セックスがあればヤリモク?と思い、セックスがなければ、え?魅力なし?と思います。~無価値感を埋めるためのセックスは心を満たしてくれない~



自分の価値を感じるためのセックスは「他人軸」なので、自分の価値に自信が持てなくなると体を求められたくなるのです。
それってほんとうにセックスを楽しめているのか?といえば微妙なんですよね。
いよいよ「無価値感」とがっつり向き合うときが来たのかもしれません。

こんにちは!
今は朝ですが、ずーっと根本先生にお聞きしたかったことを聞かせてください。

私は恋愛で、セックスが課題です。
セックスがあればヤリモク?と思い
セックスがなければ、え?魅力なし?と思います。

10代の頃はエッチばっっかりの彼氏と3年付き合い、私が飽きてしまって浮気しながら別れました。
会ったらそればかりかよ・・・と思っていて、もっと色んな体験を一緒に共有したかったですし、私への依存がすごかったことも彼の魅力が減っていました。
「浮気してもいいよ、いつでも戻っておいで」と言われてさらにゲンナリしました。
その後はセフレと化し、私がしたい時に家に呼び、イカせてもらったら帰ってもらったり、貢いでもらっていました。

その後、すてきな彼氏に恵まれましたが、2年目で彼が拒否するレスになりました。
それなのにワンナイト浮気が2度ありましたが、彼を嫌いになれなかったので、そのまま結婚までいたりました。
変わらず現在もレス7年目くらいです。

夫と付き合っていて独身の間は女として無価値でないことを証明したくて、10人くらいと2~3年同時並行で遊び続けました。

その後、全ての男性と切ってから結婚しましたが、結局いまはダブル不倫をしています。
もうすぐ2年になりますが、会えば9割はセックスです。

はじめの半年はご飯だけ、スポーツ観戦、長電話、ドライブだけ、30分会って話すだけ、そういう機会もぼちぼちありました。
誕生日は盛大に祝ってくれたりもしましたが、飲み会や家族よりも私の優先順位は下がっている気はしていて、そう思いながら会っていると、より、ヤリモク感が否めません。

もちろん私は体目当てではなくて、その彼氏と精神的なつながりや関係性の深化も求めています。
でも、根本先生のブログからは、「ヤリモク?と疑ってしまうときは、自分もヤリモクなのでは?」というような記事を拝見しました。

私もヤリモクなの?と考えていてもわかりません。
エッチがたまにあれば嬉しいけれど、そればかりの時間って、私はつまらないです。

なぜこうも、私はセックスの有無が両極端なのでしょうか?
ちょーやりまくるか、まったくないか。

そして、なぜ、どっちも嫌なのか、自分でもわかりません。

あったらあったで、ヤリモク?と思うし、だんだんしたくもなくなってくる。
なければないで、プラトニック的な愛は感じるけれど、やはり長いレスは辛い。

私の心の深いところで、どうしてこのようなセックスの位置づけになっているのでしょうか?

下世話すぎるご質問をすみません。
ヤリモクかい?という疑いをもったまま相手と会うことも辛いので、教えていただけましたら嬉しいです。
(Yさん)

昨日に引き続きセックスのお話です。

>セックスがあればヤリモク?と思い
>セックスがなければ、え?魅力なし?と思います。

これ、めっちゃ耳にするお話なんですけど、みなさんやみなさんの周りでもそんな感じ?

そして、

>もちろん私は体目当てではなくて、その彼氏と精神的なつながりや関係性の深化も求めています。

>エッチがたまにあれば嬉しいけれど、そればかりの時間って、私はつまらないです。

というお話もものすごくよく耳にするのです。

今日は結論からバシッと行きますので案外短文になるかもしれませぬ。長文を期待された方、すんません。ほんまにそうなるかは知らんけど。

すでに答えは出てるのですけれど、

>女として無価値でないことを証明したくて

ということだろうと思います。

セックスの有無によって自分に(女としての)価値があるかどうかを判断するんです。

逆に言えば、セックス以外で自分に(女としての)価値があるかどうかを判断する基準をお持ちでない、ということなのです。

つまりYさんの根っこにあるのは「無価値感」という感情でして、そもそも自分には女としての価値がないと思っているので、セックスによって、しかも、体を求められることによって、その価値を確認しようと思うんですよね。

そう、「他人軸」な状態なんです。

だから、女としての価値に不安を感じたらセックスを求めなければいけないんです。

しかも、今までそのやり方で「性交に成功してきた」んです!(うまいこと言ったったドヤ顔にて)

そしたら、ますますそのやり方に固執するようになりますよね。

この心理って、セックス依存症の方に多く見られるんです。

ただ、依存症ともなりますと「女としての価値があるか不安」だけじゃなくて、「ひとりでいるのが寂しい」「求められることで自分の存在意義を感じられる」「セックスしている間だけ男はあたしを見てくれる」「あたしの価値は体しかない」「自分みたいな汚れた女はこれがふさわしい」等々、別の感情や観念も入り込んでいますが。

自分で自分の価値を感じられないから、セックスを通じて「ああ、あたしはまだ求められるだけの価値がある」と感じる仕組みが出来上がっているのですよね。

「勃起している男のモノを見るとすごく安心してうれしくなるんです。ああ、あたしはまだ女なんだって感じられて。」

「穏やかなセックスよりも激しく求められるほうが好きです。それだけあたしが欲しいんだな、あたしの体がいいんだな、と感じられるから」

こんな風におっしゃる方も珍しくありません。

「自分に価値があるかどうかが他人の存在によって決められる」

これ、ものすごく不安じゃないですか。
そして、すごく依存心が出てくるじゃないですか。

だから、ますます他人軸が加速し、男を求め、セックスがあると安心する、という仕組みができあがるんです。

そういう風に見ればYさんもまた「ヤリモク」と言えてしまうわけです。

そして、その関係性が落ち着いてきたら、つまり、相手が自分にちゃんと女の価値を認めてくれる、と感じるようになったり、相手からの愛情を感じられるようになったりすれば、安心して過ごせるようになりますから、

>もちろん私は体目当てではなくて、その彼氏と精神的なつながりや関係性の深化も求めています。

という気持ちに変わっていくんです。

その流れで言えば、いずれレスになるのもわかりますよね?

自分の価値を確認する必要がなくなれば、セックスも必要なくなりますから。

だから、ほんとうにセックスが好きなの?その喜びを知っているの?と問われるとヤバいんじゃないでしょうか?

セックスの問題って一般的には秘められたものですから、カウンセラーに対して「初めて言葉にする」という方も多いものです。

「セックスが大好き!」と公言されてる方は別として、よほど親しい間柄でなければ話題に出すことも少ないわけですしね。

そうすると自分のセックスがノーマルで、みんな同じようにしている、と思います。
セクシービデオの世界は架空であって、現実は違う、という風に思っています。

で、僭越ながらその辺をお聞きしていくと「他人軸なセックス」が当たり前になっているケースも多いのですね。

求められるから応える。
愛情を確認する手段として必要。
奉仕してもらうことで自分の価値を感じる。
奉仕するのは相手に喜んでもらうため。
相手から求めてもらうのが当然。
自分がリードするのは苦手で相手にお任せ。
受身が多い。
自分を出せない。恥ずかしい。
遠慮してしまう。自分を隠してしまう。
相手が希望するならそれに応えたい。
いつも演技してしまう。

そうすると別に依存症とまではいかなくとも「他人軸」であり続ける限り、不安と恐れは尽きません。

けれど、それが「ふつう」だと思っているので問題視しません。

だから、知らず知らずのうちにセックスに「執着」してしまうんです。

なので「受身」ではなく「主体的」にセックスをしよう!ってことで、ときには「次にするときは彼に冷凍マグロになってもらえ!!」という課題を出すこともあるのです。

もちろん、積極的に性の喜びを探求する方もクライアントさんには少なくなく、「女をもっと開発したい」ということではじめは様々なテクニックを研究してたけど「やっぱりメンタルが重要だ!」と悟ってカウンセリングに通われる、なんて方もたくさんいらっしゃいます。

カウンセリングってほんといろんな目的で利用される方が多いのです。

ということで改めてYさん、並びに同志のみなさまはこの「無価値感」という感情について向き合ってみる必要があるようです。

そして、自分軸を確立しながら、「自分で自分の価値を認められるようになる」というところを目指していきす。

つまりは、自己承認を進めていくということでもありますね。

例えば、こういうアプローチを仕掛けることがあります。

「自分の体を愛せますか?」

それは「触れる」「愛でる」ということでもあり、「大切にする」「感謝する」ということでもあります。

コンプレックスがある場合はそこと向き合いますし、嫌悪感や穢れを感じる場所があればそこを浄化していきます。

自分で自分を自然とハグできるように目指していきます。

また、自分で自分を喜ばせる、というプロセスも大切です。

文意的に「セルフ・プレジャーのこと?」と思っちゃうかもしれませんが、そう、それも含めて、自分を喜ばせるんです。

例えば「そのセックスは自分が心から喜ぶものですか?」という問いかけをします。
無価値感を補償するためのセックスは心からの喜びには結びつきません。

でも、ほかにも「自分が喜ぶこと」っていっぱいありますよね。

体が喜ぶごはん。
温かいお風呂にゆっくり浸かる。
おしゃれをする。
かわいい服を買いにいく。
きれいな景色を見る。

セックスで言えば、自分がほんとうに求めている、心と心がつながるセックスを探求していくのもありです。

愛し、愛されることが実感できるプレイとは?という課題を持って取り組むのもいいでしょう。

セックスもコミュニケーションのひとつと思えば、より深い心の話をしていくのもまたいいです。

そういえば、セックス依存症になっていた奥様がカウンセリングに通い、自分の話をあれこれし、深い心の話をしていくだけで依存症が解消されたことがありました。

依存症にもなる方って今のセックスがほんとうに好きなわけじゃないからですかね。
私もびっくりしたことがあります。

時間をかけてじっくりと向き合ってみるには大切なテーマだと思うのですがいかがでしょうか?

ちなみに今日のお話は「ワーカホリック」な方々にまんま当てはまりますので、ハードワーカーのみなさまは「セックス」を「仕事」に置き換えて読んでいただけると、いい感じで刺さるんじゃないかと思われます!

◎セミナー動画「無価値感を癒して今の自分に自信を持つためのワークショップ」
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45220

◎セミナー動画:応用心理学講座「ワーカホリックもプレイボーイも無価値感が強くて自分に自信がないの!?」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46474

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