幸せになりたくない症候群。


幸せになりたい!と心から思っていればそれはすぐに叶います。
でも、そうじゃないってことは「幸せになりたくない私」が心の中にいるのです。
その正体を暴きつつ、どうしたらいいのかに触れていきます。

2回に分けようと思ったんだけど、明日までお待たせするのもじらしてるみたいで嫌だし、ええーい!と公開してしまいました。ので、長いですよ。いつも以上に(笑)

「幸せになりたい」というご相談を日々いただくわけなので、まずは自分が幸せじゃないといけなよね!と、誘惑物に駆られたときに言い訳している根本です。

さて、カウンセリングやセミナーではちょくちょくこの話をしているのですが、どうも私たちの心の中には「幸せになりたい!けど、なりたくない!」という魔物(俗にいうエゴ)が潜んでいるようです。

あれこれやったけどうまくいかなかった。
毎日自分をほめたけど全然変わらない。
転職したけれど、職場の環境は依然と同じ。
毎年どんどん仕事がハードになっていく。
恋愛してても退屈してしまう。
なんで、こんな男(女)ばかりと出会うんだろう?
夫(妻)はどんどん言葉の暴力がひどくなっていく。

なんて思っている皆さま。
もしかしたら「幸せになりたくない症候群」にり患してる可能性はありませんか?
場合によっては重篤な場合もあるかも!?

さて、顕在意識では「幸せになりたい」と思っているのに、それこそ神社で柏手打って真剣にお願いごとをするくらいなのに、潜在意識では「幸せになんかなりたくねーよ」って思っている皆さま。

どんな心理がそこにあるのかを見ていくことにしましょう。

1.罪悪感ストーリー

「幸せになれない」というよりも、もっと積極的に「幸せになってはいけない」と自分を責めることに今世をコミットしている皆さまです。
「自分は幸せになる資格がない」とか「自分なんかが幸せになれるわけがない」と自分を罰することに精力を傾けているんです。

ただ、この罪悪感。明らかに悪いことをしてたってなら分かるんですが、客観的に見ると「ん?そこまで自分を責めなあかんの?」と思えるものがずらっと並んでいます。
しかも、中には「それって罪悪感というよりも愛じゃん!愛!」というものも多く、愛ゆえに罪の意識に苛まれる方々が少なくないのです。

「お父さん、お母さんを笑顔にしてあげたかったのにできなかった。そんな自分は幸せになる資格なんてない」

「大好きな彼が幸せになったら、自分も幸せになっていいと思う。あの人を差し置いて自分一人が幸せになるなんて許せない。」

「私は彼をさんざん傷つけてしまった。だから、彼からの暴言も自分への罰だと思って耐えて生きていくのがいいと思う。」

助けたかった私がいて、愛がいっぱいの自分がいて、その人を幸せにしてあげたかったのに、それができなかった、それは自分のせいだ、と罰しています。

でも、あなたが自分を傷つけているのを見て、お父さん、お母さん、彼(彼女)たちは喜んでくれるのでしょうか。
当然の罰として歓迎するのでしょうか。
もし、そう見えたとしても、それはあなたのエゴが作り出した幻想なのかもしれません。

もう十分自分を責めたんじゃないでしょうか。
だから、もう自分を許してあげませんか。
そして、今度は「受け取る」ということを学んでいきませんか。
彼らからの「愛」を受け取るのです。

そしたら、そんなに頑張らなくても、必死にならなくても、自然と愛と幸せを感じられるようになるでしょう。

2.助けを求めるサイン。

「ここまでぼろぼろになったら仕事辞めてもいいかな?」
「これだけ弱くなったら助けてもらえるかな?」

ブログでも何度か書いた記憶はありますが、「助けて」と言えない、あるいは、言っても助けてもらえない、あるいは、助けてもらっても受け取れない・・・でも、助けてほしい・・・、という人がたどり着くのは、自分を幸せにしないことで助けを求めること。
「助けて」を「愛して」に変えても文意は成り立ちます。

罪悪感をベースに考えれば「自分がほんとうにぼろぼろになって、何もできなくなって、朽ち果てそうになったときに初めて助けてもらってもいい」という心理ですし、無価値感をベースに考えれば「自分みたいに価値のない人間は、助ける価値もないんだから、相当弱ってダメにならなきゃ助けを受け取ることなんてできない」という心理が働きます。

例えば、「本当は親に頼りたい、助けてほしい、でも、それができずにずっと今まで来てしまった。ふだんは自立してるから全然だいじょうぶだけど、何かの拍子にその助けてほしい自分が出てきてしまう。ずっと封印しているのに。もうなくなればいいのに。」という思いを抱えていることもあります。
この場合は病気、ケガ、事故、リストラ、トラブルなどによく見舞われます。
「これだけひどい目にあったら助けてもらえるかな?」という思いが隠れているからです。

ただ、これが癖になることもあります。
すなわち「小学生の時、風邪をひいて熱を出すとお母さんが優しくなった。じゃあ、お母さんに優しくしてもらいたければ風邪を引けばいい」という心理です。
弱くなったら助けてもらっていい、と思えば、助けてほしい気持ち、頼りたい気持ちを満たすために弱さを使ってしまうようになるのです。

「手放し」を勧めます。
「受け取ること」を提案します。

完璧に愛されていたことを受け取り、その期待や執着を手放します。
素直に「助けてほしい」と言えるようになり、その助けを受け取れるようにしていきます。

3.復讐の物語。

「幸せになりたくない。もし、幸せになったらあの人を許さなきゃいけなくなるから」という復讐の物語によって「幸せになれない症候群」を生きてる人がいます。

なんか変な感じがするかもしれませんが、実はこれもとっても多いんです。

「幸せにならないことで復讐している」のです。

もちろん、意識的には「幸せになりたい」と思っていたとしても、です。

もし、あなたに許せない人がいるのであれば、その人の前で笑うことってできませんよね?
だから、あなたは幸せになってはいけないんです。

そういう戒めをかけているようなものです。

もちろん、このプロセスは「許し」ですね。
自分を許し、その相手を許す。

もちろん、この「許せない人」は意識していないこともあります。
もし、その人が幸せになったら困る人はいますか?
その人の笑顔なんてみたくないって人はいますか?
幸せになっても感謝したくない人はいますか?

その人に「ありがとう」が言えるようになることを「許し」と言います。
信じられないかもしれませんが、それは現実に起こります。

4.リーダーシップへの怖れパターン。

「あの人は頑張ってるんだから、あの人は私なんかよりずっと素晴らしい人なんだから、あの人が幸せにならなきゃいけない。私はそのあとでいいの。」

「もし、夢を叶えてしまったらもう生きてる意味はないんじゃないの?だから、幸せにはならない方がいいの。」

「自分一人が幸せになっても、きっと孤独になるだけ。だって私の周りには幸せな人なんていないから。」

理屈をこねてるようにも見えますが、本人は本気でそう思ってるんですよね。
自分でもおかしい、と思うけど、その考え方から抜け出せない、みたいな。

一歩前に出る、リーダーシップを取る、という勇気が求められています。
「あの人も素晴らしいけれど、あなたも素晴らしい」
「夢はかなっても、また新たな夢が出てくるから大丈夫」
「一人で幸せになることなんてない。自分が幸せになったらみんなも幸せになる」

リーダーシップとは与えるだけでなく、受け取る才能でもあります。
周りからの愛、自分の価値、そして、一歩前に出る勇気、これらを自分に許したいところですね。


「コミットメント」と「許し」を自分に許可していきます。

「幸せになる」というコミットと、「幸せになっていい」という許可です。
しかし、そのためには、それをブロックしている理由(今回は4つ紹介しました)を手放していく必要があるんです。

つまり、「幸せになれない理由」「幸せになってはいけない理由」がちゃんとあって、それが機能し、目的を果たしてるのが今の状態なんですね。

だから、その理由と向き合い、本当にそれが自分に必要なことなのかを見極め、そして、手放すことが優先なのかもしれません。

ある人にはこんなことを伝えます。
「まだその理由を手放す意欲がないのかもしれないね。だから、もう少しそこにいた方がいいかもしれない。自分が納得するまで、もう大丈夫です、もういいですって思えるまで、そこにいていいと思う。」

ちょっと突き放した表現になるんですけど、今やってることも大事な学びであり、必要なことなんです。
だから、自分が納得することが大事なんです。

もう幸せになる!って決めたとき、道が拓きます。
けど、そのとき、それまでの罪悪感やなんやらで苦悩していた経験がそこで生きてきます。

ほんと無駄なことは何一つないのです。

だから、「幸せになりたくない症候群」の皆様にまずお願いすることは・・・嫌だろうけど、抵抗があるだろうけど・・・【今のままで大丈夫。今の私で大丈夫。】と自分に言ってあげることなのです。

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