ライフワークといえる仕事を得ているが、夫から経済的に自立することを求められていて葛藤してしまう件について~妻の経済的自立は必要なのか?~



今の時代ならではの問題だな、と思うのです。
自分も稼ぐけど、妻にもそれなりに稼ぐことを求める夫は現代、とても増えていますね。
でも、夫の希望を受け入れてバリキャリになることを望まない妻もいるわけで、そうすると衝突は避けられません。
じゃあ、どうすればいいのでしょうか?

根本先生こんにちは!
根本先生のご著書
罪悪感がなくなる本
執着を手放して幸せになる本
7日間で自己肯定感をあげる方法
いつも無理してるな」と思った時に読む本
人のために頑張りすぎて疲れた時に読む本
これら5冊を5日間で一気読みして、頭の中は根本イズムでいっぱいのJと申します。
特に、「いつも無理してるな」本が刺さりました。
この本をきっかけに、生き方を変え始めている所です。
その効果か、離れていく友人も出てきたり、夫との関係に変化が出てきています。

前置きが長くなりました。
最近、姫vs闘う女の議論がヒートアップしているので、乗っかります!
夫に、「自立せよ。俺に依存するな。」と言われ困っています。
現在、私はライフワークといえる仕事に就けているのですが、収入でいうと夫の足元にも及ばない状況です。

いま私が勤務している場所は我が家から新幹線で行く場所で往復7時間で日帰りで行っています。
勤務地が複数あり、一番近い所で往復5時間というかんじです。
近隣の同種の仕事に職場を変えようと昨年から何箇所も履歴書を出していますがことごとく不採用です。

内容はやりがいがあってすごく好きなのですが、とにかく遠くて往復7時間の勤務の次の日は疲れて寝込んでいます。
来年度の依頼があり、7時間勤務の箇所は請け負うかどうしようか迷っていったら、夫は行けといっています。
私としては、え~!?妻が寝込んでるくらい疲れているのに勧めるの!?と。
ショックというか、

愛している女性は守りたいから、休んでいいよ。
というものだと思っていただけに、なんでそんなに厳しいの?と。

夫いわく、『経済的に依存しないでほしい。Jはやりがいのことばかりいって仕事を選んでいるけど、仕事を選ぶ時点で俺に依存している。世の中の仕事はやりがいよりも苦しくてやりたくないことが大半だ。Jもそうするべきだ。好きな仕事をすればいいとJは言っているが、依存している。そんな考え方は一般的でないし、そんなこと外でいうな。』の一点張り。
また専業主婦の私の友人を見ると、『ヒマだからな。子ども沢山産んだり、専業主婦になるのは働くことから逃げてる。怠けている怠け者だ』とも言っています。
もう圧がすごいです。
働けよという圧が。

さらに、私が、『賃貸じゃなくて、一戸建ての家がそろそろ欲しいし、車もほしいな。』といったところ、
『それが自立した女性のいう事なの?Jも頑張って働いて』と返されました。
「自立」、「依存」この2ワードをやたら言ってきます。
ちなみに、夫は料理と掃除を結婚して10年で一度もしたことがない人です。
私がバリバリ働いたら家庭が回らないことも目に見えています。
それを夫にいうと、ムスーとした表情になります。無視されます。
夫の母親(お姑さん)はバリバリのキャリアウーマンで料理を全くしません。

経済的に逼迫しているわけではない我が家庭。
そこまでしてまで妻が頑張るものなのか?
と疑問に思っているのですが、この感覚は私が甘いのでしょうか?
しかも夫の時給のほうが私の二倍か三倍なので明らかに夫に働いてもらって私が育児家事したほうが効率がいいのに。
ライフワークを見つけて生き生きと働くのに勤務場所を選択したいのに、夫の言う通りにすると、明らかにキャパオーバーでギスギスすると思っています。

周りの夫と同業種の奥さんは優雅な専業主婦、一戸建てをプレゼントしてもらっていることも多く、夫の厳しさが身に堪えます。。
このままだと離婚か別居なのか。夫には感謝しているし、何をすればよいのか。
(Jさん)

さて、たくさんの拙著のご紹介まことにありがとうございます。
代表的な本ばかりでございますので、読者のみなさまにおかれましては未読の本がありましたら気軽にぽちっとしまくっていただけましたら幸いです。

しかし、私の本ばかりを読んでしまうと「妻vs夫」の戦闘が激化してしまいますよね。
それで離婚だの別居だのを考えるに至るってこともよくあるものかもしれません。

ひとことで言えば「価値観の違い」なのですけれど、その溝はとても深いように感じてしまうものです。

実はこうした「妻も経済的に自立をしてほしい」という夫の希望は比較的最近出てきた問題と認識しています。少なくとも私がカウンセラーを始めた20年ほど前はかなりレアな問題でした。

その頃は昭和な考えがまだまだ根深く残っており「妻は家にいるべき」という価値観が強かったものです。だからこそ、むしろ「仕事したい!自立したい!のに夫がそれを許してくれん!いっそのこと大阪湾に沈めたろうかと思うんですけど?」というご相談の方が優勢でした。

つまり、社会的に女性の自立が一般化し、女性でも男性と同等に稼ぐ人が増えてきたのだろうと思います。
つまり、うちの読者に多い「男に頼りたくねえ」という筋金入りの自立系武闘派女子が世に増えているのでしょう。

もちろん、男女平等が確立されたとは思えませんが、女性にもそれなりの経済力を求める男性が増えているのは事実です。
そこには給料が上がらないから共働きを選択するしかない夫婦が多いことも影響しているかと思いますが。

Jさんの夫氏にしても、そもそも母がバリキャリなわけで、それが「女性像の原型」として彼の軸になっています。

つまり、女性であってもバリバリ働いて稼ぐべき、という考えは母由来のものなのでしょう。

また、彼の周りはどうでしょうか?
自立してバリバリ働いている女性が多い職場でしょうか?

もしそうだとすると、ますます彼は「女も稼ぐべき」という考えを強化するかと思います。

ちなみに筆者の母も今から思えばバリキャリで会社を切り盛りしているシャチョーさんでしたから、女も働くべき、という価値観を持っていまして、それで妻と衝突したことが何度もありました。

妻の母は専業主婦がライフワークともいえる方でして、だから、価値観が真っ向から対立していたわけです。

こうした「妻とは」「母とは」「夫とは」「父とは」という価値観は当たり前ですが自分の両親をベースにしています。

みなさまはいかがでしょうか?

ものすごく単純に図式化すれば、

「母が専業主婦で幸せそうだった」→「女は家を守るのが仕事!」
「母が専業主婦で幸せそうじゃなかった」→「自分の食い扶持くらいは自分で稼ぐ!」
「母が仕事していた楽しそう」→「自分も仕事して人生楽しむぞ!」
「母がしんどそうに仕事してた」→「やっぱ女は家にいるのがいいよね!」

みたいな感じです。

もちろん、そこに父がどうのこうのという要素が入りますから現実は複雑ですけどね。

「父があんまり仕事しなかったから仕方なく頑張って母が稼いでいた。だから、自分は男に頼らず、自分の食い扶持は自分で稼ぐって思いを強く持っている。」

「父がけっこう稼ぐ人だったけど、母も母でバリキャリだったから、自分もそういうもんだと思って育ってきた。だから、専業主婦希望の男性をどこか軽蔑してる。」

みたいな感じね。

だから、それぞれの親のイメージを引きずったまま結婚するわけですから、全く同じような両親でない限りぶつかるものですよね。

仮に両親が同じ職種同士だったとしても「幸せそうかそうでないか」が重要なわけですから、一概には言えません。

そんなわけで、そういう意味ではJさんのご両親はどうだったんでしょうか?

そこでJさんはどんな価値観を身につけられていたのでしょうか?

さて、そのJさんですけれど、

>現在、私はライフワークといえる仕事に就けているのですが、収入でいうと夫の足元にも及ばない状況です。

まずは、ライフワークといえる仕事ができていることはものすごく素晴らしいわけです。
そのご縁や自分の頑張りを大いに賞賛し続けてますでしょうか?

で、収入に関して言えばJさん的には問題ないのでしょうか?
夫との比較競争があると「夫よりはるかに少ない」という引け目を持ってしまうものですけれど、そもそもJさんは収入というものにどんな価値観をお持ちなのでしょうか?

A.好きなことができていれば収入はあまり気にしない。
B.そもそもお金を稼ぐということにあんまり興味がない。
C.好きなことをして稼ぐことがラブ。
D.家計を支える収入は夫が稼ぐべき。妻はそれにプラスできればいい。
E.夫がバリバリ稼ぐんだったら、妻は仕事してもしなくてもどっちでも良い。

とはいえ、

>いま私が勤務している場所は我が家から新幹線で行く場所で往復7時間で日帰りで行っています。

往復7時間!?
毎日ではないのでしょうけれど、ふつうの勤務時間なみの出勤時間ですね。

東京在住だったら岡山、青森まで行くってことですよね?

いやあ、すでに変態っすね!笑

移動時間は楽しめていますか?
もし、Jさんが鉄ちゃんの要素をお持ちであればよりハッピーだと思いますし、私のように「新幹線は書斎である」と仕事場にされているのであれば集中して作業ができますから快適なのですが、もしそうでないとすると・・・それもしんどいですよね。

しかし、往復7時間、日帰り。
社会に出てから25年以上、出張族をしている筆者から見てもやはり変態ですね。笑

そりゃ、翌日は寝込みますわ。笑

ライフワークと言えるお仕事だから頑張れてると思うのですが、交通費を支給する雇用主から見ても相当仕事がデキる女として見られてるわけですよね。

それについてもJさんは自分の価値を受け取らなければなりません。

そして、自らも立派な、筋金入りの、相当な、自立系武闘派女子であることを認めなければなりません。

だってそういうお仕事をしながら家事育児をされてるわけでしょう?

ヤバいよね?笑

さて、そういう前提(←これ重要)で夫婦関係を見ていくものです。

自分のお仕事はライフワークであり、雇用主からも信頼されている。
根っからの自立系武闘派女子であり、気合と根性も十分兼ね備えている。

そうすると「どうやら自分は経済力という点で夫に引け目を感じているらしい」ということが分かってきます。

夫は確かに頑固で思考的で一方的に圧をかけてくる人なのですけれど、JさんはJさんで「お金が弱み」になってるみたいなんですよね。

それはなぜなのでしょうか?

夫は家のこと、何もしないのでしょう?だから、

>私がバリバリ働いたら家庭が回らないことも目に見えています。

ということを言うとむすっとして黙ってしまうわけでしょう?

つまり「は?あたしがバリバリ働いたら誰が飯作るんだよ?誰が子どもの面倒見るんだよ?お前が掃除や洗濯してくれるっていうのか?もちろん、あたしが求めるクオリティでやるってんなら文句は言わねえけど、お前にそれができんのかよ?」と武闘派らしく啖呵を切ることができたらどうなるでしょう?

「お金を稼ぐ人が偉い。強い。発言力がある。」という価値観をJさん自身がお持ちではないでしょうか?

だからこそ、夫の方が稼いでいることに引け目を感じ、発言を控え、我慢してしまうんじゃないでしょうか?

となるとJさんはお金について向き合ってみられると良いみたいです。

*セミナー動画「お金の心理学~お金軸を抜け出して、自分らしくお金と付き合う方法~」
*セミナー動画【ひとりビジネス×心理学】お金をもらうこと/値付けをすること/売ることに抵抗がありすぎる件。
*セミナー動画「お金の心理ブロックを外すワークショップ~自分に与える、自分を喜ばせるためのお金の使い方~」

すばらしいステマですね!感動!!笑

衝突しているのは「お金」に関してだけ?
料理や育児(教育)、家のインテリア、住居等についてはぶつかってませんか?

それと同時に、そんな妻を夫はなぜ選んでいるのか?という点についても触れてみましょう。

そんな夫氏はJさんのどこに価値を見て、どこが好きで、どこに惚れていらっしゃるのでしょうか?

今みたいな状況になると「全然愛されてない!あたしのことなんてどうでもいいんでしょ!」と思ってしまいますけれどね。

つまり、多くの自立系武闘派女子のみなさま同様、「受け取る」ということがJさんにとっての課題になるのかもしれません。

仕事にしても、夫婦関係にしても、お金にしても。

とある常連の奥様の話。彼女はけっこう好き勝手に生きていらっしゃるので、先日も「友達のところでアルバイトしていたけど、なんか疲れるから辞めてきた」そうです。

けど、家事育児に関しては責任をもって「ほぼ完ぺき」にこなしており、料理には自信があるので「夫の胃袋はきっちりつかんでる」のです。

そして、夜の方は完全に妻が支配しているようでして、「たぶん、夫はほかの女では満足できないと思う」とニコニコされています。

なので、めちゃくちゃ稼ぐ夫氏ですけれど「夫婦関係は対等なの」とおっしゃっています。(話を聴く限り、対等というよりも完全なるかかあ天下だと思われますが)

受け取るところはきっちり受け取り、与えるところもちゃんと与えているわけです。

たぶん、Jさんも「与える」という点においては頑張りすぎるほどできてると思います。
ただ、その価値を受け取れていなかったり、経済力の方がはるかに価値があるようにとらえていらっしゃると思うのですね。

だから、夫の圧に押されてしまうわけです。

その「圧」を受け止め、そして、押し返すことが目標ではありません。

自武女のみなさまはすぐに戦闘モードになりたがるのですけれど、その圧は、やさしく、柔らかく、軽やかに、受け流すんです。

「へえ、あなたはお金を稼ぐってことがすごく大事なんだねー」という風に。

「お金に支配されてるって寂しいよね。あたしはそれより人とのつながりの方が価値があると思うんだけどね」という風に。

※言い方によっては「嫌味」になってしまうのですけれど、それだと好戦的な態度ですので、できれば慈愛深く伝えるのが理想です。

まあ、お金って確かに大事なものだし、力があるものですけれど、そもそも自分がそこに価値を見ているのか?どれくらい大事なものなのか?って見方もありますよね。

そういえば、先日、それこそJさんの夫氏の何倍も稼ぐ彼氏を振ったシンママがいらっしゃるのですけれど、女性性の塊である彼女は「お金よりも人としての心のつながり」の方に価値を見ているのです。

それが「正しい」んじゃないですよ。
ちゃんと自分の価値観に沿った生き方をした方が幸せじゃないですかね?という話です。

だから、夫の圧に振り回されてるんだったら、まずは足元を見て固めましょう。

そして、自分の価値観や価値を見つめなおし、体制を整えていきましょう。

その上で「さあ、こいつとこれからどういう風にしていこうか?」を考えることにしましょう。

つまり「夫軸」になってるから「自分軸」を取り戻すところからがスタートってわけです。

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