お弟子さん制度に対する今の私の思いについて。



お弟子さん制度を始めて4年が過ぎました。
まだ4年?もう4年?という両方の気持ちがありますが、修了生たちからは「ししょーはいつまでやるんだろうね?もう飽きてやめそうだね?」と毎期のように言われながらも今回7期を開催することになりました。
(8期の開催も心の中では決まってます。大阪でやります。)

飽きると思っていたのですが、楽しいし、面白いので続けてます。
だからカリキュラムも“飽きないように”頻繁に変えているほどで。

最近はよりお弟子たちが「自分らしい成功をする」ために新たな仕掛けも始めることにしましたので、やっぱり好きなんだと思います。

ただ、当初掲げたコンセプトは4年間、6期まで来ても色あせていません。

「10年続けられるカウンセラーを育成する」というコンセプトはむしろ強くなりました。

私がカウンセラーの勉強を始めた20数年前。
先輩たちにはすごい人たちがたくさんいました。

今から思ってもカウンセラーとしての才能に長けた方々で、「彼らのようになりたい」と思ってカウンセリングの勉強をしていたんです。

しかし、そのうち彼らのほとんどはいなくなってしまいました。

あれだけの才能を持ち、やる気に満ちていた先輩たちが気が付けば誰もおらず、押し出されるように私が先頭を走ってるような状態になっていました。

後輩たちができるようになるとやはり才能豊かな人たちが多く現れました。
後輩ながらに「すげーなー!」と思うことも多く、嫉妬したこともあれば、励みになったこともあります。

しかし、彼らの多くもまた徐々にいなくなってしまいました。

プライベートで付き合いは続いていてもカウンセラーとしてやっていくことはないわけで、ちょっとした寂しさを覚えますね。

そして、私は彼らを見てきて「もったいないなあ」と心から思っていました。

きっと救われる人がたくさんいるだろうに。
きっと役に立つ人がいっぱいいるだろうに。
その存在を求めてる人がきっといるだろうに。

この思いは今もトラウマのように私の心の中に刻まれています。

だから、私がお弟子さん制度を作る際に最も意識したことは「10年続けられるにはどうしたらいいのか?」ということでした。

カウンセリングをしていれば分かりますが、個々人に才能があり、魅力があります。

自分は大した存在ではない、と思っている人の中にも光り輝く個性があるんです。

それを見つけ、活かすことができれば長続きできるだろう、と思いました。

だから、お弟子さん制度のカリキュラムの中では自分に魅力や価値、才能を見つけ出す課題が色々と用意されています。

そして、何よりも「自分らしく在る」ということが続けられる根拠になるだろうと思いました。

誰かに押し付けられる形ではなく、自分らしいやり方を見つけたほうが自然に続けられるだろう、と。

だから、「自分らしさ」にこだわることにしました。

そういう意味で基本的に「放任主義」なのかもしれません。

好きなようにやってくれたらいいよ、ということで、課題も提出義務はありません。
やりたい人だけやってね!ということです。

明らかに間違ってる場合はそれを伝えますが、そうでない場合は「それは自分で選んだことなのだから」と否定などはしません。むしろ、肯定的に見ようと思います。

その結果、うちのスタッフや講師たちが呆れて「根本さんは質問すれば答えてくれるけど、質問しなければ何も言ってくれないからね!だから何かあったら質問してね!」とお弟子たちに伝えるほどになりました。笑

聞きたきゃ聞くでしょうし、聞くまでもなければ聞かないでしょう?という姿勢ですし、「聞く勇気がない」ならば、その勇気をまずは持ってね!という姿勢です。

だからある意味「冷たい」と感じる人もいるでしょう。

でも、それは正直、私自身がそういう風に育ってきたからというのもあります。

あれこれ言われるのは嫌い。
聞きたいことがあったら聞くからそれまでは放っといて。
好き勝手にやりたいようにやりたい。

まあ、私自身、組織に属することが苦手なタイプで、一人で良かれと思うことを黙々とやるのが好きな職人気質なものですから、自分が師匠となればそれをお弟子たちにも投影するのは自然なことかもしれません。

だから、うちのお弟子さんの中でも「指示待ち」的な人はあまり芽が出ません。

とはいえ、それで才能が埋もれてしまうのはもったいないので、最近はうちのスタッフたちが個別に声を掛けたりしてるみたいですね。ありがたいことです。

6期までやってきて運営チームも熟成期間に入ったんだろうと思います。
それぞれの役割を各自が分かってきたような感じですから。

それから「お金の問題」も解消しておかなければならないと思っています。

私がセミナーに通い始めた頃よく言われていた言葉があります。

「金の切れ目が縁の切れ目」

セミナー代を払えなくなったらその人はセミナーに来れなくなるからそこで縁が切れてしまう・・・という話です。

カウンセラーとしてある程度は稼げないとカウンセリングを続けていくことは難しくなります。

元々お金に余裕があってカウンセリングは完全ボランティアでも生活に困らないという方ならいいですが、生活をしながらカウンセラーをやっていくとなるとお金の問題は大切です。

本業+カウンセラーという副業スタイルでスタートし、やがてカウンセラーを本業にしていくことを目指すならば当然稼げるようにならなきゃいけません。

けど、この「お金」や「ビジネス」に対して抵抗がある方も少なくありませんよね?

私もかつてはすっごく抵抗がありました。

実は私がカウンセリングを学び始めた頃って「カウンセラーは儲からなくて当たり前。だって慈善事業なんだから」みたいな風潮がありました。

カウンセリングでお金を頂くことがタブーみたいな雰囲気だったんです。

でも、あるセミナーに参加したとき、すごく豊かさを感じたんですね。

そのセミナーの帰り道「カウンセラーも儲けていいんだ。豊かになっていいんだ。」としみじみ思ったことも覚えています。

だから、このテーマについても扱うし、向き合っていただきます。

10年続けるために「お金」は大事だぞ!ということで。

そういう方針でお弟子さん制度を運営しているので、「カウンセラーを目指す場」なんだけど、結果的に「ライフワークセミナー」みたいな色合いになるのも無理はないと思います。

「カウンセラーになりたいんですけど、その前に婚活を何とかしてきます!」と言って旅立ったまま、未だに朗報が届かない1期生もいます。(待ってます!笑)

「カウンセラーになりたかったんですけど、他にやりたいことが見つかったんです!」と言う弟子も珍しくなくて、私はそれはそれで嬉しいことなので喜んで応援しています。

それで毎期のように転職する者が現れるだけでなく、海外に出て行く奴も多いんですよね。

つい先日も「あいつはどこにいるの?」と思ってた5期生から「今月はバリにいます!相変わらず放牧されながら社畜やってます!」という報告を頂きました。テレワークをしながら毎月国を変えてるらしいです。

それから年頃の女子が多いからでしょう。
毎期のように「結婚」や「妊娠・出産」する奴が現れます。

この2月まで開催していた6期では、その半年間で結婚が決まった者が3名いました。
ちなみに離婚して婚活マーケットに舞い戻ってきた者は1名いますが。

「お弟子さん制度って婚活に役立つって宣伝した方が良くないですか?」と某スタッフが言うんですが、それはちょっと・・・。

でも、結局、自分軸と自己肯定感、ライフワークを見つめるわけですから、パートナーシップにも効果があるのは当然かもしれません。

カウンセラーを育成したいと思ってやってることが、結果的にお弟子ひとりひとりの人生を輝かせることにつながっていると思っています。

いや、そこにつながらなかったらヤバいですよね。

「カウンセリングを受けに来たんだけどそもそもカウンセラーが幸せそうじゃない」というのはちょっと問題でしょ?

だから自分の人生を輝かせること=幸せになることはカウンセラーとして大切な要素だと思っています。

なのでカリキュラムを終了する頃にはほとんどのお弟子が自分のよい変化に気付いています。

半年間という短い間ですが、その間じゅう、「好きにしたらええよ」という言葉に晒されることで、自分らしさを問われ、自分の価値魅力を直視させられ、自分はどうしたいのか?を考えさせられるわけですから。

もちろん、お弟子さん制度というのは自立系武闘派女子とその被害者男子の会ですから、受身な人は付いていけないですし、向いてないと思います。

自分で考えて自分で行動できるという方を対象としています。

そして、そういう方はとても居心地がいいと思います。

好きにやっていいわけですから。

6期まで経てくると修了生が結果を出してくれるようになります。

パートナーシップやライフワークでの成功は嬉しいもので、要するに幸せになってくれたら何でも良いのですが、カウンセラーとして確実に成功の道を歩んでいる者も増えてきました。

「法人化への怖れ」という変な課題とぶつかってるお弟子がいます。
それもひとりではありません。
個人事業主の枠に収まらなくなってきたんですね。

ししょーの集客力に頼らずとも自分でお客さんを集め、好きなことをどんどん仕事にしている弟子も増えてきました。

「へー、そういうこと始めたんだー。いいねー!」と感動することが増えて嬉しいです。

副業としてやっていたカウンセリングの仕事を本業にした者も続々誕生しています。
専業主婦だったけど今は肩書がカウンセラーになってる者もいます。

そして、皆さんもご存知の通り、心理学講座の講師も続々誕生しています。
そこで経験を積んで、自分がやりたいセミナーを企画してる奴らもいます。

個性を活かしたカウンセリングを提供している者も続々出てきてますよね。
ある弟子が「え?根本さんのお弟子さんだったんですか?全然気付きませんでした!」と言われたそうですが、それって私からしてもうれしいことです。
だって、自分自身でそのお客さんと出会って喜んでいただいてるんですから。

お弟子さん制度の受講生全員がカウンセラーとして活躍してるわけではなく、「あの人はいま?」という者もいるんですけど、カウンセラーとして成功したい弟子にはある程度の道筋は用意してあげたいな、と思ってます。

だから、弟子たちにはここを通過点にして自分なりの成功を収めてもらえたらな、と思っています。

でも、私は結局現場が好きで、カウンセリングやセミナーが好きなので、100%育成だけをすることはないと思います。

ただ最近はそっちの方に時間とエネルギーを割くようにはなってきましたけど。

ということで、今日は私がお弟子さん制度に対して思っていることをお伝えしました。

7期の詳細については近日中にお知らせできると思います。


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