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既婚者を好きになることが続くなどのファザコン・パターン。これはパパ大好き!でも、パパ大嫌い!でも起こることです。それは自分自身のことをまだ「娘(少女)」として扱っている証なので、そろそろ大人になってもいいんじゃない?という話です。
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私は数年に一度、既婚者の方に強く惹かれます。
特にお子さんがいて、奥さんとも不仲ではない人がツボです。仕事を終え、温かい家庭にただいま~と帰り子供達を抱き寄せる男性を想像するとめっちゃ萌えます。
萌えるので、好きなのですが、付き合いたいというより強い思いがあり、それは「私を見てほしい」です。家族や仕事のことを放ってしまうくらい私を一番に見てくれる瞬間があると体がビリビリするほど嬉しいのです。
先日、現在意中の既婚者の奥様が3人目の子供を妊娠したという話を聞き強い焦りを感じました。2人いればもういいかな、と聞いていたのでショックでもありました。
それまで、私たちはお互いへの好意を隠してはいないというレベルで、たまに二人で食事に行ったり他の人には言わない心の深い部分の話をする仲でした。
それができなくなる、子供に彼をとられてしまう! と思ったのです。
抑えがたい寂しさが湧いてきて、これはどうしたのだろう? ああそうか、お父さんか…と気づきました。
私は小さい頃から父親べったりで、今も父とは仲がよいです。
でももっと一緒にいて欲しかったし、私だけを見て欲しかった、そういう思いが自分の中にあるのです。父は仕事が大好きだったのであまり家に帰らないこともあり、単身赴任の時期もありました。
父と娘なのでそれほど共通の話題があるわけでもないのですがもっとわかりあいたかったし、なんならドラマのように二人だけで力を合わせて生きていきたかったです。
(実際は母も兄弟もおり、普通の家庭で育ちました。母と私も仲は良いです)
父にもっとこちらを見て欲しかった寂しさを既婚者男性に重ねては失恋のように感じ傷ついている自作自演を何とかしたいと思っています。
ちなみに一度、夫婦仲良好と思っていた既婚者が離婚して彼がこちらにやってきた時は逃げてしまいました。我ながら俊足でした。
お父さんへの寂しさを癒すような考え・ワークを教えていただけませんか?
よろしくお願いします。
(Sさん)
なるほどーーー、典型的なファザコンをどうしたら卒業できるか?って話ですよね?それでいいですかね?笑
ファザコンというのは私のブログでもちょくちょく出てくるわけですけれど、表と裏があるのを皆さんご存知でしょうか?
表ってのはSさんのように自他ともに認める「パパ大好きー!」て人で分かりやすいのですが、裏ってのは逆に「パパ大嫌いー!」という人ですね。
すなわち、大人になった今も「許せない」「会話できない」「憎しみがある」「嫌い」等々、ネガティブな感情をパパに持っている方々です。
「好き」で繋がれなければ「嫌い」で繋がろうとするのが私たちの心理なので、表も裏も出てくる傾向は変わりません。
もう少し拡大解釈すれば、私たちは、子どもの頃に「たくさんあったもの」も「全然なかったもの」も等しく求める傾向を持っています。
つまり、子どもの頃、パパにたくさん愛されてうれしかったー!幸せだったー!という方も大人になってパパの愛を求めますし、逆にパパに愛されなかった―!ひどいパパだったー!という方は、与えてもらえなかったパパの愛を求めるわけです。
「お金持ち」の家に生まれた人はやっぱり「お金」が欲しいと思うし、「貧乏」の家に生まれた人もやっぱり「お金」を求めます。
家族団らんで仲良しの家族の元に生まれた人は「家族仲良し!」を求めますし、逆に家族が喧嘩ばかりだった家に生まれた方も「家族仲良し!」を求めるのです。
子どもの頃に「あったもの」も「なかったもの」も求めるのが人の心理ってわけです。
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ただし、これは自分が興味あるものに限ります!だからこそ、そこで求めているものから自分の才能や魅力や可能性を導き出すこともできます。
お金持ちの家に生まれてもお金に興味がない人は大人になってもお金を求めるようなことはしないし、パパに愛されて育った娘も十分満たされちゃってお腹いっぱい!となれば、パパを求めることはしません。
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なので、「いつも既婚者に惹かれてしまう」というパターンを持つ方においても、Sさんのようにパパ大好き!パパに愛された!もっと愛して!と思って求める場合もあれば、逆に、パパから全然愛されなくて、パパからの愛が欲しくてそういう恋を繰り返す人もいるのです。
ということで、表裏関係なく、ファザコンな方は今日の記事が参考になると思います。はい。
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で、既婚者ラブな方々に共通するマインドというのがSさんが書いてくださったこの部分に集約されると思います。
>家族や仕事のことを放ってしまうくらい私を一番に見てくれる瞬間があると体がビリビリするほど嬉しいのです。
奥さんという分かりやすいライバルがいて、子どもたちという難解な相手がいる中で、自分を優先してくれた、自分だけを見てくれる、というのはとても分かりやすい特別意識を感じさせてくれます。
私が一番愛されている。
私のことをいの一番に求めてくれている。
家族よりも私に夢中になってくれてる。
それにより、無価値感が大いに癒されますし、自分の存在意義が明確に認識できますよね。
これは無価値感が強く、自分の存在意義に自信が持てない方にとっては非常に分かりやすい状況なんですね。
だから、このパターンにハマりやすくなります。
フリーな男性に自分だけを見てもらっても「当然じゃん」としか思えず、誰に勝ったとも言えないし、自分が特別だとも思えないし、選ばれたような気もしないんです。
それこそ、家族という困難を乗り越えて私に会いに来てくれた!という部分が無価値感を満たしてくれるわけですから、これはもう依存症になってしまっても仕方ありません。
この問題は罪悪感サイドからも見ていくことができるんですけど、今日は無価値感サイドから話をしてみました。
え?痛かった?大丈夫??
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さて、じゃあどうしたらいいのか?って話で、「お父さんを手放しましょう!」というのはひとつの見方で、さらにエレクトラコンプレックスに着目する見方もあり、そうするとお母さんとの関係も視野に入ってきますね。
で、今日はまた別の道を見ていこうかと思うのです。
「なぜ、大人になりたくないんだと思う?」
もちろん、仕事とか日常生活では大人だと思うんですよね。十分。
けれど、異性に対してはどう?
パパと仲良し!にしても、パパ大嫌い!にしても、ファザコンになると、「彼に父を求める」わけで、要するに、自分は「娘」なんですね。
娘としてパパに愛されたいわけです。
この思いを持つことはそんな不自然なことではないのですが、ただ一方的に「娘として彼に愛されたい」というのでは対等な関係とは言えないわけです。
家族を差し置いて自分を選んでもらうと嬉しいのも、立場的には「娘」ですよね。
Sさんの話でも、
>それができなくなる、子供に彼をとられてしまう! と思ったのです。
となるってことは、彼に対して自分が娘であるからなんです。
ということで、なんで大人になりたくないの?なんで子どもでいたいの?という問いになるわけです。
そこでどんな答えが自分の中から湧き上がってくるでしょう?
言い方を変えれば、なぜ、自分は対等なパートナーシップを拒否しているのだろう?という問いでも良いです。
そうするとたいがいの場合、根拠は分かりませんが「自信がない」という答えが返ってきます。
まあ、やったことがないんだから仕方ないですよね・・・という話でもありますが、要するにそこに「無価値感」があるんです。
大人の女としての無価値感です。
Sさんの場合、娘(少女)としてはたっぷり愛されました。そして、少女の自分がパパに受け入れられることも十分経験してきました。
それが「成功の法則」になってしまうんですね。
「娘としてパパに近付けばうまく行く」という奴です。
もちろん、「娘として愛されるのが幸せ~♪」という体験もたんまりしてますから、それをもっと欲する気持ちもあります。
そうするとSさんが大人になる理由ってなくなってしまうんですよね。
これでうまく行ってるんだし、これで幸せなんだからいいじゃない?と。
ところが、当たり前の話、他の要素では大人になってるのに、女としてだけ自分を子どもだと思っているのではバランスが崩れちゃいますね。
「ランドセルが好きなのは分かるけど、さすがに今の年でランドセル背負ってるのは似合わないよねえ?」という風に。
そうすると、同時に「大人の女性」のモデルである、お母さんの存在も気になります。
お母さんの競争とか関係性とか。
なので、この辺を絡めてみていくことになるのですが、はてさて、Sさんにとっては「大人の女性である自分を認める」ということについてはどうでしょうか?
大人の女性として男性とお付き合いする、というテーマについてはどうでしょう?
・・・あんまりよく分からないか、興味がないか、かもしれませんねー。
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で、お父さんを手放すとか、エレクトラとか、お母さんとかいろいろと話題を振りつつも、今日お話ししたいのは「与える」ということと「無価値感」についてです。
「私は男性に何を与えられるのだろう?」
「私はパートナーに何を与えられるんだろう?」
それは料理とか優しさとかセックスとか何でもいいんですけど、「与える」という意識に立ってみるんですな。
で、もう少し本格的にやるなら「親孝行」をしましょうか。
お父さんを喜ばせてあげるんです。
それもお勧めなのはお金を使うこと。子どもでは扱えない額のお金を使うことですね。
よく「親を旅行に連れて行ってあげる/旅行をプレゼントする」とか「お年玉を親にあげる」とか「お父さんにスーツを仕立ててあげる」とか「車を買ってあげる」とか収入・貯蓄によってやり様はあるんですけどね。
「お父さん、お寿司好き?じゃあ、値札のない寿司屋に連れて行って奢ってあげましょうよ」なんて言います。
もし、それだけのお金がないのであれば、そのお金を作るためにアルバイトをすることも推奨します。(それくらい価値があり、大事なことなんです。)
でも、1回だけではなく継続的に、が良いので、両親が経済的に困っていなくても毎月一定額を仕送りするのも効果があります。
そこで親にも「ああ、娘もいつしか大人になったんだなあ」と感じさせてあげます。
他にも与えられることっていっぱいあります。
自分が仕事で得た知識や経験を親に与えてあげることもそう、老後の面倒を見てあげたり、その準備に関わることもそう。
実家に帰ったときは料理を作ってあげるとか、家を奇麗に掃除してあげるとか。
自分が娘でありながら大人の女性であることを自分も親も自覚できるように「与える」ことを徹底していきます。
そうして、大人の男性と女性という関係をお父さんとの間に築いていくんです。
※もちろんこのプロセスは母と娘などの関係でも同じことが言えます。
そして、無価値感。
大人の女性として自信のない自分を見つめていきます。
セクシャリティが関係していくことも少なからずあります。
男性を愛するとはどういうことなのか?
愛されるから愛するにどんどん意識を変えていくわけです。
ここで受け取るのは「大人の女性としての魅力」です。その辺は十分知っているかもしれませんが、そこに価値を見ているかどうかが大事ですよね。
例えば周りから「色っぽいね」と言われても、子どもの自分にはうれしい言葉ではありません。けど、大人の女性とすれば勲章になります。
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とはいえ、そういう意識にまずはシフトしていくことが大事ですよね。
大人になりたくないんだったら与えようとしてもそれは無意味になっちゃいます。
だから、そろそろ大人になったほうがいいなあ、と思ったら今日の課題に取り組んでみてください。
ほんとうに何とかしたい!と思うならば、「もう、大人になる時期なんだなあ」と悟ってくださいませ。
ちなみに、本にも書きましたが、寂しさを癒すのは受け身では難しく、いかに与えるか?が重要なので、Sさんにとっては今まさにチャレンジするタイミングかもしれませんね。
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『(表も裏も)ファザコンから卒業する方法とは?』
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