彼のために料理を作ることが涙が出そうになるほど嫌なのですけどなぜなのでしょう?



「料理」が何を象徴しているのか?をカウンセラーは見ていくわけです。
そこには過去のトラウマだったり、競争心だったり、完璧主義だったり、罪悪感だったり、様々な要素が映し出されていると見るからです。
表面的に表れているものは、心の中にあるものを映し出している象徴に過ぎないのです。

根本先生こんにちは!
著作やまぐまぐなどで不定期に薄ーくではありますが課金し続けること10数年、それでも未だ毎日ブログやyoutubeなどでも、いつも気づかされる内容のお話をありがとうございます!

私の長年の謎?悩みがありまして、扱っていただけたら嬉しいなあと思いメールいたしました。
子無しバツイチアラフィフ、過干渉母と駄々っ子モラ亭主関白な父の間に育った弟ありの長女です。
仕事やプライベートは充実しており、あとは恋愛だけ!という状況で最近久しぶりに彼氏ができました。
毎回男性といい雰囲気になるたびに、ならなくてもお付き合いをイメージしたときに、料理をつくることに関して謎の強い抵抗を感じます。
服を選んであげたりは楽しいのに、料理だけがダメなのです。
自分がつくったものを相手が体内に入れるとか、ましてや味に対して評価?美味しいって言ってくれても本当なのか?恐ろしすぎて絶対につくりたくありません。
キッチンに立つともう硬直して涙が出そうになります。つくるときも目の前でつくりたくなくて、相手が来る前につくったりしてました。
10数年前に結婚していたときには、関係が良いときは一緒につくったり、でも基本好き嫌いが激しい人で味の好みも多分違っていて、自分で上手にできたと思っても全然美味しいとか言ってもらえず、そもそもそこがトラウマな気もしています。
父亡き後母と同居していることもあり、近年では料理自体を放棄しています。
場数なのかも。でも優しい人と付き合って美味しいって言ってくれても「じゃあもっとつくってあげよう♪」とはなりません。これまでお付き合いしたことある人は、幸い一人暮らし歴が長かったりして自炊できる方ばかりだったこともあり、つくってもらった方が美味しく心穏やかに食べられます。
自分で自分のものをつくるのには、マメではないもののあんまり抵抗ないし、なんなら「人の味覚はしらんけど自分では美味しい」と思って食べてるのです。
一体どういった心理なのか?自分なりに根本先生の文章などに助けられながら随分自分を見つめ癒してきたと思います。でもこればっかりはもうフリーズしてしまって意味が解らないのです。
できればこの度の彼と、普通に一緒に暮らしてお料理とかもつくったりしたいのですが、この謎の抵抗がしんどくて。まだ料理をつくるフェーズまで進んでいないというか逃げてる状況です。
支離滅裂な文章ですが、先生、こういうのって何なんでしょう?
もしネタになりそうでしたら、よろしくお願いいたします!
(Hさん)

こういう人の心理を読み解くのが趣味の筆者です。どうも。申し訳ないですけどニヤニヤしながら興味深く読ませていただきました。

「彼に料理をつくってあげることに強い抵抗がある」

ほほー。なんでなんやろう?とワクワクしちゃうわけですね。

実はあんまり関係ないかもしれませんが、Hさんって「つくる」って表現されるんですよね。「作る」じゃないんだ、というのもちょっと気になったところです。あ、別にほんとに関係ないかもしれませんのでお気になさらず。

例えば、よく「料理に自信がない」ということからそう思う方って多いと思うのです。

私のクライアントさんでかつて「料理が苦手なのに料理人と結婚しちゃった女子」が目黒区にいまして、「どうしたらいい?マジでヤバい」「え?彼は家では料理作ってくれないの?」「やっぱ仕事で料理してるから家では奥さんの手料理が食べたいんだって!」「それはヤバい!婚約破棄しようか?」「え?それはやだ!ようやく捕まえた彼氏なのに!」というくだりがありました。

結局のところ「苦手だと彼に宣言せよ!かつ彼に教えを請うのだ!そして、今、奴はお前に惚れているからそれを利用して『無理』だの『やだ』だのわがまま言って簡単にできる家庭料理をいくつか教えてもらうんだ!」という作戦を遂行することにしました。

ま、彼女、苦手だけど全く料理ができないわけじゃなくて自分用にはできたりするらしいのね。だからそういう作戦を遂行したんですけど、案外うまく行ってて、そもそも彼は家では「卵かけご飯」とか「そうめん」とかでも全然OKらしいんですよ。(職場でまかない食べてきたりするし)

でも、Hさんの場合は

>自分がつくったものを相手が体内に入れるとか、ましてや味に対して評価?美味しいって言ってくれても本当なのか?恐ろしすぎて絶対につくりたくありません。
>キッチンに立つともう硬直して涙が出そうになります。つくるときも目の前でつくりたくなくて、相手が来る前につくったりしてました。

というほどの、いわばトラウマ級の反応を示されてるわけでして、なんでそこまで怖れが強くなっちゃったの?ということに話題は移るわけですね。

そうすると前に結婚していたときの夫の反応が気になるわけですけれど、そのときは今のような傾向はなかったんでしょうか?

夫と結婚生活を送る上でだんだん料理を作ることに抵抗が出るようになったんでしょうか?

そこまでトラウマになっちゃうってことはモラハラを受けたかのような衝撃を受けたんだろうと思うのですよね。やっぱ相当やられました?

となると、10数年前のことであってもその傷がまだ生々しく残っているということで、改めて向き合ってみる必要があるようです。

つまりはカウンセリング案件ということになるかなあ?

もしかすると今まで何度も扱ってきたかもしれませんが「料理」にまつわる思いはノータッチだったかもしれません。

カウンセリングの中ではこんな風な質問をしていくでしょう。

「結婚するまでは料理に対する抵抗ってあんまりなかったんですか?」

「せっかく作った料理を彼は美味しいとか言ってくれないんですよね?どんな気持ちだったか覚えてます?」

「夫婦関係がだんだん悪くなっていく中で料理はどうなったんでしょうか?」

「料理を作るときに出てくるその恐怖心ってのは結婚していた頃はもっと強かったですか?」

「改めて今振り返ってみるとその当時の夫について、また、料理を作ることについてはどんな感情が動きますか?」

そもそも「料理を作る」というのはHさんにとってはどんな意味を持つでしょうか?

料理とは?料理を作るとは?

そのイメージを見ていきたいところです。

例えば、「料理は奥さんが作るもの」なんて暗黙の了解がまだ日本には根付いていますよね?最近ではだいぶその傾向は薄くなってきましたし、私の周りの男子たちはけっこう料理作る人が多いので、「なんで彼氏ができたら料理作ってあげなきゃあかんの?」と思っちゃうんですけどね。

「料理を作る=女性の役割」みたいな思い込みがHさんにもあるのでしょうか?

私たちの心理ってそこが面白いところで、「料理を作る=女がやるべき」みたいな思い込みがあると、「料理が苦手=女として情けない」「料理ができない=女じゃねえ」みたいな図式に展開されまして、すごく凹んじゃうものです。

以前より減っては来ていますけど「料理が苦手なんです。このまま結婚してもいいんでしょうか?」的なご相談が現代でもちょくちょくあるわけです。

その一方で、「料理は夫の担当」という風に割り切れてる夫婦も最近はだいぶ多くなりましたので、世間的にも「料理=妻」という雰囲気は薄れてきてますよね。

となると「母」との関係も注目すべき点でして、母が料理に対してどういう風な意識でいるのかを娘がダイレクトに受け継いでいる可能性も高いものです。

お母さんの世代であれば家事全般は妻の仕事だったわけで、何なら厨房に男子を入れるのは恥だという主張もありましたものね。

だから、料理を作るということが自分にとってどんな意味があるのか?どういうイメージを持っているのか?を探るのは面白いことになると思います。

また、他にもいろんな心理が考えられるものです。

例えば「完璧主義」。

料理を作るのであれば、材料から段取りから味付けから盛り付けまで「料亭レベル」を目指しちゃう人もいます。

それが楽しくて、それが幸せであるならばいいのですが、完璧主義がネガティブに発動してしまうと、「完璧な料理を作れないなら料理をしてはいけない」みたいななぞのプレッシャーを自分にかけちゃうものです。

そして、そんな思いを抱えながら作った料理ですから、相当怨念がこもりますよね?

「うまいと言え。うまいと言わんか。」という呪いの言葉を笑顔の裏に隠すことになりますよね?

完璧主義な人は彼のために料理を作ってあげることすらプレッシャーにしてしまいます。

だから、そこは自分軸を確立しながら完璧主義を手放して「ゆるく」「適当に」なっていくことをお勧めしています。

また、「競争心」。

彼に対して競争心が出てくると、彼に対して自分の弱いところが見せられなくなります。
弱さを見せたらそこを攻撃されると思っちゃうからです。

そうすると自分の苦手なところやコンプレックスなどの弱さを隠すので、それが露見してしまいそうな料理を作ることができなくなります。
(料理が苦手な方の場合ね)

パートナーシップというのは競争ではなく共生であることを頭では分かっていても、ついつい対抗心を燃やしちゃうわけですね。

まあ、自立系武闘派女子のみなさまはデフォルトで強い競争心をお持ちですので、このパターンもよくあるものです。

彼の前で弱さを出すこと、助けを求めることなどが課題になるでしょう。

また、この「競争心」というのは「彼」に対して発動される以外にも「母」「父」「元彼」などに対して出ちゃうこともあります。

「母が料理が得意でいつも美味しい料理を作ってくれたので、どうしてもそれには敵わないと思っちゃう」というやつです。

また、

>自分がつくったものを相手が体内に入れるとか、ましてや味に対して評価?美味しいって言ってくれても本当なのか?恐ろしすぎて絶対につくりたくありません。

この一文を見ると「怖れだけじゃなくて罪悪感もあるの?」と思っちゃうんですね。

「自分がつくったものを相手が体内に入れる」という表現が匂うわけです。

Hさんが作ったものがそんなに汚い/悪い/イヤなものなのでしょうか?

となると何かしらHさん自身の中に罪悪感が根強くあるのかなあ?とか思っちゃうのです。

そこから話を広げれば「セックスは大丈夫?」とお聞きしたくなりますよね。

そんな風に「彼のために料理を作ることに死ぬほど抵抗がある」という裏には「料理に自信がない」だけでなく、そんな心理も隠れているわけです。

でも、これは「料理」に限ったことじゃないかもしれません。

Hさんは得意ですけど「彼のために服を選ぶ」が苦手な人もいるでしょうし、「掃除・お片付け」「セックス」「お金の管理」「車の運転」「英語」等々、アレルギーとも言えるほど拒絶反応がでたり、自信がなかったりするものがあるかもしれませんね。

パートナーシップというのは決して対戦相手じゃないんですよ、自武女の皆さん。
今度リング上で対決する新たな敵じゃないんですよ、自武女の皆さん。

お互いの強みを活かし、弱さを支え合う「同志」であり「仲間」であり「かけがえのない存在」なんですよ。

知ってました?笑

だから、信頼関係を深め、絆を深めるために必要なことは「自分の弱さを相手に差し出す」ということなのです。

これ、めちゃくちゃ重要です。

自分の弱さ、苦手、恥じ、罪悪感、怖れ、不安、を彼に差し出すわけです。

自武女の皆さんは相手が差し出した弱さを喜んで受け入れていらっしゃるわけですけど、その逆もちゃんとやんなさいよ、ということですね。

だから、こんなにも料理を作ることが辛くて、抵抗がものすごいということを、その久々にできた彼氏にちゃんと告白することが一歩目なのです。

それを彼がどう受け止めてくれるかで今後の関係が見えてきますよね。

カウンセラーに相談してコソコソ解決するよりも(!?)、彼にぶつかっちゃった方があっさり何とかなっちゃったりもするので、さらなる課金をする前にぜひともチャレンジしていただければと思います。

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https://nemotohiroyuki.jp/manwoman-psychology/49020

★罪悪感モノ

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光の瞑想~疲れや罪悪感などを癒すイメージワーク~

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