[111]付き合っている彼がいるのですが、好みのタイプに目移りしそうです。



<リクエスト>

こんにちは。楽しく読ませていただいています!私には付き合って3年になる彼がいるのですが、彼じゃなきゃだめだという感覚が薄いみたいなのです。
好みのタイプはあるのですが、突き詰めると誰とでもやっていける気がするためか、好みのタイプの人が近づいてくると、「この人とのほうが合ってたりして…」と考えてしまいます。
好みのタイプに入っていれば、自分により合う人がいいなと一瞬でも考える自分がいやです。将来結婚してもこの感覚が続くと考えると、自分が浮気しないか不安です。
こういう感覚も、ドキドキを求める恋愛至上主義ってことなのでしょうか??

(トモさん)



<根本からの回答>

パートナーを信頼し、弱みを見せて、より深い安心感とつながりを手に入れよう!

まずは大局から。心理学の理論的な見地から。

「誰ともやっていけるのでは?」という点については、これは実に真実です。
突き詰めるところ、私達は誰とでもうまくやれるし、誰と結婚しても幸せになれます。

というのも、幸せは相手ではなく、自分自身にかかってくるからなんです。
「相手が・・・」というのは、「私は誰かに幸せにしてもらわなければいけない」という無価値感や依存心が作り出すもの。
この状態では、逆に誰と付き合っても幸せは遠ざかってしまうことが多くなるんです。

だから、『誰とでも幸せになれるんですから、誰を選びましょうか?』というのが、もっとも理想的なパートナー選びと言えるでしょう。

ただ、これは“理論値”。
なかなか現実はそうは行きませんね。

ついでに更に理想を申し上げれば、

1.幸せにしてあげたい人
2.一緒に幸せになりたい人
3.幸せにして欲しい人

この3つが一致した人物が、もっとも自分に合うパートナーです。

しかし、この3つのうち、1つでも満たされたら結婚はできます。
しかし、残りの2つは結婚生活の中で満たしていく必要が生まれます。
でも、1が強い人は、2,3に抵抗が、2を理想とする人は1、3に抵抗が、そして、3が強い人は1,2に抵抗が生まれます。

でも、この3つを満たしていくのが私達の成長でもあるんですね。

因みにこの3つを言い換えると、

1.与える
2.対等性
3.受け取る

であり、これはパートナーシップの土台となるものですね。

・・・しかし、今回はなんて理系的なレクチャーでしょう(苦笑)

以上の一般論は「心理学概論」的な意味合いで受け止めていただけると幸いです。
実用性はともかく、目標設定には役立つかと思われます。

さて、トモさんのように、「誰と付き合ってもうまく行くのでは?」と思い、それに関連する行動については、トモさんが彼との関係で「自立側」にいらっしゃることを示唆しているんです。

自立側というのは、自分が主導権を握っている状態なので、一見、余裕があり、「別に、こいつじゃなくてもな」という気持ちにさせられがちです。(依存側はその真逆にでます)

でも、自立というのは「傷つかないようにしている処置」と見ることができるので、他のタイプの男性を見つけたときに「この人の方が合うかも」と考えてしまうのは、ある意味、今の彼氏にコミットメントできないこと(すなわち、コミットメントへの怖れ)を暗示していると見ることもできるんです。

今の状態で結婚すると、浮気するかどうかは別としても「この人でよかったんだろうか?」という疑念、「この人の子どもを産めるんだろうか?」という不安など、後々にも色んな影響を及ぼします。

だから、お読みした範囲でトモさんにおススメしたいのは、彼に私の弱さを見せること。
その弱さも「見せてもいい弱さ」ではなく「見せたら嫌われるかもしれない弱さ」のこと。

そこでは屈辱的な感覚や、何でそんなことをせなあかんの?という不満を感じるジャンルであることも多いんです。

今のまま結婚してしまうと、ずーっと自立側で彼を精神的に背負うことになります。
そればかりではしんどいし、疲れてしまいますし、本当に本意ではない浮気にはまってしまうことにもなるんですね。

だから、彼のことを信頼できるように、彼を当てにできるように、彼を一人前の男として認められるように、そして、彼にロマンスを感じられるように、自分を変化させていく(成長させる)のはいかがでしょうか?

とはいえ、そんな弱さはすぐに見つかるわけではありませんから、
・彼の男としての魅力
・彼の男としての色気
・彼を信頼し、与える気持ち
について意識を向けてみてはいかがでしょうか?

自立の次は、相互依存のステージです。
そこに進めますよう、女を磨き続けてくださいね!

=お勧め!エクササイズ=

【パートナーがいらっしゃる方へ】

あなたのパートナーの魅力を10個挙げよう!

【パートナーがいらっしゃらない方へ】

パートナーを幸せにする、あるいは、パートナーに幸せにしてもらう、というイメージをかき立てて見ましょう!

男と女の心理学


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