「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる(立花岳志著、サンマーク出版)
昨年7月に鎌倉でコラボセミナーを開催させていただいた“たちさん”の新刊。早速、購読して読ませていただきました(そしたら、献本していただきました。ありがとうございます!)。
「パーソナルブランディング」で、一介のサラリーマンがブロガーとしてセルフ・プロデュースを磨き、豊かな生活を送れるようになるまでのプロセスを詳細に描いた物語。
縦軸にご自身の経験がしっかりと根を張り、横軸に社会の移り変わりの描写に、たちさん自身の主催するセミナーなどで得られた知識・経験を張り巡らして「どうしたら個人がこれからの社会で自分らしく成功できるのか?」を多面的に表現されています。
ブロガーとして、自分自身や自分の生活すべてをブランディングして公開している姿は以前からブログなどを読ませていただいてものすごく尊敬しつつ、ちょくちょくパクらせて私の活動にも反映させていただいたのですが、そのノウハウを余すところなく公開してくださってるところが素晴らしいです。
「好き」を仕事にする、という今では当たり前に言われていることを、ここまで具体的に、かつ、明快に描かれていると、つい、その通りにしたくなってしまうと思います。
また、たちさん自身が心理学を学び、自分を癒し、それでいながらも、現実に経営者・ビジネスパーソンとして幅広い活動をされていることから私が受ける刺激もとても大きいものです。
ほんとうはもっと多くの情報量を持っているはずなのに、ここまで分かりやすく、かつ、シンプルに言語化できるのは本当に憧れます。
この本は、ブロガーとして自分らしい人生をデザインしたい方はもちろんですが、「情報発信」という現代に生きる私たちに与えられた武器を使って、自分らしい人生を生きたい方にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
特にタイトルにもなっていますが、「お金」についての下りは圧巻で、心の在り方とお金の関係性を見事に解き明かしてくれています。
ぜひとも、お金の本を書いていただきたいと思いますし、負けずに私もいずれ筆を執りたいと思わされました。
お金や夢の実現は何よりも「自分の意識」の問題だと私も思っていて、いかに子どもの頃から知らず知らずのうちに埋め込まれてきた観念(ビリーフ)を解き放って、自分らしい人生を構築するか???という課題は実にこれからの社会で重要なテーマだと思っています。
バームクーヘンの例えや、自分の意識の置き方(それ自体が、セルフプロデュースであり、セルフ・ブランディングの真髄ですよね?)などを通じて、分かりやすく説いてくれています。
〇ライフワークを生きたい方
〇自分らしい毎日を生きたい方
〇今の枠組みを飛び出たい方
〇自分が社会不適合者かも!?という自覚のある方
〇どうやったら好きなことで生きていけるねん!と方法を模索されている方
〇新しい人生に一歩踏み出したい方
はもちろん、
〇今すでにやりたいことをやっているのに、生活に不安を感じている方
〇好きなことを見つけているが、一歩が踏み出せない方
〇好きなことをやっているが、このまま成長していけるのか自信がない方
〇これから自分の仕事を立ち上げたいと思っているけれど、支えが欲しい方
そんな皆さんにもぜひ、お読みいただけたらと思います。
後半に至るにしたがってどんどんレベルの高い話が出てきますので、自分に合う場所まで読んで頂いて、その後は、その領域に達してから再び目を通す、という読み方がいいかもしれません。(でも、255ページの「先払いシステム」の話や、「終わりに」はちゃんと読んで下さい)
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自分自身をプロデュースして、ブランディングする。
そんな新しい生き方を提唱してくれている立花さん。
私のような心理学に特化したブランディングをしている姿とはまた一味違います。
私の日常はフェイスブックをご覧頂いている方以外にはあまりどんな生活をしているのかの印象は薄いと思います。
私はカウンセラーなのでクライアントさんにとっては「黒子」だと思っています。
あまり表に出ることを望まず、あくまで心理学に基づいた経験や知識をお伝えすることで「根本裕幸」というカウンセラーを際立たせることにしてきました。カウンセラーで講師で本も書くけれど、個人としての存在はあまり表現していません。
だから、大衆酒場が好きだとか、バーに通うのが趣味だとか、深刻な沖縄病に罹患しているとか、娘や息子の奴隷を喜んでやってるM男だとか、妻には頭が上がらないなどのプライベートはもちろん、どういうコンセプトでビジネスを考えているのか?今まで何をどうやってここまでやってきたのか?などについてもちょこっと触れることはあっても、じっくり書き込むことはしてきませんでした。
そのやり方は20年前、10年前は良かったのかもしれません。そもそもカウンセラーという職業事態がレアで、「なんやそれ?」というものでしたから。
でも、今の時代にカウンセラーはうじゃうじゃおり、その知識や経験だけでは差別化できなくなってきたのです。
そこで求められるのが「個性」。すなわち、「私らしさ」。
そう、セルフ・ブランディングです。
私もライフワークセミナーを主催し、カウンセラーのお弟子さん制度を構築しようと考えている昨今、このセルフブランディングについて、どうしたもんか?と考えていました。
私がやってきたような、黒子に徹して心理学やカウンセリングを売るやり方だけではちょっと通用しなくなってきたからです。
今の時代は「いろんなカウンセラーさんのブログを見たけど、やっぱり根本さんがいいんですよね~」と言ってくださる方しかセミナーやカウンセリングを利用してくれません。
となると、「好きを徹底して得意なものにして、強みとして尖らせる」という立花さんの在り方は大いに参考になるものです。
もちろん、方法論は数多くあれど、自分らしい人生を生きるための明確な一法則を確立して下さった本ではないかと思いました。
これからの時代、AIの台頭もあって、より一層「個人」「個性」にフォーカスが当たる時代になると思っています。
だとすれば、カウンセラーを目指す皆さんにも、ぜひ、この本を読んで「自分ならどうするか?何ができるか?」について、懊悩しつつ、光明を見出して頂ければと思っています。
早速、重版が決まったそうですが、さもありなんな名著だと思います。
好きなことをして生きていきたい方にとっては心強いバイブルとして参考になるところがいっぱいあると思います。
そして、皆様にお願いしたいのは、いずれ、私がたちさんの本に書いてあることをパクってセミナーで語り、さも自分が考えたことのようにブログに書き込んだとしても、そ知らぬふりをして頂きたい、ということです(笑)
>「好き」と「ネット」を接続すると、あなたに「お金」が降ってくる(立花岳志著、サンマーク出版)