夫は鏡。暴言吐いて離婚を突き付けてくる夫が自分自身!?



自分自身の中に自己破壊的なパターンがあると、パートナーもまた自己破壊的な行動を取り、関係性を破壊しようとしてきます。
そこでは自分を愛することに目を向けると、様々な変化が起きてきます。
ボリューム感ある宿題とともにお楽しみください。

***
根本さん、明日から生根本さんデビューをするIです。よろしくお願いします。
さて、夫から離婚を言い渡されている私ですが、どうしても理解出来ない夫の意思について教えてほしいのです。
結婚直後のことでしたが、夫から、結婚決まった後に誘ってきた男とかいなかった?と聞かれたたので、バカ正直に元彼が食事に誘ってきたけど、夫が大事だからと断ったよ、と伝えたら、、、
その男は俺たちの結婚を、俺の事を侮辱している!お前のせいだ!俺はこんな侮辱を今まで受けたことはない!ともう大大激怒されてしまい、何度かの私への激しいDVと元彼への脅迫電話&メールへ発展しました。
最終的に夫は、私がその元彼に復讐しなければお前の愛は感じない。お前がそうした時だけ俺はお前を愛すると言い、私は怖さと彼に愛して欲しくて、わかりました復讐します、と回答してしまったのです。。。
彼の言う復讐とは、元彼(既婚者でした)の家や会社に行き、お前と不倫していたことを暴露し家庭を壊すか社会的地位を失わせろ!というものでした。しかし、警察沙汰にはするなと。
私は何度も実行を考えましたが、そんなことするのは怖くてできませんでした。
それから4年強が過ぎ、その間夫は何かでキレる度に、復讐はしたのか?と私を問いただしましたが、私はもう少し時間が欲しいとお願いしていました。
が、次第にこの復讐は本当に必要なのか?と思い始めました。

そして、先日夫がキレた際たまたこの復讐の話を持ち出され、私は、とうとう、それはあなたの問題だと思う、と言ってしまいました。
この言葉を聞いて、夫はもうお前とはやっていけない、結婚生活は完全に破綻だとその2日後に離婚届けにサインをして持ってきました。

私は結婚生活中この問題から逃げまくってきたのですが、立ち向かわない事には前に進めないとようやく思い至りました。今は夫とやり直したいと思っています。

けど、夫がここまでこだわる気持ちが理解出来ないのです。
そして、逃げまくってしまう私は何なのでしょうか?

ちなみち、夫も私も原家族には家庭内暴力がありました。
(Iさん)
***

Iさんはどうしてご主人とやり直したいと思うのでしょう?
どんなところに愛情を感じますか?
そんなご主人が不憫なのでしょうか。
それとも普段はとてもいいご主人で、スイッチが入った時だけこの文章のような顔を出されるのでしょうか?

こういうとき便利な言葉がありまして(まあ、カウンセラーというのは「ああ言えばこう言う人ですから(笑))、【夫は鏡】なんですね。

厳密には【夫】だけでなく、出会う人はみんな鏡なのですが、特に心理的に近い距離にあるパートナーはまさに【写し鏡】なんて表現します。

ま、嫌だけど、抵抗したいと思うけど、あの離婚届を突き付け、元カレに復讐しろと言ってくる夫が実は【自分自身】なのですね。

嫌ですか?(笑)
え~、なんで~?どうして~?って思いますよねえ。うん。ふつうはそうですね。はい。

でも、Iさんが暴力を振る、とか、離婚したがってるとかいう意味とはちょっと違います。
同じなのはもう少し内面的な部分。
お互いにとても自己否定、自己攻撃が強いですよね。
自分を粗末にしますよね。
やり方は違うかもしれませんが、自分を幸せにならないような、自分を傷つけるような選択をしてしまいがちですよね。

ま、似てるところが実はいっぱいある、ということなんです。

で、どうしてこういう話の展開をするのかというと理由がありまして、【旦那と自分は同じなんだ。似てるんだ。だから、こういうことが起こるんだ。】と理解していただけたら、【じゃあ、自分のその部分を変えたらいいじゃないか】という気付きに至るわけです。

つまり、【旦那を変える必要がなくなる!!!】。
これは朗報ではないでしょうか?

だから、そもそも論として、旦那がなんでそういうことをするのかちゃんと理解する必要はないんです。
少なくても彼はプライドが高くて、自己破壊的で、そして、自信がなくて、だから自分の力を誇示したくて、自分の存在意義を証明したくて、そんなことをIさんに要求してるのかもしれません。

でも、それはIさん自身の内面にも見当たることではないでしょうか。

特に家庭内暴力を受けてきた(それがあった)家庭で育つと、どうしたって自己破壊的になって自尊心が低く、自分をまるでゴミのように扱っちゃうものです。

彼にとってそれが「復讐という表現」なのでしょう。

だから、Iさんが実際、彼の要求に答えたとしても、また更なる要求を突き付けてくると思いますよ。
だって彼がしたいことは「自己破壊的な行動」で、「俺なんてちっぽけな存在なんだろ?いなくてもいいんだろ?」という思いなわけですから、その部分がある以上、彼はそんな表現を続けざるを得なくなります。

だから、それに影響されない自分になるために、Iさん自身のその要素を見つめ直していくのです。

自分を愛する、ということが今のテーマのようですね。
その本質は、実家での親子関係などにあるでしょう。
心理的には、実家での思いが今の家庭(夫婦関係)に引き継がれているような感じです。

○Iさん自身の素晴らしいところを30個探してください。
○Iさんが今まで自分なりに頑張ったことを30個探してください。
○Iさんのことを助けてくれた/愛してくれた人に「感謝の手紙」を書きます。(これは実際に出さなくてもいいです。)
○子どもの頃の辛かった自分にお手紙を書いてください(ひらがなで)。週に1回、曜日を決めて8週間以上続けてください。

これらの宿題が終わったら次の取り組みに進みましょう。
○お父さん、お母さんに感謝できるところを100個ずつ探します。
○お父さん、お母さんそれぞれに感謝状を書きます。(出す必要はありません)

ちょっとボリューム感のある宿題ですが、この「数字」にこだわって取り組んでみてください。
自分を大切にし、自分を愛し、自分を承認できるようになればなるほど、それは【鏡】である夫の変化として現れてきます。
もちろん、Iさん自身の心境にも変化が出てくると思います。

それを楽しみに、ちょっとこの過酷な宿題に取り組んでみてくださいね。

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