不倫の失恋(2)


ラブ・カウンセリング

前回の続き です。

その別れ方もヘビーなケースが多いんです。

始めは熱心だった彼も、落ち着いてくる頃には何となく冷たい素振り。

そもそもが「家庭」というものを持っているので、完璧な逃げ道が最初から用意されているようなもの。
だから、彼がどれだけ「妻とうまく行ってない」と言ってくれてたとしても、ほんとうの意味で二人がちゃんと向き合うことはむつかしいのです。


その上、“家族への罪悪感”を常に持っているので、恋心が冷めてしまうと急激に距離を開けられることもあります。

また、不倫をしている間は「いつか捨てられるんじゃないか」という不安が常にあるので、知らないうちに彼に対する執着も高まっています。

そうして我慢していた気持ちが、別れた後に反動としてやってくるんです。

とても頑張ったのに。
寂しいけれど、あなたのことを思って耐えていたのに。
困らせたくないから我がまま言わなかったのに。
結婚しようって言葉を信じていたのに。

・・・最近ではもっとドライで割り切った不倫も多いようですが、大好きになればなるほど、辛い気持ちは強くなるんですよね。

不倫に関する問題を扱っていると、例えば20代前半くらいまでは、あまり不倫という意識もなければ悪いという思いも感じないケースが多いようです。好きになったんだし、お互い好きなんだし、それでよいのでは?と思うことが多いようです。

しかし、周りも家庭を持ち始め、自分自身の結婚を意識する20代後半から、出産などのタイムリミットを感じ始める30代にかけては、ドライに割り切れなくなる方が増えてくるようです。

さて、カウンセリングでは敢えて、こういう質問を投げかけます。
もちろん、意地悪をしたいわけではありません。自分の中の素直な気持ちを受け入れ、そして、解放してあげるための質問になります。

「我慢してたこと、どんなことありますか?」

たくさんあるけれど、我慢しすぎてそれすら分からなくなってしまうことだってありますよね。

「自由に自分から連絡を取ること。いつも今何してるかな、と考えてしまうから」
「わがままとか、辛くても寂しくても彼を困らせると思って言えなかった」
「旅行に行きたかったり、せめて丸一日一緒に過ごしたかったけど・・・」

他にもいろいろと出てきます。細かいレベルではものすごくたくさんあるんです。

「彼のために一生懸命がんばったところ、どんなとこですか?」

一般に「奥さんには負けられない」という気持ちがあるせいか、不倫をしてる方はオシャレだったり、キレイだったり、色気があったりする方が多いんですね。
それも、「がんばったところ」に入るかもしれません。

プラトニックな場合もありますけれど、ふつうはセックスも一生懸命になりやすいですね。
ある方から「不倫のセックスはすごくいい」「不倫からセックスを取ったら何も残らない」なんて伺ったこともありますが、明らかなライバル(=奥さん)が居るので、そして、たいてい奥さんとのセックスはマンネリ化してる(あるいはレスになっている)ので、気持ちの上での優位性を感じられるものかもしれません。

あとは上の「がまんしたこと」がそのまま、がんばったことに当てはまることも少なくないと思います。

「彼との間に制限が無かったとしたら、どんなことがしたかったでしょう?」

辛い思いを抱える人ほど、そんなに大きな望みは言いません。

「日曜日は一緒に朝寝坊して、だらだらと過ごして、もう夕方になっちゃったね、なんて話したかった。」

そんな言葉をクライアントさんから聞いたときには、とても切実な気持ちが伝わってきたものです。

世間的には悪いとされることをしていても、別に心の中までが悪人であるわけがありません。
そうしたピュアな気持ちがきっとあって、そこが私達にとっては希望になります。
やがては、きっと素敵な恋ができるだろう、と思わせてくれる希望になるのです。

また長くなってしまったので、続きは来週に・・・。


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