隠れファザコンとその扱い方。


恋愛に理想のお父さんを求めてしまう、というケース、意外と少なくないんです。
私はそれを隠れファザコンなんて呼んでいます。
そのお父さんに求めているものを見付けると同時に、実際のお父さんの愛を受け取ること、そして、パートナーに与えることを学ぶことが今のテーマになります。

久々のリクエスト特集です。
お待たせしてる皆さん、すいません(^^)

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こんばんわ。ロマンスに執着する…ということがここ数年、何度かありました。そのことで、今後どうしていったらいいのか…と思っています。若いころと違い(現在40代女性です)、出会いもなく、でも恋をしたい…と出会い系に何度か登録してみましたが、うまくいくことはありませんでした。
いくつかの失敗を繰り返し、メールでいい感じになっても、いざ会った瞬間、この人は違う…と感じてしまうことにやっと気づき、今は利用していません。
親との関係性は、思い当たるところがあります。お父さんのように(自分の父というのではなく)どんな私でも否定しない…という、通常恋人に求めるものではないはずのもの…を持っていてほしい…という願望があります。
そんなことはありえないですし、盛り上がったり、逆に下がったり…の、恋のジェットコースター?みたいなものは、体によくないので、正直諦めてはいますが…。イマイチ、本当に踏ん切りはついていないのだと思います。
自分をうまくコントロールできている間は特に問題ではないので、このままでもいいのかな…とも思うのですが。どういう方法があるか教えていただきたいです。よろしくお願いします。
(Kさん)
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Kさんは言いたいことをちゃんと伝えようとしてまどろっこしくなったり、うまく自分の気持ちが表現できなかったり、何が言いたいのか分からなくなったりすることってありませんか?
常に葛藤があるようで、迷い、戸惑いの中にいらっしゃるような感じが伝わってきます。

一つにはその内側には大きな情熱の源泉が今も熱く滾っていて、でも、それを出すことはできないから、何とかコントロールして押さえている・・・という風にも見えるんです。

一言で言えば、恋をするとジェットコースターみたいになっちゃうんじゃないでしょうか?それがすごくしんどいのかもしれません。

自分は人にあまり理解されない、という感覚はありませんか?

自分の気持ちを抑え過ぎて、何が本当に欲しいのかが分からなくなったりしませんか?

「本当に踏ん切りは付いていない」と書いていらっしゃるように、本当は諦めてもいないし、まだまだ恋をしたい意欲がいっぱいあるんだと思います。
年齢のこと、今までの経験のことから、それを抑圧しているような。

欲しいものをシンプルに欲しい、と伝えることが課題かもしれません。

でも、それができない理由は「お父さんのような存在を求めている」というところにあるのかな。
実際のお父さんはKさんを守ってくれる人ではなかったのかもしれないですね。
もしかしたらすごく辛いことがあったのかもしれません。

そういう時、人はファンタジーの世界を作り上げます。
マッチ売りの少女のように。

自分が温かい家庭で優しい、穏やかな両親の下で育まれているような、大きくて優しいお父さんにしっかりと守られているような。

こういう状況を「隠れファザコン」なんて私は呼んだりします。
「このお父さんは本当のお父さんじゃない。本当のお父さんは○○な人」って自分が作り上げたお父さんを慕うんです。

だから、恋愛でもまずは父性を求めますね。
自分を全面的に受け容れ、愛してくれる存在として。

でも、そのファンタジーが強ければ強いほど、現実は残酷に見えます。
メールでは良くても会うと「違う」と感じる理由はそこにあるのかもしれません。

だから、本質的にはそのお父さんを手放すことが一つのテーマになります。
現実のお父さんと向き合うのも必要になるかもしれません。
そして、現実のお父さんからの愛を受け取れるようになったらいいな、と思います。
それはそれは見えにくい愛の形をされてると思いますから少し時間をかけていきましょう。

そのためによく出す宿題というのは、そんな現実のお父さんがしてくれたことで嬉しかったこと、感謝したいことを100個探してみることです。
実は以前、私もやってみましたが3,4か月かかりました(笑)
だから、時間がかかっても全然OKです。

同時に「お父さんから欲しかったもの」を改めて書き出してみるのもいいでしょう。
こちらは50個くらいでOKです。
50個できたら、優先順位を付けていきます。ざっくりで構いません。
できればベスト5くらいは見つけたいですね。

きっとそれが彼氏に求めてきた要素なんだろうと思います。

ただ、お父さんに求めてるものを彼氏に求めることが悪いことなのか?というと違うと思うんです。
それは誰もが通る自然なことなんです。

私たちは恋を通じて、両親からもらえなかったものを求める癖があります。
両親から安心が得られなかった人は、恋に安心を求めます。
両親から楽しみが得られなかった人は、恋に楽しみを求めます。

でも、それは「恋」の段階。
同時に「愛」を学ぶのが恋愛です。
すなわち、愛すること。

Kさんがパートナーとなる人に与えたいものはどんなものでしょう?
Kさんがパートナーのためにしてあげたいことってどんなことでしょう?

これもぜひ考えてみてください。50個ほど。
これはKさんの愛の在り処、愛し方、そして、魅力や才能をも教えてくれるエクササイズになると思います。

少々困難に感じられるかも知れませんが、少し頑張ってみる価値はあると思います。

そして、本当に欲しいものを欲しいと言える日がやってきますように。

男と女の心理学

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