どうせ嫌いになれないんだから素直な自分の気持ちにとことん向き合ってみませんか?~プライドと競争心が夫婦関係にヒビを入れる~



良かれと思ってやったことが過干渉になっていたり、相手の気持ちを自分が決めてしまって相手の自由を奪ったり、競争心やプライドが素直な気持ちを隠して対抗心を作ったり、ラブラブになりたいのについ逆の方向に走ってしまうことが良くあります。
そんなときの心の見方について順を追ってお話しします。

夫の職場W不倫が発覚して、早8ヶ月。
すったもんだがあり、今は別居中で、子供がいることから、週末婚状態です。

根本先生の本をいくつか読んで、手放しとお恨み帳で少しは自分軸が戻ってきたような感じです。

夫は若くして結婚したため、自由になりたいという思いがあって、関係修復したいとは言い切れないみたいです。
それでも、離婚は嫌なのか、旅行に連れて行ってくれたり、子供達と積極的に遊んでくれています。

先日、勢い余って「私は不倫されても夫のことは嫌いになれなかったし、今でも好きだけど、私のことを好きな人と一緒にいたいんだ!夫は私のこと好きじゃない!」と言い放ってしまいました。

だって、本当にそう思ってるんだもん…

夫は今ここにいることが答えだ的な、男どもがよく言いそうな台詞を吐いていましたが、不倫相手には堂々と「大好きだーーーーー!」ってラインで言ってたんですよ。

は?と思って、私の野良猫心が発動しちゃいました。
そこそこ仲良くやれてたのに、またギクシャクさせてしまいました。

子供がいるし離婚は躊躇するところですが、私のことが好きじゃない夫とは一緒にいたくないです。
不倫相手に逃げられたからって、戻ってこられても嬉しくもなんともない。

根本先生、どうしたらいいのでしょうか。
夫へのラブレターでも書けばいいのでしょうか。
それとも夫は放っておいて、女磨きに勤しめばいいのでしょうか…

それと今、オンラインゲームにはまってて、夫が家にいると子供が寝てくれなくて、プレイする時間がなくなるから帰ってきて欲しくないです。
ボイチャしてると、夫がゲーム仲間の方がいいんだろ的なこと言ってきてうざいし。
お前が不倫するから、ゲームにはまったんじゃぼけ!

本心では夫のことは好きだし、ラブラブになれたら嬉しいけど、今は会いたくないし、他にやりたいこともある時はどうしたらいいのでしょうか?
(Kさん)

久々の夫婦ネタを頂いたような気がするんですー。ありがとうございますー。
さすがは武闘派妻。
様々な葛藤の中でもがきながらもたくましくやってらっしゃるようで頼もしい(!?)限りです。

とはいえ、個人セッションでは相変わらず夫婦ネタは満載でして、W不倫ネタもされる側する側ともども盛況でございます。

さて、ツッコミどころが満載なのでどこから入ろうか迷うんですけど、基本的なことから。

>お前が不倫するから、ゲームにはまったんじゃぼけ!

これが本心かどうかは別として「夫のせい」にしてるうちはなかなか状況というか心境は変わらないですよねー。

そういう思いが出てくるのは人間だからまあ無理はないとして、「誰かのせいにすること」で、「自分の問題から目を逸らす」という効果がありますので、仮に状況が好転したとしても、自分の気持ちは留まったままなので全然うれしくない!幸せじゃない!という心境になるものです。

昔からある伝統的かつ王道なプロセスに「浮気相手と別れてきた夫を責めまくって追い出してしまう」という奴があるんですけれど、なぜそうなるか?というと、自分がずーっと被害者でいたからなんです。

夫が不倫してるときも被害者で、そのまま夫が戻ってきたので相変わらず被害者でいます。
だから、これから関係を改善していこうぜ!というノリになったとしても被害者のままですのでうまくいきません。

当然ですよね?自分が被害者であるということは夫は加害者ですから、両者がそのまま一緒にいたって揉めるに決まってます。

だから、「被害者を手放そうぜ!」というプロジェクトを立ち上げるのが一般的なアプローチのひとつです。

>先日、勢い余って「私は不倫されても夫のことは嫌いになれなかったし、今でも好きだけど、私のことを好きな人と一緒にいたいんだ!夫は私のこと好きじゃない!」と言い放ってしまいました。

本音を“勢い余って”ぶつけちゃった!てへっ!という報告は情熱系武闘派妻からよく寄せられるわけですが、たいがいは「まあ、しゃあないよねー」という風に受け止めます。

ずーっと我慢してきたこと。
ずーっと頑張ってきたこと。
ずーっと辛かったこと。
ずーっと好きなままでいること。

そういう思いが行き場を失っていたとしたら何かのはずみで爆発しちゃうのは無理ないことです。

そもそも私は「自分が幸せになること」を目指すカウンセラーなので、その結果、夫婦関係が修復することはありますが、始めからそこを目指すことはあまりしません。

だから、本音をぶつけることは多くの場合「なかなかやるねぇ。そりゃあ、情熱女だもん。しゃあないよねぇ。ところで金属バットで殴りかかったりはしなかった?あ、そう。そりゃよかった」みたいな風に思います。

けれど、その本音の言葉からまた何らかのパターンが見えることがあって、もうこうなるとネチネチと揚げ足を取る奴みたいに見えるんですけど、

>夫は私のこと好きじゃない!

みたいなことって今までもけっこうやってらっしゃったんでしょうか?とふと思ったわけです。

「あんたは私のこと好きじゃないでしょ?」って、それ、なんで妻が夫の気持ちを決められるの?と思っちゃうわけです。

夫の気持ちは夫のものであり、妻が決められるものではないっすよね?(もちろん、これは夫婦に限らずあらゆる人間関係で言えることですが)

「私は夫に愛されてない」と感じて、それが「夫は私を好きじゃない」という風に解釈するのは自然なものだと思うのですが、それを「あなたは私を好きじゃないでしょ?」と疑問形にすることなく「好きじゃない!」と言い切っちゃうのはなぜ?というわけです。

つまり、そうやって相手の気持ちを自分が勝手に決め付けたり、思い込んだりしてきたことってないかな?と思いますし、それは夫だけでなく、お子さんに対してもやっちまってないかな?と危惧するところです。

「夫は私のこと好きじゃない!」などのように相手の気持ちを確定したかのように自分が言い放ってしまうって、相手からすればどんな気持ちになるでしょう?

「ああ、この人は俺の気持ちをよく分かってくれてる。うんうん。ありがたい」と思うでしょうか?思わないですよね?

けっこう武闘派で、かつ、前のめりになるようなタイプ(要するに過干渉・過保護なタイプ)の方はけっこうやっちまいがちですので気を付けたほうがいいと思います。

Kさんがどうかは分からないですけれど、それが癖になりすぎて自分でも気づいていない人はけっこう多いです。

そして、こうして相手の気持ちを自分が決め付けてしまうと、当然ながら相手に反論を許しませんので、そこから喧嘩になることは確定です。

妻の「夫は私のこと好きじゃない!」に対して、夫が「違うよ。俺は俺なりにお前のこと愛してるよ!」と反論したとしても、自分が言い切った手前、夫の言葉は絶対受け入れられないでしょ?

「じゃあ、なんで女のとこに行くのよ!」
「女には『大好き―』って言ってるのに!」
等々の反論もあるでしょうし、

「そんなこと信じられない。絶対嘘よ!」
と決め付けに決め付けを重ねちゃったりしませんか?

この「夫は私を好きじゃない!」という思いは実は「欲求(ニーズ)」の表れでして、「夫は私の望むように私を愛してくれない」という気持ちを表してます。

だから、夫が仮に愛情表現をしてくれたとしても、自分が望むものと違うので「愛されてない!」としか思えません。

これもちょくちょく私のブログで出てくる「愛情を感じるツボ問題」でして、相手の愛し方と自分の愛し方がすれ違うがゆえに愛情を感じられない問題なんですね。

とはいえ、Kさんのような状況だったらそういう言葉を放ってしまうのは無理ないと思うのですが、私が注目したいのは、そういうことを普段からやっちまってないかなあ?という危惧の方です。

けっこう夫を支配してきたんじゃないかなあ?あれこれ縛り付けてきたんじゃないかなあ?自分の気持ちや欲求を押し付けてきたんじゃないかなあ?という風に思っちゃうんですけど実際はどうなんでしょう?

夫が「自由じゃない」と感じるのは、若くして結婚したからもあるけど、妻からの束縛がけっこうきつかったんじゃないかなあ?とも思えるんですけど、どうなんでしょう???

なんて風に私はその言葉や態度などから「その人の持つパターン」みたいなものを見て、「なぜ、こんな問題が起きちまったのか?」という点を掘り下げていくタイプです。

そして、「ああ、これらの理由でこの問題が起きているんだなあ」と見えてきたら対策も練りやすいので、「じゃあ、こうしていきましょう」というアドバイスができます。

で、そのパターンというのは自分の意図しない言葉の中にたくさん含まれているので、なんだかんだ私の商売は「揚げ足取り業」みたいなところがあるんですよ。ええ、ほんとうの性格はすごくピュアでそんなことするタイプじゃないんですけど職業柄仕方なくやってるんですよー。笑

で、よく男女関係を見るポイントとして「男の本音は言葉ではなく態度で見ろ」という点がありまして、口ではなんだかんだ文句を言っていても家に帰ってきたり、子どもと遊んだり、旅行にまで行ったりするんだったら、それが夫の本音なのですな。

>夫は今ここにいることが答えだ的な、男どもがよく言いそうな台詞を吐いていましたが、

という男ども御用達の伝統的セリフも確かにその通りなのです。

一般的に女子の方がコミュ力が発達しまくっているので、言葉では敵わない男子が多いわけですし、そもそも男子は自分の気持ちを言葉で表現するのが苦手な人が圧倒的多数を占めるのです。

だから、「彼が言う言葉をそのまま自分の言葉として解釈すると大やけどをするよね」とよくお伝えしています。(彼の言葉を、もし自分がその言葉を使うなら?と思って解釈するとヤバいよってことです。)

なので、Kさんの旦那さんの態度を見ると「不倫相手はほんとに逃げ場なんだろうね」ということが見えてくるんですね。

「大好き―!!!」って言えるのもたぶん不倫相手が素直に受け取って喜んでくれるからでしょう。

不倫が始まる前に彼がそのセリフをKさんに言ったらどうなってたんでしょうか?
Kさんは素直に喜べたんでしょうか?
それとも何かしら反論していたのでしょうか?

「妻と居ると息苦しいから逃げ場が欲しい」という理由で不倫する夫は多いものです。
それが「女」のところなのか、近場のスナックなのか、パチンコ屋なのか、バイクや車なのかは別として。

確かにそこでは妻から逃げてる夫がいるのですが、逆に言えば逃げざるを得なかった夫もいるわけですね。

そういう意味で夫が全然悪くないってことはないんですけれど、そうするしかなかった、という点で情けもかけてあげたいところです。

で、Kさんもまた「いろいろやらかしちゃったよねー。けど、悪気があったわけじゃないし、そうなるべくしてそうなってるんだよねー」という風に見ていきます。

加害者・被害者を作らず、「どっちもどっちやなあ」という見方をしていきます。

>根本先生、どうしたらいいのでしょうか。

というところが一番知りたいところだと思うのですが、小手先のテクニックでなんやかんやしても一時しのぎにしかなりませんので、本質的な部分を見ていくのがたぶん良いかと思います。

オンラインゲームにハマったのは心のよりどころとしては良かったなあ、と思うんですが、心理的に見れば夫が女に逃げたのと非常によく似ているように見えます。

不倫とオンラインゲームじゃ全然違うじゃねーか!という反論もあろうかと思いますけど、お互い夫婦関係に向き合いきれずに逃げ道としてそっちに向かったとするならばそれは同じことと言えます。

そして、もちろん「逃げる」ということが悪いわけもなく、「そうするほかなかった」という風に解釈します。

夫婦のことで思い悩んで苦しかったときにオンラインゲームと出会ったのであれば地獄で光を見た如くでしょうし、相当救われていると思います。

でも、それってやり方は違うけど旦那さんも同じじゃなかったかな?と思うのですね。

夫婦てけっこう同じ感情で苦しみ、同じような行動をとるものですから。

感謝の手紙を書くのも表面的なテクニックとしてならやらないほうがいいですし(つまり、ちゃんと根拠があって取り組むもの)、女磨きに励むのも良いことですが「夫を迎え入れる準備」ができないならしてもしなくてもどっちでも良いと思います。

おそらく、、、という話になるんですが、Kさんの文章を見ると紛うことなき武闘派女子であることは間違いなく、情熱もたっぷりなところです。
ここで男が現れたらソッコーでそっちに走って離婚するんじゃねえか?とも思えるくらいにね。

旦那さんのことがきっと大好きで、めちゃくちゃ愛していて、でも、それが伝わらなくてすごく苦しいんだろうと思います。
その苦しみが恨み辛みに変わったり、オンラインゲームに向ける情熱になっているのかもしれません。

けど、自立系な女子にありがちな「競争心」であったり、「プライド」だったりが邪魔をしてるかもしれません。

もう少し話を聞いてみないと分かりませんが、理想主義とか完璧主義みたいなのもあるかもしれません。

だから一生懸命さやその情熱が逆に夫を縛ってきたのかもしれないと思うのです。

旦那さんのことをただ好きでいることを許可してみます。
相手にどう思われるか?相手がどうであるか?は全然関係なく、“片思い”であることを受け入れます。

もし、それが屈辱的で惨めな気持ちがするなら、それは競争心の表れです。

おバカになる必要があるかもしれません。

「だって、あんたのこと大好きなんだもーん」という開き直りができるように。

もし、Kさんが「素直」になったら、どんな気持ちが出てくるんでしょう?
強がりやプライドや競争心を外して、素の気持ちを出すならどうなるんでしょう?

それが今までの関係に響いてると思うのです。

・・・となると、Kさんとその母親の関係もちょっと気になるところです。

つまり「負けを認めましょう」という提案をまずはしてみたいところです。

こんなことされても嫌いになれず、まだまだ好きなんだから、それを正直に認めちまいな、というわけです。

それくらい本気で恋をしてるし、それくらい本気で旦那のことが好きなんだってことを認めるんです。

「なんだかんだ言ってあんたのことが嫌いになれないの。あたしは大好きなの。」と声に出して言ってみてください。

不思議と心が落ち着いてくるんじゃないでしょうか?

けど、そうすると多分、罪悪感が出てきます。自分が今まで彼にしてきたことの。

だから、彼にお手紙を書くなら「ごめんなさい」の手紙の方が先ですね。

パターンを見て行ったり、競争心を手放したり、また、母親などとの関係を見て行ったりするにはやはりプロの手を借りたほうが早いと思います。

とりあえず今は「競争を手放そう!」という意識を持つと同時に、「夫は夫、私は私」の自分軸を進めていきましょう。

そして、謝罪の手紙を書き(渡さなくてよい)、自分の素直な気持ちを受け入れましょう。

御恨み帳で夫に対する様々な怒りを吐き出しましょう。

そうして素直になること、自然体であること、頑張りすぎないこと、理想を追い求めないこと、決め付けないこと、を通して「自分を自由にしてあげる」ということを目指していきましょう。

これだけでもだいぶ自分が変わったっていう実感は得られるはずですね。
それだけじゃ足りない場合はどうぞプロの手を借りてくださいませ。

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