[240]仕事中毒の夫が不倫をしました。



<リクエスト>

不倫の心理について。
夫婦で向き合う事をできないでいる夫が、何年も妻のキモチを無視しています。
そして、とうとう不倫をしました。
夫は仕事中毒です。仕事が免罪符のようになっていて、仕事と心中しそうです。
そんな夫が、結果として一年以上妻を欺き、その間は罪悪感に起因するのか、無表情で人が変わったようになりました。
当初、多忙による『ウツ』ではないかと心配する毎日でしたが、そうではないと知った衝撃は想像を絶します。。。
夫にとって、不倫相手は何かの投影だったのでしょうか?
例えば、実は妻からの愛が欲しくて、でも自分には失望していてその価値がないと判断し、他人に妻を投影してしまう、なんてことは考えられますか。
疑似恋愛みたいなもんですが。。。

(茉莉花さん)


<根本からの回答>

様々なケースが想定されますね。投影ももちろんあったと思います。

茉莉花さんにとっては、相当ショックであり、辛くもあり、また、怒り心頭だったのではないでしょうか。
ウツじゃないかと心配されてた方って意外に多いんですよね。それだけに裏切られた感じ、はたまた不信感もまた倍増してしまうこともあると思うのです。

さて、不倫相手は何かの投影ということは比較的多くあります。
おっしゃるように、浮気相手に「理想の妻」(現実の妻からはもらえないと思っている要素)を投影することもあります。

また、母親を投影したり、優しい女性を投影したり、女神様や、魔女を投影することもあります。更には、自分自身を投影する、と言うケースもあります。

逆に言えば、それくらい様々なケースがあって、どれも一様には論じられないのかなあ、というのが私が感じていることです。

浮気の問題は一般的には「不足原則」と言って、奥さんからもらえないものを求めて、というケースがもっとも多いんですが、一方では、日常生活で溜めているストレスのはけ口として利用する場合もあります。
これは会社や奥さんなど「表」の世界では処理できないストレスを、浮気相手と言う「裏」の世界で処理しようという心理で、ハードワークなご主人や、社会的責任を伴う立場の方が良くはまる罠ですね。

だから、こうした不足だったり、ストレスだったりをちゃんと夫婦の間で処理することができれば、この浮気という問題は必要なくなり、消化されるのです。

そのために、カウンセリングではちょっと特異とも言える見方をしています。

それは、カウンセリングの世界では「夫は浮気をしなければいけない状態にあった」ということを前提に状態を見つめていくんですね。
つまり、夫婦においてこの「浮気」の問題は必然だった・・・と捉えるんです。いや、もっと言えば「お互いに望んでいた」というレベルにまで意識を高めることもあるくらいなんですね。

つまり、どちらかが悪いというわけではなく、浮気の問題は夫婦それぞれに50%、50%責任があるという見方をしていきます。
それは被害者や加害者となるのではなく、無害者となって前向きに問題を解決していこうというアプローチなんですね。

なかなか感情的には受け入れがたいとは思うのですが、これから先の関係性を考えれば、一つの効果的な解決方法なのかな、と考えています。

このことについても、頭では分かるけれど・・・みたいなところがあるとは思いますが・・・。

実際のカウンセリングの現場でも、いきなりこのことを受け入れてもらおうとは思っていません。
まずは、今の心の状態を拝見してから判断していきますね。

ご主人の浮気の理由、詳しく考えてみたい、前向きに向き合っていきたいとお感じになりましたら、ぜひ、カウンセリングのご利用も検討されてみてはいかがでしょうか?

参考になりましたら幸いです。

=今日のミニレッスン=

「自分なりに彼が浮気をした理由を考えてみよう。」

男と女の心理学

あわせて読みたい