男性心理の特徴の一つに「一極集中型」なところがあります。
ながら作業が得意な女子に対して、「電話してるんだからテレビの音量下げろよ」という男子。
目の前のことしか見えなくなるんです。だから「仕事が忙しくなれば仕事のことで頭がいっぱい、私のことなんてすっかり忘れてる!!」ってことになります。
(その辺の話は拙著『頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法』(リベラル社)に詳しく載っております。)
このパターンは典型的な男子によくあることなのですが、例えば、出会った頃は彼はあなたに一極集中なのでとにかくマメで一生懸命です。
プレゼント攻撃もあれば、デートもあなたが好きそうな店をチョイスして、花束のサプライズくらい余裕で仕掛けます。夜討ち朝駆けして、いつでもあなたにラブリーなメールを送ってきます。
その態度を見て「彼はとても情熱的な人。そんな人に愛されて私は幸せ」と思っていると、あとでえらい目にありますよね。
あなたにあれだけ夢中だった彼が、仕事の納期を目の前にしてお尻に火が付き始めると、即、モードチェンジです。(このモード切替の話も拙著に詳しいです)
すると彼は仕事のことしか目に入らなくなり、あなたのことは眼中から外れます。
途端にサービスの質が悪くなり、あなたはクレームを付けたくなります。
しかし、彼は「仕事」に一極集中しているため、そのクレームも上の空です。
そこで自信のないあなたは思うわけです。
「ああ、もう私のことは好きじゃないんだな」と
「あんな風に情熱的には愛してくれないんだな」と
そして、寂しくなって友達に電話して愚痴る日々が始まるんです。
内心すっかり「失恋気分」ですよね。
でも、そこで無価値感にハマる必要はありません。
彼は単に、夢中になっている対象が変わっただけなのです。
あの情熱的かつ若干鬱陶しい愛情表現は影を潜めますが、あなたはすでに愛情の対象として成り立っているんですね。
実は、こういうタイプの彼のカウンセリングをすることもあるんです。
(カップルカウンセリングだったり、彼女のススメで彼が来ることの方が多いのですが)
「彼女のことは好きなんですが、どうも自分は気が回らないというか。誤解されるというか。一つのことにしか目が向かなくなるんです。それを説明しても全然分かってもらえないし。もちろん、それで振られたことも何度もあります。でも、彼女のことは好きなんですよ。ただ、そうやって連絡とかし忘れてるうちに『怒ってるだろうなあ』と思って、連絡し辛くなりますよね。それよりも勝手に去って行かれることの方が多いですが。もっとマメになれたらいいんだと思いますが、なかなか難しくて。」
「彼女のこと、忘れてるわけじゃないのですが、気が付くと2、3日連絡してないってことが多いんですよね。LINEもけっこうスルーしちゃって、怒られるんですが。でも、仕事が忙しいので仕方ないですよね。大事にしてないつもりはないのですが、確かに彼女の立場だったら寂しいと思いますよ。こんな男と付き合ってても、と思います。」
もちろん、みんながみんなそういうわけではないのですが、こんな一極集中な彼のマインド、理解してあげて欲しいな、と思うのです。
さて、じゃあ、彼女としてはどうしたらいいのか?というと・・・。
嫌われてるわけでもないし、愛が冷めたわけでもありません。
でも、興味の対象が仕事や他のことに向いているだけです。
ということは、割り込み可能なのです。
鬱陶しがられることを怖れてはいけません。
怒ってもいいし、踏み込んでもいいんです。
一極集中の彼は一旦嫌がりますが、それは実は本音ではないのです(^^)
実は、嬉しい、というか・・・正直言うと、恋愛は彼女にリードしてもらいたい、と思っていたりするんです。
自信のなさが足を引っ張りそうですが、ぜひ、勇気を出してチャレンジしてみてください。
リターンは大きいと思うな・・・。