既婚者のことを好きになってしまって恋人同士みたいなLINEをしているんだけどこの先どうして行ったらいいのかが分からない。

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既婚者だからダメ！と思うのは思考的判断なので、その程度では感情は止まりません。むしろ逆効果でダメと思うほどに気持ちは盛り上がっていきます。
だから、思考はちょっと横において自分の気持ちをただただ吐き出して認めていくことをやっていくのが第一歩。
つまり「新たに出てきた自分を知る」ということが何よりも大切なんです。

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どうすればいいのか？と聞かれたら「好きなようにしたらええやん」とお答えするんですけどね。
それじゃあ、１行で終わっちゃうよね。笑

好きになっちまったもんはしょうがないよねー、という風に伝えることが多いんです。

似たようなご相談は多いのですが、感情って止めようと思っても止められないでしょう？
だってウンコと同じだもん。

「やば、出そう。」と冷や汗をかいてなんとか「収まれー収まれー」と念じたとしてもウンコは素知らぬ顔で肛門から飛び出そうとするわけです。何なら「ヤバい！」と思えば思うほど便意は強くなるわけで、朝の通勤電車がいきなり修行の場となるわけです。この便意に耐えるくらいなら滝に打たれる方がマシだわ、という経験はみなさまも数多く経験されてることだと思われます。

だから、好きになっちゃいけないと思えば好きになっちゃうのが人の心だし、あたし何してんだろ？と冷静にツッコミを入れても好きなもんは好きだからしょうがないんですよね。

それでそういう方々には「好きでいればいいじゃん」という風にお伝えしています。

で、そこで「手放しって好きなまま離れることだからさ。そこから手放して行こうか」なんて話を振ってみると「なんかやだ。まだ好きでいたい」という返しが王道でして、そうすると根本先生は眼鏡のふちをグイっと上げて「てことはだよ、ただ好きなだけじゃないんだよ。何か別の本音があるんだよ。サクッと吐いちまいな」と詰め寄るわけですね。もちろん、そういうことをするのでけっこう嫌われるんですけどね。てへ。

何か「欲」が隠れてるわけですよ。「好き」という気持ちだけでなく。

もっとＬＩＮＥしたい。一緒にいたい。付き合いたい。キスがしたい。何ならエッチもしたい。もっと会いたい。抱きしめられたい。見つめ合いたい。デートしたい。もっと彼のことを知りたい。もっと自分のことを知ってほしい。人目を気にせず会いたい。ご飯を一緒に食べたい。家でまったりしたい。甲子園のライトスタンドでヤジを飛ばしたい。「テル！一発かましたれ！」と叫びたい。等々。

でも、その「欲」は思考では到底認めることができないので蓋をします。それで「ただ好きなんです。ほんとに純粋に好きなんです」ということにしておこうとするんです。でも、やっぱその欲があるからね。思い通りに行かなくなって困るんです。

だから、Ｉさんの欲って何かなあ？と思うわけです。

それを認めたら止められなくなりそうに思うかもしれないけれど、止められなくなるのはそれだけ我慢してるからなんですよね。

家で便意が来ても我慢せずにサクッとトイレに行って踏ん張るでしょ？
でも、それが電車内だったら我慢しなきゃいけないから、その分、頭の中がウンコのことでいっぱいになるでしょ？そして、元々リサーチしていた空いてる確率が高い駅のトイレに駆け込むでしょう？
そうすると我慢していた分だけすっきりするし、ホッとするわけです。

同じウンコをするにも家でするのと我慢のあとにするのでは全然印象が変わりますよね。

我慢するとそこに意識が集中しちゃうからよりインパクトが強くなるんです。

好きな気持ちもそうだし、手をつなぎたいって欲も同じ。
それを我慢して蓋をすればするほどそこに意識が向いちゃってますます好きになるし、手をつなぎたくなるし、いや、手をつなぐだけじゃ満足できなくなっちゃったりするんです。

だから、素直にその気持ちを全部認めちゃいなよ、ということをやるんです。

そうして自分の欲求も受け入れてしまえば、それ以上、暴走することはなくなります。

ただ、その欲をどう満たすか？てことなんですけれど、その欲を認めた分、「落としどころ」を探ることができます。

つまり「まあ、この人のことは好きだけど、家族が要る人だから、LINEのやり取りで十分なんだよな」ということを腑に落とすことができます。

とはいえ、その欲を受け入れる、認めるのは相当難しいので、やっぱ滝に打たれた方が楽だと思っちゃうかもしれませんが。

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好きなもんは好きで理由はないし、彼もたぶんＩさんのことが好きなんだと思います。
でも、Ｉさんからすれば相手は既婚者だからブレーキを踏むし、彼もそれ以上の関係にならないようにブレーキを踏みます。

お互いに気持ちはあるんだけどそこをどう決着させようか水面下で模索しているような感じ。

でも、付き合えないことは一応分かっているけれど、それを受け入れたら終わってしまう（失ってしまう）から、そこは見ないようにしておいたりします。

それでお互いの気持ちが盛り上がってしまうわけです。

彼の方だってＩさんのことが好きになってしまって、なんならヤリたいわけです。けど、既婚者だし、手を出したらヤバいと思ってるから止めているんだけど、ついお尻に手が伸びちゃったりするんですよね。

けど、やっぱ責任取れないし、でも、気持ちはあるし、何ならＩさんのことを思いながらオナニーしたりもするんだけど、何とか踏みとどまろうとするんです。

それで、何となくお互い「LINEくらいならいいだろう」という一応の落としどころを見つけたのが現状だと思うんです。

でも、結局お互い気持ちを抑え込んでるので何かのきっかけで崩壊しちゃうと止まらなくなるんですよね。

不倫の始まりってたいていそうですね。
お互いの気持ちが抑えられなくなって、それまで抑えてきた分の反動から一気に盛り上がっちゃうわけです。

そこには「罪悪感」という感情が油になるので、はっきりしないあいまいな気持ちのまま、ただ関係だけが一気に進みます。

とても苦しいし、やめたほうがいいと分かってるけど止められないし、失うことはイヤだから応じるしかないし、自分も求めてしまうし、あたしはあなたの何なの？って聞きたいけどそれで関係が壊れるのはもっと嫌だし、とりあえず考えんとこって放置するけれど、この関係は苦しいし、、、という葛藤を繰り返すのですが、でも、その葛藤ってとても“刺激的”じゃないですか。

だから、ハマっちゃうんです。底なし沼のように。

そのはっきりしないあいまいな状態って気持ちが悪いんですけど、だからはっきりさせたいと思うんですけど、でも、やっぱはっきりさせる＝別れるだからそれはイヤなので、たくさん気持ちに蓋をするようになります。

でも、それにもだんだん慣れてしまうのが人間なんですよね。
だから、そのあいまいな状態でモヤモヤした気持ちのまま気が付けば３年経ってたりするんです。

それで、こういうカウンセリングではとにかく本音を全部出す、認める、ということをまずはやっていきます。

自分でも気づかない、あるいは、気付かないようにしてる気持ちがたくさんあります。

それをひとつひとつ丁寧に拾い上げていく感じです。

「まあ、そう思っちゃうよねー。別に変なことじゃないよ。当たり前だよね」という風に。

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さて、そういうわけで今日の本題なんですけど（え？今から？今までのは何？）、「思考ってほんと邪魔なんすよねー」という話です。

自分のことになるとサッパリなのは、やっぱり自分ではイタイところを見ないようにするし、触れたくないし、触れられたくないので、そこをうまく交わしちゃうんです。

自分のことは自分が一番分かりません。
だから、人に聴くのが一番なわけです。

＞その時、「へー、わたしこの人と仲良くなるんだ」と誰かから聞いたみたく直感がありました。

という直感が働くってことは、元々敏感だし、Iさんはそっち系の人なんですよね。（そっち系って？笑）

それに、

つまり、女性性がけっこう豊かで、感性、感受性、感情、感覚的な人物だと言うことです。

＞付き合って欲しいとかでなく、只々好きなことを伝えたかったから。

特にここが女性性が豊かな動かぬ証拠になりますね。

まあ、Iさんの文章を見ればコミュ力が相当高い人だってのがよく分かるので、それだけで分かっちゃうものですけどね。気づいてた？自覚してた？してなかったらした方がいいよ、どうやらめちゃくちゃ女性性が豊かなタイプだって。

女子というか女性性て気持ちが大事だから気持ちを伝えるんです。
「好きなの」に始まり、「寂しい」「つまんない」「嬉しい」「いやだ」「ムカつく」「なんで？」「恥ずかしい」「幸せ」「安心する」「怖い」等々。

一方、男子というか男性性って思考的だから気持ちがよく分かりません。
だから“マニュアル”が必要です。

「寂しい？じゃあ、どうすりゃいいの？」
「嬉しいの？ふーん」
「怖い？そんなこと言うなよ」

という反応になっちまいます。だから、女子のみなさまは「気持ち」に加えて「どうすればいいか？」を伝えないといたいけな男の子はどうしていいのか分からず混乱してしまうんです。

＊

で、まあ、そういう人は思考なんてのはほとんど無意味なのですが、それじゃあ、社会生活が営めないので学生時代から「思考で自分を制御する」ということをやりがちです。

だから、基本的に我慢しぃになりやすいものです。

で、思考で自分をコントロールする際によくやるのが「ルール作り」です。
「これはダメ、あれは良い」というやつ。

＞元々私は2番目でもいいなんて物分かりのいい女ではなく、自分を一番好きでいてくれる人がいいので不倫はしたくありません。そして、正しい方を、選ぼうとする癖があり、既婚者の方と恋人同士のようなLINEをしてる自分を何してるの？って冷めて見てる私がいます。

この冷めてる自分ってのが思考であり、ルールです。
正しい方を選ぼうとする癖がルールそのものだし、「２番目でもいいなんて物分かりのいい女じゃない」というのは思考的判断だし、既婚者と恋人みたいなLINEをするなんてありえないという思考があるわけです。

そういう話をお伺いすると根本先生は優しいのでたいへん丁寧に「それってあんたがそういう女だってことなんだよ」とお伝えすることにしています。

「ええー、やだー」とか抵抗されたとしても、優しく諭すように「でも、そうじゃん。だからそういうことができるわけじゃんね？」とお伝えすることにしています。

だから「なんだかんだあたしはそういう女なんだよね」と受け入れることが最初の一手なんです。

「ああ、自分の中にもそんな女がいたのかー」というのでもいいです。

結局、どれだけ思考的に自分を制御しようとも、感情は勝手に動いています。止めることはできません。

理性で感情を抑えるのも一時的なものだし、何なら抑えた感情は溜まっていくんです。

だから、繰り返しになりますが、そうやって自分の感情をただただ認め、吐き出し、自分ってそういう女なんだよな、ということを受け入れることが大事なんです。

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女性性が豊かな人ってのは基本的に自由なんです。
つまり私たちの心ってのはほんと気ままで自由なんです。

社会のルールとか周りの人間関係とかそういうのを全然気にしないのが私たちの心です。

そして、そういう心を「知る」ということが上手に心と付き合う方法です。

ああ、自分の中にもこんな部分があったんやなー、と自分を知っていくことが自分と上手に突き合う秘訣です。

で、そこから根本先生のカウンセリングは本格的に始まります。今までのは前戯。準備。

「なぜ、彼に惹かれたのか？なぜ、彼のことが切れないのか？Ｉさんはどうしたいのか？」ということを見ていくし、「それだけ女性性が豊かだってことは～」からのライフワークデザインをしていきます。

バツイチも気になるし、仕事のことも知りたいし、生い立ちやそれまでの恋も興味あるし、その辺を根掘り葉掘り聴きながら未来を見ていきます。

でも、逆にそこに目を向けることで彼のことが気にならなくなることも多いんですけどね。

◎【６月東京、７月大阪】女性性とセクシャリティとサレンダーとコミットメント～実習メインのグループセッション～
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/43397

◎ワークショップ「親密感への怖れを徹底的に癒すワーク１０連発」
東京：5/28（日）14:00-17:00
大阪：6/10（土）14:00-17:00
オンライン：6/11（日）14:00-17:00
https://nemotohiroyuki.jp/event-cat/49020

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