ひとりの問題ではなくふたりの問題という意識を持つこと~罪悪感に引っ張られないパートナーシップの構築について~



なんせ罪悪感が強いとどんなできごとも「あたしのせい」という風に捉えてしまうものです。
それは夫婦関係においても変わらず、何か問題が起きたときに「ひとりで抱える」ということをしやすいのです。
夫婦関係はイコール・パートナー。ふたりの問題として意識することが夫婦関係を強固にする秘訣でもあります。

根本先生、こんにちは!

心のモヤモヤを感じた時は先生のブログや書籍を参考にさせて頂いております。

私は父の愛人の子として育ちました。
高校生の時に一方的に父から絶縁されてから、お付き合いする男性に対して試し行動をしては自ら突き放すということを繰り返してきました。
私は大切な人を傷付けてしまう人間なのだと自分を責める日々でしたが、そんな私を受け入れてくれる優しい男性に出逢い、2年前に結婚しました。
すぐに子どもを授かり、妊娠経過も順調で幸せの絶頂でしたが、臨月に子どもに先天性の疾患があることがわかり、生後半年になった現在も入院中です。
気を抜くとダークストーリー(しんでしまったらどうしようなど)を描いてしまうので、現在に集中するようにしてどうにか過ごしています。
私だからこうなったのか?なぜ?子どもの病気は何か意味があるのか?優しい夫を辛い思いをさせて申し訳ないなど考える日々です。
このように考えてしまうのは、私の中の罪悪感からきているものだという解釈でよろしいのでしょうか?
(Yさん)

はい!罪悪感からきてるって解釈でOKです!

どうぞ!

「いつも自分のせいにする罪悪感がすーっと消えてなくなる本」(ディスカバー21)
*セミナー動画:『私の幸せを阻む「罪悪感」を「愛」で癒して「私」を自由に解放するワークショップ』
*心理学講座動画:『罪悪感と癒着の心理』
光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

以上!!

こういう展開ってなかなか潔いですよね。
ほんとにこれで終わったらどうだろう?と思いまして。

まあ、でも、「私だからこうなったのか?なぜ?」と自分を責めようとしてしまうのはまさしく罪悪感の影響ですね。

お子さんの件についてはもちろんすごく心配だし、不安にもなるし、罪悪感も相当出てくるのは間違いありません。

Yさんじゃなくてもみんなその思いを抱くようになります。
なんとか無事で、と思う一方で、それはYさんのせいじゃないっすよ、とお伝えしたいところです。

池川明先生の本とか、ドキュメンタリ映画の「かみさまとのやくそく」をけっこうな方々にお勧めしているのですが、元々心理学でも「子は親を選んで生まれてくる」し、「病気になることも本人が決めて生まれてくる」という考え方をしています。

むしろ、子どもは自分の意志でお母さんを選んでいるし、何なら強引にこの人!って決めた人を母にするし(だから、セックスがなくても子どもができたりする)、お母さんの体から栄養を勝手に持っていくし、だから親の意志ってのはあんまり関係ない部分も多いです。

なので、お子さんのことはもちろん心配になるとは思いますが、この子が選んできた人生だ、という風に病気のことも受け止めてあげてください。

もちろん、元気になって退院することを祈ることはもちろんですが、自分を責める必要は全くないってことです。

さて、私がカウンセラーとして一番初めに出会ったのがYさんと同じ「愛人の子」でして、ご本人も既婚者とばかり付き合っていらっしゃいました。「初めての女」ですし、何年にもわたってお話してますからよーく覚えてます。笑

で、やはりそういう立場でいらっしゃるとどうしたって罪悪感を抱えやすくなるものです。

母も世間に対して後ろめたい気持ちを持つものですし、実際、良くない扱いを受けることもあるでしょうし、まあ、堂々と生きるってことが憚られるようになりやすいです。

最近はまあシンママも珍しくないけれど、2,30年前でもなかなか受け入れられにくい世の中でしたよね。

私は今から2、30年前に、さらにその30年以上前の話を聴いていたので(それはすごい)、さらに社会の目は厳しかったみたいですね。

で、お父さんはちょくちょく家に来てたんでしょうか?
週末くらいは会えました?
それとも平日の夜にふらっと来る感じでしょうか?

また、愛人といのもいろんなレベルがありますよね。(要するにお手当の額)
潤沢に渡されていたのか、母も働かなければいけないレベルなのかによっても異なります。

場所もありますよね。
そういう方々が珍しくないエリアもあれば、かなりレアキャラになってしまうところもあります。そうすると周りの目も異なりますよね。

ということで、その辺を細かく聞けばまた色々と出てくると思うのですが、愛人の子をやっていて、しかも、突然縁を切られたとすると、やはり男性との心理的距離は遠くなるものです。

お試し行動をするのも、相手を切っちゃうのも、親密になるのもごくごく“自然な現象”かと思います。

でも、そんな中でも今の優しい旦那様に出会えたことはものすごく大きいわけですが、でも、それだけ素敵な人を夫にしてしまえば、なおさら自分の罪悪感が目立つと思いません?

そうすると旦那様に対しては何をしても罪悪感が出てくるんですよねー。

ああ、3月なのにまだ寒い!夫よ、ごめん!
ああ、夫の足がクサい!やっぱりあたしのせいだ!ごめん!
ヤマトさんが時間通りに宅急便を届けてくれない!夫よ、あたしのせいだ!ごめん!
夫の給料が上がらない!ごめん、あたしが妻だからだ!
しまった!肉じゃが作ったのに、ジャガイモがまだ硬いままだった!夫よ、ごめん!

ま、最後のは謝ってもいいと思いますけど。

でも、それだと問題をひとりで背負うことになり、全部あたしのせいで済ませることになるんですよね。

あたしのせい、なんですかね?

罪悪感が根付いていると自然とそういう風に物事を見てしまいます。

そして、その罪悪感から自分を傷つけるような、罰するような、自分を幸せにしない方向に舵を切りやすくなるのですね。

これがやっぱり怖いのです。

だから、罪悪感を癒す、つまりは、自分を許す、というプロセスをせっせと取り組むのがお勧めです。

退院まではまだしばらく時間があるでしょう?だったら今のうちに。

子どもに対してなんてただでさえ罪悪感を覚えやすいわけですから、今のうちに処理しておきましょう。

罪悪感は感謝で消してあげるのが一番シンプルなものです。

夫に対して、お子さんに対してはもちろん、母に対して、過去の男たちに対して、そして、父に対して感謝の気持ちを持てるようになるといいですね。

今、お仕事はされてるんでしょうか?
そこで出会う方々にももちろん。

感謝しやすい人から感謝してください。

そして、自分にも、自分の体にも。
罪悪感ってけっこう体も傷つけやすいので「自分に感謝する」という意識を持ってみるのも大切です。胃腸とか骨とか脳とか脚とかにも。

また、罪悪感ってのは人間関係をたいへんよく壊してくれるので感謝が大切ですが、それだけでなく、特にパートナーシップにおいては「イコール・パートナー」という意識を持ってみてください。

お子さんのことって「母」の方がより責任を覚えやすいのですが、一応、夫氏の子どもでもありますよね?

自分ひとりのモノではなく、ふたりの子どもですよね?

だとしたら、そこはイコール(対等)に受け止めなければいけません。

お子さんが先天性の病気を持っていることは夫氏にとっても悲しく、不安なできごとだと思います。

誰のせいでもなく、ふたりの問題としてここと向き合っていくんです。

もちろん、お子さんのことだけではありません。

あらゆる点において、夫婦の問題をふたりで持つ意識というのはそれが絆を作り、信頼関係を構築し、つながりを確固たるものにしていきます。

実際、多くの夫婦は問題に直面したときにその絆を深めていくものです。

罪悪感が強いとその問題を自分ひとりで背負おうとしてしまいますし、お互いに自分が背負おうと綱引きのような状態になることもあります。

それはお互いにとってハッピーではありませんよね。

生い立ちに負い目(罪悪感)があるとどうしたって「あたしのせい」と思い込む癖がありますから、そこを意識的に「ふたりの問題」として扱ってみてください。

まあ、具体的にはお子さんのことについてどう思っているのか、これからどんな夫婦関係にしていきたいのか、これからどんな未来を描いていきたいのかを話し合うなど。

そうして、仕事やお金のこと、家や家事分担のこと、親のこと、セックスのこと、お互いの趣味のことなど、これを機に話し合いを深めていくことで、「かけがえのない存在」になっていくことができます。

特にAさんは「父」の存在があいまいな環境で育ったので、夫氏のポジショニングに困る可能性もありますね。

だから、夫氏に居場所を作ってあげたり、より親密な関係を築いたりするためにもぜひ「ふたりで持つ」という意識を持った方がいいと思うんですよねー。

そうすることで、お母さんが実現できなかった「夫婦が仲良し」という環境の元でお子さんを育てることができると思います。

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