セックスレスとその解消方法へのアプローチ(1/2)

セックスレスのご相談はとても多いのでその分、お伝えしたい話がたくさんあります。
1回目はまずはスタートラインに立ちます。
我慢について、セックスについて、女について、という意識をチェックします。


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いつもブログを読ませて頂いています。レスに悩んでいる方も最近多いと聞きますし、ネタになればとメールさせて頂きました。
現在主人とレスが6年続いており、大変悩んでおります。3年前に一時、裸でのスキンシップが復活しましたが結局レスに。年齢的にもリミットが近付き、昨年から不妊治療をしておりますが結果は出ておりません(最近はレスで治療する方も珍しくはないそうです)
私の育った家庭環境は、両親は不仲で生活が苦しく共働き、同居する祖父母は「お手伝いさん」のように私に家事をさせました。
小学生の頃から、家に帰れば「おやつを食べる前に洗濯物を取り込んで片付けろ」「家のことをしなければいけないから部活なんか入るな」「遅くまで勉強するな。電気代がもったいない」。
母や私を疎ましく感じるようになったのか「出て行って欲しい」とまで言われたこともあります。両親の不仲、お金のこと、家族の中に味方がいない自分―両親が離婚する20歳まで常に家族の顔色を伺っていたと思います。
女なんて損ばかりだと、長年思ってきました。
恋愛をしても依存的な尽くすばかりの付き合いでした。心理学の講座やセラピー等うを受けたのが功を奏したのか、安定したお付き合いができるようになり結婚。しかし、結婚後、夫が先に帰宅して洗濯物を取り込んでないだけで、イライラして夫に怒鳴りつけたり、関係が悪化しました。
夫に「こんな状態なら子供を作る気がしない」と言われたこともあります。レスに拍車が掛かったのもその頃です。
最近、仕事が短時間のパートになり、時間が出来たせいか子供の頃の悲しかった思い出が蘇り、私の夫へのイライラは、私が受けてきた心の傷が引き金になっているのでは?と思うようになりました。
そして、私が家事が嫌いなのは、あれだけ「させられてきたから」ではないかと。また、家族の顔色を伺うクセがついている自分は、今は夫の顔色を伺ってばかりいるんだと思います。魅力ないですよね。
そもそも、本当の自分って何なのでしょう?
愛情を受け取るって何なのでしょう?
人の厚意―特に、夫や夫の実家の厚意も穿って見てしまいます。本当の自分になったとき、レスも解消するのでしょうか?インナーチャイルドをやると少し落ち着きますが、一度でいいから家族に謝られたかったです。
幸せな家庭を築きたかったのに、屈折した自分では無理なのかも、と思えてきます。
(Rさん)
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Rさんもお察知のようにレスのご相談もとっても多いですね。
それにレスが原因で不妊治療をする夫婦も増えているのも耳にしておりました。女性にとっては年齢制限のある話ですから私もカウンセリングなどで選択肢の一つとしてお勧めすることがあるんです。

レスと育ってきた家庭環境って一見無関係に見えます。
けれど、親密感・距離感の問題や家族というものの意味、インナーチャイルドに関するものなど実に関係性が深いものなのです。

ただ、家族との関係を癒さなければレスが解消しない、というわけでもありませんので、ご安心ください。
もちろん、様々な見方やケースがあって家族に問題があったとしても、それ以外のアプローチから解消していくケースも多々あります。

さて、Rさんはレスと家族の関係でとても象徴的な方だと思い、採り上げさせていただきました。

●我慢の解放、自己承認。

長年のレスのご相談を頂くとき、こんな話をするんですね。
「とても我慢する性格ではありませんか?」って。

私の友人やお客様の中には「生理と生理の間に一度もなかったらレスだと言って騒ぎ立てる」という方がいます。
それを目指せ、というわけではないのですが(笑)、もし、セックスがしたいのに何年も我慢しちゃうのは(我慢できたのは)なぜだろう?って思うんです。

Rさんもはじめから6年我慢しようと思ってたわけじゃないですよね?
気が付けば6年だったと思うのですが、どうしてそれだけ我慢できたんだと思います?

そこには遠慮や気遣い、諦めのような様々な思いがあったと思うんです。
あれこれ試行錯誤してやってみてもダメだったときにはすごくショックでしたよね?

でも、セックスがしたいのにできないというのはある種の自己否定、自分いじめでもあるんです。
「お酒が好きなんだけど、飲んじゃダメ!」って言ってるようなものですからね(笑)

そこでは自己否定、自己攻撃があるんです。
夫婦になって頑張ったこと、旦那様のためにしたこと、いっぱいあるでしょう?
我慢したり、遠慮したり、気を使ったりするのご主人のため、だったという部分も大いにあるでしょう?

そんな自分を承認し、ご主人への愛を確認するところから始めていきます。
実はそれだけでレスが解消してしまった方も少なくないんですね。

●セックスって何?

レスのご相談の際「あなたにとってセックスってどうのようなものですか?」てお聞きすることがよくあります。
お互いの愛を確かめるもの。安心感をもたらすもの。居場所。なくてはならないもの。性欲を満たすもの。肌を触れ合う喜びを感じるもの。子どもを作るためのもの、等々。

Rさんにとってはいかがでしょう?

セックスは好きですか?
とても大切なものだと感じていますか?

豊かさのワークで「お金は好きですか?」って質問があります。
「お金を好き」って言うのに抵抗があると、お金は入ってきませんよ、という。
もし、あなたがお金だったら「大好き!」って笑顔で迎えてくれる人と、そうじゃない人では誰のところに行きたいですか?って。

セックスも同じだと思ってください。
セックスが好き!って言えますか?どれくらい本気で。
恥ずかしかったり、嫌悪があったりすると、やはりセックスって遠のいてしまいます。
いや、正確には「遠ざけてしまいます」。

「自分はしたいのに旦那さんが拒否するから」っておっしゃる方もいます。
確かにそうすると踏み込めませんよね?

でも、あなたが本当に好きなものだったとしたら、その抵抗を乗り越えちゃうと思いません?
よくこんなたとえ話をするんです。
「大好きなアーティストのチケットが取れました。でも、その日は仕事の日。終わってからでは間に合いません。じゃあ、諦めますか?」

そんなの愚問ですよね?
何が何でも行くと思うんです。好きだったら。

あなたがセックスが好きだったら、何が何でもしようとするんです。
そして、手に入らなければ「別れ」を選ぶこともあるでしょう。

セックスだけが大事じゃないけれどそれがない生活なんて考えられない、と。
その考え方に抵抗ありますか?
「ほかにも大切なものってあると思うから」って我慢できるものでしょうか?
それだとなかなかレスの解消にモチベーションは入らないかもしれません。

セックスが苦手、嫌いというのであればそこを掘り下げてみていくことも大切です。
過去のトラウマがあるかもしれないし、セックスにいい思い出がないのかもしれません。

どちらにせよ、Rさんには「6年間我慢できるだけの理由」があるんですね。
そこを紐解いていきましょう。

●女としての私という観点

>女なんて損ばかりだと、長年思ってきました。

この言葉に象徴されると思います。
セックスって「女」を感じますよね?「女」になるものですよね?

もし、Rさんの中に「女」であることに抵抗があったり、否定的な感情が強かったりすると、自ら女であることを避けるようになります。
その延長線上で言えば、女にならなくても済む相手をパートナーに選んだりします。すなわち、女性的な優しい、穏やかなご主人と結婚する、など(たとえ話です。Rさんのご主人がどのような方かは存じ上げませんが)。

また「女が損」だと思う一方には「男は得」という思いが見え隠れします。
そういう思いもありますか?
また、もしあるならば、その思いはどこから出てきたと思われますか?

女が損、という感情からは、男性への怒り、男性社会への憤りにつながることもあります。
そういう気持ちって自覚できますか?

そうすると怒りや憤りを持つ相手に近づきたいとはふつう思わないですよね?
ましてやそういう相手と体を触れ合おうとかは思いませんよね?
それでセックスに対して潜在的に壁を作って拒絶してしまうことがあるのです。

また、その場合はご主人に対して「男」よりも「パパ」を求めるようになったり、性的な対象にならない存在(子ども扱い、もしくは、おじいさん扱い)にしてしたりします。

オシャレやファッションに興味を持っていてもそれはあくまで「女性向けのおしゃれ」であり、色気や性的なにおいのするものには拒絶感を覚えることもあります。

この場合、いわゆるフェロモンが満載の女性や、水商売の女性に対して嫌悪感を持ちやすくなりますね。
「男に媚びを売ってるようで許せない」とか「色気で誘惑しようとしてる」とか。

Rさんは「女としての自分」をどれくらい楽しめているでしょうか?
また、「大人の女としての自分」をどれくらい許せているでしょうか?

これをテーマにされる、すなわち、日常の中でより「女」であることを意識してみることをお勧めしていきます。

下着やファッションを変えてみる、自分自身の性的な欲求を受け入れられるようにしてみる、旦那さんを大人の男性として意識してみる、等々のアプローチが考えられます。

セミナーで扱うロールプレイではとても分かりやすいセッションとして提供できるんですね。(先日の問題解決セミナーでもリトリートセミナーでも扱いました!)
まずセミナー会場で「大人の女性らしい人」を何人か選ぶんです。自分で選んでもいいし、私がお手伝いすることもあります。
そして、その人たちに近づいていく/近づいてもらうことで、大人の女性としてのエネルギーを自分の中に取り込むんです。

※これはモデリングという心理的アプローチに繋がります。すなわち、目標とする人をまねることでその人と同じようになれる、という考え方で、それをエネルギーレベルでやっているセッションです。

さて、続きは明日お話ししましょう。
セックスレスとその解消方法へのアプローチ(2/2)

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