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恋人が夫婦になると、他人から家族になり、身内になります。
そうすると実家族に対して感じていたことが出てくるんですね。
実家族の前では女を出すことなんてなかったように、夫の前で女を出すことに抵抗が出てくるのです。
その実家族と向き合うことも大切で、さらに自分を女として認めることもまた大切なのです。
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何度かネタ提供に採用していただき、罪悪感と向き合いつつ、女性性だったり、自分軸に着目しながら生活するようになりました。私が私の幸せをいちばん願ってなかったです。それに気づけたのはすごく大きいです。
その勢いに乗って、セックスレスの問題も、解決したいのですが、なかなかうまくいきません。私自身が、セックスを恥ずかしいと思っていることに気がついたからです。
セックスは好きだし、たくさんしたいし、愛情を受け取れる行為と分かっていても、恥ずかしくて女になれない!夫に女を出せません!
私は子どもの頃に、自分の性を恥ずかしいと思ったことはないんですが…なんか説明が難しいけど、自分が大人で、セックスとかも出来ちゃうっていうことが受け入れられない感じというか。
夫以外の、過去の彼とはそんなことはなくって、むしろ性生活もすごく楽しめてました。でも夫も私も、いまのお互いの性生活に満足できてなくって悩んでます。
ここでは言えませんが、夫は夫で、あまり人に言いたくない記憶があるみたいで。それ以来、人との繋がり(親密になるのを避ける、嫌われたくないのについ相手の気持ちを考えない言動をしてしまう、セックスに苦手意識があり中折れしてしまう)が怖いと聞いたことがあります。
私がセックスに苦手意識を持ってたから、夫もそう思ってるんだろうなぁ。引き寄せてますね。泣
でも最近少しずつ私が変化してきたことによって、夫の意識にも変化があり、変わろうと努力してくれているので、一緒に変わりたいです。
(Yさん)
在庫がないのは大人気なのか?それともその逆なのか!?疑惑はますます深まるばかりですねっ!(ほぼ結論は出ている)
そういえばかつて大きな本屋の担当者さんが「根本さんの本の購買層はネットで購入したり、電子書籍を好まれたりする方々が多いので・・・」ともごもごしながら在庫切れの理由をお話してくださっていました。
その場では「やっぱそうっすかー!」と反応してみたのですが果たしてそれは素直な反応なのか?それとも著者を気遣った反応なのか!?疑惑はますます深まりますねっ!(2度目)
ということで
>私が私の幸せをいちばん願ってなかった
ということに気づけたことがものすごくデカいなあ、と思いました。
みなさんはどうですか?
自分の幸せを自分が願えてますか?応援できてますか?
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「夫とのセックスでオーガズムに達せられない」という案件をなぜか2件も同時並行で扱っている最中でして、おふたりとも「元カレとか浮気相手ではイケた」とおっしゃるので、話が混乱してややこしくなっております。
その際に「やっぱ“夫”ですからね」なんて思わせぶりな話を振っているのですけれど、要するに「家族」と「恋人」ってやっぱ心理的距離が全然違うんすよね。
“他人”である恋人に対しては「いつかは別れちゃうかもしれない」わけですし、「外側の世界」の関係ですし、関係を良くしようと頑張れちゃいます。
セックスに対してもどこか緊張感がある一方で、思い切り自分を出したいって「旅の恥は掻き捨て気分」も出てくるので、かえってオープンなセックスが楽しめます。
しかし、結婚して“身内”になってしまうと家族には「安定」「安心」「安全」を求めるようになりますし、何よりも家族を投影するので、それは「親とセックスの話をするような感覚」になってしまうこともあるんです。
だから「恥ずかしい」んです。
逆に見れば、それくらい夫婦の心理的距離が近づいた証で、とても素敵なことなのですが、一方でこういう問題が出てきてしまうんです。
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また、
>自分が大人で、セックスとかも出来ちゃうっていうことが受け入れられない感じというか。
という表現はたいへん素晴らしいものがありまして、ってことはYさんは「あたしはまだまだ子ども」(大人であることを受け入れられない)というセルフイメージをお持ちなんだろうと思います。
でも、こういうのって不思議というか変というか。
今の夫とも恋人時代には恥ずかしげもなく笑、セックスができていたわけでしょう?
それが結婚してしばらく時間が過ぎたころに「恥ずかしい!」なんて。
ふつうはなかなか理解できないですよね。
でも、心理的距離の話を知れば「まあ、確かに家族とセックスの話をするのは恥ずかしいわなあ」ということが分かるようになりますし、また「それくらい夫と心理的距離が近づいたのか」と気づくこともできますね。
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夫婦関係が「家族の距離」まで近づくのはめでたいことなのですが、その一方で、実家族に対して持っていたパターンがわんさか出てくることになります。
実家族で性の話題がタブーであれば(そういう家庭はものすごく多いですね)、夫婦間で性の話をするのがタブーになるように。
親に対して「女」を見せられなかったとするなら、夫に対しても「女」を出せなくなるのは、夫が親と同じくらい近い存在になってきたんです。
また、セックス以外でも「実家族」のパターンを感じる場面はありませんか?
・仕事の仕方、価値観
・お金に対する思い
・家事の分担について
・子作り、育児、教育について
Yさんが「あたしはまだ子ども」というセルフイメージを持ち続けているのも、夫との距離が近くなりすぎており、まるで夫に親を投影しているような状態だからかもしれません。
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ということでセックスの話なのに、実家族のほうに話が飛ぶのですな。
イケない問題でお越しの待つ女系武闘派女子の方は、親が教育熱心な家で育った優等生だったために「子ども時代に子どもができなかった」という経験をお持ちなんですね。
それで優しくて仕事もできる夫に「理想の親」を投影して、ついつい「娘」になってしまっていたんです。
彼女は「正直言うと、セックスよりオナニーのほうが好きだし、気持ちいいと思ってしまう」と語っていまして、夫に対しては「親みたいに甘えているし、でも、好きだな、と思うから恋してる相手でもあるし、だからこそ、ちゃんと夫を満たしてあげたいとも思うし、複雑な思い」をお持ちでした。
をれで「夫の前でも大人女子」でいられるように意識を変えている最中なのですが、だんだん「親からの期待という束縛」を脱却するにしたがって、「ああ、あたしも大人なんだ」ということが深いレベルでも自覚できるようになってきました。
Yさんの問題もおそらく親との関係が根強く横たわっていて、いわゆる「親離れ」がまだできていない状態なのかな?と推測するのです。
だから、改めて親との関係や子ども時代のYさんと向き合っていくことがまずは必要かもしれません。
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改めて「夫」という存在について心理的に見ていきます。
元・恋人であり、多くの場合、少なからぬ好意を寄せる相手ですよね。
つまりは「男」として見ているんです。
しかし、結婚すると「家族」という立ち位置に変わります。
ここでセックスに関して大きな変革が訪れるんです。
恋人時代はセックスってどっちかというと社会的にも秘められたものです。
「公然の秘密」みたいな感じですね。
しかし、結婚するとそれは大っぴらなものになり、親や親せきとかが「子どもはまだ?」なんて聞いてきたりします。
「ちゃんとやってるの?」とかずけずけ踏み込んでくるおばちゃんもいます。
仕事においても結婚すると周りの人たちは「ご懐妊はいつ?」なんて風に見始めます。
今の時代、そんなことをあからさまに聞いたらセクハラになりますが、上司から見れば「今後の人員配置も含めて知っておきたい情報」として部下のご懐妊予定は気になるところです。
「秘められたもの」ってなんかスリルというかコーフンがあるじゃないですか。
それがセックスへの刺激になっているんです。
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そして、「家族」となれば社会的にも認められた「運命共同体」です。
利害関係を大いに共有する相手ですし、何よりも「生活」をともにするわけですからいろいろと見えたり、見せたりしちゃう部分が出てきます。
家事分担にルールを設けたり、家計をやりくりしたり、お互いの家族とも交流が生まれたり、ご近所との付き合いも始まったりします。
そうするとだんだん日がたつにつれて、勝手知ったる家族、すなわち、実家族との関係を再現していくようになるのですね。
だって家族ってそういうもんだから。
それと同時に、実家族で得られなかったものを相手に求めていくようになっていきます。
だから、恋人気分が残っている間はいいのですが、徐々に共同生活者となるにつれて家族の色合いが強まっていくとセックスの回数が極端に減ったり、相手の前で素を出しちゃって引かれたり、生活をする上での相手への不満が出てきたりして、関係が「家族」になるのです。
ちょっと嫌な話なのですが、「家族だからいいじゃん」と思って油断したり、甘えたりしていることってありませんか?
“身内”だからとよれよれのTシャツと適当な短パンで家をうろうろしてませんか?
楽だからという理由で、デカいパンツを履くようになっていませんか?
今日は外出する予定はないし、と一日すっぴんで過ごしていませんか?
あ、いや、それが悪いって話じゃないんです。
それだけ家族になったんだね、というめでたい証でもあるし、それだけ夫の前でリラックスできてるって意味では良いことです。
が、“他人”にはそういうこと、しないですよね。
そうすると「家族に対する思い」が「夫」に向くようになっちゃうんです。
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そうして、夫が身内になればなるほど夫に男を感じなくなり、同時に、自分も夫の前で女を出さなくなり、レスになったり、嫌悪感が出てきたり、イケなかったりするようになるのです。
改めて「恋人」と「夫」との違いを書き出してみてください。
良い面もたくさん出てくると思いますが、書きたくないいやな思いも出てくるんじゃないでしょうか。
そして、家族に対する思いを明らかにするために、少し時間をかけて親と向き合う機会を作ってみましょう。
「親離れ」を本格化させるためにね。
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ちょっとした「演出」を取り入れることもあるんです。
わざわざホテルに出かける、とか、自分を女にするためにセックスの前にちゃんとメイクをする、とか、夫にもそれなりの格好をしてもらう、とか。
もう少し深いレベルになると「メイクラブ」ということを意識していきます。
「愛し合う」という行為としてセックスを昇華させていくんです。
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だから、そのための準備として自分を「大人の女」として扱えるようになる必要があります。
>セックスは好きだし、たくさんしたいし、愛情を受け取れる行為と分かっていても、恥ずかしくて女になれない!夫に女を出せません!
夫の前で女を出す前に、まずは自分で自分を女にしてあげることが大切です。
もし何かその切り替えの“合図”が必要だったら、先ほどのメイクをするというのも手でしょう。行為の前に口紅を塗るだけでも気分は変わりますね。
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そもそも家で過ごす中で「大人」を意識する時間を作りたいものです。
家事を積極的にするのもそのひとつです。
家をきちんと保つ、ということに意識を向けてみたり、夫の健康を考えた料理を作ったり、洗濯や掃除を効率よくやってみたり。
家計の管理や今後の夫婦の方向性についても、自分なりにアイデアを出すのもひとつの手。
そこで大切なのは「与える意識」です。
セックスも「愛情を受け取る行為」でもあると同時に「愛情を与える行為」でもあります。
セルフイメージの中に「あたしはまだ子ども」という部分があると、セックスに限らず「受け取る側」の意識が強くなってしまいがちなんですね。
つまり何かを「してもらう」という立場に自分を置きやすいのです。
家事を積極的に、というのも「与える側」に立つための意識です。
夫婦はお互い「対等」なわけですから、与え合う、受け取り合う、ということが大事なんですよね。
その「与える」「受け取る」が固定化されると夫婦関係はマンネリします。
ある場面では夫が与え、妻が受け取るでいいけれど、別の場面ではそれが逆になる必要があるし、普段は与える側をやっているけど、時々は受け取る側に回るということも大事なことです。
こうした部分を学び、実践していくことで、お互いに意識が変わっていくと、セックスに対してもまた新たな境地を迎えることができるでしょう。
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セッションルームでよくやるセッションがあるんです。
「ちょっと席を立ってもらっていい?夫氏が少し離れたところに立っていてお互い向き合っているとイメージしましょう。深呼吸して改めて相手の目を見て。どんな気持ちになる?恥ずかしい?じゃあ、その恥ずかしさを隠さずに感じてみて。そして、その気持ちを夫氏に声に出して伝えてみましょう。」
「夫に対して言いたいことってある?それを声に出して言ってみましょう。」
「でね、今度は自分を見せてあげるってイメージしてみてね。少し両手を広げて自分を見せてあげる、て思ってみて。」
『あたしのすべてを見せてあげる』
声に出してそう夫氏に伝えてもらうんです。
これ、その場の演出もあるんですけどけっこう恥ずかしいんです。
けど、その恥ずかしさを超えて、自分を与えるんです。
このセッション、かなり効き目があるんですよ。
★人生のパターンを変える、慢性的な問題と向き合う。
◎9/14(土)オンライン:1DAYリトリートセミナー~ライフワークやパートナーシップと向き合い、自分を深く知る1日を~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/50757
◎10/12,13,14 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/51398
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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