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セクシャリティが豊かな人ほどその気はないのにちょっと優しくするだけで男に惚れられたりして至極迷惑なことになるんですけれど、けっこうこの手の相談は多いので、改めて何が原因なのか?どうしたらいいのか?を考えてみたいと思います。
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こんにちは。根本本を読みあさり、ブログも見ています。
最近は甘える・頼る・ほめる・助けを求める・感謝するをテーマに取り組んでいます。同僚の女友達が、しっかりしているのに甘えるのがうまいので、師匠にしています。
ですが、私がそうして甘えたりほめたりすると、相手を惚れさせてしまうのではないかと思い怖いです。女友達は実際にバイトの大学生を振っています。
・勘違いされて惚れられ、断ると、ストーカーになったり逆ギレするのではないかと怖い。
実際はみんな目の前から消えていきましたが。
・無意識でも相手を期待させておいて、傷つけるのが申し訳ない。
私は好きになった相手を恨むことはありませんが、失恋はやはり辛いので、こう思ってしまいます。
・そんな気はなくても、相手を喜ばせ続けるとつけあがり、なぜか触ってきたり、太ももを叩かれたりしたので怖い。
日本のおっさんだけがこうなります。最近はないですが。
思い当たることは、
・小5で転校後、クラス中の女子に囲まれ、男好きと言われてショックを受けた。歩き方・食べ方も変だと言われ、すっかり他人軸になった。留学中にかなり回復した。
・同じく転校生のハナタレ少年に優しくしたら好かれてしまい、かわかわれて嫌だった。自分が告白した相手にはふられた。
・何とも思っていなかった高校の先輩に告白され、私の誕生日だったので台無しにされた気がした。
・関西のおもしろい人に「とてもいいキャラですね」と一言ほめただけで惚れられてしまった。
・留学中はモテたが、お茶して話すだけでも気があると勘違いされそうで、怖くてすべて断った。
・無性愛者のため、相手に性的に惹かれる感覚がわからず、そういった反応を向けられることが不思議でならない
両親は父の単身赴任→別居→離婚しています。超自立の母とは連絡を取っていますが、父とは取っていません。
父親はニヤニヤしながら私の体を見てくるところがあり、とても嫌でした。
根本さんの母校では、「女としてではなく、うちの娘がこんなに大きくなったんだなあ」と見ていると言われましたが、やめないともう会わないと1度釘を刺し、しばらくは良くなったものの、元に戻ってしまったことから信用できなくなり距離を置いています。
手放していったら、私は父を「頼りなくて可哀想で家にいない人」だと思っていたことがわかりました。
よろしくお願いします。
(Mさん)
的確かつ分かりやすく必要な情報を書いてくださってるところを見て「素人じゃねえな」と思ったら、やっぱりカウンセリングとかセミナーとか受けられたことがあるわけですね。
けっこう「近親者からいやらしい目で見られる」というトラウマは根が深いことが多いもので、Mさんの場合は父親ですが、そのほかにも兄、親せきのおじさん、いとこのお兄ちゃん、隣家のおっさん、習い事の先生等々、いろんなケースがあるもんです。
しかも「そういう風に思っていなかった相手からそういう目で見られる」というのはやっぱりずっしり来るところがありまして、ショックだけじゃなくて、特に思春期頃だと自分という存在を気持ち悪いものとして捉えてしまうこともよくあるものです。
Mさんが「無性愛者」というのも、その影響がけっこうあるんじゃねぇか?とふんでるところです。
で、外見に関わらず人から好かれる人というのもありまして、かくいう私も昔から「おばちゃんキラー」と呼ばれており、今でも大衆酒場などに行けばカウンターの中のおばちゃんから濃厚なサービスしていただくことがあるものです。(注:下ネタではございません。)
で、Mさんもどうやらモテるタイプの女子らしく、しかも、性的魅力(セクシャリティ)が強くていらっしゃるようで、そういう方によくお伝えするのは「あきらめなはれ」という話です。
すなわち、次のようなことをまずは“記憶”しておくことをお勧めするわけです。
「あたしはなんでか知らんが男からモテる女らしい」
「どういうわけか男はあたしに性的な魅力を感じるらしい」
そう思うと気持ち悪かったり、ムカついたり、怖かったり、抵抗が生まれたりするものかと思いますけれど、「まあ、それって事実なんやからさっさとあきらめなはれ」とお伝えする次第です。
まあ、これってのは自分が意図したものではなく、元々持っているものでして、身長190cmの人が「いやあ、どこに行っても頭一つ出てるから目立っちゃうんすよね」というのと同じレベルだと思ってください。
どんだけ頑張っても190cmの人が170cmに見せることは難しいわけで、Mさんのように男にモテてしまうタイプの人も、モテない風に振舞うことは難しいわけです。
そうした「客観的事実」を知っておくことは何に対しても同じでして、違うジャンルの話で言えば「自分、東大出身なんですけど、東大ったって大したことないっすよ」とか「一応、某商事に勤めてますが、社員なんて何千人っていますから大したことないっす」などの話題にも通じるところがあります。
けっこう人間関係のトラブルってそうした「自己評価」と「他者評価」のギャップから生まれてくるところがあり、このブログでも何度かネタにしておりますので、またググっていただければ関連記事が見つかると思います。(探す気のない筆者より)
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で、そうした客観的事実はあれども、そりゃあ、気のない相手から惚れられるのは気持ちが悪いことですし、自分としてはちょっと優しくしたつもりでそうなっちまったら「どないせっちゅうねん!」と全男子に向かってツッコミを入れたくなるのも無理はないことです。
私のクライアント様にも似たような方はやっぱりいらっしゃるわけで、「何もしてないのに勝手に向こうから惚れられるから、それが嫌で興味ないように振る舞ってたら、今度は『お高く留まってる』って思われて男だけじゃなく、女からも嫌われてすごくイヤなんです。」というケースだってありますね。
Mさんも似たような経験をされてるんじゃないでしょうか。
で、以前もお話してると思うんですが(探す気のない筆者より)、そうした客観的事実を受け入れたら、Mさんの師匠のように「No!」をはっきり伝えることがやはり大事なのです。
>・勘違いされて惚れられ、断ると、ストーカーになったり逆ギレするのではないかと怖い。
>・無意識でも相手を期待させておいて、傷つけるのが申し訳ない。
という風に思うのもMさんのやさしさであり、誠実さであり、敏感さでもあると思うのですが、そこは毅然と「あんたなんかに惚れるかいな!」とNo!を突き付ける“覚悟”を持つことは大事です。
特に「ああ、この人は精神的にも大人だし、振る舞いもジェントルマンだし、きっと大丈夫だろう」なんて思って気を許すと、そういう男に限って惚れてきたりしますから要注意ですね。
どんな男であろうと「男はあたしとヤリたくなる」という“客観的事実”を知っておくことが大事ってことです。
なので、私もかつて同じような悩みを持つ方に「No!と言う練習」をカウンセリング中に実践したこともあります。
まあ、シンプルにお腹に力を入れて「あたし、そういうわけじゃございません!」とはっきり言ったり、「え?あなた、あたしを満足させられると思って?」と流し目で言ったり、「え?あたしがあんたに惚れるとでも思ってんの?」と見下したような態度を取ったり、という実践的トレーニングです。(恥ずかしいでしょ?笑)
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でも、幼少期から勝手に惚れられたり、「男好き」っていじめられたり、お父さんの目がいやらしかったりしたのも、元々セクシャリティが豊かだからなのは薄々自覚がありますよね?
なので、それ関連の記事もたくさんあるので目を通していただけると幸いなのですが(探す気のない筆者より)、セクシャリティが豊かってことは、どうしたって勝手に人を惹きつけてしまうし、勝手に嫉妬されるものなんですよね。
だから、Mさんにとっては「そんなことは分かってるよ!」と言われそうですけど、やっぱりその自覚をしっかり持つことがまずは先決かと思います。
自分が魅力的でモテることを自覚し、セクシャリティが豊かであることも受け取っていくと、「惚れられる可能性がある」ということが行動の原則になります。
それを隠そうとして行動するのではなく、それはもう致し方のない事実なんだと受け取ることで、日々の意識も変わります。
そうすると「出る杭も出切ってしまえば打たれまい」という全武闘派女子が目指すべき方向に進むことができるようになるのです。
私が提唱しているのは「隠す」のではなく「出す」という生き方。
「出す」というのも肌を露出せよってことではなくて、ありのままの自分を出す、ということです。
よく私は「姫は姫らしくせぇ」とか「武器は隠すな、露骨に見せろ」とか「男はみんなあたしに惚れると思い込め」等々の提案を行っているのですが、それは「自分ってそういう女だってことを自覚して、ありのままにそれを出しなさい。その方が絶対うまくいくから。」という意味でございます。
なので、日常的な心構えとしては「あきらめなはれ」がお勧めなのです。
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で、Mさんが素敵な情報を書いてくださったので(さすが!)、もう一段深掘りしたいと思います。
>手放していったら、私は父を「頼りなくて可哀想で家にいない人」だと思っていたことがわかりました。
これに気付いたことがこの問題を解決する方向性につながるかな、と思いました。
「頼りなくてかわいそう」という“同情”の思いですね。
これが他の男子にも投影されてるとしたらどうでしょうか。
ここで話が飛びますが、長らく私のクライアントさんであった滋賀県在住のソープ嬢の事例を紹介したいと思います。
彼女は例によって男に搾取されまくってボロボロの状態でカウンセリングに来られたのですが、いつも彼女は「男の人ってかわいそう。だから、あたしが癒してあげなきゃ」という思いが子どもの頃からずっとあったそうです。
それがお父さんやお兄ちゃんに起因することは明らかですが、それゆえ彼女は男の人に体を与えるという方法で男性を癒してあげることにし、それを仕事にしてしまったわけです。
だから、どんな男性が来ても「少しでもあたしが楽にしてあげたい」と思って必死に頑張るんですけれど、結果的にそれを利用されることが多く、かなりの借金を背負うことにもなっていました。
もちろん、彼女には他にも様々な問題があったわけですけれど、Mさんと通じるところがあるとすれば、その男に対する同情の念ですし、隠れた才能と言ってもいい「男の人を癒してあげたい。救ってあげたい。」という潜在的な欲求です。
この「あたしが何とか癒してあげたい」という気持ちが根っこにあると、ちょっと優しくしてあげたり、褒めてあげたりしただけで、相手のハートに矢を指しちゃうことになりかねません。
しかも、「男の人ってかわいそう」と思っていたら、やっぱり「かわいそうな男」に目が行くものです。
そうして、かわいそうな男に優しくしちゃったりすると、そこにはただ優しくしてあげるだけでなく「あたしが癒してあげる」という言外のメッセージまで飛んじゃうんですね。
これは自覚なんてとてもできない話だと思いますし、自分のことがますます気持ち悪くなっちゃうかもしれないけれど、たぶん、事実です。
つまり、Mさんに優しくされるのと、他の人に優しくされるのでは、なんか感じる印象が違うんですね。
で、その同情心というのが勘違いされる元になりやすいわけです。
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先ほどは敢えて触れませんでしたけど、お父さんのことを「頼りなくて可哀想」と思っていたとするならば、そのお父さんを支えよう、癒してあげよう、と幼いMさんが思っていたことも間違いないわけで、それが当たり前になっているので、自覚なくそういう態度を男に対して取ってしまっているんじゃないか?と推測できるのです。
ということで、ここまで分かるとこれからの方向性は比較的定めやすくなります。
ひとつは「自分は男を癒してあげたいと思っている女である」ということを自覚し、その才能をどう使うか?を検討していくこと。
手っ取り早く「仕事」にしてしまうのはアリでして、カウンセラーなりコーチなりセラピストになって男性を癒すことを仕事にしてしまえば、逆にプライベートでは一線を引くことができるようになります。
(そういうわけで、前述のソープ嬢はその後、エステシャンに転身し、男性のみならず女性も癒す仕事に転じました。)
もちろん、愛するパートナーにだけその才能を見せる、と決めて、それ以外は人にどう思われても構わないから男に優しくはしない、と腹を括るのもアリです。
まあ、なんだかんだ覚悟とか決めるという話になるんですね。
もうひとつは、お父さんの中にある(すなわち男性の中にある)弱さではなく、強さにも目を向けることです。
「男ってかわいそう、だけど、・・・・・・・。」
この後半部分を埋めていくわけですね。
男性の中にある強さ、優しさ、温かさ、たくましさ、思考力、決断力、等々、彼らの中に価値を見ることです。
そうすると「かわいそうな部分もあるけれど、放っておいても大丈夫だよね」なんて意識に変えることができるようになります。
つまり、男に対するイメージを変えていくと「男を見る目」も変わるので、関係性も違うモノになるでしょう。
ということで、抵抗のある話が特に後半は多かったと思いますが、「自分はそういう女なんだからしゃあないわ!」と開き直れると人生がガラッと変わると思いますので、出る杭が出切る勢いで、進んでいただければと思います。
★こうした慢性的な問題と向き合い、自分を変えていくためのセミナーはこちら。
◎東京/オンライン:5/14,15 問題解決のための2daysセミナー with ジュンコ~1日のみの参加も可。ずっとなんとかしたかった状況に光明を刺す~
https://nemotohiroyuki.jp/schedule-cat/44504
●この記事を読んで「ああ、自分の場合はどうだろう?」と思われた皆さん。そのネタ、聞かせてください!もしかしたらブログ上で回答させていただけるかもしれません!(不採用になっちゃったらごめんなさい!何度でもチャレンジ可!です)
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『セクシャリティが豊かなゆえにその気はないのに勝手に惚れられてしまう問題とそこに隠れてる才能について。』
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