子どもの忘れ物・失くし物がひどすぎて困ってます。(1/2)


潜在意識にはNoはありません。だから、忘れ物をしないように、というメッセージは、忘れ物をするように、ってメッセージに置き換わります。
また、子どもは愛される方法を熟知しています。無視されるんなら、怒られた方がマシなんです。

***
小学生の子供の忘れ物・失くし物がひどすぎて困ってます。
ドリルなくした、教科書が何処か行った、消しゴムなくしたはよくあることで、その度に一緒に探したり探し方を教えたりしてきました。気に入った腕時計(G-SHOCK)を「失くさないように」と念押ししかってもらったにもかかわらず数ヶ月には「ない」という始末です。
さらには3日くらい前に水泳の授業でゴーグルを紛失し、そのことを叱った直後に行ったプールでゴーグル(私のものを貸していました)を紛失…。注意しても5時間後には同じことをやってしまってました。
注意を促そうが怒ろうが忘れ物、失くし物が多発します。見てると何かに気が取られると鶏のように前に言われたことを忘れてしまってるようです。どうすればいいのかほとほと困ってます…。
(Jさん)
***

ありがとうございます。

うちの娘(小6)も似たようなものなので、あまり偉そうなことは言えないのが正直なところです(笑)
日常の細かい忘れ物、失くし物はふつうのことですし、1学期には学校での面接をすっかり忘れて家に帰って来てしまったこともあります。
本人も忘れ物が多いことを気にしてるので、単語帳をメモ用にカバンにぶら下げて「歯医者だからすぐに帰る」などと書いているのですが、そのメモを自宅に忘れて学校に行く始末です。まったくもって意味ないじゃん、、、ということで、妻が早速そのテーブルの上に残されたメモを写メしてました。
「忘れないようにメモした紙を忘れる」ってけっこうネタですよね。

我が家の場合は娘がものをなくしたり、忘れたら「さすがはゲージツカ」などと言うようにしています。
妻などはやはりよくムカついているようですが、もはや叱っても注意しても意味はなし、と悟りの境地に至っているようです。
それに、忘れ物もミスも失くし物も多いけれど周りの人達から愛されてる友達を私は何人か知ってるので、そうなってくれたらいいなあ、と思うんですよね。

ただ、そもそも私たちにとっては、娘がモノをなくすよりも、笑顔を失くす方がよっぽど嫌なんですよね。
だから、できるだけ「笑い」の方で解決しようとします。

そういう効果でしょうか?
パパが頼りない上に不在なので、ママが相当頑張った面もありますが、学校でのサポートもあったお陰で、1年前、2年前よりも娘はずっと笑顔が増えました。
忘れ物もマシになったんじゃないかな?どうかな?

まあ、そういう親でカウンセラーの私が回答させて頂きますので、どうぞ、そのつもりでお読みください。相談した相手が間違ってた!って思ってももう遅いです!!(笑)

大切なモノをなくしたら子ども本人も傷ついてると思うんです。
うちの娘も「なんで自分こうなんだろう?」って悩んでるときもあるようです。
そうは見えないかもしれませんが、Jさんのお子さんも「しまった~!」って焦って、ヤバいと思って、凹んだりしてるかもしれません。

とはいえ、お子さんにとっては「モノを無くして困る」ことよりも「ママに怒られる。ママを悲しませる」ということの方がよほど重要で、傷つくことかもしれませんが。

ご存知でした?あの子がママを傷つけたくないって思っていること。
だから、物を失くしたときに一番最初に浮かぶのはママの悲しそうな顔です。
そして、自分を責めます。傷つけるんです。

>見てると何かに気が取られると鶏のように前に言われたことを忘れてしまってるようです。

それだけ集中力があって、何かに夢中になると一生懸命になれる子、ではないでしょうか?
子どもってみんなそうかもしれませんが、興味がある方にすぐに意識を切り替えて、そこに集中できますよね。

さっきまでお絵かきしてたと思ったら、いきなり工作始めたり。
もちろん、お絵かきセットはそのまんまの形で保存されます。
それだけ興味がいっぱいある世界に住んでいるんですよね。

専門的な話をしておきましょう。
私たちの潜在意識、あるいは脳と言ってもいいんですが、Noはないんですね。
「脳にはNoがない」ってセミナーなどではよく話すんですが、これがけっこうポイントなんです。(このシャレもけっこういいと思うんですけどどうですか?)

心理学でもこんな格言(?)があるんです。
「ああなりたくないは、ああなってしまう」

潜在意識は「~しないように」と思えば思うほど「~」を意識するようになります。
例えば、Jさん。今、後ろを振り向かないでくださいね、って言われるとしましょう。
「はい。後ろを振り向かないようにします」と思った瞬間から「後ろ」に意識が行きませんか?後ろが気になりませんか?

「禁止されると欲しくなる」という心理があるように、「~しないように」は「~してしまう」ようになるんです。

これは広く言えば「引き寄せの法則」につながるものですね。

だから「忘れ物しないように、忘れ物しないように」と思えば思うほど、頭の中にイメージされるのは「忘れ物をしている自分」なのです。

つまり、「~しちゃダメよ」は「~する」ことになるんですね。

これでJさんのお子さんの件は分かりやすいと思いませんか?
「絶対になくしちゃダメよ。これ大事なものなんだからね。もうほんとになくしちゃダメよ。こんどなくしたら知らないからね!」
と念を押せば押すほど、ママとお子さんの脳裏には「モノをなくしてるイメージ」がありありと描かれるんです。
(ここでポイントなのは、お子さんの脳裏にだけでなく、ママの脳裏にも忘れ物をしている子どものイメージが描かれる、ということなんです!つまり、お子さんが忘れ物をするように、ママが自らイメトレしちゃってるわけです!)

つまり、「絶対なくしちゃだめよ」は「絶対なくしなさい!」というメッセージに変換されているのです。
しかも、これは言語化できてなくても「思い」としてあれば敏感な子どもにはそのまま伝わってしまうんです。

怖いですねえ~(笑)

じゃあ、どう言えばいいんだろう?って思うでしょう?
「愛」のメッセージに変えてあげるといいんじゃないかと思ってます。

「忘れ物をしてもママはあんたのことが大好きだからね」
「失くし物をしたらママは悲しいけれど、でも、ママはあなたを愛してるからね」

カウンセリングなどでは「子どもが忘れ物をしても大丈夫」なんてアファメーションを言ってもらうことになるかなあ?(笑)

こういう例え話をするんです。
「小さい子ども。忙しいママにかまってもらいたい、遊んでもらいたい。でも、ママは忙しそうにしてる。でも、こっちを向いて欲しい。ってとき、どうするか?ワザと怒られるようなことをします。ジュースをひっくり返すんです。『何してるの!!』ってママがこっちに意識を向けてくれます。そのことには成功しているんです。」

子どもたちが発するメッセージってとてもシンプルです。(ま、大人も同じなんですけどね)
「僕って愛されてる?」「僕ってここにいてもいい?」という存在確認です。

ギュッて抱きしめられて「愛してる」って言われるのは大好きですが、怒られてるときも自分に意識が向いていますから、あながち嫌いじゃないんです。

無視されること、が一番辛いんです。

Jさんのお子さんにとっては、物を失くして怒られている時に一番ママと近づけるのかもしれません。
ものをなくしたとき、忘れ物をしたときと同じエネルギーでお子さんに愛を伝えてる時間ってあります?

どのママもそうなんですが、怒ってる時が一番「本気」の時間になってないかな、と思うんです。
つまり、「忘れ物をしたときがママは一番本気で僕(私)と向き合ってくれている」わけです。

とすれば、彼(女)がママのことを愛している以上、一番こっちを向いてくれる方法を採用するのは仕方がないことだと思いませんか?

よくこういう話をするんですよね。
「怒りを感じるってことは愛があるってことなんです」と。

お子さんに怒りを感じるのも、Jさんにとってお子さんが大切な存在だからでしょう?
そんな忘れ物をしたり、失くし物をしたら、将来困るだろうと思ってのことでしょう?
そこにはお子さんへの愛があるんですね。

だから、その愛を感じたいときにお子さんは忘れ物をするのかもしれません。
逆に言えば、その方法でしか愛をひしひしと感じられないのかもしれません。

じゃあ、どうすればいいのか?
忘れ物をしたときと同じかそれ以上のテンションでお子さんに愛を伝える時間を作ってみるんです。

子どもの忘れ物・失くし物がひどすぎて困ってます。(2/2)へつづく。

子育ての心理学
○根本のセミナー情報
○根本のカウンセリング・スケジュール☆根本本。
根本の著作

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で心理カウンセラー根本裕幸をフォローしよう!


おすすめ関連記事