無価値感が強いせいなのか仕事趣味友人家族は問題ないのに恋愛だけがうまくいかず、自信もありません。



とてもあるあるなご相談ですので参考になる方も多いと思います!
たぶん、その無価値感を作る原因と向き合っていくことがポイントかと思われるのですが、文中から探れる「父」についてをまずは掘り下げていきたいと思いました。

根本先生こんにちは!
今回は無価値感についてお伺いしたいです。

私は昔から無価値感がとても強く他人軸で周りに振り回されまくり、夫の不倫と離婚、仕事でのパワハラを経てボロボロになった事でカウンセリングを受け、自分軸を取り戻してきました。

お陰様である程度自己肯定感も上がり、仕事趣味友人家族と楽しい毎日を過ごせるようになりました。

が、恋愛だけは自信がなく「どうせ私は愛されない」という思い込みが消えません。
過去のブログを読んで、なぜ無価値感が必要なのか自分に問いかけてみたところ「愛されてると思っていたのに本当は愛されてなかったら、めちゃくちゃ傷つくから」だと気づきました。
自分の心を守るためだったようで、なかなか手放すのが怖いし難しくて困ってます。

どうかこの無価値感から抜け出すヒントをいただけると嬉しいです!

ちなみに家庭環境は、妹がいる長女、父と母は超仲良しでしたが小学生の頃父が病死。
父の事は大好きだったのでファザコンの自覚はありますが、死んで悲しいと思う事はありませんでした。
父の死後母は仕事人間になりいつも不在。思春期に落ち込む事があっても話は聞いてくれず、自分の仕事の愚痴ばかりで失望した記憶があります。
(Aさん)

私の元に寄せられるご相談というのは「仕事趣味友人家族は問題ねえんだよ。いい感じなんだよ。でも、なんで恋愛だけうまくいかねえんだ?」という苦情まがいのものも多数あるわけです。

それで「うーん、もしかして自分は恋愛カウンセリングが苦手なのか?」と疑心暗鬼になることもあるわけですが、いやいやうまく行ってる奴もいるし!と気持ちを立て直す今日この頃です。よろしくお願いします。

まあ、そういうわけでポイントは「親密感」なのかな?と思われますが、その辺を掘り下げていきましょうか。

まず、、、

>父の事は大好きだったのでファザコンの自覚はありますが、死んで悲しいと思う事はありませんでした。

悲しいと思わなかった自分のことをどう思っていらっしゃいますか?
また、大好きなお父さんが亡くなったことが悲しくなかったのはなぜだと思われますか?

「無価値感」というテーマをいただいたのですけれど、恋愛以外はうまくいかないのは「大好きな人がいなくなっちゃったから」というトラウマが残っているのかな?という解釈もできるなあ、と思ってまずはお聞きしてみました。

大好きな人が自分の前からいなくなっちゃったらものすごく辛いじゃないですか。
辛すぎて辛いってことを感じないほどだとしたら、それはめちゃくちゃ大きなことだと思うんですよね。

例えば「大好きなお父さんが亡くなったのにお葬式のときも全然涙が出なかった。自分は冷たい人間なんじゃないかと思った。」というお話をよく耳にします。

「いやいや、それは辛すぎてその感情を感じてしまったらとても自分を保てないから、潜在意識が感情を自らシャットダウンして感じないようにしただけなんだよ」という風に見るものです。

つまり、ブレーカーが飛んじまったように、感情を切っちゃったわけですね。自分を守るために。

だから、しばらくして「もう大丈夫だな」という頃に、その辛さや悲しみ、寂しさがひたひたと出てくることも多いのです。

ときには数年後、10年後、みたいなこともありますし、カウンセリングの中で改めてその辛さを感じられるようになっていくこともあります。

大好きな人がいなくなってしまった、という経験はとても大きなハートブレイクです。

もう何年も経ってるから大丈夫ということはなく、場合によっては「そんな辛い思いをするなら誰のことも好きにならない!」と固い決意をしてることもあります。(自覚はなくとも)

それを手放して、もう一度誰かを好きになるためには、やはり、その辛さと向き合っておくことが役立ちます。

そのとき感じていた感情を取り戻していくのです。

それは辛い体験でもありますが、時が経っている分、客観的に見ることができるので、苦しくて苦しくて仕方がない、という風にはなりにくいものです。

ああ、やっぱり自分は悲しかったんだ・・・
こんなにも辛い気持ちを溜め込んでいたんだ・・・
やっぱりお父さんのことが大好きだったんだ・・・

という風な思いを新たにします。

そうしてその事実を受け入れていくのです。

そうすると、誰かを好きになることが少しだけ怖くなくなります。
むしろ、また誰かを好きになりたい!という気持ちも芽生えてくるものです。

この問題は「親密感への怖れ」とも言えるかもしれません。

>お陰様である程度自己肯定感も上がり、仕事趣味友人家族と楽しい毎日を過ごせるようになりました。

という素晴らしい変化を体感されてるAさんが最後まで取っておいてる「恋愛」というジャンル。

これ、とても親密な距離で起こるものですよね?

ということはいよいよ本丸に突入じゃ!という気持ちで向き合ってみるのがよろしいかと思うわけです。

さて、そんな風に辛いことがあると、二度とそんな辛い目に遭わないように自分で自分を守る本能が私たちには備わっています。

まあ、そりゃそうですよね。
その辛さを忘れてしまったら同じことを繰り返してしまうものですから。

だから、自分と向き合って、

>「愛されてると思っていたのに本当は愛されてなかったら、めちゃくちゃ傷つくから」だと気づきました。

という気づきまでたどり着かれたAさんはとても素晴らしいわけですし、賢い、聡い方だと思います。

この「 」内の思いを一般的に「観念」と呼びます。ビリーフ、思い込み、自分ルール等々、様々な言い方があるものです。

そして、私たちはそうした観念に縛られてしまい、不自由さを覚えるようになっているのですが、一方で、その観念は「傷つかないように自分を守るための法則」でもあるわけで、分かっていてもなかなか手放せないものですよね。

だから、その観念が生まれた背景に目を向けていくわけです。
そこには何らかの「心の傷」(トラウマ)があるものですから。

ということで「いつからこんな思いを抱えているのだろう?」という風にルーツを探っていくのが良いものです。

実際自分がそのような体験をしたのか?
あるいは、身近でそんな体験をして苦しんでいる人を見てきたのか?

心当たりはありますでしょうか?

ただ、私たちの記憶というのはあいまいなものでして、都合よく改ざんされたり、消されたりしてしまっていることも少なからずあります。

例えば、とあるクライアントさんは「お父さんのことは嫌いだったし、近づきたくもなかった。そもそも気難しい人で笑っている姿なんて見たことない。」という風に思ってました。

でも、彼女のお話を伺っていくと、とてもそんな気配は見えなかったんですよね。

お父さんを投影しやすい上司との関係はとても良好ですし、男性に対して苦手意識を持っているように見えませんでした。

何よりカウンセラーである私に対する態度も親しみを感じるほどで、「お父さんと仲悪い人はそういう態度を取らないんだけどなあ」と感じていました。

それである時彼女は実家に帰った際に幼少期のアルバムを見てみることにしたんです。

そしたらそこにはお父さんと仲良く映っている写真が大量にあり、そのお父さんもまた女の子も満面の笑みを浮かべていて、とても仲が良さそうだったんです。

思わずお母さんに「え?この子だれ?あたし?」と聞いてしまったほどでした。

お母さんは「うちには娘はあんたしかおらんやろ。小さい頃はあんたらめっちゃ仲良かってんで」と。

信じられない気持ちでいっぱいになったそうです。

つまり、思春期に入る頃からお父さんに嫌悪感を抱くようになり、その後、ずっと疎遠だったものですから、いつしか記憶が書き換えられて「ずっとお父さんとは仲悪かった」と思い込むようになってたわけです。

だから、記憶は確かにヒントになるものですけれど、それが事実・真実かどうかは別ということですね。

あとこちらのお話、

>父の死後母は仕事人間になりいつも不在。思春期に落ち込む事があっても話は聞いてくれず、自分の仕事の愚痴ばかりで失望した記憶があります。

お父さんを亡くしたお母さんってどんな様子だったか覚えてますか?
仲良かった夫がいなくなってしまい、家族を養うために仕事を頑張らなきゃいけなくなったお母さんってどんな気持ちだったのでしょう?

お母さんの人生もずいぶんと変わってしまったようですね。

その経験がAさんに与えた影響ってどのようなものがあるでしょうか?

そんな風にお父さんの死によってAさん自身がどのような影響を受けたのかがとても気になるんですよね。

もしかしたら例の観念もその辺から出てきたものかもしれません。

また、他にも「愛されてると思ってたのに愛されてなくて傷ついた体験」があるならば、その痛みと向き合っていきましょうか。

私がよく使う方法としては、その当時の自分に会いに行き、その自分を抱きしめてあげるようなイメージワークがあります。

傷ついた自分をねぎらい、優しくしてあげることでその痛みが解消されていくのですね。

深い傷だとひとりでやるのは困難かもしれませんが、試してみる価値はあると思います。

それはvoicyで公開(販売)していますので、良かったら試してみてくださいね!いい宣伝でしょ?笑

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