ヘラクレスオオカブトくんとお付き合いできたのにモヤモヤがなくならない件について。



とっても素敵な男性から愛されると、嬉しい反面、素直にその愛を受け取れない自分が出てモヤモヤすることがあります。
しかし、それだけでなくもっと深いところにその原因を見ることもできるのです。
それは「彼」に「父」を重ねて見てしまう心理でして、案外ディープな問題なのです。

根本先生、こんにちは。
昨年末に離婚をしてから、根本先生のブログに辿り着きまして、記事を一通り読み漁らせていただきました。(本も3冊、DVDも購入しました^^笑)
さて、離婚の経緯ですが、25歳の時に当時学生だった彼(大学院)と結婚し、2人の子どもが生まれ、6年目に離婚しました。
母は私が幼稚園の頃からパニック障害、父親は同時期に事業を立ち上げブイブイ言わせていましたが、罪悪感たっぷりの父なので愛人を作りまくり、母を困らせていました。
20歳頃に心理の世界に出会い、その知識を母におすそわけをしていたら、いまや20年来のパニックが完治して、めちゃ元気になっています。
育った環境は、こんな感じだったので自分に自信もなく、会社員生活も馴染めず苦しくて、大好きだった夫と結婚して専業主婦になりました。
でも昨年末に、夫から急に離婚を切り出されて1ヶ月で離婚届を出したいと迫られ、大切な夫のためなら、と思い承諾しました。
そして離婚から2ヶ月後、アプリで出会った男性とお付き合いすることになりました。
離婚後から瞑想やら引き寄せを頑張った成果か、年収が元夫の10倍ある男性を引き寄せ(笑)ヘラクレスオオカブトか?と思ったのですが、内面もとても優しく、身体の相性もバッチリだったのに、この人と一緒にいると自分がダメになりそうという気持ちでモヤモヤしていたところ、彼の元奥さんが自殺未遂を図り、その流れで彼とお別れすることになりました。
突然の流れでびっくりしました。
孤独な彼を思うと、胸が苦しくて、どうにか私の愛情を与えたいと思って優しくしてしまったのですが、彼にとってはとても酷だったかなと自分が嫌になります。
私が彼をもっと好きになっていれば一緒にいられたのかなと思うのですが、なんで彼に対してモヤモヤしていたのか未だに分かりません。
良かったら、ネタにしていただけると嬉しいです。
あと来週のライフワークセミナー参加します!笑
(Mさん)

どこかで聞いたことのある話だと思ってたら!
先日はありがとうございました。1週間前くらいですね?

◎ライフワーク・グループコンサル~これからあなたは自分の才能を活かしてどう生きるべきなのか?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45894

ということでここに書かれてない情報を知ってしまってるし、「女性性がめちゃくちゃ優位だからとにかく学ぶことが好きなんだよねー。アウトプットせえ!って言われてもピンと来ないし、興味ないんだよねー。そうやって楽しく面白いことにあれこれ取り組んでいくのがライフワークなんだよねー」なんて話をしてしまっているのですけれど、他にツッコんでおきたいところもありますのでネタにさせていただきました。

>20歳頃に心理の世界に出会い、その知識を母におすそわけをしていたら、いまや20年来のパニックが完治して、めちゃ元気になっています。

こういうのをまさに「才能」って言うんです。
たぶん、Mさんは母を治療しようと頑張ったわけではなく、あれこれ学んだことを母にアウトプットしてたら勝手に母が良くなっちゃったと思うのですよね。
一応、アドバイス的なことも伝えたかと思いますが、「治したるで!」なんて気合入れてたわけじゃないと思うのです。

とはいえ、じゃあ、それを仕事にすべきか?ライフワークと捉えるべきか?というとこれまた別でして、とりあえず「あら、あたしは人を癒す力があるんだわ。うふ。」とだけ思っておくのが良いかと思われます。

さて、

>夫から急に離婚を切り出されて1ヶ月で離婚届を出したいと迫られ、大切な夫のためなら、と思い承諾しました。

>この人と一緒にいると自分がダメになりそうという気持ちでモヤモヤしていたところ、彼の元奥さんが自殺未遂を図り、その流れで彼とお別れすることになりました。

短期間(半年)で激動な時間を過ごされてきたわけですけれど、そのダメージはいかほどでしょうか?

彼氏の方はモヤモヤがあったから、ということでまだ納得できるのかな?

6年一緒にいて子どもも2人産んで、大好きな夫に突然別れを切り出されてそれを1か月で受け入れるってめちゃくちゃすごいことだと思うのですけど、その辺のダメージはどうなんでしょう?

なんとなくすぐに彼氏がデキちゃいそうにも思うのですが、とりあえず、そのモヤモヤについて考えてみましょう。

>この人と一緒にいると自分がダメになりそうという気持ちでモヤモヤしていた

というところですね。

これ、案外あるあるな現象でして、カウンセリングでも「めちゃくちゃいい男とをゲットした!けどなんかモヤモヤする!なんで?どうしたらいい?あたしが受け取れてないだけ?」と怒涛の勢いで質問される場面も珍しくありません。

まあまあ落ち着きなされ、と渋茶に羊羹でも添えて出したいところです。

読者のみなさまも同じような経験をされたことがあるかもしれません。

「自分がダメになりそう」という言葉の意味については様々な解釈ができると思います。

「ものすごく依存してしまいそう」
「何もしないぐうたらな女になってしまいそう」
「何ひとつ敵わない人だから惨めな気持ちになりそう」
「こんな素敵な人とは釣り合わないって自信なくしそう」
「きっといつか捨てられると不安でいっぱいになりそう」
等々。

ちなみにMさんはどれですか?あるいは、これ以外?もちろん複数回答可です笑

また、「自分がダメになりそう」の他にもモヤモヤの原因はありそう?

ヘラクレスオオカブトくんが颯爽とみなさまの目の前に登場すると、たいていの自立系武闘派女子は「うがたう」「にげる」「たたかう」というコマンドしか浮かばないとされております。

まあ、そもそも信じられないですよね。
さらに、怖いですよね。
そして、ほんもののヘラクレスオオカブトくんか確かめたくなりますよね。

だから、素直に彼の愛情やその他諸々を受け取れないですよね?

そういえば、似たような方もいらっしゃいました。

それまではダメンズ専門と言っていいほどのラインナップを揃えており、野良猫、ロックマン、既婚者という馴染み深いお相手と恋を繰り広げてきて、いつも悲しい、辛い、寂しい思いをしてきたんですね。

それでカウンセリングに通い始め、あれこれ女を磨いて行ったあるとき、突然、とんでもない素敵な男が彼女の前に現れたんです。

仕事つながりで出会ったのですが、容姿端麗、エリートビジネスパーソン、誠実や優しさの塊、というまさにヘラクレス級の男でした。

ま、当然、彼女はうっとりしましたけどすぐにそんな気持ちは引っ込めたのですが、どうやら彼の方が彼女を気に入ってしまったらしく、LINEを交換し、すぐにやり取りが始まり、食事に行くことが光速で決まったんです。

彼女としては「どうせ遊びだろう。彼女いるんだろう。ほんとは女にだらしないちゃらちゃらした男だろう。」というアファメーションを日々何百回も繰り返し、いざ、お食事に出向くわけです。そんな否定はしてましたけど、バッチバチに気合を入れたメイクとファッションで出向いたことは言うまでもありません。(矛盾しとるやないけ!と後々しっかりツッコミを入れておきました。)

しかし、彼は仕事が忙しすぎることが原因で別に遊んでもおらず、何ならしばらく彼女がいないとぬかすのです。

例のアファメーションの効果で、そんな言葉は信じない!と思っていたのですが、オシャレな居酒屋で食事を終えたあとに解散するのはたいへん物足りなく、2軒目に行くことになりました。

記念受験的に彼とのデートを楽しもうと思っていたわけですが、やっぱり一緒にいると好きになりそうっていうか、好きになっちゃうんですよね。そのたびに例のアファメーションを心の中で繰り返すわけですが、「こんな人が彼氏だったらどんだけ幸せか」とうっとりしてしまうわけです。

もちろん誠実な彼はその日にホテルに連れ込むなんてことはせずに駅まで送ってくれるだけで、手もつながずバイバイしたのですね。

その後、まあ、何度かやり取りがありまして正式にお付き合いすることになったわけですが、それがカウンセリングとカウンセリングの間に起きたんです。

当日、セッションルームに現れた彼女は「素敵な彼氏ができましたー!!きゃは!!」とは真逆で、むしろ「人生詰んだ」的な空気を纏っていたんです。

そして、「実は・・・彼氏ができたみたいで・・・でも、たぶん、ダメなんです・・・」と切り出された彼女。

「え?もう終わりそうなの?始まったばっかりなのに?」
「たぶん、もうすぐ終わります。」
「え?また変な男拾って来たの?」
「いえ、めちゃくちゃ素敵な男性で、あたしにはもったいないくらいです」
「そしたら、○○さんの野良猫女子が発動しちゃってるの?」
「ああ、そうかも。ほんと逃げたい。ヤバい。こんな素敵な人の彼女でいられる自信がない。どうしよ。うわー。ほんとヤバいの。」

急にテンションが上がりまして、彼女はそこから「なぜ彼の彼女でいられないのか?いかに自分がダメな女か?」についての見事なプレゼンテーションを見せてくれるわけです。

そして、その一部始終を話してくれたのちに「一度せんせー会ってほしい。ほんとに彼があたしのことをほんとに好きになってくれたのか確かめてほしい。」などと言い始め、「とりあえず今日を待てずに占いに行ったの。2か所も。そしたら、どっちの人も相性すごくいい!って言うの。もうあたしダメ。」となって机に突っ伏されておりました。

そこでカウンセラーらしく「彼の愛情を受け取れないんですね」と言えばよかったのですが、つい、面白くなってしまい、「うん、そだね。やっぱ○○ちゃんにはもったいない相手だもんね。」と“共感”してしまい、「ひどい。ほんとサイテー。やだ。もう。」と拗ねられてしまった次第です。

そして、彼女はもうお付き合いする前からモヤモヤが止まらず、ずーっと脳内で様々なシミュレーションと妄想を繰り広げていたとのことです。

「たいへんだね」と一応、優しい言葉をかけるのですけど、「そんなこと思ってないくせに。いいもん。ほんとどうしたらいいの?」と混乱されてましたので、「彼の愛を受け取ろう!」というセッションをしまして、「今までも散々失恋してきたし、ひどい目に遭って来たんだから○○ちゃんは大丈夫。傷ついても癒せること知ってるでしょ?だから、大いに傷ついて来なはれ!」と送り出したのです。

ちょっと長くなってしまいましたが、結局うだうだしながらも彼女は彼とうまくやっていますけど、モヤモヤが晴れるにはほんと時間が必要でした。

彼女の場合は無価値感が強く出ていましたけど、付き合いが深まるにつれて過去の恋愛での罪悪感、そして、自分の不誠実さやふしだらさに嫌悪する段階が続いていました。

当然、何度か逃げ出しそうになっておりましたが、カウンセリングで何とか踏みとどまる、ということを繰り返してましたね。

「モヤモヤ」の一例として紹介したのですが、Mさんの場合はどうでしょうか?

その「年収が元夫の10倍ある男性」「内面もとても優しく、身体の相性もバッチリだった」というヘラクレス的な要素が受け取り切れなかったのでしょうか?

それとももっと違う、何とも言えない違和感があって、それがモヤモヤの原因だったのでしょうか?

この彼女の話を持ち出したのはMさんを後悔させるためではなく(!?)、彼女もまた両親との関係に問題があったからです。

お父さんがやっぱりいろいろやらかして家族に迷惑かけまくりだったのです。

ということでMさんの場合。

>母は私が幼稚園の頃からパニック障害、父親は同時期に事業を立ち上げブイブイ言わせていましたが、罪悪感たっぷりの父なので愛人を作りまくり、母を困らせていました。

ぶいぶい言わしてたってことは経済的には豊かだったということですよね?
例のヘラクレス君ほどじゃないにしても。

そうすると感覚的に「父」と「彼」がかぶるのかもしれません。

そしたらね、ほら、見た目も性格も仕事も全然違っていたとしても、彼の中に父を見てしまうんです。

そうすると「母」と「あたし」がかぶってきますよね?

父から困らされた母のように、あたしも彼に困らされるんじゃないか?と。

それがモヤモヤの大きな要因では?と考えられるんです。

男性との心理的距離と父親ってのはやはりふかーい関係があります。

つい先ほどのカウンセリングでも、親密感への怖れを解くべく彼(好きな人)との心理的距離を縮めていくと、なぜか彼と父がまじりあって登場していました。

それまで父のことはノーマークだったんですけど、父に対して遠慮していた癖が、彼との間に出てるみたいなんです。

父が愛人作りまくっていたというMさんにとっても、男性と心理的に距離が縮まるとそんな父への思いが蘇ってきて距離を詰められなくなっているのかも、なんです。

やはり父との関係ってのは「娘」にとってはとても大切なものなんですよね。

だから、父とずっと仲良しだったり、父に愛されてきたり、可愛がられてきたりする人は男性との距離感がとても近いわけです。(でも、だからといって恋愛がうまく行くとは限らないってのが心の世界の深いところですけどね)

だから、Mさんにとっては「父」と向き合ってみるのもひとつの手ですね。

父からちゃんと愛されていたことを受け入れるほどに、経済的に成功している男性からの愛を受け入れることができるようになるわけです。

さて、ここにはもうひとつ「罪悪感」というモヤモヤを見ることができます。

けっこうディープな話なのでピンと来ないかもしれませんけど、まあ、参考にしていただければありがたいっす。

母がパニック障害だという点についても影響をあれこれ考えてしまうわけですけれど、父が事業を始めてぶいぶい言わせて愛人作ってたということは、Mさんは母との心理的距離がとても近くなりやすいと思うのです。

そうすると実はそこに「罪悪感」が生まれるんです。

それは「父ではなく、母を選んでしまった罪悪感」というものでして、それは父から愛されていることを知っていたのであれば「父を振った」ということになりますし、父が遠い存在だったのであれば、「父を遠ざけてしまった」ということになります。

まるで無自覚の世界かと思うのですけれど、父の愛を受け取れなかった、という罪悪感があると、やっぱり恋愛ではモヤモヤします。

愛されるということに対して無意識的な抵抗が出てきて受け取れないのですね。

となるとやっぱり改めて父からの愛を受け取るってことが大事だぞ?という話になるのです。

いろいろと心理学を学ばれてきたのであればお父さんのことにも触れられたことはあるかと思いますけれど、そのモヤモヤがまだあるってことは、改めてその点から父との関係を掘り下げたほうが良いですし、許しだの受け取るだの愛するだのってところにもう一度フォーカスしてみられるといいんじゃないかと思うのです。

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