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婚活のカウンセリング。女性のクライアントさんから「会話が成り立たない、デリカシーが無さすぎる」等の話を伺います。大抵は40代以上の独身男性がその相手。
どうしてなのか?どうしたらいいのか?を考えてみました。
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婚活のカウンセリングをしていると男性のコミュニケーション能力の「???さ」に耳を疑うことがあります。
男性のクライアントさんと話しているときは全然そんなんじゃないのですが、女性を通じて男性の様子をお聴きすると「ん?」なやり取りが大量に発生しているのです。
差し支えない程度に紹介すると・・・。
○プロフィールに「AKBが好き」と書いてあったので、やり取りの際「AKBが好きなんですよね?」と伝えたら、「え?あまり好きじゃありません。AKBよりもSKEの方が好きですし、一番好きなのはモモクロです。というのも・・(長文解説)・・」と返って来て「???」でいっぱいになった。
○「××って映画、見に行きたいんですよね。」というメッセージを送ったら、「7/26の待ち合わせの件ですが、その日は別件があるので、夕方17時以降ならば調整可能です」という返信が来た。私は26日が空いてると一言も言ってないどころか、その日は出社日でデートはできない。どこでそんな思い込みが発生したんだ?
○今週末に会う約束をしたのだが、待ち合わせの日時、場所が全然決まらない。「26日(土)13:00ハチ公前でいいですか?」とまで踏み込んでみたのに、返信で一切そのことに触れずに、仕事で挙げた成果についての自慢話をしてきた。
○デリカシーのない質問や発言が多すぎる。
○とにかく会話が成り立たない。質問には答えない。こっちが質問に答えるとそれにはスルー。なんで?え?
男性はそもそもコミュニケーションが苦手です。
そして、自分を表現する、ということにはコンプレックスを持っています。
男性は一極集中型の性質があるので、自分本位な態度を取りやすくなります。
女性に比べると感受性が鈍いので、相手が何を感じているのかをキャッチすることが苦手です。だから、デリカシーのない発言をしてしまいます。
男性は権威・権力に弱いので、上から目線の発言が多くなります。自分が偉いんだぞ、ということを誇示して相手をコントロールしようとします。
家族(母親以外)、職場で女性と接する機会が多い人はいいのですが、そうでないと、女性との会話の経験値があまりに低すぎます。
男性同士の会話は「情報交換」が主ですが、女性とのやり取りでは「感情・気持ち」が重要です。でも、経験不足からそのスキルがありません。
※この辺の詳しい心理については拙著『頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法』をお読みください。
婚活の際にそういう話を伺って思うのは、女性たちの優しさです。
何とか理解しよう、なんとか繋がろうと思ってあれこれと試行錯誤されるのです。
が、そういうのはシャッターを降ろしてしまった方が実はいいのです。
はっきりNoを伝えた方が。
(遠回しにNoと言っても伝わらないことがよくありますので、そこはストレートに!)
ある女性が言ってました。
「10人中9人は会話が成り立たない。でも、1人は自然と話が出来て、その人とお付き合いすることにした」
そうなんです。1割しかいないかもしれないけれど(あ、ここで絶望しないで!)、必ず自分と話ができる人はいるのです。
婚活疲れを避けるためにも、合わないなあ、と思ったら、「これ逃したら次はなくなるかも」と不安に思わずに遠慮なく切ってしまって下さい。
それが彼のためにもなりますから。
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一方、この話に自分にビシバシ当てはまる男性はどうしたらいいのか、というと女性と話をするトレーニングが必要です。
ちょっとここは自分を変える勇気が大事です。
話し方教室に行く、というのも手ですが、ここはやはりプロの手を借りましょう。
一番のお勧めはスナックに行くこと。
カラオケやお酒が苦手でも構いません。授業料だと思ってしばし通いましょう。
百戦錬磨のママさんの手ほどきを受けるのがいいんです。
そういう場所は好きじゃない、とか言うセリフはグッと抑えて、職場の近くにある、同輩がよく出入りしている店に行ってみましょう。
(飛び込みで行くのは危険なこともあるので、出来る限りツテを辿るのがいいです)
こういう目的でカウンセリングを受ける、というのも一つの手ですが、カウンセラーはあなたの発言を受け止めてくれますが、直してくれるわけではありません。
そうすると、世の中の女性がすべてそうであるかのように誤解をしてしまいます。
だから、このテーマでカウンセリングを受ける場合は男性カウンセラーの方が効果的かと思います。
他にはないの?というと、ちょっと意外に思われるかもしれませんが、英会話教室も話をする場ですので、かなり役立ちます。
英語のスキルも上がるし、二兎を得ます!
もちろん、個人レッスンではなくグループレッスンです。
ただし、先生や他のメンバーに「女性と話すことをトレーニングしている」という目的を悟られてはいけません。
何にせよ、自分を変えるためにプライドや意地を捨てることが何よりも大切です。
コミュニケーションが苦手な男性は、それをコンプレックスに感じる分、プライドを高く持ちすぎる傾向があります。
ちょっとした勇気を出して新しい世界に飛び出していきましょう。
応援しています。