*
仕方のないケースがほとんどですけど、傷ついた心に蓋をして見ないようにしたって、後ほど見つめなおさなきゃいけなくなるものですから、できるだけ素直に今の気持ちと向き合っていきたいものですね。
その方が結果的に早く抜け出せることが多いと思うのです。
*
あれから年収10倍の彼とはヨリが戻ったような、でも近づききれないグレーな距離でいます。親密感への恐れが彼にあると思ってましたが、一歩踏み込めないのは私も同じだなと分かりました。
自分の中にある女性性の価値を認め、大切にし始めたら、天職かもと思える仕事に出会えたり、300万円を引き寄せたり(他にもお金が入ってくるのです)とパートナー関係以外はかつてないほどいい感じになっています。
ほんとこの1年でブログや本を読み込んだお陰です!根本先生に出会えてよかったです!
でもやっぱりイマイチなのが、パートナー関係で、彼と一旦距離を取ったときに、1年前の離婚時からの気持ちを初めて落ち着いて振り返ることができました。
元夫に突然別れを切り出されてから必死に前を向こうとしていた自分に気づき、そんな中で出会った彼でした。
だから元夫と比較しては、違和感を感じたり、そんな自分に落ち込んでいたんだろうなぁとやっと理解できました。
元夫の特に好きなところは、私ファーストでいつも動いてくれること。手と声。そこを彼と比較しては、逆だなぁと思ってしまいます。
私は付き合ってる人には、自分の気持ちをすべて正直に話したくなってしまう性なのか、彼にも元夫へ執着があることを話してしまいます。
そうすると、彼はとても落ち込み、この話題になる度に距離を置く→また戻るを繰り返してしまいます。
元夫への気持ちは、私が依存しすぎたせいで元々浮気をするような人でなかったのに、私がおかしくさせてしまった。ごめんなさい。という気持ちがどうしても湧いてきます。
周りは、一方的に別れを告げて子どもも置いて離婚するなんて責任感もなく最低だと言ってくれますが。
一層のこと、恨みの気持ちがあれば断ち切れて、楽なのにとも思ってしまいます。
手放しワークをやって時間が解決するしかないでしょうか。
根本先生、助けてくださいーーー。泣
(Mさん)
>自分の中にある女性性の価値を認め、大切にし始めたら、天職かもと思える仕事に出会えたり、300万円を引き寄せたり(他にもお金が入ってくるのです)とパートナー関係以外はかつてないほどいい感じになっています。
すごーい!(パートナーシップ以外は)
めちゃくちゃすごい引き寄せ力ですね!!(パートナーシップ以外は)
さすがっす!!(パートナーシップ以外は)
ということで、例によって「なんでパートナーシップだけうまくいかへんねん」という苦情処理係として日々自武女のみなさまのお話を伺っているわけですが、今回もまたその原因のひとつを提示してくださって感謝申し上げる次第でございます。
*
簡単に「なぜ自立系な女子が仕事やお金や人間関係はうまくいくのに、パートナーシップはうまく行かへんねん!!!」をおさらいしておきましょう。
これは「距離感」という点に目を付けるのが良いかと思っておりまして、パートナーというのはとても親密な距離に位置する存在ですね。
一方、職場の人や知り合い、友人などはパートナーよりも距離がある存在です。
「自立」ってのは「もうお前らには頼らへんわ!自分で何とかするわ!!」というマインドが作り出すものですので、そうせざるを得ないくらい「親密な距離」において嫌な思いをしてるわけです。
つまりは親子関係ですね。
そして、自立が早かった分だけ社会(学校含む)の中で磨かれるので、「処世術」に長けるようになるものです。
「自分ひとりで何とかする!」という自立心は特に仕事においては非常に役立つものでして、任された仕事はきちんとこなし、問題処理能力も高いものです。
そこに競争心も入ってくれば会社のためにかなりの業績をたたき出してくれるエースになることだって珍しくないものです。
そうすると「仕事」や「報酬(お金)」という面ではかなり成功を収めることになります。
しかし、家族関係で嫌な思いをした、つまりは傷ついた分だけ、親密な距離に対しては抵抗が強くなるものです。
だってあんな嫌な思いはしたくないですしね。
だから、恋人ができて心理的な距離が縮まってくると関係がうまくいかなくなるものです。
そうすると「恋人がほしいのに!結婚がしたいのに!なぜか!できません!!」という状態を作り出すのですね。
ちなみに「不倫」とか「セフレ」とか「あいまいな関係」というのは親密な距離にならなくても済む関係ですので、「望む恋愛じゃないけど、それっぽいことはできている」ということで、そこが落としどころになっているケースも多いものです。
そして、これは「結婚」を手に入れた後にも“発症”することもありまして、そうすると夫婦関係に様々な問題をもたらすことになるものです。
*
さて、Mさんのお話。
>元夫に突然別れを切り出されてから必死に前を向こうとしていた自分に気づき、そんな中で出会った彼でした。
この“必死に前を向こうとしていた”というのが試験に出るポイントですよ。はい、ちゃんとアンダーライン引いといてくださいね。
自立系な人ほど痛みを負ったときに、その傷を和らげてくれる何かを求めて動き出してしまうことがあるんです。
失恋の痛みを次の男で癒そうとする、というわけです。
それを意識的にやる人もいますし、無意識にそう動いちゃう人もいます。
特に「離婚」というイベント後においては自分を見失っていろんな人と遊びまくったり、複数の彼氏を作ったりすることだって珍しくありませんし、Mさんのように信じられない速さで次の彼氏を確保することだってあります。
が、どれをとっても「離婚の痛み」は放置されることがあって、その後、じわじわとその痛みが出てくるんです。
まあ、ちょっと極端な例かもしれませんが、競馬の負けをパチンコで取り返そうとする、ひどい二日酔いを酒を飲んで回復させようとする、みたいなものかもしれません。
Mさんの場合、そこでゲットした相手が「元夫の10倍の年収の彼」という“ややこしい”スペックを持った方ですので、また難解なんですよね。(苦笑)
この「遊び」「複数彼氏」「速攻彼氏」などの場合、離婚の痛みをとりあえず痛み止めを飲んでごまかしてる状態なものですから、その効能が切れれば痛みがぶり返してくるものですよね。
そこでは様々な現象が起こることが想定されるものです。
・元夫(元カレ)と今カレを比較する
・かつてのいい思い出がよみがえってきて悶絶する
・今カレに不信感が強く出てくる
・元夫(元カレ)への怒りが出てきて、それを今カレにぶつけてしまう
・不安が募るようになって今カレに執着・依存してしまう
・今カレとうまくいっているはずなのに寂しくて幸せじゃない
・元夫(元カレ)の良いところばかりが思い出される
・今カレの魅力が感じられなくなる
・今更のように感じられるけれど、悲しみ、寂しさ、惨めさ、悔しさなどが出てくる
離婚(失恋)の痛みを何とかしようと「前向きに頑張っている」ときは、頑張って過去ではなく未来を見ています。
そして、そこで何らかの“痛み止め”を手に入れた場合、ホッとしてそっちにエネルギーを向けられます。
しかし、その痛み止めにも慣れてきますと(新しい彼との関係が落ち着いてくると)、それまで抑圧していた元夫(元カレ)との痛みがやっぱり出てくるんですよね。
*
で、こうした気持ちの移り変わりは様々なものですが、浮き沈みを繰り返しながら徐々に解放され、心は元気を取り戻していきます。
望まない離婚をしたときほど、離婚後は絶望し、未来に不安を覚えます。
悲しみや寂しさ、後悔などがたくさん出てきますし、自己嫌悪も強くなります。
良かった時の思い出ばかりがでてきたり、自分の失態や失敗を反省したりもします。
その後、相手に対する「怒り」が出てきます。
今度は相手の悪いところばかりが思い出されるようになり、その一方で、自分のことは多少は認められるようになります。
ここがその離婚(失恋)から立ち直り始めるポイントです。
そして、しばらくは怒りや嫉妬の感情に苛まれるようになり、それが「もう二度と結婚なんてしない!」とか「なんであんな男と結婚したんだろう?」みたいな思いを作ることもあります。
そうして、「こんなことをしていてもしゃあない。先に進もう。」という風に心が前向きになっていき、そのショックから立ち直っていくのですね。
こうした期間は負った傷によって、また、その後のサポートの受け方によって変わるものですが、その間に「早く立ち直らねば」とか「このままではヤバい」みたいに考えて、傷ついたまま「先に進む」ということを選択することがあります。
そうするとその傷は傷のまま残るので、後々またその傷と向き合わなきゃいけないようになるんです。
*
Mさんは元夫との痛みにようやく向き合えている状態なのかもしれません。
だから元夫の好きなところ、良かったところが思い出されますし、翻って、今の彼に不満を持つようにもなります。
こういうときって今カレのこともきちんと見えてないんですよね。
今カレの後ろに元夫を見ているのです。
だから何かと「元夫だったらこういう風にしてくれたのに」「元夫だったらこう言ってくれるはず」「元夫にはこういうことをしてあげてた」みたいな思いが出てくるんです。
そういう流れの中にいるものですから「恨みの気持ちがあれば断ち切れて、楽なのに」という段階に至るにはもう少し時間が必要かもしれません。
とはいえ、元夫に恨みの気持ちが出てきたらそれでOKか?というとこれまた微妙なものでして、そのハンドリングはなかなか難しいものがあります。
というのも「元夫への恨みを今カレにぶつける」なんて事件も起こりやすいからです。
今は「元夫」と「今カレ」を比較し、「元夫のよいところ」と「今カレのそうじゃないところ」が目に付きます。
これが「元夫の悪いところ」と「今カレのいいところ」に意識が変わって行けばいいんですけど、その過程で「元夫と今カレの同一化」みたいなことが起こり、元夫に対して感じている怒りをつい「今カレ」に重ねてしまうこともあるんです。
*
また、離婚してすぐに今の彼と付き合い始めたわけですが、そこには「なんか浮気してるみたい」という隠れた罪悪感が出てくることもあります。
まだ心が十分離婚を受け入れてない段階で次の恋が始まったものですから、意識的には全然そうじゃないけど、心理的にはその罪悪感が生まれやすいのですね。
となると、やっぱり今カレともちゃんと向き合えないし、元夫のこともちゃんと手放せないという中途半端な状態を招いてしまうのです。
*
だから、Mさんに限らないのですけれど、離婚はもちろん、ショックな失恋をした際は、継続的にカウンセリングなどを受けて、そのサポートの元で自分を立て直していくことがほんとうはお勧めなんです。
大きめの怪我をしたら入院したり、通院したりするのと同じですね。
*
さて、改めてMさんが何をしたらいいかというと、「今カレのことはおいといて元夫と向き合う時間を作る」ということです。
実際に元夫に会わなくても全然イケます。
その段階によってできることはいろいろとあるのですが、例えば、
・元夫との結婚生活を年表にして、その間の自分の気持ちの移り変わり、二人の関係性などを振り返ってみる
・元夫に対して伝えたい気持ち、思いを書き出してみる
・元夫に言いたいけど言えなかったことを書きだしてみる
・元夫との間でやり残したこと、後悔していることを書きだす
・元夫に罪悪感を覚えていることを書きだす
・元夫と結婚してよかったこと、よくなかったことなどを書き出す
これ、全部やれってことじゃなくて、その時々で必要なところを向き合ってみます。
*
私の場合、離婚後にそうした過去を振り返る時間も作るには作るんですけど、未来に向かってのデザインなんかも同時に始めていくことが多いものです。
自分のキャラや過去の経験などから「自分らしい恋愛・結婚ってどういう形なんだろう?」を考えていくわけです。
元夫との結婚生活での反省を踏まえるんですけど「ほんとうは○○なのに△△だったからうまくかなかったよね?だから○○な自分を出せるようにしていこうぜ?」「○○な方がたぶん自分に合ってるから次はちゃんとそれができるようにしようね!」みたいな感じだわね。
最近はパートナーシップの形もいろいろとあるものです。
だから、より自分らしい関係性を育てていくことは可能なわけなんですよね。
私の場合、その人らしい未来を描いた後にキャスティングするってことをやっていまして、「とりあえず今カレのことは横に置いておきましょう」として“自分にとっての幸せとは?”を徹底して考えてもらう/描いてもらうことにしています。
そこに今カレを後からキャスティングする感じです。
だから、そこでは本来の自分、自分らしい自分をきちんと見つめていくことが大事ですから、そこにエネルギーを割くことが多いものですね。
*
ということで、時間があるときに「元夫と向き合う時間」を作ってみてください。
そこで泣いたり、寂しくなったり、怒ったり、悔しがったりしながら出てきた気持ちを解放していきましょう。
そうすれば自然と心は先に進み始めますから、やがて「あんな男め!!」なんて思える日も来ますし、「あれはあれでよかった」と思えるようにもなりますし、最終的には「自分にとって結婚も離婚も必要なことだった」という風に納得できるようになるでしょう。
今カレと一緒にいるときは今カレと本気で向き合い、それとは別に元夫との時間も作っていきましょう、というわけです。
◎今年の問題今年の内に方向性を見出しませんか?
12/22(日)東京:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757
◎東京/大阪:ロックマン対策会議~ロックマン愛好家のみなさまがいかにして幸せになるかを会議する~
東京:1/13(月祝)12:00-17:00
東京:1/25(土)12:00-17:00
大阪:2/2(日)12:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/54372
★自分らしい生き方を模索し、実践していくリトリートセミナーへようこそ!。
◎ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
>問い合わせフォームから「根本裕幸へのリクエスト(ネタ提供)」をお選びください。
また、お弟子さんたちのオンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」でも随時ご相談を募集しています。
無料で読める根本のメールマガジン「予約の取れないカウンセラーが送る“毎日使えるココロの講座”」
より深く学びたい方のためのオンラインスクール「根本裕幸のメルマガ&動画で学ぶ、めっちゃ使えるココロの法則」。
*
今日の話を無料アプリのvoicyで音声でラジオみたいに聴けます!
『離婚(失恋)の痛みを新しい恋で埋めようとしても、結局うまく埋まらないので、その痛みとはのちのち向き合わざるを得なくなるものです。』
*
★Youtubeの公式チャンネルでも同じ内容を公開してます!(チャンネル登録よろしくお願いしますー!)
*
★voicy/youtubeで配信した話を文字起こしして公開してます!テキストで読みたい方はこちらからどうぞ!
『離婚(失恋)の痛みを新しい恋で埋めようとしても、結局うまく埋まらないので、その痛みとはのちのち向き合わざるを得なくなるものです。』
Twitter:https://twitter.com/nemotohiroyuki
Facebook:https://www.facebook.com/nemotohiroyuki/
Instagram:https://www.instagram.com/nemotohiroyuki96/
★根本の個人セッションのご案内。
>根本のセッション
★お弟子さんたちのカウンセリングはこちらから。
>お弟子さんを検索する!
>オンラインカウンセリング無料相談「ココロノマルシェ」
>お弟子さんたちのセッション・セミナー予定