感性が豊かな人って女性性も豊かだし感情のコミュニケーションが得意だからルーティンワークとかきちんとしなきゃいけない仕事って向かないんだよね。



定期的にこの話をしていると思うんですが、自分を否定し、仕事に自分を合わせようとしてもそれがただただ自分いじめにしかならないってことも多いんです。
ちゃんと自分を知って、自分に合う生き方を選択しないと自分を苦しめるだけですよね。

根本先生、こんにちは。

私は、どうしても周囲に言いたいこと、言うべきことの一部も言えません。しょうもない話はできるのに、です。

私は欠点が多く、結婚した今の家族以外の人には大体否定されます。特に職場では仕事できる人扱いされたことはなく、むしろ問題児です。

問題児のため、上司から面と向かって辛辣な言葉をいただくことも多いのですが、その時にコミュニケーションが取れません。

例えば「人に仕事押し付けるよね」「◎年働いてる人の平均レベルにも達してない」とか面と向かって言われたときに、謝ることしかできず、具体的に何をどうしたらいいかのような建設的な話ができないのです。

嫌悪感なのか、プライドが高いのか、もう相手に働きかけられなくなってしまいます。

問題児扱いされすぎて怒りがたくさん湧いてきますが、やせ我慢してしまい、踏み込んで上司と対話ができません。

ほんとは具体的に、この行動をこう直せとはっきり言われないと自分の何がダメかわからないのにです。

ライフワークというよりはライスワークなのですが、淡々と割りきってやるには合わなすぎるのかなとも思います。

こんな私に渇をいれていただければと思います。
どうぞよろしくお願いいたします。
(Yさん)

言うべきことが言えないということなんですけれど、「何が言いたいのか?は分かっているにも関わらず!」ということなんでしょうか?
それとも「何か言うべきことはあるはずなんだけどそれが分からない!」ということなんでしょうか?

>例えば「人に仕事押し付けるよね」「◎年働いてる人の平均レベルにも達してない」とか面と向かって言われたときに、謝ることしかできず、具体的に何をどうしたらいいかのような建設的な話ができないのです。

というときに、その上司に「具体的にどのような点でそのようにお感じになられたのでしょうか?」と聞けないのか、「いやあ、部下のあたしがそうってことは上司に指導能力がないってことっすかね?」と言い返せないのか、「じゃあ、具体的にあたしはどうすればよいわけ?」と追及できないのか、そもそもそこでどうリアクションを取ったらいいのかが分からないとか、どんな感じなんでしょうか?

そして、一番肝心な話なんですけれど、そういうことってよくあることなのか、今の職場でのみ起きることなのか、昔からそうだったのか、どうなんでしょうか?

・・・なんてことをつらつらと質問したりしてるんですけれど、こういうところからたぶん少しずつ気持ちは整理されていくと思います。

で、「言いたいことがあるけど言えない」のか「言いたいことが何か分からない」ではこのあとの話の展開がずいぶんと変わってきてしまいまして、例えば、前者の場合だと怖れなどの感情が強いのでしょうし、後者の場合は感情を言葉に置き換える作業が苦手なのかな?と思うのです。

でも、

>ほんとは具体的に、この行動をこう直せとはっきり言われないと自分の何がダメかわからないのにです。

という風に書かれていることから、感情と思考のコミュニケーションの話をした方が良いのかな?と思われるので、今日はそっちの話をしていこうと思う次第です。

例えば、感情が豊かというか情熱的というか感性で生きるタイプというか、そういう人は、自分が感じていることを言語化することに非常に難しさを感じるもんです。

言語化することって情報を取捨選択・圧縮しなきゃならず、また、それを言葉にしてしまうと「なんか違う!」となってしまうので何も言えなくなってしまうのです。

以前、とあるクライアントさんが「その感覚を言葉にするなら日本語の○○というよりも、英語の△△という表現の方がぴったりくる」とおっしゃっていたんですよね。

自分の感じてるニュアンスを言語化するのってめちゃくちゃ難しいわけですし、感性が豊かな人ほどそれは強く感じるものです。

だから、「言葉で説明するよりも絵に描いたほうが手っ取り早い」と思う方もいらっしゃるでしょうし、「誰か、あたしの頭の中を読み取って!!」と思ったりもするでしょう。

で、Yさんのように

>結婚した今の家族以外の人には大体否定されます。特に職場では仕事できる人扱いされたことはなく、むしろ問題児です。

というケースにハマっている方は、

「ああ、なるほど感情のコミュニケーションはまだできるけれど、思考のコミュニケーションがすごく苦手なのね。ってことはめちゃくちゃ女性性が強く出てるタイプなんだ。じゃあ、ふつうの職場では苦痛しか感じないよね~。」

なんて答えちゃうかもしれません。

ちなみに友達関係とかはどう?
それと、旦那さんってちょっと宇宙人なの?笑

コミュニケーションって言ってもいろんな種類があるものでして、人間関係においては「感情」と「思考」、言い換えれば「女性性」と「男性性」が大きな影響を及ぼすものです。

要するに「女子がカフェで延々と交わしている会話」が感情のコミュニケーションで、「会議室で行われる議論」が思考のコミュニケーションです。

前者は「感情」がベースなので、話の筋は飛びまくります。だから、それを理論的に聞いてしまうと何が言いたいのか分からず、何がゴールかも関係ありません。

「こないだ彼がまたドタキャンしたのよー」
「ええ、それ、ひどい。そんなことされたら悲しいよね」
「もう悲しいっていうよりムカついちゃってしばらく会いたくない!って思っちゃって」
「分かるー。でも、やっぱり好きだからつい連絡しちゃうんだよねー」
「そうなのよ。なんか惚れた弱みっつーの?それもなんかイヤでー」
「だよねー。なんかあたしもあんたの彼にムカついてきちゃった」
「ほんとー?だよね?怒っていいんだよね?」
「いいよ、いいよ。怒ったほうがいいよ。でも、このお団子おいしいね」
「おいしー!でも、お抹茶はイマイチじゃない?」
「やっぱり?あたしもそう思ってた。でも、一応『いいお手前で』って言わなきゃいけないんでしょ?」
「なのかな?やだなー、そういうの堅苦しいよねー」
「あたしも堅苦しいのやだ。今の会社もけっこう古い体質残っててやめたいもん」
「あんたがその会社にいるの不思議だもん。よく続けられるなあって」

一方、後者は「思考」がベースなので理屈が通ってないとおかしいんですよね。
だから「会話」というよりは「議論」みたいな感じになるのです。

「来季の当社の方針についてご意見を賜りたいのだが」
「今期はなんとか営業黒字を出せましたがコロナ禍でまだ顧客は戻り切っておらず、何らかの手立てが必要だと思われます。」
「具体的に何か策は?」
「販売店のテコ入れはもちろんですが、やはりここは多少の人員整理に踏み込んだ方が良いかと。」
「確かに人件費は非常に大きいが、それで社員の首を切るのはやはり抵抗がある」
「社員を大切になさりたい社長のお気持ちも分かりますが、情が入りますと経営が成り立たなくなる場合も」
「我が社はそんな厳しい状態なのか?」
「いえ、今はまだ大丈夫なのですが、こういうときにこそ変革が必要と思われます。」
「そうか。やはりここは私が覚悟を決めなければいけないということか」
「御意にございます」

ま、漢字が多くなるわけですね。

同じような会話量ですけれど、感情のコミュニケーションはその時の気分によってどんどん会話の内容が変わります。
しかし、思考のコミュニケーションってのは「来季の体制」というテーマならば、一貫してそのテーマについて話が進み、何らかの結論を見ようとします。(その結論が「保留」であることも含め)

で、女性性が豊かな人は前者が得意で、男性性が豊かな人は後者が得意なわけですから、その2人が会話をすればお互いにイライラするのは当たり前なわけですね。

だから、Yさんの場合は仕事ができるできないというよりも、そういう思考的なコミュニケーションが苦手な上に、そもそも思考的な仕事というのも苦手なんじゃないかと推測されるわけです。

けっこうこういうケースは多々存在していまして、例えば、元々感受性の塊で敏感な人って、幼少期からその繊細さゆえに傷つくことも多いのですが、その一方で人の気持ちを察知することは得意だし、少し訓練は必要ですが、相手の心に響く言葉を選ぶことも得意です。

だから、意外にもセールスでは抜群の才能を発揮することが多いものです。

セールスの仕事は営業にせよ、接客にせよ、変化に富んでまして、その場その場での対応力が必要とされます。

で、その部分は個人の感性によるところが多く、それゆえ、営業マニュアルが存在していたとしても、現場の営業マンのセンスによって売り上げが大きく変わってくるわけです。

しかし、そういう感性で生きるタイプの人がルーティンワークである事務に従事すると、そこは「やり方」「ルール」「手続き」「手順」などが細かく決められたものですので、その敏感さという才能はあんまり活かされません。

思考を使いますし、記憶しなければならないことも多いわけですから、そこはただただ苦痛なのですね。

だから、そんな方と話をしてると「まあ、そりゃ今の仕事は自分いじめにしかならないわねえ。よく5年も続けてきたねえ。あんたの場合はミスが許されない事務の仕事よりも、花屋でお客様ごとに似合う花を選んであげる方がずっと向いてると思うよ。給料は全然違うかもしれないけれどね」なんてことをつい言ってしまうわけです。

ライスワークと割り切っていても苦痛ってことは、よほど苦痛なことですから、その苦痛であることをちゃんと受け止めなきゃいけないんです。

「いい子」な人ほどそこで「自分が悪い」と思っちゃうわけです。

まったくの下戸なのに「酒が飲めない自分が悪い」と自分を責めちゃうのは変な話です。
そんなの体質なんでどうしようもないでしょう?

でも、なぜか仕事や人間関係においては「自分の体質を豪快に無視する」という所業をやられてる方が多く、もしかしてマゾ?それとも修行してるの?悟りを開きたいの?と思うんです。(でも、修行したいならちゃんとした修験の道に入ったほうがいいですよね?)

もちろん、女性性が豊かな人は強い適応能力や器用さというものを持ちますので、本来は向いていない事務仕事にも適応できる能力があったりするのですが、それもまた個性なんですよね。
それができる人もいれば、女性性が豊かでもできない人もいるわけです。

で、さらに「いい人」は他人軸になりますから「周りの人ができていて自分ができてないのは自分には能力がないからだ」と思うんですな。「比較」ってやつです。

まあ、こういうことは昔、筆者自身も思っていたことなのでよく分かるんですけれど、確かに「その仕事をする能力はない」わけですよ。

周りの人が当たり前にできるのに自分ができないことって、例えば、方向音痴の人なんてまさにそう思いません?

方向音痴の人には地図を読む能力とか、GoogleMapが指し示す通りに歩く能力がないんですよね。

だから、神楽坂駅徒歩1分のうちのセミナールームにたどり着くにも20分もかかっちゃうわけです。

でも、そういうとき自分の方向音痴を責めてもしょうがないでしょう?変わらないですもの。

だから「あれ?今日は時間通りに来れたね?」「偉いでしょ?20分前に着くようにしたらちゃんと時間通りに着いたんですよ!褒めて!」という会話が生まれるようになるのですね。

たぶん、方向音痴な方は時間を守るためにずいぶん早く家を出てると思うのですが、そうして自分の「特徴」を受け入れて、「対策」をすればいいんですよね。

だから、周りの人がふつうにできてる事務作業が自分はできないとすれば、そこから潔く身を引くか、誰かに任せちゃった方がいいんです。

とはいえ、武闘派女子の皆さまは「退却は死ぞ!」となぜか頑なに信じ込んでいるので、意地でもその仕事にしがみついちゃう人も多いんですけどね。

だから、そこは素直に負けを認めて切腹す、あ、いや、負けを認めて退却するのが“正しい選択”であり、“自分らしく生きる秘訣”になるのです。

ああ、こういう仕事は向いてねえなあ、とYさんも感じるわけでしょ?

だったら潔く退却するのも一つの手だと思いますよ。
その方が精神的にもずっと楽でしょう?

で、やっぱ自分を知るってことが大切でして、自分がどんなキャラでどんな生き方が合っていて、どういう仕事にフィットすることを「自分基準」で考えて行くんです。

他人軸な人は「仕事に自分を合わせる」ということをしちゃうんですけれど、それができるのは器用な人や、たまたまその仕事が自分に合っている人だけです。

もちろん、自分にぴったるハマる仕事なんて存在しないと思います。

ただ、そのズレは自分がこれから成長する部分でして、まずは自分の個性に合った分野を選ぶことが先決で、そこからその仕事に自分を適応させていく、という流れなんです。

だから、繰り返しになりますが自分を知ることがめちゃくちゃ大事なわけですね。

もっともっと自分のことを知り、自分自身を受け入れて行こう!というテーマを掲げてみてください。

同時に、もう自分いじめはやめよう!と思っていてください。

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