって理由てのもありますよね?

一人でいるのは寂しいとか、誰かと愛し合いたいとか、安心感が欲しいとか、めくるめくエッチをしたいとか、誰かと一緒にいる喜びを味わいたいとか。

こうした理由ってのはほとんどが欲求(ニーズ)なんですよけれど、ここで「欲しいvs要らねえ」という喧嘩が内面で勃発しているわけです。

じゃあ、Hさんの場合は、そこで喧嘩している2人の自分ってどんな自分なんだ?というところに着目してみるわけです。

欲しいと思っている自分はなぜ欲しいのか?
要らねえと思っている自分はなぜ要らないと思っているのか?

そして、たぶん、後者の方が圧倒的パワーを持っている、もしくは、前者の理由があまりにも弱いがゆえに、現実としては「なかなか彼氏ができねえ」という問題になっていると思うわけです。

ということで、「親ともう関わる気がありません。」ということなので親密感への怖れ~家族バージョン~についての話をしようと思います。

私たちが生まれ育った家庭というのは人間関係を築いていく上での基礎になります。
家で言えば土台の部分、ラーメンで言えばベースになる味の部分です。

その家庭で自分がどんな体験をしてきたのかを振り返ってみます。

幸せだったこと、嬉しかったこと、楽しかったこと、安心したこと等々、ポジティブな思い出はどれくらい出てくるでしょうか?

一方で、辛かったこと、苦しかったこと、イヤだったこと、ムカつくこと、寂しかったこと、申し訳なかったこと、悲しかったこと等々、ネガティブな思い出はどれくらいたくさんあるでしょう?

子ども時代は親との距離も近く、ついでにきょうだいの距離も近いですから、そこであまり幸せな体験をしてこなかったとすると「心理的に近い距離で嫌な思いをたくさんしてきた(たくさん傷ついてきた)」ということになります。

そこで私たちは相矛盾した2つの感情を持つことになります。

「近い距離でロクな思いをしてこなかったからこそ、いい思いをしたい!」
「近い距離だとロクな思いをしないから、もうそんなのは要らない!」

そして、その矛盾した感情が綱引きをするようになります。それが葛藤と呼ばれるやつですね。

そんな状態で婚活をしたとしても「結婚したいぜ!」と思う自分を「要らねえよ!」と思う自分が思い切り引っ張るんですよね。

前者の力の方が強くても進むスピードは鈍くなりますし、後者の力が強ければ前に進むどころか後退して行ってしまいます。

だから、うまく行きません。

「親密な関係が欲しいけれど、親密になりたくない」という矛盾を解くには、「じゃあ、その傷を癒していけばいいんじゃない?」という話になります。

ここ数日ブログで書いてるネタともかぶってきますね。

とはいえ、Hさんに「子ども時代の傷を癒すために、親に会って話をしてこい!」とか言うつもりはありません。

大事なのは今の親じゃなくて昔の親ですから。

だから、心の中でそれを解決していくことができます。

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さて、親密感への怖れで言えば、この家族を端に発した一つのパターンがあり、うちの読者さま並びにクライアント諸氏において非常によくあるケースなので、Hさんにも当てはまるところがあるかもしれません。

それは「才能の封印」というべきものでして、子ども時代の親との関係から自分を隠さざるを得ず、本来の自分を封印したまま大人になっちまったケースでよく見られるものです。

例えばセクシャリティの強さってのは家族の中では特にタブーになりやすいものですから誰もが少なからず抑圧しているのですが、それが人によっては核シェルター並みの防御力によって隠されてることも少なくないんですね。

で、誰かと親密になってしまうとその封印を解かねばならず、それが強烈な怖れとして自分にブレーキをかけることになるんです。

長年封印してきた分だけ、そのエネルギーがいかほどなのか分からなくなりますし、そんなエネルギーを解放してしまった自分を想像できないわけです。

だから、親密になることを望みながらも否定することになります。

セクシャリティは性的なことだけでなく、バイタリティ、インスピレーション、創造性、パワー等々、様々なものを象徴するものですから、そうした素晴らしい個性も出せなくなるわけです。

ということで、Hさんとしては一人で乗り越えるのが難しいと気づかれたのであれば、少々時間をかけてそうした封印を解いていく道に踏み出してみるのもアリかと思います。

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