元彼は、同じ会社の人なんです。(1/2)



ラブ・カウンセリング

さて、今回は「元彼が同じ職場なんです」というケースについてご紹介。

更に「新しい彼女もいて色々耳に入ってきます」という過酷な場合もありますし、「直属の上司が前に不倫していた相手で、嫌でも毎日話をしなきゃいけない」という心臓に悪い場合もあるでしょう。

カウンセリングでも、こうしたテーマはとても多いですね。
社内恋愛って、うまく行っているときはいいのですが、一度壊れてしまうと日常生活の真ん中に被害が拡大していきます。


因みに、私も、経験者。前の彼女は同じ会社に勤めていました。
違うビルだったので滅多に顔を合わせることはなかったのですが、それでもたまにふっとすれ違ったり、当時私は人事部にいたので色々と情報が入ってきたりしたときは、ドキッとしましたね。
しばらくの間は、まだこんなに痛いのか・・・と我ながら驚いていました。

ですから、カウンセリングなどで「元彼が同じフロア」とか「フロアは違うけれど、朝とか昼にエレベータに乗り合わせることが多い」とか聞くと、それだけで「うーん・・・。それはめちゃくちゃ痛いですよねえ。しんどいですよねえ」と共感が深まります。

で、納得して別れた相手ならば、いい友人、理解し合える仲間としてアリかもしれないのですが、少しでもわだかまりがある別れ方だとしたら、毎日傷に塩とレモンと唐辛子を流し込んでるようなものだと思うのです。
だから、なかなか傷も癒えず長患いになってしまうことも少なくないでしょうし、仕事を泣く泣く辞めなければいけない場合だってあるかもしれません。

また、失恋までのプロセスも「婚約までしていた」「社内公認」「長い付き合い」といった条件が付くと、更に辛い思いは膨れ上がりますよね。
人生がかかっていたり、周りの目があったり、人生の長い時間を共有していたりするわけですから、ふかく絶望してしまうだろうと思うのです。

さらに、失恋後、周りが変に気を使ってくれて職場が「針のむしろ」状態になったり、お局様方のちょうどいい「話のネタ」になったり、あるいは、様々な噂が広がったりするのも辛いですし、また、秘密の付き合いであれば、この苦しさを分かってくれる人がいない分、孤立感を強めてしまうこともあるでしょう。

似たようなケースで、大学生同士、同じサークルで、フィットネスクラブで、同じ街(最寄り駅が同じ)で、などもありますけれど、やはり、顔を合わせる頻度や公私の区別などを考えると、やはり職場というのはそれ相応のストレスを与えるものだと思うのです。

失恋の痛みを乗り越えるのに仕事が助けになることも少なくないだけに、その仕事場に辛い思いを抱かせる彼がいるというのは、ほんとしんどいですよね。

中には「仕事だから、プライベートのことでくよくよしてられない」と頑張って仕事をしてしまう方もいます。
痛みをあえて無視するようなやり方なのですが、一時的には効果的でも、長い目で見るとちょっと心に深い傷を残すことになるかもしれません。

とはいえ、どうしようもないですよね。仕事はどんな状況にあっても“するしかない”わけですし、周りに迷惑をかけられませんから“なんとか頑張って出社する”ほかないわけです。サービス業ならば辛い顔見せられません。笑顔、笑顔ですよね。心で泣いて、顔で笑って。

こうした経験で心を疲弊させてしまう方も少なくありませんし、傷が長引いてなかなか次の恋に行けない方もいます。

「早く次に行かなきゃいけないんですけど・・・」と失恋後、半年経ったある女性が口を開いてくれたのですが、私からすれば「まず、半年も頑張ったことがすごい」と思いますし、その状態だとしたら、半年経ったって抜け出せないのも無理ないよなあ、としか思えないんですよね。

じゃあ、どうしたらいいのでしょう?このお話は“次回へ続く”です。ごめんなさい。

来週を楽しみにしてくださいね。


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