懲りずにまた恋をしたい、ドキドキしたりセックスしたい!と考えているのですが、どうしたらよいのでしょうか?



「こうしたらいいよ」という答えが欲しいかもしれないけれど、その答えは自分にフィットしたものであり、幸せを感じられるものじゃないとマズいですよね?
だからカウンセリングでは表面上の話よりも、内面的なところに注目し、そして、心を整えていくことで希望を叶えていくスタンスを取っているのです。

根本さん、こんにちは♪
7年ほど前に『彼と夫と二人いて、バランスが取れているような感じなんです。』で取り上げていただいたHです。その節は大変お世話になり、感謝申し上げます。
メルマガに取り上げていただいた時はとても嬉しく、毎日読み返しておりました。本当にありがとうございました!

先頃、13年にも及んだ彼との関係に終止符を打ちました。とても大好きで結婚したいとまで考えたこともありましたが、だんだんイヤなところが気になるようになり、この人じゃないのかなと考えるようになっていきました。
彼が本気で結婚を迫ってきたのでビビってしまったのもあるのかもしれません。
そして、お別れをしてやっぱり寂しくなって戻るということを3度ほど繰り返し、ついに本当にお別れすることになりました。
やっぱり不倫の恋は、お互いに本気で向き合うのは難しいのかもしれないですね。

彼とは週に3回ほど会って週1でHしていたのですが、最後の方はH無しなら会わなくていいなと思っていました。(カラダ目当てみたいですね^^;)
お別れした後はだいぶヒマになりましたが、今のところ思ったより悲しくはありません。
彼のことが好きだと思っていたけど、色々お世話をしてもらったり、尽くしてもらったりするのが好きなだけだったのかなとも思います。とてもマメな人で、ワガママを聞いてくれたり、忙しい人でしたが私を最優先してくれていました。
私は自分を1番大事にしてもらいたいという気持ちがとても強いです。

懲りずにまた恋をしたい、ドキドキしたりセックスしたい!と考えているのですが、どうしたらよいのでしょうか?
まわりの人達は恋がしたいなんて思わないし、セックスしなくても平気だそうです。まぁ、不倫なんてとんでもないと考えるのが普通だし、少しは躊躇ったりしますよね。
ですが、私はそこのところのハードルが低く、素敵な人とそのような機会があれば軽く一線を越えてしまいます。今後は年齢や容姿の衰えもあるので、なかなか難しくなりそうです。
夫とそういうことをするのはどうしても無理で、触れられたくないし、もちろん触れたくもありません。気持ち悪いというか…出産後からほぼセックスレスです。

まだまだ恋もしたいし、セックスもたくさんしたい私に良きアドバイスをいただけますでしょうか。やはり夫との関係を見直すべきなのでしょうか?
こんな悩みをお持ちの方はいらっしゃらないかもしれませんが、取り上げていただけると嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします!
(Hさん)

7年!!歴史的な重みを感じまして、そっか7年前の私はまだ未成年だったなあ・・・と夏空を見上げているところです。(暑い日が続いてますからね!)

そして、13年!!これまた歴史的な重みがある年数ですが、まあ、不倫(W含む)は気が付けばこんなにも年月が!と長引くことも多いものです。大人同士だからですかね。

さて、そういうお話はとても多いのですが、Hさん自身は離婚の意志はないってことですよね?いわゆる「セカパ募集」ということなんでしょうか?

で、Hさんのような「夫には興味はないけど、女としてはまだ終わりたくない!」という方のカウンセリングってやっぱり多くて、常時数名の方がそのネタを持ってお越しになります。

で、私などはあまり表面上で起きていることには関心を持たないので彼氏を作るかどうかについては「お好きにどうぞ」というスタンスなんですが、なぜ、こういうことが起きてしまってるのか?という心理には俄然興味を示すわけです。

そうそう、Hさんの周りにはあまりいらっしゃらないみたいですけど、うちの読者周辺にはけっこう生息してるらしいですぜ!笑

ということで色々と“事情聴取”しながら話を掘り下げて行こうと思うのですが、「夫は無理!」となってしまうのは、それくらい怒りが定常化しちゃってるからでしょうか?

長い結婚生活の中では様々なことが起こるわけですけれど、やっぱり一番身近な存在であるパートナーに対しては不満や怒りが溜まるものですよね?
それに以前はいきなり離婚を切り出されたりしたわけでしょう?
そしたら不信感もたんまり残っているんじゃないかと思います。

ここでちょっと話題が逸れますが、夫婦関係って男女の関係からスタートするわけですが、だんだん家族になっていくので知らないうちにネガティブな感情が溜まりやすいんですね。

そして、日々の生活があったり、「反抗期」として衝突したり、距離を置いたりしていくなかで、だんだん当たり前になっているものが増えていくんです。

だから、10年以上前の怒りを未だに持ち続けていたり、そのとき生まれた不信感がずーっと後を引いていたりするのも決して珍しいことではなく、「なんだかんだ家族だから」という絆の元で抑圧され続けることが多いのです。

もちろん、夫が「男」ではなく「家族」になってしまえば性的な対象にはならないのですが、その裏には積年の恨み辛み憎しみが溜まってるわけですね。

つまり夫(妻)に対して「こいつムカつく!許せん!あほか!」という状態が定常化してしまい、その感情が麻痺してしまっているので、表面的には「夫に対しては何も感情が動きません」という風になるのです。

ちなみに最近、古くからの友人がこんな本を出しました。
ドキッとした方はぜひともお買い求めいただけたら幸いです!
「夫は、妻は、わかってない。 – 夫婦リカバリーの作法 -」(安東秀海著、ワニブックス)

さて、そういうわけですから「いやあ、Hさん、とりあえず旦那さんと向き合った方がいいと思うなー」などとは口が裂けても言えないわけでして、「なるほどー、まあ、そういうのも無理はないわねー」と言いながら「でも、なんで離婚は考えないの?」とお聞きする流れになります。

こういう夫婦関係になってしまうと「離婚」ということすら考えるのが面倒だったり、なんだかんだ今は(少なくとも表面上は)波風が立たない状態だから、キープしておきたくなるのかもしれません。

「夫から目を逸らすことが当たり前になっている」ということかもしれません。

で、それをお聞きしても「まあ、やっぱそうなりますよねえ」と相づちを打ちながら私がすることと言えば、そんなHさんの心の中をホワイトボードに描きながら、「こういう感じでモヤってるわけですね」と解説していくことでしょう。

どうするのかを考えるのはその後ということで。

13年も男がいて、その彼の元では女として生きてきたのだから、その彼がいなくなったとしたら女の自分が行き場を失うのは無理もないでしょう。

妻や母の自分は何も変わらずとも、女の自分はずいぶんと変わっちまったんです。

だから、気持ちとしては「前の状態=男がいる状態」に戻ろうとするので、「早く男を狩らねば!」と思うわけですね。

そして、何も変わってない家族についてはやはり「保留」という風に思うでしょう。

彼との関係でも後半は体の関係に執着するようになったわけですから、Hさんにとっては「女でいること」がとても大切なことがよく分かります。

ということで、たぶんメインテーマとしては「女としての罪悪感」というところになろうかと思います。

けど、そう言われてもなかなか向き合いたいテーマではないかと思います。

それならさっさと彼氏作っちゃった方がはるかに楽に思えますから。

なんで罪悪感なのか?と言えば「そっかー、Hさんはアンダーグラウンドでなら女になれる許可が出せるんだよねー。表の社会で女を出すのは抵抗があるってことだよねー。何があったんだろうねー」というところから言えるのです。

Hさんに限ったことではないのですが、結婚・出産したり、年齢を重ねていったりすると「もう自分は女ではないのかも?」という不安や焦りが出てきます。

積極的に女を消そうとする人もいますよね。

「もういい年なんだから女を出すなんてみっともない」
「夫も子どももいるのに女でいたいだなんておかしい」
「いい大人なのにセックスだの女だのってことを考えるなんて恥ずかしい」

長年、日本の中に根付いていた「性的抑圧」が「女であることを禁止する」という風潮の影響を受けちゃうわけです。

でも、それが自分にフィットしてる場合はいいんですけど、Hさんのようにセクシャリティが元々強い人ってのはそこに葛藤が生まれるんです。

だから、必然的に「女というのは世間の目を隠れてこっそり楽しむもの(=アンダーグラウンド)という風に認識されていきます。

もちろん、これには別の意味もありまして、表の社会でたまったストレスを女に戻ることで解消しようとする心理もあるんですな。

アンダーグラウンドですから日常を忘れられます。

「彼と会うときはメイクも下着も服も全部変えて、ふだんのあたしとは別人に変身するの」という気分はHさんも味わったことがあるでしょう。

そうして日常(表)から離れることによって精神的なバランスを保っている人もたくさんいるものです。

ところがアンダーグラウンドというのはブログでもちょくちょくお話しているように罪悪感が付いて回る世界です。

「こんなことをしていていいのかしら・・・いやいやそんなことは考えちゃダメ!」
「隠れてこんなことをしてるなんてバレたらヤバいけどやめられないもんね」

アンダーグラウンドがなかったらメンタルが持たないのだけど、その代償として罪悪感を背負う、ということをやっちゃうわけです。

それで「女であることの罪悪感」というのがHさんにとってのテーマになるとお話したわけです。

★セミナー動画:応用心理学講座「旦那もいるけど彼氏もいる問題~分裂したマインドがもたらす現代社会の問題~」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46448

★セミナー動画:応用心理学講座「自立すればするほどアンダーグラウンドが必要となる理由~なぜ、経営者はお姉ちゃんのいる店に行くのか?~」
https://nemotohiroyuki.jp/everyday-psychology/46456

けど、やっぱりそんなめんどくさいテーマと向き合うのはイヤですよねー。

私の元に来られるのもその彼との関係が相当行き詰まっていたり、家族や会社にバレて炎上していたり、この関係を続けてることが苦しくなってどうしようもなかったり、みたいなときが多いんです。

実は同じテーマでも30代前半くらいまでの方は比較的早くカウンセリングに来られます。
けど、アラフォーやそれを超えた方は「まだまだ自分で何とかできる」と踏ん張っていたり、相談することが恥ずかしかったり、否定されるのが怖かったり、そもそも根本さんが怖かったり(なぜ?こんなに優しいのに?)、と躊躇される方が多いみたいです。

最近来られた方もW不倫でしたが、「彼に突然振られてメンタルがヤバい。家族に悟られないようにするのが精いっぱい」な状態で半年くらい葛藤されたらしいです。

「はよ来たら良かったのに」って話なんですけれど、たぶん、そのタイミングがベストなのでしょうね。

また、カウンセリングを受けるにも「さっさと次の彼氏作っちゃいましょ!」というアドバイスの方が耳障りがいいですよね。

「それって何を意味してるんでしょうね?」とか「アンダーグラウンドと向き合ってみましょうか」なんて言うカウンセラーはめんどくさいと思うのです。笑

「女であることの罪悪感」が13年前から始まったなんてわけはなく、それ以前からHさんの中に存在し続けていることは想像に難くありません。

というのも、その罪悪感がなくて「女であることが喜び!」ということであれば、表社会で堂々と女でいたいですから、不倫などせっずにさっさと離婚して日の当たるところで恋愛をするんです。

となるとHさんの場合も幼少期に遡って「女の自分」というのを見つめ直していくのがいいでしょう。

・母はどんな女性だった?女性であることをどう扱っていた?
・Hさん自身の性的目覚めは早かった?いつ頃でした?
・母とHさんの関係はどうでしたか?
・家庭内では性的なことはタブーになっていましたか?
・父とはどんな関係でしたか?
・きょうだいはいますか?いる場合はどんな関係だったでしょうか?
・学生時代はどんな女の子でしたか?
・女子として振舞っていましたか?それとも女子を隠していましたか?
・恋に対してはどれくらいオープンになれましたか?
・性的欲求は素直に受け入れられてましたか?抑圧していましたか?

とりあえず入り口の質問だけでもこれだけ考えられるのですが、こうした結婚するよりもはるか前のHさんの意識調査をしたいのですね。

そこから大人になってからの男女関係に触れつつ、「女のHさんがどんな人生を歩んできたのか?」を明らかにしたいと思うのです。

私の個人セッションは事前アンケートがあって、そこでだいたいのことを書いてきていただくのですが、それプラス、実際にお話を伺っていくと、だいたい40分くらいでその「女としての人生」が明らかになっていくと思います。

そこから20分プラスアルファで、これからそこをどう扱っていくか?を考えていきます。

「なんかずっと抑圧されてきたみたいだけどほんまは相当しんどかったでしょう?」「女を出すと傷つく羽目になったらそりゃ隠れたくもなるわねー」みたいなことをぶつぶつ言いながら、「たぶん、こういう才能や魅力があると思うのよね。だからああいうこととか、そういうこととかが起こっちゃうんだよね。残念なことだけどさ。だから女であることに蓋をせざるをなかったんだと思うのよね。それ、外してみる?」なんて感じで話をするわけです。

必要に応じてその蓋を外すためのセッションも提案します。

「とりあえずここで叫んでみようか!あたしは女だー!!って。だいじょうぶ、ここ隣の部屋ないから叫んでも聞こえないから安心して!」みたいなことをする場合もあります。

「じゃあ、今日は鎧を外して素の自分になるイメージワークをしてみましょうか?」とか「女の自分を自分自身が愛してあげましょうか?」とか「今まで隠してきた自分を大切な人の前で出すイメージをしてみましょうか?」とか「罪悪感を洗い流すイメージワークでもしてみましょうか」とか、手はいくらでもあります。

もちろん、宿題を出すことも多いです、、、というか、いつも出してます。

そのときのテーマに応じて「夫に離縁状を書いてみてください。あ、渡さなくてもいいですから」「母ももしかしたら同じ気持ちだったかもしれないからその辺を聞いてみるといいかもね。」「自分が思い切り女になれる日を作ってみて。そのときの気分をまた教えて。」みたいな感じで、これもまた非常に手が広いです。

まあ、そうして「今の自分」を整理していくんですね。

これがいわば「仕込み」です。

その上で私の場合はライフワークをデザインしていくことが多いかな、と思います。

まず未来を描きましょう。
自分が幸せになっているヴィジョンを得るところから。

そして、そこに向かうために心の準備をしていきます。

具体的に何をするかは都度変わりますけれど、セクシャリティを解放したり、罪悪感を癒したり、改めて母離れをしたり、引っ掛かってる過去を手放したりして、Hさんらしい未来をデザインしていくわけです。

このプロセスはほとんどが心の世界で行われます。

その間に現実社会で何があるかはお楽しみです。

出会いがあるかもしれないし(とても多い)、男がいらなくなるかもしれないし(意外と多い)、夫との関係を見つめ直したくなるかもしれないし(これも多い)、仕事を頑張りたくなるかもしれないし(けっこう多い)、「根本さんの弟子になりたいです!」となるかもしれないし(これも意外と多い)。

そうして主体的に自分の人生を選んでいくようになると自分がどうしたいのかが分かってくるんです。

Hさんの希望はそのとき「思ってもいなかった方法で」叶えられるでしょう。

ああ、その手があったねー、確かにー、みたいな。

ということで、後半は私のカウンセリングの流れを紹介するようになっちゃいましたけど、それが一番分かりやすいかな、と思って書いてみました。

なので、思い切って一歩を踏み出して見られたらどうかな?と思います。一押しは言うまでもなくリトリートセミナーですけど。

根本の個人セッション
★お弟子たち:カウンセラーを探す

◎女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント~実習メインのグループセッション~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

◎ライフワーク・グループコンサル~これからあなたは自分の才能を活かしてどう生きるべきなのか?~
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/45894

◎9/16,17,18 ザ・リトリートセミナー in 神楽坂~生き方が、人生が、自分自身が変わる3日間~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/49905

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