ボロボロになるまでハードワークする彼を助け出すにはどういう作戦を立てるのが有効でしょうか?



人間関係の基本として「信頼してない相手の言葉は聞きたくない」というのがありますから、まずは仕事以外で自分を信頼してくれるジャンルを探すことから始めます。
そこで自分の思いを確実に伝えて、徐々に自分の言うことをちゃんと聞いてくれる男に育てていく、という作戦です。

根本先生、お世話になってます!
「私は一人暮らし、彼は実家暮らし、そんな“身分の違い”を乗り越えて幸せになるには?」では、ありがとうございました。
結果、借りるアパートに彼が彼の兄弟を私の断りなく招待したことで私が爆発できまして、無事平和に同棲生活をスタートできました!
洗濯が出来なくても、この人が好き!という情熱で突き進んでいます。

問題は次から次へと…吉田れんさんの講座のおかげもあり、私は自分のキャリア捨ててもいいや~と脱ハードワークが出来そうなのですが、彼が思いの外、自己犠牲的な働き方をしています。
ぶっちゃっけ言うと、つい昔の私みたいと思ってしまいます。
仕事辞めたいと言う割に、後輩が困らないように、お客さんが困らないように…と魂が抜けるまで仕事して帰ってきてます。お前が辞めたぐらいで何も変わんねぇよと私は彼に言いたくなりますが、彼のプライド傷つけそうです。
彼の話を聞いていると、彼はそれなりに仕事ができたり、空気が読めるので、仕事できない人の分までやってる感じです。
私が仕事で全国向けに講演するというと、自分も仕事ではこうで~と張り合ってくるので、仕事は彼の中で頑張りたいことではあるんだろうなぁと思います。「ねえねえ、なんでそんなになるまで頑張るの?誰のために頑張ってるの?」なんてつい聞いてしまったら、追い詰めるだけだったようで、同期の女子とLINEに逃げちゃいました。
私とのセックスが仕事何も考えなくていいと逃避になってるなぁとも感じて、私を求めてるんじゃなくて、ストレス解消なんだろうなぁと思うと少し悲しいです。
あと、彼はお父さんの文句が多く、お母さんのことはよく褒めます。何かここも臭うなぁと思いましたので報告です笑
彼の問題だしなぁと思いつつ、仕事帰りに事故りそうになったなんて聞くと、ほっとけないなぁと思ってしまいます。
美味しいご飯を作ったり、癒しを提供すること以外に私にできることはありますでしょうか?
(Yさん)

順調に進んでるってことで、まずは、おめでとうございます~♪
一難去ってまた一難ってプレイが自立系武闘派女子のみなさまは大好きなので、「やった~同棲でした~うふふ。これでヤリまくれるじゃん!」と歓喜の声をあげるわけですけれど、また別角度から気になることを見つけちゃうんですよね。

問題探しのプロ?笑
それだけ成長意欲が強いってことですよね~♪

ということで、とりあえずセックスが癒しになってるのは幸いなので、より濃厚かつ深い癒しを提供してあげることが一番ですね(←これものすごく大事よ!)。

そういうと「なんか自分が風俗嬢みたい」って思えちゃう人もいるのですが、仕事ばかりしてる自立系な男性にとってはお金を払ってするセックスよりも遥かに価値のあることですから、そういう思いは横に置いておきましょう。(少なくとも彼はそんなつもりないはずですから。)(でもまあ、あまり彼からのサービスが良くないと不満を感じてしまうのも分かりますけれど)

さて、体を壊すほど働いたり、さらにはそこから浴びるように酒を飲んだりするような男の人も珍しくないと思いますが、そういうとき、つい自立系な女子たちは彼のことを心配して「説教」という手段を取ってしまうものです。

そして、その説教はほぼ間違いなく「正論」になりますから、言ってることが正しい分だけ、心理的に彼は追いつめられてしまいます。で、「こいつは分かってくれねえ」と思われて同期の女の子にLINEしちゃうわけですね。

たぶん、逆の立場になって考えてみると分かりやすいと思うのですが、やっぱ「正論」って嫌じゃないですか。

そして、「論」で来られると「情」が反発するのが人間関係なので、正しいことを言われると、感情的になってますます意固地になるんですな。

そういうときって何て言ってもらいたいんでしょうか?

「そんな仕事ばかりするの良くないよ。体壊しちゃうよ。もっと自分を大切にして」なんて言われたら「うん。そうだね。あなたの言う通りよ。明日から仕事そんなにしないようにするね。」と思えるでしょうか?

むしろ「ああ、こいつは自分の気持ちを全然分かってくれない人なんだな」と思っちゃうんじゃないでしょうか?

この辺は新たなコミュニケーションを学ぶ場になるわけですが、

「彼のことが心配」→「何とかしてあげたい」→「注意喚起する」→「険悪な空気になる」

という際に、この「あなたのことが心配だから」という自分の思いを盾にして正論を押し付けるのは、明らかにボキャブラリが足りないのです。

彼の心理をちょっと覗いてみましょう。

無価値感だの自己嫌悪だのがベースになっていてハードワークしているとしても、仕事を頑張っていることは確かです。

はたから見れば「後輩やお客さんが困らないようにってなんでそこまで気を遣うの?」とか「どんどん自分を追い詰めてる」ように見えるわけですが、「仕事を辞めたい」と愚痴るほど一生懸命仕事してるんですよね。

ってことは、彼が彼女に求めるニーズとは何でしょうか?

「なんかワーカホリックになってしまって自分一人では止められない!彼女よ!どうかこの暴走する俺を止めてくれ!」と思っているんでしょうか?

もちろん、そういうケースもなくはないと思いますけれど、でも、大好きな彼女に求めるのは、

「ほんとすごく頑張ってるよねー。偉いよねー。おっぱい揉む?」

という承認であり、ご褒美なんじゃないかと思うんですけどどうでしょうか?

そもそもワーカホリックになってしまうのは無価値感や劣等感、競争心などが強いからで、それゆえ他人軸になるから仕事ばかりするんですが、だからこそ、「褒められたい」んですよね。

それなのに「自分を否定される」ような言動はタブー中のタブーなのです。

この「自分を否定される言動」というのは、彼がやっていることを否定的に見ることすべてが該当しまして、たとえ、それが「正しいこと」であったとしても心理的にはタブーです。

皆さんも、誰かから「やめなよ、そんなこと」って言われてカチンときたことありませんか?

分かってるよ!そんなこと!って言い返したくなりません?

なぜそういう彼が「仕事辞めたい」と言うかっていうと、彼もこのハードワークがしんどいことは重々承知なわけですね。(たぶん)

そして、それが自分の心身に良くない影響を与えることくらい分かっているし、また、それで彼女を心配させることも分かっているわけです。(たぶん)

でも、いろんなしがらみがあって、そういう働き方を変えられない現状がありますから、「このハードワークをやめるには仕事を辞めるしかない」という風に考えるわけです。

とはいえ、承認欲求が強い彼がハードワークまでして手に入れたいものは周りからの承認ですから、現実的に仕事を辞めることはできません。

もちろん、転職したとしてもそのマインドが変わらない限り、再び新しい環境でハードワークするだけですけどね。

だから、「仕事辞めたい」という彼の言葉を真に受けて「じゃあ、辞めなよ」と言ってしまうのは、彼の気持ちを全然理解してない!ということになっちゃうわけですね。

で、こういうニーズが強い(承認欲求が強い)モードの彼を相手にするのは、正直、めんどくさいと思うんですけれど、そこは彼のことを愛するならば乗り越えておきたいところです。

とはいえ、時にはきつく言わないとほんとうにヤバいこともありますから、飴と鞭の使い方はなかなか難しいところでもありますね。

ということで、「ほんとよく頑張っててすごいね。すごいね」というお褒めの言葉を定型文かつ棒読みで伝えることを日課にしてみるのは一つの手です。

特に仕事のことになりますと、彼もちゃんと競争心が強いので、Yさんの業績等については思い切り張り合ってくるものです。

命を削りながら頑張ってる仕事のことで彼女に負けたくない/バカにされたくない/見下されたくないという心理が動いているのですね。

つまりは、それくらい自信がないわけです。

で、彼はそうでもないようですが、成果もすごくあげているめちゃくちゃ仕事ができる人は、そんな「弱さ」をふつうは出しません。

「え?彼が自信ない?うそ!あんなにも周りの人から評価されてるのに?」と思うような人でも、愚痴をたれるほどにハードワークしてるならば「ほんとは自信がない」と思った方がいいんですね。

そもそも本当に仕事がデキる人ってのは、仕事で最大のパフォーマンスを出すために、休むことも仕事のうちだと考えています。

ハードワークしても仕事のクオリティは落ちるばかりですから、ちゃんと自分を休ませる機会を作っているんですね。

実は自分に自信がなく、無価値感も旺盛にあり、それゆえ承認欲求が強くなっちゃっている場合は、「自分が誰かに認められるまで走り続ける」という暴挙に出るのです。

だから、そこでは盛大に褒め称えてあげることが非常に有効なアプローチとなるわけです。

じゃあ、彼女として彼を褒め続けたら彼がハードワークを辞めるようになるか?というと、たぶん、それだけは不十分です。

で、ここからが一種の心理テクニックになるのですが、彼は仕事については競争心旺盛で、彼女と張り合ってしまうほどですよね。

ってことは、「仕事」については彼女はライバルとみなされており、この方向から心を開かせるのは少々難儀ということになります。

「あなたってほんとうにすごいよね。尊敬する」という言葉を1万回くらい伝えると「あ、こいつは俺の仕事っぷりを評価してくれてる」と受け取ってもらえますから、そうすると自然に仕事に関しても心を開いてくれますから、「働きすぎ!もっと休め!その方がもっといい仕事ができるぞ!」という彼女の進言を素直に聞くことができます。

これは「信頼関係を築く」というテーマで、「あなたのことを信頼するようになると何かと質問をしてくるようになる」という人の心理に基づくものです。

うちのお弟子さんたちにもよく言ってるんですけど「クライアントさんがなかなか質問をしてこないということは、まだ自分のことを信頼してもらってないんだな、と解釈し、もっともっと話を聴いてあげる必要があるんだぜ」ということです。

「どうしたらいいと思う?」みたいな質問が投げられるようになると、相手は自分に対して心を開いてくれた証拠なんですよね。

つまり、質問するということは「あなたの意見を聞きたい」という意志の表れなのです。

逆に言えば、質問してこない状態で自分の意見を伝えたって、相手は聞く耳をもってないわけですから、自分の意見は相手の心に響きません。

で、ここで「信頼」についてきちんと理解しておきたいのは、「あなたのすべてを信頼する」なんてことは相当難しく、そこには細かいジャンル分けが存在します。

みなさんもこれは理解できると思うんですけどね。
「仕事のことなら上司に相談できるけど、恋愛のことを相談するのはちょっとな」みたいな感じです。

そこで、パートナーシップにおいては、「彼はあたしのどこを信頼してくれているのか?(心を開いてくれてるのか?)」を見ておきたいわけです。

「すべてを信頼してほしい!」というニーズも出てくると思いますけれど、そこでゼロイチになってしまうと強行突破して自ら関係性を潰してしまうんです。

そこでYさんの彼はYさんの何を信頼してくれているのでしょうか?

「飯」とか「洗濯」とか「セックス」とか「アニメの知識」とか「最近の韓流アイドル」とか「車の運転」とか「鉄オタ的知識」とかいろいろあると思うのですが。

で、そこでは自分に対して素直に心を開いてくれてるのだから、そこで言いたいことを伝えるとちゃんと伝わるんです。

例えば、彼がYさんの料理を信頼してくれてるのなら、胃に優しいけれど栄養価の高い料理を作って差し上げるわけです。

それで「仕事頑張ってるあなたが元気になれるように考えて作ってみたの」と言葉を沿えれば、彼は「うわー、俺って愛されてるー」と思います。

例えば、彼が「洗濯」について全幅の信頼をおいてくれてるのであれば、丁寧に畳んだ洗濯物にそっと「体に気を付けて頑張ってね。心を込めてアイロンかけたよ」みたいなメッセージを置いておくと「ああ、俺って愛されてるー」と思えます。

例えば、彼がYさんとのセックスで心を開いてくれてるのであれば、セックスの最中に愛をたくさん伝えます。そして、コトが終わった後も「いつまでも元気でエッチできたら嬉しいなあ」と言ってみると、彼は「おっしゃー、頑張るでー!」という気持ちになります。

そうして、彼に「俺って愛されてるなあ」という思いを受け取らせていくわけですが、そうすると彼の自分に対する態度が変わります。

中にはそこで調子にのるバカな男もいるんですけど、そんな彼に対抗心を燃やすのは自分の中の競争心が原因なので、「うふふ。調子に乗ってるわ。これでどんどんあたしなしでは生きられない体になってる」と思えるようになりましょう。

そうして、タイミングを見計らってそっと爆弾を忍ばせるのです。

「ねえ?そんなに仕事ばかりしてたら体壊しちゃうよ。そしたら、あたしのおいしいご飯もとろけるようなセックスもできなくなっちゃうよね。それってすごく悲しい」と。

で、「そのタイミングっていつ?教えろや!」と思われるですけど、それは彼が自分に対して心を開き、自分の言葉をちゃんと聞いてくれる態勢になってるな、と思ったときならいつでもいいです。

ただし、そこでも相手を否定する言葉を使うと相手もつい反発したくなりますから(ここが自立同士の恋愛のめんどくさいところ)、「優しい口調で」「相手が喜ぶエサをちらつかせる」「あたしが悲しい/寂しい/辛いという表現を使う」という形で表現するのが理想形です。

まあ、相手が自分を信頼し、心を開いているところであれば、少々きつい表現をしても大丈夫なんですけど、より的確に自分の気持ちを届けたいと思えば、そうした配慮はしておいたほうが無難でしょう。

そうして、自分の気持ちを相手が聞く耳を持っているところで伝え続けて彼の愛を育てていくのですね。

その結果、最終的には「あたしのためにハードワークをやめて」と言えるくらいの関係になっていくんですな。

そしたら、彼は「Yさんのために自らの行動を改める」ということができます。

それを「愛の力で問題を乗り越える」って言うんです。

で、こうした方法論に則れば同棲中であれば1か月ほどで彼に影響力を行使することができると思うのですが、じゃあ、そうしたテクニックを駆使すればうまくいくのか?と言えば、そうもいかないのが人の心理です。

まず「自分軸」で居続けること。「あたしはあたし、彼は彼」です。

次に「信頼して待つ」ということ。信頼してもらうためにはまずは自分が信頼を与えることが大事です。そして、自武女がもっとも苦手とする「待つ」ということに挑むこと。

すなわち、こうした変化って早々に現れるものではありませんから、種からプチトマトを育てるつもりで時間をかける必要があるのです。

だから、「彼の体のために、そして二人の末永い幸せのために」腹をくくって信頼して待つのですね。

さらに、競争心を手放して、いちいち彼の態度に腹を立てたりしないようにしたり、彼の話を聴いてあげながらイライラしたりしないように自分の心のメンテを欠かさないようにしたりすることも大事ですね。

こういうの、自分も余裕がなければできませんから。

そして、その余裕は「彼の愛を受け取れる」ところにつながるものです。

この「受け取る」ということが苦手な人も多いですから、ちゃんと日ごろから彼なりの愛情表現を知り、それを受け取っておく練習を積み重ねていおきましょう。

こうした準備を経て作戦を実行に移すので、まずはできるところから一つずつ始めて行きましょう。

★男女の違いを学ぶ

男女の違い研究所※ヤタ&maicoによるYoutubeチャンネル。

「愛されるのはどっち」(リベラル社)

「頑張らなくても愛されて幸せな女性になる方法」(リベラル社)

*動画配信/DVD:心理学講座「男女の違い講座~男と女はこんなにも違う!」

●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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